犬を飼うことは多くの喜びをもたらしてくれますが、すべての犬種が同じように飼いやすいわけではありません。
特に運動量が多かったりしつけが難しかったりと、特別なケアが必要といった特徴を持つ犬種は、十分な知識と準備がなければ飼育が困難になることもあります。
本記事では、飼うのに苦労しやすい犬種の特徴や具体的な犬種を紹介するとともに、それらの犬と暮らす際に注意すべきポイントについて解説します。
犬の特性を理解し、適切な環境を整えることで、より良い関係を築いていきましょう。
この記事の結論
- 獰猛で気性が荒かったり、お手入れの頻度や時間が多い特徴がある
- 特定の犬種に関わらず飼いにくい犬種は存在するため、適切な飼育方法を学ぶことが大切
- 運動量が必要な犬種の場合、運動できるスペースを十分に作ってあげるなどの工夫が必要
- 幼いうちからしつけやお手入れを習慣化し、余裕を持った資金計画も必要である
飼うのに苦労する犬種の特徴

犬が好きだけれど、初めてだったり飼育経験が少なかったりすると、できれば飼いやすい犬を飼育したいと思う人は少なくありません。
特にこの犬種が飼いたい!と思っている場合は別ですが、飼うのに苦労する犬種の特徴を知っておけば、ブリーダーやペットショップに適格な質問ができ、自分に合った犬を選べます。
飼いやすい犬種であるのか飼いにくい犬種であるのか、それは飼い主さんや家族との相性次第でもあります。
ですが、一般的には気性の荒さやお世話の大変さ、運動量の多さなどが影響することが多くなります。
獰猛で気性が荒い
飼うのに苦労する犬種の特徴としてまず挙げられるのは、獰猛で気性が荒いことです。
この特徴を持つ犬を飼うと苦労する理由は、主に以下の4つが挙げられます。
- 攻撃的な行動がトラブルの原因になるため
- しつけが難しく、専門的な知識が求められるため
- 飼育環境に制限が多いため
- 家族やほかのペットとの相性に注意が必要であるため
獰猛で気性が荒い犬は、ほかの犬や人に対して攻撃的になりやすく、咬傷事故やトラブルを引き起こす可能性も否定できません。
特に社会科が不十分だったり縄張り意識が強かったりする犬種では、来客やほかの動物に対して攻撃的な反応を示すこともあります。
獰猛で気性が荒い犬種を飼う場合、日常の管理やしつけ、環境作りに多くの手間と労力がかかります。
そのため初心者には向かず、経験豊富な飼い主さんが慎重にトレーニングを行うことが重要です。
お手入れの頻度や時間が多い
お手入れの頻度や時間が多くかかる犬種は、飼育の負担が大きくなりがちであるため、飼うのに苦労します。特に毛の長い犬種や皮膚がデリケートな犬は、こまめなケアが必要です。
お手入れの頻度や時間が多くかかる犬を飼うと苦労する理由には、以下の3つが挙げられます。
- 被毛の手入れが大変であるため
- 定期的なトリミングが必要であるため
- 皮膚や耳のケアを怠ると、病気のリスクがあるため
長毛の被毛を持つ犬種は毎日のブラッシングが必要な場合が多く、手がもつれると皮膚炎の原因にもなります。
また抜け毛の多い犬種は、掃除の手間も増えるでしょう。例えば換毛期に大量の毛が抜ける犬種は、日々のケアが欠かせません。
定期的なトリミングでサロンを使用したり、病気になったら病院代もかかります。毎日のケアが苦にならないか考え、犬種を選ぶことが大切です。
運動量が豊富
豊富な運動量が必要な犬種も、飼うのに苦労します。理由としては以下のとおりです。
- 毎日の運動時間が長いため
- 飼育環境に広いスペースが必要なため
- 適切な遊び方や刺激が必要なため
例えばボーダー・コリーやシベリアン・ハスキーのような作業犬は、少なくとも1日2時間以上の運動が必要です。
しっかりとした運動時間を確保しなければストレスを抱え、家具をかじったり吠え続けたりといった問題行動につながることがあります。
ただ歩くだけではなく、ボール遊びや知育トイを使った刺激的な運動も求められます。
ジャック・ラッセル・テリアのような知的好奇心が旺盛な犬種は、単調な散歩では満足しないため、注意しましょう。
運動量が豊富に必要な犬種は、十分な運動環境を整えられるかが、飼育の難易度を左右します。
体が大きい
体の大きな犬種も、飼うのが難しい犬種の特徴として挙げられます。その理由には、以下のものがあります。
- 飼育スペースが広くなければストレスを感じやすいため
- 食費や医療費などのコストが高いため
- 力が強く、コントロールが難しいため
大型犬は活動量が多く、十分に動けるスペースがなければストレスを溜めてしまいします。
体が大きな犬は食事量が多く、フード代もかかります。大型犬は特に関節疾患や心臓病などのリスクも高く、医療費がかかる傾向にもあります。
散歩中に走り出したり引っ張る力が強かったりすれば、飼い主さんが制御できなくなる可能性も否定できません。
体の大きな犬種を飼うためには、十分な環境とコスト、力をコントロールできる体力が必要なため、準備を十分にしてからの飼育が必要です。
吠え声が大きい・よく吠える
吠えやすい犬種も、近隣トラブルやしつけの負担が大きくなるため、飼うのに苦労する犬種です。
- 集合住宅などで騒音トラブルになりやすいため
- ストレスや運動不足で吠えやすくなるため
ビーグルやジャック・ラッセル・テリアなどは警戒心が強く、人や音に反応して吠えやすい性格を持っています。
吠え声が大きい犬種はマンションやアパートなどでは、近隣住民とのトラブルの原因になることもあります。
特に夜間に吠える場合にはトラブルになりやすく、飼い主さんの睡眠を妨げることにもなるため対策が必要です。
吠えることは犬のストレス発散方法のひとつ。運動不足や寂しさが原因で吠え続けることがあり、適切な運動と精神的な刺激を与えることが重要です。
しつけが困難
しつけの難しい犬種も、飼うのに苦労する犬の特徴です。なぜ飼うのに苦労するのか、理由を見ていきましょう。
- 賢すぎる犬種は、飼い主さんの態度を見抜くため
- 頑固な性格の犬は、指示を気行かないため
- 甘やかすとわがままになりやすいため
例えばボーダー・コリーやドーベルマンなどの知能が高い犬は、飼い主さんの態度が一貫していなければ、指示を無視することがあります。
柴犬や秋田犬のような独立心の強い犬は、飼い主さんの命令に従うことを好まないため、根気強いしつけが必要です。
小型犬でもチワワやダックスフンドは甘やかしすぎると問題行動を起こしやすくなり、しつけが難しい犬種を飼う場合、経験や知識が必要になります。
初心者が飼う場合は、トレーナーのサポートを受けることも検討すべきです。
飼うのに苦労する小型犬10犬種
No | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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犬種 | イタリアン・グレーハウンド | ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア | ジャック・ラッセル・テリア | スムース・フォックス・テリア | チベタン・スパニエル | ノーフォーク・テリア | ノーリッチ・テリア | プチ・ブラバンソン | ミニチュア・ピンシャー | 柴犬 | |
原産地 | イタリア | スコットランド | イギリス | イギリス | チベット | イングランド | イギリス | ベルギー | ドイツ | 日本 | |
抜け毛 | 少ない | 多い | 多い | 多い | 多い | 多い | 多い | 少ない | 少ない | 多い | |
毛質 | シングルコート | ダブルコート | ダブルコート | スムースコート | ダブルコート | ダブルコート | ダブルコート | スムースコート | シングルコート | ダブルコート | |
毛色 | レッド,ブルー,ブラック,フォーン,イザベラ,シール | ホワイト | ホワイト&タン,ホワイト&ブラック,トライカラー,ホワイト | ホワイト,ホワイト&タン,ホワイト&ブラック | セーブル,ブラック,ゴールド,フォーン,レッド,トライカラー | レッド,ウィートン,ブラック&タン,グリズル | レッド,ウィートン,ブラック&タン,グリズル | レッド,ブラック,ブラック&タン | ディアー・レッド,レディッシュ・ブラウン,ダーク・レッド・ブラウン,ブラック&タン,チョコレート&タン | 胡麻,赤,赤胡麻,黒褐色,黒胡麻,白 | |
サイズ | 体高:男の子 | 32cm~38cm | 約28cm | 25cm~30cm | 39cm前後 | 25cm~28cm | 25cm~26cm | 25cm | 21cm~28cm | 25cm~30cm | 38cm~41cm |
体高:女の子 | 32cm~38cm | 約28cm | 25cm~30cm | 39cm前後 | 25cm~28cm | 25cm~26cm | 25cm | 21cm~28cm | 25cm~30cm | 35cm~38cm | |
体重:男の子 | 5kg以下 | 7kg~10kg | 5kg~6kg | 7.3kg~8.2kg | 4kg~7kg | 5kg前後 | 5kg~6kg | 3.5kg~6kg | 4kg~6kg | 10kg | |
体重:女の子 | 5kg以下 | 7kg~10kg | 5kg~6kg | 6.8kg~7.7kg | 4kg~7kg | 5kg前後 | 5kg~6kg | 3.5kg~6kg | 4kg~6kg | 8kg | |
平均寿命 | 12歳~15歳 | 12歳~16歳 | 13歳~16歳 | 12歳~15歳 | 13歳~15歳 | 12歳~15歳 | 12歳~14歳 | 12歳~14歳 | 12歳~16歳 | 12歳~15歳 | |
なりやすい病気 | 膝蓋骨脱臼,緑内障,歯周病,皮膚炎,てんかん | レッグ・カルベ・ペルテス病,膝蓋骨脱臼,皮膚炎,外耳炎,白内障,頭蓋下顎骨関節症 | 皮膚炎,白内障,糖尿病,膝蓋骨脱臼,重症筋無力症 | 二重睫毛,白内障,膝蓋骨脱臼,皮膚炎,レッグ・カルベ・ペルテス | 軟口蓋過長症,気管支狭窄,膝蓋骨脱臼,水頭症,緑内障 | 緑内障,白内障,膝蓋骨脱臼,レッグ・カルベ・ペルテス病 | 膝蓋骨脱臼,白内障,アレルギー性皮膚炎,進行性網膜萎縮症(PRA) | 軟口蓋過長症,口蓋裂,熱中症,膝蓋骨脱臼,チェリーアイ | 淡色被毛脱毛症,レッグ・カルベ・ペルテス病,パターン脱毛症 | 食物アレルギー性皮膚炎,アトピー性皮膚炎,膿皮症 | |
参考価格 | 30万円前後 | 40万円~60万円 | 10万円~30万円 | 20万円~35万円 | 20万円前後 | 40万円前後 | 20万円~40万円 | 25万円~40万円 | 30万円前後 | 10万円~40万円 | |
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No.1 イタリアン・グレーハウンド

