2011年放送のTVドラマ「マルモのおきて」で芦田愛菜ちゃん、鈴木福くんと犬のムックとして共演し、人気を博したミニチュア・シュナウザー。
ミニチュア・シュナウザーを見ると、あの主題歌が頭の中でリピートされてしまうという人もいるのではないでしょうか。
名優として人気者になるほど頭が良くて人間と仲良しなのに、一部では飼いにくい犬と言われているとか。
そこで今回はミニチュア・シュナウザーの飼いやすさについて検証し、一緒に暮らすための心得についても探っていきます。
この記事の結論
- ミニチュア・シュナウザーは飼いにくい犬種ではなく、むしろ飼いやすい犬種である
- 最良の家庭犬とも言われており、抜け毛は少ない一方で、頑固な面も持ち合わせている
- ペットショップ以外でも、譲渡会や里親募集などで出会えることも
- ダブルコートでもしっかりケア、運動もたっぷりできる飼い主さんがおすすめ
目次
ミニチュア・シュナウザーは飼いにくい犬種ではない

「ミニシュナ」「シュナ」などの愛称で親しまれ、原産国ドイツでは約1世紀半、日本でも60年以上にわたって人間と一緒に暮らしてきたミニチュア・シュナウザー。
飼いにくいだなんて、とんでもない!人気犬種ランキングでは常にトップ10入りし、「人の頭脳を持った犬」と称されるほど聡明で、飼い主さんに従順な犬種です。
頑固で警戒心が強い一面もありますが、ポイントを押さえた的確なしつけをすることで最愛のパートナーとなってくれるでしょう。
「本来とても賢い」ということは、適切なトレーニングを行うことで非常に頭の良い子に育ってくれるということ。
どう育ってくれるかは飼い主さん次第。適切なトレーニングを学んでおくことで、とても聡明な子に育ってくれますよ。
ミニチュア・シュナウザーが飼いにくいと言われている理由