イタリアン・グレーハウンドは、イタリア原産の小型犬で、その優雅な姿と俊敏さが魅力です。非常に繊細な性格を持ち、環境の変化や大きな音に敏感に反応することがあります。
細く華奢な体型のため、骨折などのけがをしやすく、激しい遊びや高い場所からのジャンプには注意しなければなりません。
さらに被毛が短く脂肪が少ないため、寒さに弱く、冬場の防寒対策が欠かせない点も、飼育に苦労する点といえます。
イタリアン・グレーハウンドを飼育する際は静かで安全な環境を整え、適切な運動と防寒対策を講じることが重要です。
特徴が引き起こす困難さ
内気でとても温厚な性格
知らない人への警戒心は強い
無駄吠えは少ない
とても高い運動能力を持つ
- 繊細な体と寒がりな性質: 非常に細身で被毛が短いため、ちょっとした衝撃で骨折しやすい傾向があります。また、寒さに非常に弱く、冬場の散歩や室内での温度管理を怠ると体調を崩しやすいです。
- 運動量: サイトハウンド(視覚で獲物を追う猟犬)としての血が残っており、室内でのんびりしている一方で、広い場所では全速力で走る欲求があります。この欲求を満たせないとストレスを感じる可能性があります。
独自の評価軸
- 運動量: 3/5(瞬発的な運動欲求は高い)
- 手入れの手間: 1/5(短毛で日常ケアは少ない)
- しつけの難易度: 3/5(独立心があり、繊細なため根気が必要)
- 遺伝性疾患のリスク: 3/5(骨折しやすい、遺伝性眼疾患など)
- 吠えやすさ: 2/5(比較的少ないが、寂しさや警戒で吠えることも)
その他情報
原産地 | イタリア |
犬種グループ | 10G:視覚ハウンド |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~15歳 |
なりやすい病気 | 膝蓋骨脱臼,緑内障,歯周病,皮膚炎,てんかん |
参考価格 | 30万円前後 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | シングルコート |
毛色 | レッド,ブルー,ブラック,フォーン,イザベラ,シール |
No.2 ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、通称「ウェスティ」は、スコットランド原産の小型犬です。
その白い被毛と明るい性格が魅力ですが、テリア特有の頑固さと独立心が強く、しつけに時間と根気が求められます。
狩猟本能が強いため、小動物や動くものに対して追いかける傾向があり、散歩中のリードが必須です。
被毛はダブルコートで換毛期には特に抜け毛が多く、日々のブラッシングやトリミングが必要です。
ウェスティを飼育する際は、しっかりとしたしつけと十分な運動、そして定期的なお手入れを心掛けることが重要です。
特徴が引き起こす困難さ
独立心がとても強くマイペース
家族以外の人にも懐きやすい
警戒心が強く、やや吠えやすい
ドッグスポーツができるほど活発
- 活発で頑固なテリア気質: 独立心が強く、頑固な一面があります。吠えやすく、穴掘りや物を噛むなどの破壊行動につながることがあり、一貫したしつけと十分な運動が必要です。
- 皮膚疾患のリスク: アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎になりやすい犬種として知られており、定期的なケアと医療費がかさむ可能性があります。
- トリミングの必要性: 定期的なプラッキング(手で毛を抜く作業)やトリミングが必要で、費用と手間がかかります。
独自の評価軸
- 運動量: 3/5(活発で遊び好き)
- 手入れの手間: 4/5(定期的なトリミングと皮膚ケア)
- しつけの難易度: 4/5(頑固なため根気と一貫性が必要)
- 遺伝性疾患のリスク: 4/5(皮膚疾患、顎骨の病気など)
- 吠えやすさ: 4/5(警戒心から吠えやすい)
その他情報
原産地 | スコットランド |
犬種グループ | 3G:テリア |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~16歳 |
なりやすい病気 | レッグ・カルベ・ペルテス病,膝蓋骨脱臼,皮膚炎,外耳炎,白内障,頭蓋下顎骨関節症 |
参考価格 | 40万円~60万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ホワイト |
No.3 ジャック・ラッセル・テリア

ジャック・ラッセル・テリアはイギリス原産の小型犬で、活発で好奇心旺盛な性格が魅力です。
まず、ジャック・ラッセル・テリアは非常にアグレッシブであるため、毎日長時間の運動が必要です。運動不足になるとストレスが溜まってしまい、吠えたり破壊行動をしたりと、問題行動を起こす可能性があります。
知能が高く、自分で考えて行動するため、しつけには一貫性と工夫が求められます。さらに狩猟本能も強い傾向にあり、小動物を本能的に追いかけることがあるため、小動物との同居の際には注意が必要です。
ジャック・ラッセル・テリアを飼育する際は、十分な運動と適切なしつけを行い、エネルギーを発散させる環境を整えることが重要です。
特徴が引き起こす困難さ
陽気で好奇心旺盛な性格
愛情深く人に懐きやすい
吠えやすい
運動能力が高く、必要な運動量は多い
- 驚異的な運動量とスタミナ: 非常にエネルギッシュで、小型犬とは思えないほどの運動量を必要とします。運動不足は、家具の破壊、無駄吠え、過剰な興奮などの問題行動に直結します。
- 高い狩猟本能: 小動物を追いかける本能が非常に強く、散歩中のリードコントロールが重要です。また、脱走癖にも注意が必要です。
- 賢いが頑固な気質: 非常に賢い反面、自分の意思が強く頑固なため、一貫したしつけと社会化が不可欠です。
独自の評価軸
- 運動量: 5/5(非常に高い運動量)
- 手入れの手間: 2/5(短毛で日常ケアは比較的少ないが、抜け毛はあり)
- しつけの難易度: 5/5(高い知能と頑固さで難易度が高い)
- 遺伝性疾患のリスク: 3/5(膝蓋骨脱臼、眼疾患など)
- 吠えやすさ: 4/5(警戒心や要求で吠えやすい)
その他情報
原産地 | イギリス |
犬種グループ | 3G:テリア |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 13歳~16歳 |
なりやすい病気 | 皮膚炎,白内障,糖尿病,膝蓋骨脱臼,重症筋無力症 |
参考価格 | 10万円~30万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ホワイト&タン,ホワイト&ブラック,トライカラー,ホワイト |
No.4 スムース・フォックス・テリア