飼いにくい犬種ではないにも関わらず、なぜ「ミニチュア・シュナウザーは飼いにくい」と言われているのか。
始めに理解しておきたいのは、どんな犬種であっても相性の良さによっては飼いにくいと感じてしまうことがあります。
反対に飼いにくいと言われている犬種であったとしても、飼い主さんとの相性次第では最高のパートナーになってくれます。
その理由を大きく3つにわけて解説しますので、ミニチュア・シュナウザーの特徴を知っていきましょう。
頑固
「ミニチュア・シュナウザーは賢い」と言われているのと同時に、「とても頑固」という一面も持っています。
一度こう思ったことはこう、というような頑固さや、おもちゃやおやつを手に入れたらなかなか返してくれない、といった一面も。
特に信頼関係がまだ構築できていない段階で見られる傾向にあり、適切なトレーニングができていないとこうした面がより多く見られるようになります。
成犬になるとこの頑固さは特に強くなるため、それまでにトレーニングを行い、信頼関係を構築しておく必要があります。
対策
- 早期からのしつけと一貫性: 子犬の頃から一貫したルールと指示でしつけを行うことが非常に重要です。家族全員で同じ指示、同じ態度で接することで、犬は何をすれば良いのかを理解しやすくなります。
- ポジティブトレーニング(肯定的な強化): 叱るよりも、良い行動をしたときにすぐに褒める、おやつを与えるなどの肯定的な強化を徹底します。頑固さから指示に従わない場合でも、強引にやらせるのではなく、成功体験を積ませることで自信をつけさせ、自ら進んで行動するように促します。
- 遊びを取り入れたトレーニング: 頑固な犬には、遊びを通して学習させる方法が効果的です。例えば、おもちゃを使って「待て」や「来い」を教える、ゲーム感覚で新しいトリックを覚えさせるなど、犬が楽しみながら学べる工夫を凝らしましょう。
- 根気強く向き合う: 頑固な性質は一朝一夕には改善しません。飼い主が根気強く、愛情を持って接し続けることで、犬との信頼関係が構築され、頑固な面が緩和されていきます。
警戒心が強い
警戒心の強さは番犬として非常に向いていますが、現代の家庭犬としてはあまり向いていない特徴だと言えるでしょう。
外飼いをしている人は少なくなってきていますし、番犬としての活躍の場は少なくなってきています。
見知らぬ人と出会ったときや、散歩中に他の動物と出会ったときも、警戒心から吠えてしまうことがあるでしょう。
こうした攻撃性は、小さい頃から社会化トレーニングをしておくことで軽減できて、警戒心を緩めることができます。
対策
- 社会化トレーニングの徹底: 生後3週齢から12週齢の社会化期に、できるだけ多くの人、犬、環境、音などに触れさせることが非常に重要です。子犬教室への参加や、安全な場所でのドッグランデビューなどを積極的に検討しましょう。
- ポジティブな経験を積ませる: 警戒の対象となるもの(見知らぬ人、他の犬など)に会わせる際は、必ず良い経験と結びつけるようにします。例えば、他人に会った時に大好きなおやつを与える、他の犬と穏やかに挨拶ができたら褒めるなどです。
- リーダーシップと安心感の提供: 飼い主がリーダーシップをしっかりと示し、犬に安心感を与えることで、犬は「この飼い主がいれば大丈夫」と信頼し、過度な警戒心が和らぎます。不安そうにしている時に過剰に慰めるのは避け、落ち着いた態度で接することが大切です。
- 環境エンリッチメント: 退屈やストレスは警戒心を強める要因にもなります。知育玩具を与えたり、十分な運動量を確保したりすることで、心身の満足度を高め、不必要な警戒心を減らすことができます。
多頭飼いには不向き
元々、社交性が特に高いというわけではない上に、警戒心が強いことから多頭飼いには向いていません。
全くできないというわけではありませんが、初対面時にはかなりの不安を覚えることになるでしょう。
慣れてくれば信頼関係を構築できて仲良くなることも当然できますが、そこまでの道のりに時間がかかることもあります。
いずれにしても飼い主さんと適切な信頼関係が築けていれば、苦労することは少ないでしょう。
対策
- 慎重な犬選びと相性確認: 新たな犬を迎える際は、先住犬とミニチュア・シュナウザー双方の性格や年齢、性別を考慮し、相性が良いと思われる組み合わせを選びましょう。可能であれば、事前の顔合わせの機会を設けるのが理想です。
- 段階的な導入と独立した空間: 最初から同じ空間に長時間置くのではなく、まずはにおいを嗅がせる、短い時間だけ会わせるなど、徐々に接触時間を増やしていきます。それぞれの犬に、安心して休める独立した空間(ケージ、ベッドなど)を確保してあげることが重要です。
- 平等な愛情と資源の確保: 飼い主は両方の犬に平等に愛情を注ぎ、食べ物、おもちゃ、注目なども公平に与えるようにします。特に食事の際は、それぞれの食器を離して与えるなど、トラブルを避ける工夫が必要です。
- ポジティブな共有体験: 共同で楽しめる散歩やおもちゃ遊びなど、ポジティブな経験を一緒に積ませることで、お互いの存在に慣れさせ、良好な関係を築く手助けとなります。
- プロの助けを借りる: 多頭飼いの導入に不安がある場合や、トラブルが発生した場合は、ドッグトレーナーや獣医師などの専門家に相談し、適切なアドバイスやサポートを受けることを検討しましょう。
ミニチュア・シュナウザーを飼う前に知っておきたい費用

ミニチュア・シュナウザーをペットショップや専門ブリーダーからお迎えする場合、10万円台~40万円台が標準でかなり価格幅があります。
子犬ほど高値になる傾向があり、一般的に男の子より女の子のほうが高いことが多いようです。
他の純血種同様、血統書付きは高額になり、両親や先祖にドッグショーや競技大会のチャンピオン犬がいるとさらに高額になります。
譲渡会や里親募集で出会える可能性も