スムース・フォックス・テリアはイギリス原産の小型犬で、滑らかな被毛と活発な性格は魅力的です。
スムース・フォックス・テリアは非常に高い活動量を持ち、毎日の十分な運動が必要です。性格面では独立心が強く、頑固な一面があるため、しつけに慣れていない人は苦労する可能性があります。
さらにジャック・ラッセル・テリアと同じテリア種の特徴である、狩猟本能が強く、小動物を追いかける傾向も持ち合わせています。
散歩中は暴走しないように、ハーネスよりも首輪が理想的で、リードをしっかりと持つ必要があります。
スムース・フォックス・テリアを飼育する際は、十分な運動と適切なしつけを行い、狩猟本能を満たす遊びを取り入れることが重要です。
特徴が引き起こす困難さ
陽気で明るい
家族には懐くが、警戒心もある
警戒心から吠えることがある
運動能力が高く、必要な運動量も多い
- 活発なテリア気質: 警戒心が強く、知らない人や物音に反応して吠えやすい傾向があります。運動量も多く、退屈すると問題行動につながります。
- 高い狩猟本能: ジャック・ラッセル・テリアと同様に、小動物を追いかける本能が強く、散歩中のリード管理が重要です。
- 一貫したしつけの必要性: 賢く学習能力が高い一方で、頑固な一面もあるため、子犬の頃からの徹底したしつけと社会化が不可欠です。
独自の評価軸
- 運動量: 4/5(非常に活発)
- 手入れの手間: 2/5(短毛で手入れは比較的少ない)
- しつけの難易度: 4/5(賢いが頑固)
- 遺伝性疾患のリスク: 3/5(膝蓋骨脱臼、眼疾患など)
- 吠えやすさ: 4/5(警戒心から吠えやすい)
その他情報
原産地 | イギリス |
犬種グループ | 3G:テリア |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~15歳 |
なりやすい病気 | 二重睫毛,白内障,膝蓋骨脱臼,皮膚炎,レッグ・カルベ・ペルテス |
参考価格 | 20万円~35万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | スムースコート |
毛色 | ホワイト,ホワイト&タン,ホワイト&ブラック |
No.5 チベタン・スパニエル

チベタン・スパニエルはチベット原産の小型犬で、愛らしい外見と独立した性格が魅力。基本的に独立心が強く、自己判断で行動する傾向があり、しつけに時間がかかることがあります。
チベタン・スパニエルは警戒心が強く、見知らぬ人や動物に対して吠えることが多いため、早期の社会化が重要です。
さらに被毛はダブルコートで定期的なブラッシングが必要になるため、お世話の時間も多くなりがち。
チベタン・スパニエルを飼育する際は、根気強いしつけと社会化、そして定期的なお手入れを心掛けることが重要です。
特徴が引き起こす困難さ
優しく愛情深い
家族以外にはよそよそしい
吠えることもある
活発で遊び好き
- 独立心が強く、しつけに根気が必要: マイペースで独立心が強いため、しつけに時間がかかることがあります。特に呼び戻しなどが難しい場合があります。
- 警戒心と吠え: 見知らぬ人や物音に対して警戒心が強く、よく吠える傾向があります。番犬気質があり、集合住宅での飼育には工夫が必要です。
- 被毛の手入れ: ダブルコートの被毛は抜け毛が多く、定期的なブラッシングが欠かせません。
独自の評価軸
- 運動量: 2/5(室内での遊びで十分なことも)
- 手入れの手間: 3/5(抜け毛が多くブラッシングが必要)
- しつけの難易度: 3/5(独立心が強く根気が必要)
- 遺伝性疾患のリスク: 3/5(膝蓋骨脱臼、眼疾患など)
- 吠えやすさ: 4/5(警戒心から吠えやすい)
その他情報
原産地 | チベット |
犬種グループ | 9G:愛玩犬 |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 13歳~15歳 |
なりやすい病気 | 軟口蓋過長症,気管支狭窄,膝蓋骨脱臼,水頭症,緑内障 |
参考価格 | 20万円前後 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | セーブル,ブラック,ゴールド,フォーン,レッド,トライカラー |
No.6 ノーフォーク・テリア

ノーフォーク・テリアはイングランド原産の犬種で、キツネやネズミなどから農作物を守るために活躍していました。
成長しても体高が25cm~26cm程度にしかならないノーフォーク・テリアですが、「原野の小悪魔」という異名を持ちます。
どんな環境においても小動物を追うことができて、執拗に追跡する様から名付けられたと言われているのです。
独立心が強く頑固者でもあるため、一度スイッチが入ってしまうとコントロールするのが難しくなるでしょう。
気に入らないことがあると飼い主さん相手でも言うことを聞かなくなるので、苦労することも少なくありません。
特徴が引き起こす困難さ
好奇心旺盛で、怖いもの知らず
基本的には懐きやすい
しつけ次第では吠えづらくなる
スタミナが豊富で、十分な運動が必要
- 頑固なテリア気質: 陽気で友好的な一方で、テリアらしい頑固さも持ち合わせています。一貫したしつけがないと、主導権を握ろうとすることがあります。
- 高い好奇心と掘り癖: 好奇心旺盛で、特に穴掘りが大好きです。庭がある場合は注意が必要で、脱走のリスクも伴います。
- 被毛の手入れ: ワイヤーコート(硬い毛)のため、定期的なプラッキングやトリミングが必要です。
独自の評価軸
- 運動量: 3/5(活発で遊び好き)
- 手入れの手間: 4/5(定期的なトリミングが必要)
- しつけの難易度: 4/5(頑固なため根気が必要)
- 遺伝性疾患のリスク: 3/5(膝蓋骨脱臼、眼疾患など)
- 吠えやすさ: 3/5(警戒心から吠えることも)
その他情報
原産地 | イングランド |
犬種グループ | 3G:テリア |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~15歳 |
なりやすい病気 | 緑内障,白内障,膝蓋骨脱臼,レッグ・カルベ・ペルテス病 |
参考価格 | 40万円前後 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | レッド,ウィートン,ブラック&タン,グリズル |
No.7 ノーリッチ・テリア

ノーリッチ・テリアはイギリス原産の小型犬で、明るく活発で人懐っこい性格が魅力。非常にエネルギッシュな犬種として知られており、毎日の運動が欠かせません。
運動不足になるとストレスを溜めやすく、問題行動を起こすことがあるため、飼育するのであれば必ず運動時間を確保しましょう。
好奇心が強く狩猟本能も持ち合わせているため、小動物を追いかけたり、地面を掘る習性があります。
しつけにおいては、独立心が強く頑固な一面があるため、社会化トレーニングをしっかり行うことも重要です。
特徴が引き起こす困難さ
明るく陽気
飼い主さんに愛情深く社交的
警戒心が強く吠えやすい
好奇心が強く活発
- ノーフォーク・テリアに類似した気質: ノーフォーク・テリアと非常に似ており、活発で遊び好き、しかし頑固な一面もあります。
- 被毛の手入れ: 硬いワイヤーコートは抜けにくいため、定期的なプラッキング(手で毛を抜く作業)やトリミングが必要です。怠ると毛が絡まったり、皮膚トラブルの原因になることがあります。
- 警戒心からくる吠え: 見知らぬ人や物音に警戒し、吠える傾向があります。
独自の評価軸
- 運動量: 3/5(活発で遊び好き)
- 手入れの手間: 4/5(定期的なトリミングが必要)
- しつけの難易度: 4/5(頑固なため根気が必要)
- 遺伝性疾患のリスク: 3/5(膝蓋骨脱臼、眼疾患など)
- 吠えやすさ: 3/5(警戒心から吠えることも)
その他情報
原産地 | イギリス |
犬種グループ | 3G:テリア |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~14歳 |
なりやすい病気 | 膝蓋骨脱臼,白内障,アレルギー性皮膚炎,進行性網膜萎縮症(PRA) |
参考価格 | 20万円~40万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | レッド,ウィートン,ブラック&タン,グリズル |
No.8 プチ・ブラバンソン