- ペットショップから迎え入れる
- ブリーダーから迎え入れる
- 譲渡会や里親制度を利用する
ペットショップや専門ブリーダーのほか、全国の動物保護団体などによる譲渡会や里親制度により出会える可能性もあります。
SNSで里親募集を行っている団体も多いので、チェックしてみると良いでしょう。
最近では、ペットショップやブリーダーでも通販を行うようになりましたが、いずれの場合でも必ず現地に足を運んで実際にミニシュナとご対面すること。
その際に、その子の健康状態や既往歴、好き嫌いや性格の特徴なども確かめておきましょう。
ミニチュア・シュナウザーを飼う前に知っておきたい費用内訳と目安
初期費用(犬を迎え入れる際に一度だけかかる費用)
費用項目 | 目安金額 | 詳細・備考 |
---|---|---|
生体価格 | 30万円~50万円 | 血統、性別、毛色、ブリーダーによって大きく変動します。 人気のある毛色や血統が良い犬は高くなる傾向があります。 |
畜犬登録料 | 3,000円程度 | 居住地の市町村への登録義務があります。 生涯一度のみの費用です。 |
混合ワクチン接種費用 | 5,000円~10,000円/回 × 2~3回 | 子犬期に複数回接種が必要です。 |
狂犬病予防接種費用 | 3,500円程度 | 毎年1回の接種が義務付けられています。 初期費用としては初回分を含みます。 |
マイクロチップ装着費用 | 3,000円~10,000円 | 2022年6月以降、販売される犬猫には装着が義務化されています。 |
健康診断費用 | 5,000円~1万円 | お迎え時の健康状態確認のため。 別途、便検査なども含む場合があります。 |
ケージ・クレート | 1万円~3万円 | 犬が安心して過ごせる場所として必要です。 サイズや素材で価格が変わります。 |
食器・給水器 | 3,000円~8,000円 | ステンレス製、陶器製、自動給水器など種類があります。 |
首輪・ハーネス、リード | 5,000円~1万5,000円 | 成長に合わせて買い替えが必要になることもあります。 |
ドッグフード(初回分) | 3,000円~8,000円 | ブリーダーやショップで食べていたフードを継続するのが安心です。 |
トイレトレー・シーツ | 3,000円~1万円 | シーツは消耗品のため、多めに用意しましょう。 |
おもちゃ | 2,000円~5,000円 | ストレス解消やしつけ、コミュニケーションのために必要です。 |
ブラシ・爪切りなどケア用品 | 3,000円~8,000円 | 日常のお手入れに使う基本的な道具です。 |
小計 | 約37万円~58万円 | 生体価格に大きく左右されます。 |
年間費用(毎年かかる維持費用)
費用項目 | 目安金額(年間) | 詳細・備考 |
---|---|---|
ドッグフード代 | 5万円~10万円 | 犬の体重、運動量、フードの品質によって変動します。 療法食の場合は高くなる傾向があります。 |
おやつ代 | 1万円~3万円 | しつけのご褒美やコミュニケーションツールとして。 与えすぎに注意。 |
混合ワクチン接種費用 | 5,000円~1万円 | 毎年1回の接種が推奨されます。 |
狂犬病予防接種費用 | 3,500円程度 | 毎年1回の接種が義務付けられています。 |
フィラリア予防薬 | 8,000円~1万5,000円 | 地域によって異なりますが、蚊が出る時期に月1回投与します。 |
ノミ・ダニ予防薬 | 8,000円~1万5,000円 | 通年で予防する場合があります。 |
健康診断費用 | 5,000円~2万円 | 定期的な健康チェックは早期発見につながります。 項目によって費用が変わります。 |
トリミング代 | 6万円~12万円 | ミニチュア・シュナウザーは月1回程度のトリミングが推奨されます。 1回5,000円~1万円程度。 |
ペットシーツなど消耗品 | 2万円~4万円 | トイレシーツ、ウェットティッシュ、シャンプーなど。 |
ペット保険料 | 2万円~6万円 | 加入プランや補償内容、犬の年齢によって大きく変動します。 必須ではありませんが、万が一に備えることを推奨します。 |
その他 (おもちゃ、衣類、冷暖房費など) | 1万円~5万円 | 季節ごとの快適な環境維持費や、新しいおもちゃの購入費など。 |
小計 | 約20万円~46万円 | 病気や突発的な事故がない場合の目安です。 |
生涯費用(平均寿命12~14年で計算した場合)
ミニチュア・シュナウザーの平均寿命は12〜14歳と言われています。この期間にかかる総費用を計算すると、以下のようになります。
- 初期費用:約37万円~58万円
- 年間費用:約20万円~46万円
- 12年間の場合:約240万円~552万円
- 14年間の場合:約280万円~644万円
生涯費用合計(目安)
- 約277万円~702万円
これはあくまで目安であり、病気や怪我による高額な治療費が必要になった場合、さらに費用がかさむ可能性があります。
また、ドッグランの利用料、ドッグホテル代、しつけ教室代など、ライフスタイルによって追加でかかる費用もあります。
ミニチュア・シュナウザーを家族として迎え入れる際は、愛情だけでなく、経済的な準備も大切であることを理解し、計画的に検討するようにしましょう。
ミニチュア・シュナウザーを飼うときのポイント

他の犬種と比べてみても、初心者の方にもおすすめできるミニチュア・シュナウザー。しかし、お迎えにあたって注意したいポイントはあります。それらを詳しくご紹介します。
基本的なしつけはしっかり行う