プチ・ブラバンソンは、ベルギー原産の小型犬で、愛嬌のある表情と人懐っこさが魅力です。
しかしプチ・ブラバンソンは非常に甘えん坊で、飼い主さんに対する依存心が強い犬種である点は注意しなければなりません。長時間の留守番が苦手で、分離不安になりやすい傾向を持ち合わせています。
小型犬ながら活発で、適度な運動が必要です。運動不足や退屈から問題行動を起こすことがあるため、散歩だけでなく遊びの時間をしっかり確保することが大切です。
繊細な性格を持ち、環境の変化や大きな音に敏感に反応しやすい一面もあります。プチ・ブラバンソンを飼う際は、できるだけ一緒に過ごす時間を確保しつつ、留守番のトレーニングを行うことが重要です。
環境の変化に配慮して、ストレスを溜め込んでしまわないような環境を整えましょう。
特徴が引き起こす困難さ
知能が高く、温厚な性格
家族には懐くが、警戒心もある
警戒心から吠えることがある
運動量は多くない
- 甘えん坊で寂しがり屋: 飼い主への依存度が高く、長時間一人にされると分離不安になりやすいです。無駄吠えや物を破壊するなどの問題行動につながることがあります。
- 警戒心が強く、吠えやすい: 見知らぬ人や犬に対して警戒心があり、よく吠えることがあります。番犬気質もあるため、集合住宅での飼育には特に注意が必要です。
- 鼻ぺちゃゆえの健康リスク: 短頭種であるため、呼吸器系の問題(短頭種気道症候群)を抱えやすく、暑さに非常に弱いです。いびきをかくこともあります。
独自の評価軸
- 運動量: 2/5(室内での遊びで十分なことも)
- 手入れの手間: 2/5(短毛で日常ケアは少ない)
- しつけの難易度: 3/5(分離不安対策や吠え対策が必要)
- 遺伝性疾患のリスク: 4/5(短頭種気道症候群、眼疾患など)
- 吠えやすさ: 4/5(寂しさや警戒心から吠えやすい)
その他情報
原産地 | ベルギー |
犬種グループ | 9G:愛玩犬 |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~14歳 |
なりやすい病気 | 軟口蓋過長症,口蓋裂,熱中症,膝蓋骨脱臼,チェリーアイ |
参考価格 | 25万円~40万円 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | スムースコート |
毛色 | レッド,ブラック,ブラック&タン |
No.9 ミニチュア・ピンシャー

ミニチュア・ピンシャーはドイツ原産の小型犬です。活発で勇敢な性格が魅力ですが、非常に元気すぎるというところを抑えておかなければいけません。
まずミニチュア・ピンシャーは非常にエネルギッシュで活発な犬種で、運動不足だとストレスを溜めて吠えやすくなる傾向があります。
散歩だけでなく、ボール遊びや知育玩具を使った刺激的な遊びを取り入れることが重要です。
独立心が強く、自分の意思を貫こうとする性格のため、しつけには根気が必要。甘やかすとわがままになりやすく、問題行動を起こす原因にもなります。
さらに体が小さい割に活発に動き回るため、骨折や脱臼などの怪我にも注意しましょう。
特徴が引き起こす困難さ
自尊心が強く、気性も荒い
飼い主以外にはあまり懐かない
見知らぬ人や犬に吠えやすい
大型犬に近い運動能力と運動量
- 非常に活発でエネルギッシュ: 小型犬ながら非常に運動量が豊富で、遊び好きです。運動不足は、いたずらや無駄吠え、興奮しやすさにつながります。
- 頑固で気が強い性格: 独立心が強く、しつけに一貫性がないと、飼い主の指示を聞かないことがあります。特に噛み癖や吠え癖に注意が必要です。
- 寒さに弱い: 被毛が短く、寒がりなため、冬場の防寒対策が必須です。
独自の評価軸
- 運動量: 4/5(非常に活発)
- 手入れの手間: 2/5(短毛で日常ケアは少ない)
- しつけの難易度: 4/5(頑固で気が強いため難易度が高い)
- 遺伝性疾患のリスク: 3/5(膝蓋骨脱臼、レッグペルテス病など)
- 吠えやすさ: 4/5(警戒心から吠えやすい)
その他情報
原産地 | ドイツ |
犬種グループ | 2G:使役犬 |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~16歳 |
なりやすい病気 | 淡色被毛脱毛症,レッグ・カルベ・ペルテス病,パターン脱毛症 |
参考価格 | 30万円前後 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | シングルコート |
毛色 | ディアー・レッド,レディッシュ・ブラウン,ダーク・レッド・ブラウン,ブラック&タン,チョコレート&タン |
No.10 柴犬

柴犬は、日本原産の小型犬です。忠誠心が強く独立心のある性格が魅力で海外にも人気のある犬種ですが、飼育には注意が必要です。
まず柴犬は、非常に頑固な性格をしており、しつけが難しい特徴を持っています。指示に従うよりも自分で判断することを好むため、初心者では扱いきれない場合があります。
縄張り意識が強く警戒心も強いため、見知らぬ人や他の犬に対して高圧的な態度をとることがあります。社会化をしっかり行わなければ吠え癖や噛み癖がつくこともあるため、子犬の頃から適切なトレーニングが求められます。
さらに柴犬の被毛はダブルコートでも有名で、換毛期には大量の抜け毛が出るため、毎日のブラッシングが欠かせません。
寒さには比較的強く屋外飼育も可能ですが、夏の暑さには弱いため基本的には室内飼育がおすすめ。柴犬をお迎えする際は信頼関係をしっかりと構築し、しつけを徹底することを心掛けましょう。
特徴が引き起こす困難さ
主人に忠実で警戒心が強い
飼い主には忠実だが、独立心もある
警戒心から多くなることもある
元々猟犬であったため、運動能力は高い
- 独立心が強く頑固な性格: 忠実ですが、独立心が非常に強く、しつけに一貫性がないと主導権を握ろうとします。特に「柴距離」と呼ばれるようにベタベタされるのを好まない子も多く、過度なスキンシップはストレスになります。
- 警戒心が強く吠えやすい: 見知らぬ人や犬に対して警戒心が強く、吠えやすい傾向があります。社会化が不足すると、攻撃的になるリスクも。
- 換毛期の抜け毛: ダブルコートの被毛は換毛期に大量の毛が抜けます。こまめな掃除とブラッシングが欠かせません。
- 皮膚疾患のリスク: アレルギー性皮膚炎になりやすい犬種として知られています。
独自の評価軸
- 運動量: 3/5(適度な運動が必要)
- 手入れの手間: 3/5(換毛期の抜け毛が多い)
- しつけの難易度: 4/5(独立心が強く、一貫したしつけが必要)
- 遺伝性疾患のリスク: 3/5(アレルギー性皮膚炎、膝蓋骨脱臼など)
- 吠えやすさ: 4/5(警戒心から吠えやすい)
その他情報
原産地 | 日本 |
犬種グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~15歳 |
なりやすい病気 | 食物アレルギー性皮膚炎,アトピー性皮膚炎,膿皮症 |
参考価格 | 10万円~40万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | 胡麻,赤,赤胡麻,黒褐色,黒胡麻,白 |
飼うのに苦労する中型犬4犬種
No | 1 | 2 | 3 | 4 | |
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犬種 | シベリアン・ハスキー | ビーグル | ボーダー・コリー | ラポニアン・ハーダー | |
原産地 | アメリカ合衆国 | イングランド | イギリス | フィンランド | |
抜け毛 | 多い | 多い | 多い | 平均的 | |
毛質 | ダブルコート | ダブルコート | スムースコート,ロングコート | ダブルコート | |
毛色 | ブラック,ホワイト,カッパーレッド,シルバー,ブラック&ホワイト,チョコレート&ホワイト,シルバー&ホワイト,レッド&ホワイト | トライカラー,ホワイト&タン,ブラウン&ホワイト,レッド&ホワイト,レモン&ホワイト,オレンジ&ホワイト | ブラック&ホワイト,レッド&ホワイト,ブルー&ホワイト,セーブル&ホワイト,クリーム&ホワイト,レッドマール,ブルーマール,チョコレート,トライカラー | ブラック,ブラウン,ダークブラウン | |
サイズ | 体高:男の子 | 53.5cm~60cm | 33cm~40cm | 48cm~56cm | 48cm~54cm |
体高:女の子 | 50.5cm~56cm | 33cm~40cm | 46cm~53cm | 43cm~49cm | |
体重:男の子 | 20.5kg~28kg | 7kg~12kg | 14kg~20kg | 25kg~30kg | |
体重:女の子 | 15.5kg~23kg | 7kg~12kg | 12kg~19kg | 20kg~25kg | |
平均寿命 | 12歳~15歳 | 12歳~15歳 | 10歳~17歳 | 10歳~14歳 | |
なりやすい病気 | 白内障,緑内障,進行性網膜萎縮症(PRA),膝蓋骨脱臼,股関節形成不全 | 椎間板ヘルニア,外耳炎,副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群),白内障,緑内障 | 股関節形成不全,コリーアイ症候群(コリー眼異常),水晶体脱臼,白内障,皮膚炎 | 股関節形成不全,白内障,進行性網膜萎縮症(PRA) | |
参考価格 | 20万円~50万円 | 20万円~30万円 | 20万円~50万円 | 不明 | |
詳細へ |
No.1 シベリアン・ハスキー

シベリアン・ハスキーはロシアのシベリア原産の中型犬で、美しい外見と活発な性格が魅力です。
ただ、非常に高い運動欲求を持ち、毎日長時間の運動が必要なうえ、十分に運動させないとストレスが溜まって吠えたり家具を噛むといった問題行動を引き起こす可能性があります。
また独立心が強くしつけも根気強く行わなくてはいけず、強い狩猟本能も持ち合わせているので小動物を本能的に追う習性があります。
お手入れの面では被毛が厚く抜け毛が多い体質をしているため、毎日のブラッシングが必要です。
シベリアン・ハスキーを飼う際は、十分な運動時間を確保しつつ、トラブルや事故を防ぐためにしつけをしっかりと行いましょう。
特徴が引き起こす困難さ
陽気で穏やか
友好的で人懐っこい
吠えやすいのでしつけが大事
運動好きでスタミナがある
- 非常に高い運動量と脱走癖: そり犬としての特性上、非常に高い運動量を必要とします。運動不足はストレスとなり、家具の破壊、無駄吠え、特に脱走癖に繋がりやすいです。
- 賢いが独立心旺盛: 賢く学習能力が高い反面、独立心が強く、しつけに根気と工夫が必要です。退屈すると自分で遊びを見つけようとします。
- 豊富な被毛と抜け毛: ダブルコートの被毛は抜け毛が非常に多く、特に換毛期は大量の毛が抜けます。アレルギーを持つ家族がいる場合は注意が必要です。
- 遺伝性疾患のリスク: 股関節形成不全や眼疾患(白内障、進行性網膜萎縮症など)のリスクがあります。
独自の評価軸
- 運動量: 5/5(非常に高い運動量)
- 手入れの手間: 4/5(抜け毛が多くブラッシングが必須)
- しつけの難易度: 4/5(賢いが独立心が強く根気が必要)
- 遺伝性疾患のリスク: 4/5(股関節形成不全、眼疾患など)
- 吠えやすさ: 3/5(無駄吠えは少ないが遠吠えをしやすい)
その他情報
原産地 | アメリカ合衆国 |
犬種グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 12歳~15歳 |
なりやすい病気 | 白内障,緑内障,進行性網膜萎縮症(PRA),膝蓋骨脱臼,股関節形成不全 |
参考価格 | 20万円~50万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ブラック,ホワイト,カッパーレッド,シルバー,ブラック&ホワイト,チョコレート&ホワイト,シルバー&ホワイト,レッド&ホワイト |
No.2 ビーグル

ビーグルは、イギリス原産の中型犬です。明るく好奇心旺盛な性格が魅力ですが、飼育には工夫が必要なことも注意しましょう。
まずビーグルは、猟犬としての本能が強く、匂いを追跡する習性があります。そのため散歩中にリードを引っ張ることが多く、しつけが難しいと感じることがあります。
また、吠え癖がつきやすい犬種としても知られており、無駄吠えが問題になることもあります。さらに食欲旺盛で肥満になりやすいため、食事管理が重要です。
特徴が引き起こす困難さ
やんちゃで遊ぶことが大好き
人見知りをせず、懐きやすい
寂しさから吠えることもある
太りやすく、運動量が十分に必要
- 非常に高い嗅覚と狩猟本能: 優れた嗅覚と狩猟本能を持ち、一度気になる匂いを嗅ぎつけると、飼い主の呼びかけが耳に入らなくなることがあります。散歩中のリードコントロールが非常に重要で、脱走のリスクも高いです。
- 食欲旺盛と肥満: 食欲が非常に旺盛で、与えれば与えるだけ食べてしまうため、肥満になりやすいです。肥満は関節疾患や心臓病など、様々な健康問題につながります。
- 特有の鳴き声(ベイイング): 猟犬特有の「ベイイング」と呼ばれる遠吠えのような鳴き声は非常に大きく、集合住宅では近所迷惑になる可能性があります。
- 頑固な一面: 賢く友好的ですが、一度決めたら聞かない頑固な一面も持ち合わせています。
独自の評価軸
- 運動量: 4/5(豊富な運動量が必要)
- 手入れの手間: 2/5(短毛で日常ケアは少ない)
- しつけの難易度: 4/5(狩猟本能と頑固さで難易度が高い)
- 遺伝性疾患のリスク: 3/5(椎間板ヘルニア、眼疾患、てんかんなど)
- 吠えやすさ: 5/5(猟犬特有の遠吠えをする)
その他情報
原産地 | イングランド |
犬種グループ | 6G:嗅覚ハウンド |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 12歳~15歳 |
なりやすい病気 | 椎間板ヘルニア,外耳炎,副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群),白内障,緑内障 |
参考価格 | 20万円~30万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | トライカラー,ホワイト&タン,ブラウン&ホワイト,レッド&ホワイト,レモン&ホワイト,オレンジ&ホワイト |
No.3 ボーダー・コリー