ミニチュア・シュナウザーは賢くプライドが高いので、飼い主さんと主従関係を築いて命令に従わせようとするより、信頼関係を結ぶことが重要です。
一度決めたルールはよく守るので、飼い主さんの言うことが昨日と今日では違うというのでは、ミニチュア・シュナウザーの信頼は得られません。
ご家族がいる場合、褒める時と叱る特の基準を家庭内で決めておきましょう。「パパは叱ったけど、ママは叱らない」ではしつけが入りません。
以下のような基本的なしつけやトレーニングは、お迎えしたその日から早速行いましょう。
アクティブなミニチュア・シュナウザーにとってお散歩は重要な習慣ですが、飼い主さんとの信頼関係を深める大切なトレーニングタイムでもあります。
1日2回、各30分程度の散歩をする

小型犬の中でも身体能力に優れ、活動的なミニチュア・シュナウザーは1日2回、1回30分程度のお散歩が理想的。
運動不足は愛犬の筋肉を衰えさせ、ストレスから問題行動を起こすこともあります。
お散歩に行けない日は室内で遊べる工夫をしてあげることで、天気が悪くてもストレス発散ができるようになります。
また、ダブルコートの被毛の持ち主なので暑さに弱く、夏のお散歩は熱中症に注意が必要です。
適切な体型・体重を保てるように管理する

ミニチュア・シュナウザーは骨太&筋肉質なので、他の犬種に比べて肥満しやすくはありませんが、おやつやご褒美のあげ過ぎには要注意。
適正体重だけでなく、上記のボディコンディションスコア(BCS)を参考に、「太り気味かな?」と思ったらカロリーコントロールしましょう。
理想的とされている体型はBCS3で、肋骨が触れる程度になっている必要があります。
ミニチュア・シュナウザーは食欲旺盛な子も多いので、毎回計量して適切な量の食事を与えてあげることが大切です。
なるべく毎日ブラッシングする

ミニチュア・シュナウザーは抜け毛の少ない犬種ですが、皮膚病を発症しやすいので被毛と皮膚の健康を保つため、毎日のブラッシングくぉおすすめします。
ブラッシングには皮膚や被毛の健康を維持するだけでなく、愛犬とのコミュニケーションの一環としても適しています。
コミュニケーションにもなり、皮膚や被毛の健康維持にもなる。日々、一緒に過ごせる時間が少なかったとしても、ブラッシングだけでもしてあげると良いでしょう。
トップコートやデリケートな肌を痛めることなく、優しく抜け毛だけを取り除けるファーミネーターをおすすめします。
1~2か月に1回はシャンプーする

皮膚が弱いミニチュア・シュナウザーには、低刺激で無添加のアミノ酸系シャンプーを選んであげましょう。
長い髭が生えている口のまわりは特に汚れが付きやすいので、食事のたびにキレイに拭いてあげることが重要です。
眉毛や髭をカットするトリミングは月1回を目安に。清潔を保つため、疾病予防のためにも必要なお手入れです。
こまめに耳掃除をする

垂れ耳や中折れ耳のミニチュア・シュナウザーは外耳炎になりやすいので、こまめな耳掃除が必要です。
ただし、耳の中まで指を突っ込んだりすると、かえって耳の内部を傷つける可能性があるので、目に見える範囲の汚れを拭き取ってあげるだけで十分。
めん棒などを使うのではなく、ガーゼなどを使って見える範囲だけをお手入れしてあげるのがちょうどよいです。
ニオイやただれなどが気になったら、すぐ動物病院へ連れていきましょう。
定期的に爪切りを行う

爪を伸びたままにしていると、肉球が地面にしっかり設置できないため、滑ったりバランスを崩し転んでしまう原因になります。
伸びすぎた爪で肉球を傷つけてしまったり、ぶつけて爪が折れてしまうこともあります。
爪が床にあたる音「カチャカチャ」という音が聞こえたら爪切りをしましょう。聞こえる前に整えられるとなお良いです。
犬の爪は血管も一緒に伸びてしまうため、血管を切らないよう注意して、爪の先の角を取るようなイメージで少しずつ切っていきます。
愛犬が嫌がって逃げ出したら深追いせず、また翌日に続きをするなど、無理をさせないお手入れを心がけましょう。
毎日、歯磨きを行う