ボーダー・コリーは、イギリスとスコットランドの国境地帯原産の中型犬です。非常に高い知能と作業能力が魅力ですが、飼育には注意しなければなりません。
まずボーダー・コリーは驚異的な運動能力を持っているため、毎日長時間の運動が必要です。運動不足になるとストレスを感じ、問題行動を起こすことがあります。
また、知能が高いため、しつけに一貫性がないと混乱し、指示に従わなくなることがあります。
さらに神経質な一面があり、環境の変化に敏感です。ボーダー・コリーを飼う際は、十分な運動と精神的刺激を与えつつ、しつけを一貫して行いましょう。
特徴が引き起こす困難さ
明るくて活発な性格
飼い主に忠実で懐きやすい
よく吠える
運動能力が高く、多くの運動量が必要
- 並外れた知能と運動能力: 「犬界の天才」と称されるほど知能が高く、同時に高い運動能力も持ち合わせています。この知能と運動欲求を満たせないと、退屈から家具の破壊、無駄吠え、強迫性障害(例:しっぽ追い、影を追う)などの問題行動につながります。
- 牧羊犬としての本能: めて動くものを追う本能が強く、自転車や車、人、他の動物を「牧羊」しようとすることがあります。適切なトレーニングがないと、噛みつきや追いかけ癖につながります。
- 繊細な性格: 非常に繊細でストレスを感じやすい一面もあります。一貫性のないしつけや、不適切な環境は精神的な問題を引き起こす可能性があります。
独自の評価軸
- 運動量: 5/5(非常に高い運動量と知的な刺激が必要)
- 手入れの手間: 3/5(長めの被毛でブラッシングが必要)
- しつけの難易度: 5/5(知能が高いゆえの難しさ。専門的な知識と時間が必要)
- 遺伝性疾患のリスク: 4/5(股関節形成不全、眼疾患、コリー眼異常、てんかんなど)
- 吠えやすさ: 3/5(興奮や要求で吠えることも)
その他情報
原産地 | イギリス |
犬種グループ | 1G:牧羊犬・牧畜犬 |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 10歳~17歳 |
なりやすい病気 | 股関節形成不全,コリーアイ症候群(コリー眼異常),水晶体脱臼,白内障,皮膚炎 |
参考価格 | 20万円~50万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | スムースコート,ロングコート |
毛色 | ブラック&ホワイト,レッド&ホワイト,ブルー&ホワイト,セーブル&ホワイト,クリーム&ホワイト,レッドマール,ブルーマール,チョコレート,トライカラー |
No.4 ラポニアン・ハーダー

ラポニアン・ハーダーはフィンランド原産の中型犬で、牧羊犬として活躍してきた歴史を持ち、忠実で従順な性格が魅力です。
ラポニアン・ハーダーは十分な運動が必要で、長いリードをつけての引き運動や広い場所での走り込みが求められます。
また、物覚えが良く訓練しやすい反面、注意深く警戒心が強い一面もあります。さらに、被毛の手入れが必要で、定期的なブラッシングが欠かせません。
ラポニアン・ハーダーを飼う場合は、十分な運動時間を確保しつつ、しつけをしっかりと行いましょう。
特徴が引き起こす困難さ
賢い上に独立心が強く元気
家族に対して愛情深い
吠える声が大きく吠えやすい
運動が得意でスタミナ豊富
- 牧畜犬としての体力と運動量: 牧畜犬として活躍していたため、非常に体力があり、高い運動量を必要とします。運動不足はストレスによる問題行動(破壊、無駄吠え)につながります。
- 警戒心と吠え: 見知らぬ人や物音に対して警戒心が強く、番犬気質があります。吠えることで周囲にアピールする傾向があるため、集合住宅での飼育には入念な社会化としつけが必要です。
- 独立心と頑固さ: 牧畜犬として自律的に判断する能力があるため、独立心が強く、しつけに根気と一貫性が求められます。
- 豊富な被毛の手入れ: ダブルコートの被毛は抜け毛が多く、特に換毛期には徹底したブラッシングと掃除が必要です。
独自の評価軸
- 運動量: 4/5(高い運動量が必要)
- 手入れの手間: 3/5(抜け毛が多くブラッシングが必要)
- しつけの難易度: 4/5(独立心と警戒心で根気が必要)
- 遺伝性疾患のリスク: 3/5(股関節形成不全、眼疾患など)
- 吠えやすさ: 4/5(警戒心から吠えやすい)
その他情報
原産地 | フィンランド |
犬種グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 10歳~14歳 |
なりやすい病気 | 股関節形成不全,白内障,進行性網膜萎縮症(PRA) |
参考価格 | 不明 |
被毛
抜け毛 | 平均的 |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ブラック,ブラウン,ダークブラウン |
飼うのに苦労する大型犬6犬種
No | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
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犬種 | アザワク | アフガン・ハウンド | グレート・ピレニーズ | セントラル・アジア・シェパード・ドッグ | ロットワイラー | 秋田犬 | |
原産地 | マリ共和国及びニジェールの北部国境 | アフガニスタン | フランス | ロシア | ドイツ | 日本 | |
抜け毛 | 少ない | 少ないor多い | 多い | 平均的 | 多い | 多い | |
毛質 | スムースコート | ロングコート | ダブルコート | ダブルコート | スムースコート | ダブルコート | |
毛色 | フォーン,ライトサーブル,ダークフォーン,クリア・サンド,レットブラウン | ブラック,クリーム,レッド | ホワイト,グレー,イエロー,ウルフカラー | ホワイト,ブラック,グレー,ストロー,ジンジャー,グレーブラウン,ブリンドル,パイボールド | ブラック&タン | 赤,白,虎,胡麻 | |
サイズ | 体高:男の子 | 64cm~74cm | 68cm~74cm | 70cm~80cm | 65cm以上 | 61cm~68cm | 64cm~69cm |
体高:女の子 | 60cm~70cm | 63cm~69cm | 65cm~75cm | 60cm以上 | 56cm~63cm | 58cm~64cm | |
体重:男の子 | 20kg~25kg | 26kg~34kg | 45kg~70kg | 40kg~50kg | 50kg | 27kg~41kg | |
体重:女の子 | 15kg~20kg | 26kg~34kg | 40kg~60kg | 40kg~50kg | 42kg | 23kg~36kg | |
平均寿命 | 10歳~12歳 | 12歳~14歳 | 10歳~12歳 | 12歳~17歳 | 8歳~10歳 | 10歳~12歳 | |
なりやすい病気 | 皮膚病,甲状腺機能低下症,関節炎,骨折 | 外耳炎,股関節形成不全,白内障,胃拡張捻転症候群 | 股関節形成不全,骨肉腫,胃拡張捻転症候群,熱中症 | 股関節形成不全,肘関節形成不全,外耳炎,肥大型心筋症,胃拡張捻転症候群 | 股関節形成不全,骨肉腫,胃拡張捻転症候群,外耳炎 | 股関節形成不全,鼓腸症,ブドウ膜皮膚症候群,眼瞼内反症 | |
参考価格 | 30万円前後 | 15万円~45万円前後 | 30万円~40万円 | 30万円~60万円 | 30万円~50万円 | 10万円~40万円 | |
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No.1 アザワク

アザワクは、マリやニジェール、ブルキナファソなどのサハラ砂漠南部のサヘル地域原産の大型犬です。
スリムで優雅な体型と俊敏さが魅力ですが、アザワクは非常に高い運動能力を持ち、広いスペースでの自由な運動が求められます。
そのため運動不足になるとストレスを感じてしまい、問題行動を引き起こす可能性があります。
性格は独立心が強く、見知らぬ人や動物に対して警戒心を示すことがあるため、早期の社会化が重要。暑い地域で生まれたこともあって被毛が短く寒さに弱いため、寒冷地での飼育には防寒対策が必要です。
特徴が引き起こす困難さ
プライドが高く、独立心がある
仲良くなるまでにはやや時間がかかる
警戒心が強いため吠えやすい
非常に高い運動能力を持つ
- 非常に繊細で神経質な性格: 見知らぬ人や環境に対して非常に警戒心が強く、神経質な一面があります。十分な社会化がないと、臆病になったり、攻撃的になったりするリスクがあります。
- 高い運動量と狩猟本能: サイトハウンドとして非常に俊足で、広い場所で自由に走る運動を定期的に必要とします。狩猟本能も強く、小動物を追いかける衝動を抑えるのが難しい場合があります。
- 寒さに非常に弱い: 短毛で非常に痩せ型のため、寒さに弱く、冬場の防寒対策は必須です。
- 骨折のリスク: 非常に細身な体格のため、無理な運動や不注意による骨折のリスクがあります。
独自の評価軸
- 運動量: 5/5(非常に高い運動量)
- 手入れの手間: 1/5(短毛で日常ケアは少ない)
- しつけの難易度: 5/5(繊細で神経質なため高度な社会化としつけが必要)
- 遺伝性疾患のリスク: 3/5(骨折しやすい、遺伝性眼疾患など)
- 吠えやすさ: 3/5(警戒心から吠えることも)
その他情報
原産地 | マリ共和国及びニジェールの北部国境 |
犬種グループ | 10G:視覚ハウンド |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 10歳~12歳 |
なりやすい病気 | 皮膚病,甲状腺機能低下症,関節炎,骨折 |
参考価格 | 30万円前後 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | スムースコート |
毛色 | フォーン,ライトサーブル,ダークフォーン,クリア・サンド,レットブラウン |
No.2 アフガン・ハウンド

アフガン・ハウンドはアフガニスタンを原産地とする大型犬で、長く美しい被毛と優雅な姿が魅力です。
アフガン・ハウンドは被毛のお手入れが大変で、定期的なブラッシングやトリミングが欠かせません。
ロングコートでもあるので、ケアできない期間が長くなると毛玉ができてしまい、皮膚トラブルの原因となります。
また独立心が強く、しつけには時間と根気が必要であるほか高い運動能力を持ち、毎日の十分な運動が求められます。
運動不足になるとストレスを感じ、問題行動を起こすことがあるため注意しましょう。
特徴が引き起こす困難さ
独立心が強くマイペースな性格
飼い主には忠実だが、独立心もある
吠えることが少ない
元々猟犬であったため、運動能力は高い
- ゴージャスな被毛の手入れ: 長く美しい被毛は、毎日の徹底的なブラッシングと定期的なシャンプーが不可欠です。手入れを怠ると、毛玉や皮膚疾患、不衛生な状態になりやすいです。トリミングサロンの費用も高額になります。
- 独立心が強く頑固な性格: 飼い主には忠実ですが、独立心が非常に強く、しつけに根気と工夫が必要です。自分の気に入らないことは聞かない頑固な一面もあります。
- 高い運動量と狩猟本能: サイトハウンドとしての高い運動能力を持ち、広い場所での自由な運動を必要とします。また、動くものを追いかける狩猟本能が非常に強いため、散歩中のリードコントロールは徹底する必要があります。
- 食の好み: 食事が偏ったり、好みがうるさい子もいます。
独自の評価軸
- 運動量: 4/5(高い運動量が必要)
- 手入れの手間: 5/5(非常に手入れが大変な被毛)
- しつけの難易度: 4/5(独立心が強く、根気が必要)
- 遺伝性疾患のリスク: 3/5(股関節形成不全、眼疾患、甲状腺機能低下症など)
- 吠えやすさ: 2/5(比較的少ないが、要求や警戒で吠えることも)
その他情報
原産地 | アフガニスタン |
犬種グループ | 10G:視覚ハウンド |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 12歳~14歳 |
なりやすい病気 | 外耳炎,股関節形成不全,白内障,胃拡張捻転症候群 |
参考価格 | 15万円~45万円前後 |
被毛
抜け毛 | 少ないor多い |
毛質 | ロングコート |
毛色 | ブラック,クリーム,レッド |
No.3 グレート・ピレニーズ

グレート・ピレニーズはフランス原産の大型犬で、真っ白でふわふわの被毛と穏やかな性格が魅力です。
まずグレート・ピレニーズは大型犬特有の体格から、広い生活スペースが必要です。
また被毛が厚く、定期的なブラッシングやシャンプーが欠かせず、放置すると被毛が絡まって皮膚病の原因となります。
さらに独立心が強く、しつけには時間と根気が求められます。運動量も多く、毎日の散歩や遊びが必要です。
特徴が引き起こす困難さ
防衛能力が高く、独立心が強い
家族のみ懐きやすい
警戒心が強く、吠えやすい
運動能力がとても高い
- 超大型犬ゆえの制約と費用: 体重が50kgを超える超大型犬のため、広い飼育スペースが必要です。フード代、医療費、ホテル代など、あらゆる費用が通常の犬よりも高額になります。車での移動も大型犬対応の車両が必要です。
- 豊富な被毛の手入れ: 長く密度の高いダブルコートの被毛は抜け毛が非常に多く、特に換毛期には徹底したブラッシングと掃除が必要です。
- 独立心が強く、しつけに根気が必要: 牧羊犬・番犬として自分で判断する能力が高いため、独立心が強く、しつけに一貫性と根気が求められます。引っ張り癖がつくと制御が困難になります。
- 遺伝性疾患のリスク: 股関節形成不全や肘関節形成不全、胃捻転など、大型犬特有の疾患リスクが高いです。特に胃捻転は緊急性の高い病気で、発症すると高額な手術費用がかかります。
独自の評価軸
- 運動量: 3/5(穏やかだが、十分な散歩は必要)
- 手入れの手間: 4/5(抜け毛が多くブラッシングが必須)
- しつけの難易度: 4/5(独立心が強く、根気と体力が必要)
- 遺伝性疾患のリスク: 5/5(大型犬特有の深刻な疾患リスクが高い)
- 吠えやすさ: 3/5(番犬気質から警戒吠えをすることもある)
その他情報
原産地 | フランス |
犬種グループ | 2G:使役犬 |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 10歳~12歳 |
なりやすい病気 | 股関節形成不全,骨肉腫,胃拡張捻転症候群,熱中症 |
参考価格 | 30万円~40万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ホワイト,グレー,イエロー,ウルフカラー |
No.4 セントラル・アジア・シェパード・ドッグ

セントラル・アジア・シェパード・ドッグはロシア原産の大型犬で、非常に独立心が強く、見知らぬ人や動物に対して警戒心を持つため、早期の社会化と一貫したしつけが必要です。
広い運動スペースと十分な運動時間が必要で、運動不足はストレスや問題行動の原因となります。
激しい運動はNGですが、1日のうちにたっぷりと運動できる時間が必要になってしまいます。さらに被毛がとても厚く、頻繁なお手入れも必要になってしまう犬種です。
特徴が引き起こす困難さ
物静かで独立心がとても強い
ほとんど懐かない
警戒時に吠えることがある
高い作業能力と忍耐力がある
- 強靭な体と強いガード本能: 家畜を守るために改良された犬種で、非常に強く、縄張り意識やガード本能が強いです。知らない人や動物に対しては強い警戒心を示し、攻撃的になる可能性があります。一般家庭での飼育は非常に困難です。
- 圧倒的なサイズと力: 体重が40~70kgにもなる超大型犬で、その力は絶大です。しつけが不十分だと飼い主が制御できなくなり、事故につながるリスクがあります。
- 豊富な運動量と広いスペース: 広大な土地で活動していたため、非常に広い飼育スペースと十分な運動量を必要とします。狭い場所ではストレスを溜めやすく、問題行動につながります。
- 社会化と訓練の難易度: 子犬の頃からの徹底した社会化と、経験豊富なトレーナーによる専門的な訓練が不可欠です。一般の飼い主がコントロールするのは極めて難しい犬種です。
独自の評価軸
- 運動量: 5/5(非常に高い運動量と広いスペースが必要)
- 手入れの手間: 3/5(短毛だが抜け毛は多い)
- しつけの難易度: 5/5(非常に難易度が高い。専門的な訓練が必須)
- 遺伝性疾患のリスク: 4/5(大型犬特有の関節疾患など)
- 吠えやすさ: 4/5(警戒心から吠えることが多い)
その他情報
原産地 | ロシア |
犬種グループ | 2G:使役犬 |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 12歳~17歳 |
なりやすい病気 | 股関節形成不全,肘関節形成不全,外耳炎,肥大型心筋症,胃拡張捻転症候群 |
参考価格 | 30万円~60万円 |
被毛
抜け毛 | 平均的 |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ホワイト,ブラック,グレー,ストロー,ジンジャー,グレーブラウン,ブリンドル,パイボールド |
No.5 ロットワイラー