3歳以上の約8割が歯周病と言われており、最近の研究では1歳の小型犬の約9割に歯周病の可能性があるという報告があります。
歯周病が悪化していくと頬に穴があいてしまったり、内臓にまで細菌が達してさらなる病気になる可能性もあります。
歯磨きは乳歯が生え揃う、生後2か月~3か月頃から始めるのが理想的です。
無理やりやるとトラウマになってしまいますから、初めはしっかり磨くというより歯磨きに慣れてもらうことを目的にしましょう。
口周りを触られるだけでも嫌がるものなので、まずは口を触られることに慣れてもらうところからスタートする必要があります。
なるべく留守番時間は少なくする
飼い主さんが大好きなミニチュア・シュナウザーは、実はお留守番が苦手です。
また、頭が良く好奇心いっぱいなので、留守中のイタズラにも注意しないといけません。危険な物、いじられたくない物は隠しておきましょう。
飼い主さんが玄関から出て10秒程度で戻るというのから慣れさせ、お留守番時間はなるべく短めに。お留守番の後はいっぱい褒めて、たっぷりスキンシップしてあげましょう。
滑らないように床にマットを敷く

活動的なミニチュア・シュナウザーですが、基本的に室内飼い向きの犬種です。おうちの中でもアクティブに遊べるよう環境を整えてあげましょう。
滑りやすいフローリングの床には、怪我予防のためにもカーペットやマットを敷いておくと安心です。
汚れた部分だけを洗えるジョイントマットなら設置も簡単ですし、お手入れがとても楽ちんです。
その他にも、体が小さいのでステップをきちんと用意したり、室温管理やサプリメントの利用もおすすめです。
尿路結石症に配慮したフードを選ぶ
出典:Amazon
ミニチュア・シュナウザーは遺伝的に排尿量が少ないので、尿路結石症にかかりやすい犬種です。
尿にはリン、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分が含まれており、何らかの原因で濃くなり過ぎて結晶化すると尿石になります。
最近では、愛犬の尿石ケアに配慮した総合栄養食もありますので、毎日の食事にこうしたドッグフードを選んであげると良いでしょう。
ミニチュア・シュナウザーはこんな飼い主さんにピッタリ!

よく「犬は飼い主に似る」などと言われますね。人間も似た者同士は気が合うということが往々にしてあります。
ミニチュア・シュナウザーの性格は、頭がいいゆえにちょっと融通が利かないところもあり、勇気があって活発、人好きの甘えん坊。
ということは、飼い主さんも理性的で活動的、いつも一緒に過ごせる人がミニチュア・シュナウザーとの相性抜群ということになるでしょう。
運動欲求を満たせる人
子犬には、生後6~8週目に1回目のワクチン接種を行い、さらに、生後16週以降までに2~4週の間隔で追加接種を行う3回接種が推奨されています。
愛犬のお散歩デビューはこの3回目の接種が終わってから、生後4か月よりも前が良いと言われています。
アスリート体質のミニチュア・シュナウザーには毎日2回のお散歩が欠かせません。かといって、台風や大雪の日の外出は犬にとっても危険です。
そんな日は愛犬がストレスを溜めないよう、ボール投げやロープの引っ張りっこなどのアクティブな室内遊びを工夫してあげましょう。
被毛ケアを定期的に行える人
皮膚病を発症しやすいミニチュア・シュナウザーには、こまめな被毛ケアが欠かせません。
ブラッシングは毎日、毛玉を予防して清潔を保つためにもトリミングは月1回行いましょう。
シャンプーは月1~2回が目安ですが、ミニチュア・シュナウザーは肌が弱いのでゴシゴシ洗ったりするのは厳禁。ごはんやお散歩後の汚れは、その都度拭き取ってあげることのほうが大切です。
優しく丁寧なお手入れができない面倒臭がりさんは、ミニチュア・シュナウザーの飼い主さんには向いていないと言えるでしょう。
ミニチュア・シュナウザーは初心者でも飼いやすい犬種

そもそも、お散歩やブラッシングを面倒だと思う人が、飼い主さんになる資格があるとは言えません。
まして、運動好きでフサフサのダブルコートを持つミニチュア・シュナウザーと暮らすなら、運動量の多さやこまめなケアを覚悟すべきでしょう。
毎日一緒に遊ぶことができるお子さんがいるご家庭にも、ミニチュア・シュナウザーは向いています。
賢いミニチュア・シュナウザーとのコミュニケーションを通して信頼関係を築いていくことは、お子さんにとっても良い情操教育になるでしょう。
そういう意味では、ミニチュア・シュナウザーは私たちが飼い主として愛犬にどう向き合うべきかを教えてくれる、初心者向けの犬種です。
「最良の家庭犬」ミニチュア・シュナウザーは、犬と暮らすという幸せをきっと実感させてくれることでしょう。
この記事の執筆者
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