ロットワイラーは、ドイツ原産の大型犬です。筋肉質で力強い体格と高い知性を持ち、番犬や警察犬としても活躍しています。その忠誠心の高さが魅力ですが、飼育には十分な準備と経験が必要です。
まずロットワイラーは、非常に警戒心が強い性格をしており、見知らぬ人や他の犬に対して攻撃的な態度をとることがあります。適切な社会化を行わなければ過剰な防衛本能が働き、トラブルの原因になることも否定できません。
大型犬の中でも特に力が強く、散歩中に急に引っ張られると、飼い主さんが制御できなくなる可能性があります。そのため、しつけは子犬の頃から徹底し、一貫性を持たせることが重要です。
さらに運動量も非常に多く、毎日しっかりとした運動を確保しないと、ストレスが溜まり問題行動を引き起こします。
特徴が引き起こす困難さ
素直で飼い主に忠誠を誓う
警戒心がやや強いため時間がかかることも
番犬であったため吠えやすい
強い力と優れた俊敏性を持つ
- 力強く、しつけを誤ると危険: 非常に力強く、頑丈な体格をしています。賢く忠実ですが、しつけを誤ると攻撃的になったり、制御不能になったりするリスクがあります。特に、しつけに一貫性がないと、主導権を握ろうとすることがあります。
- 社会化と訓練の重要性: 子犬の頃からの徹底した社会化と、経験豊富なトレーナーによる専門的な訓練が不可欠です。番犬気質が強く、見知らぬ人や他の動物への警戒心が高い傾向があります。
- 遺伝性疾患のリスク: 股関節形成不全や肘関節形成不全、骨肉腫、大動脈弁狭窄症など、大型犬特有の重篤な疾患リスクが高いです。高額な医療費がかかる可能性があります。
独自の評価軸
- 運動量: 4/5(高い運動量が必要)
- 手入れの手間: 2/5(短毛で日常ケアは少ない)
- しつけの難易度: 5/5(高い知能と力強さで難易度が高い。専門的な知識と経験が必須)
- 遺伝性疾患のリスク: 5/5(大型犬特有の重篤な疾患リスクが高い)
- 吠えやすさ: 3/5(警戒心から吠えることもあるが、少ない方)
その他情報
原産地 | ドイツ |
犬種グループ | 2G:使役犬 |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 8歳~10歳 |
なりやすい病気 | 股関節形成不全,骨肉腫,胃拡張捻転症候群,外耳炎 |
参考価格 | 30万円~50万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | スムースコート |
毛色 | ブラック&タン |
No.6 秋田犬

秋田犬は、日本原産の大型犬です。忠誠心が強く、飼い主さんに対して非常に従順な性格が魅力ですが、一方で独立心が強く、しつけには時間と根気が必要です。
秋田犬は縄張り意識が非常に強く、見知らぬ人や他の犬に対して攻撃的な態度をとります。適切な社会化を行わなければ過剰な警戒心により、無駄吠えや咬みつきの問題行動が発生する可能性があります。
非常に頑固な性格をしており、しつけに一貫性がなければ飼い主さんの指示に従わなくなることも。さらに被毛はダブルコートで換毛期には大量の毛が抜けるため、定期的なブラッシングが欠かせません。
特徴が引き起こす困難さ
穏やかで賢く忠誠心が強い
飼い主に懐きやすい
警戒心が強く吠えやすい
多くの運動量を必要とする
- 独立心が強く頑固な性格: 日本犬特有の独立心が非常に強く、しつけに一貫性がないと、飼い主の指示を聞かないことがあります。特に初めて犬を飼う方には難しく感じるかもしれません。
- 警戒心が強く、社会化が重要: 見知らぬ人や犬に対して警戒心が強く、社会化が不足すると、攻撃的になったり、吠え癖がついたりするリスクがあります。子犬の頃からの徹底した社会化が不可欠です。
- 豊富な被毛と抜け毛: ダブルコートの被毛は非常に密で、特に換毛期には大量の毛が抜けます。毎日の徹底したブラッシングと掃除が欠かせません。
- 大型犬ゆえの力: 体力があり、引っ張り癖がつくと制御が困難になります。十分な運動量も必要です。
- 遺伝性疾患のリスク: 股関節形成不全、進行性網膜萎縮症、甲状腺機能低下症などの遺伝性疾患のリスクがあります。
独自の評価軸
- 運動量: 4/5(高い運動量が必要)
- 手入れの手間: 4/5(抜け毛が多くブラッシングが必須)
- しつけの難易度: 4/5(独立心が強く、頑固なため根気が必要)
- 遺伝性疾患のリスク: 4/5(股関節形成不全、甲状腺疾患、眼疾患など)
- 吠えやすさ: 4/5(警戒心から吠えやすい)
その他情報
原産地 | 日本 |
犬種グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 10歳~12歳 |
なりやすい病気 | 股関節形成不全,鼓腸症,ブドウ膜皮膚症候群,眼瞼内反症 |
参考価格 | 10万円~40万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | 赤,白,虎,胡麻 |
飼うのに苦労しやすい犬と暮らすなら

飼うのに苦労しやすい犬種を迎える際は、環境や費用の準備をしっかりと整えることが大切です。
最後に、飼うのに苦労しやすい犬と暮らすために心掛けておくべきポイントをご紹介します。
運動できるスペースを十分に作ってあげる
飼うのに苦労しやすい犬種を迎えるなら、運動できるスペースを確保することが重要です。
運動量が多い犬種は十分に体を動かさないとストレスを溜め、問題行動を起こしてしまう可能性もあります。
例えばシベリアン・ハスキーやボーダー・コリーは、毎日長時間の運動が必要で、狭い室内だけでは不十分です。
適度な運動を行えば、健康的な筋肉を維持し、肥満や関節疾患のリスクも軽減できます。
庭付きの家であればドッグランのようなスペースを作り、室内飼育であれば部屋のなかで遊べる環境を整えたり、公園などで十分に走らせたりする工夫が必要です。
飼う犬種の運動量に合わせた環境を整え、健康的でストレスのたまらない生活を心掛けましょう。
幼いうちからしつけやお手入れを習慣化する
飼育が難しい犬種を迎える場合、子犬の頃からしつけやお手入れを習慣化することが大切です。
犬は幼いうちに学習したことを大人になっても続ける傾向があるため、子犬期から習慣化させるのです。
しつけやグルーミングに慣れさせないと、成長後に問題行動が出たり、お手入れ時に嫌がったりすることがあります。
特に頑固な犬種や警戒心の強い犬種は、以下のようなお手入れを早めに教え、トレーニングを習慣化することが重要です。
- 無駄吠えや噛み癖を防ぐための基本的なコマンドを教える
- 毎日ブラッシングをして被毛の手入れに慣れさせる
- トリミングや耳掃除を嫌がらないように定期的に練習する など
幼いうちから習慣化することで、成犬になってからのトラブルを防ぎ、より快適な暮らしができるようになります。
資金に余裕を持っておく
飼うのに苦労しやすい犬種を迎えるなら、予想以上の費用がかかることもあるため、資金に余裕を持つことが重要です。
特に大型犬など特定の犬種には、食費や医療費、トリミング代などの維持費が高くなりがちです。
しつけが難しい犬種の場合、プロのトレーナーに依頼することも考えなければなりません。そのほかにも、医療費の準備も必要です。
さらにペット保険に加入しておくことで、高額な医療費に備えられます。犬を飼う前に、必要な費用を把握し、余裕を持った資金計画を立てましょう。
かかりやすい病気を把握しておく
犬種ごとに遺伝的にかかりやすい病気があり、早期発見・予防が健康維持につながります。
適切なケアを怠ると、治療費が高額になるだけでなく、犬の生活の質を大きく損なうことにもなりかねません。
今回の犬種に留まりませんが、例えばシベリアン・ハスキーは股関節形成不全になりやすく、適切な運動管理が必要です。
ダックスフンドは椎間板ヘルニアのリスクが高いため、階段の上り下りを避ける工夫が求められます。
フレンチ・ブルドッグは短頭種気道症候群になりやすく、暑さ対策が欠かせません。
犬をお迎えする際は犬種ごとのリスクを理解して予防策を講じることで、健康的な生活を維持することが可能になるでしょう。
この記事の執筆者
認定動物看護師/WEBライター
動物好きが高じて結婚後7年間動物看護師として動物病院で働き、現在は家族と猫(しじみ)と暮らしています。
Webライターは2016年より始め、数々のペット記事を執筆してきました。
みなさまにわかりやすく為になる記事を提供できるよう努めますので、よろしくお願いいたします!
nademo編集部
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