犬種

マルプーのすべてがわかる!迎え方から飼い方のコツ、注意点まで徹底解説

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マルプー

ふわふわの被毛と愛らしい瞳が魅力のマルプーは、マルチーズとトイ・プードルのミックス犬。近年、その愛くるしい見た目と飼いやすさから、日本でも大人気の犬種です。

「マルプーをお迎えしたいけれど、どんな子なの?」「どこで出会える?」「飼うにはどれくらいの費用がかかるの?」といった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなマルプーに興味を持つあなたが知りたい情報を網羅的に解説します。マルプーの基本的な特徴から、後悔しないお迎え方法、さらに家族として迎えた後の飼育費用、毎日のしつけ、健康管理まで、マルプーとの幸せな生活を送るためのヒントが満載です。

さあ、あなたとマルプーの素敵な暮らしを始めるための第一歩を踏み出しましょう。

この記事の結論

  • マルプーは愛らしいミックス犬で、迎え方から飼育まで事前の情報収集が重要で
  • 生体価格に加え、初期費用約5~10万円、月々約1~2万円の維持費がかかることを把握すべき
  • ブリーダー、ペットショップ、保護団体それぞれに価格やメリット・デメリットがあるため、比較検討が必須
  • 安全な住環境の整備、適切な医療ケア、日々のしつけがマルプーとの幸せな暮らしの鍵

nademo編集部

担当執筆者

nademo編集部

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nademo編集部が調査した愛犬・愛猫に関する情報をお届け。
愛犬・愛猫との新しい生活を応援する、大切な情報や豆知識をご紹介しています。

目次

マルプーはマルチーズとトイ・プードルのミックス犬

マルプーとは、マルチーズとトイ・プードルを掛け合わせたミックス犬。プーチーズと呼ばれることもあります。

両親がともに純血統種であることが原則ですが、父親・母親のどちらがマルチーズでどちらがトイ・プードルかは、特に決まりはありません。

容姿・性格ともにマルチーズに似るか、トイ・プードルに似るかは個体差があります。

共通の特徴である丸い瞳と垂れ耳を受け継ぎ、それ以外の部分にどのような特徴が出るかは犬によって異なります。

マルプーはミックス犬の中でも人気

ここ近年はミックス犬そのものの人気が高まっており、アニコムの『人気犬種ランキング2023』によるとミックス犬は2位。

全体の中でも、ミックス犬(体重10kg未満)の割合は15.9%、全体の2位という人気ぶりです。

その中でもマルプーは、人気のチワプー・チワックスなどと肩を並べています。最近はペットショップでマルプーを見かける機会も多くなりました。

マルプーの性格は個体差がある

マルプーの性格にも個体差があり、マルチーズとトイ・プードルのどちらが強く出るかは予想ができません。もしくは、両方の性格を引き継ぐ場合も。

ちょうどよいバランスで性格があらわれることもありますが、どちらかに偏ることもあると覚えておきましょう。

一般的には温厚で優しく、甘えん坊な子が多いといわれています。性格については、本記事の中盤で詳しく解説します。

マルプーに血統書はつかない

マルプーのようなミックス犬は犬種として正式に登録されておらず、雑種という扱いになります。

現在登録されている純血統種は長い年月をかけて交配をされ、安定した性質・性格かつ先天的な疾患がないよう改良が重ねられ、犬種として認められていきます。

歴史の浅いミックス犬は容姿・性格に個体差が大きく、遺伝する病気も不安定な面が大きいため犬種としては認められていない段階です。

また、通常の純血統種は血統書が発行され、毛色や体格など犬種のスタンダードに基づいて評価されます。

しかしマルプーには血統書がつかないため、犬種のスタンダードというものも存在しません。

参考:ジャパンケネルクラブ 血統証明書について

マルプーは初心者も飼いやすい犬種

マルプーは賢い子が多くしつけがしやすいといわれており、初心者であっても飼育しやすい犬種といえます。

体が小さいため大型犬のように広い飼育スペースは必要なく、散歩も短時間で済むことが多いです。

飼い主さんに愛情を向けてくれるので、子犬のうちからしっかり愛犬と向き合ってしつけをすれば素敵な家族の一員になってくれるでしょう。

はじめて犬をお迎え予定の人は、一案としてマルプーを検討してみてはいかがでしょうか。

マルプーの基本情報

マルチーズトイ・プードルの掛け合わせであるマルプーは、人気の高いミックス犬の1種です。

両親の特徴である丸い目・垂れ耳・短いマズルを受け継ぐのが一般的ですが、個体差があります。

毛質はシングルコートで、マルチーズのようなストレートの毛になる子、トイ・プードルのような巻き毛の子、部分的に両方の特性が出る子がいます。

抜け毛が少ないので犬アレルギーの人でも比較的飼いやすいのが特徴です。

性格は賢くて甘えん坊な子が多いといわれており、しつけもしやすく初めて犬をお迎えする人にとって飼いやすい犬種といえます。

温厚で明るく優しい

甘えん坊で懐きやすい

警戒心が強く吠えることも

活発で十分な運動量が必要

 その他情報

原産地 イタリア,フランス
犬種グループ -
大きさ 超小型
平均寿命 12歳~15歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,気管虚脱,流涙症,外耳炎
参考価格 16万円~60万円
       

被毛

抜け毛 ない
毛質 シングルコート
毛色 ホワイト,レッド,ブラック,ブラウン,グレー,シルバー,アプリコット,クリーム

体高

男の子21cm~28cm
女の子20cm~24cm

体重

男の子2.5kg~4kg
女の子2.5kg~4kg

マルプーの歴史

マルチーズとトイ・プードルはどちらも歴史の古い犬種ですが、その掛け合わせであるマルプーはまだ誕生したばかりです。

2000年頃に起こったミックス犬ブームの際に作出され、「アレルギーがあっても飼える犬を作ることが目的だった」という説もありますが、作出意図ははっきりとは分かっていません。

マルチーズ&トイ・プードルのどちらも日本で人気のある犬種のため、双方の特徴を兼ね備えたマルプーも非常に人気が出ました。

現在では、人気のミックス犬として必ずといっていいほど名前が上がる、知名度の高い犬の1種です。

マルプーのサイズ

マルプーはマルチーズ&トイ・プードルの体型を受け継いだ超小型犬。成犬時の体高・体重の目安は以下のとおりです。

体高20cm~28cm
体重2.5kg~4kg

マルチーズもトイ・プードルもマズルが短いため、マルプーもマズルが短い子が多いです。ですがトイ・プードルが強く出ると、ほんの少しマズルが長くなる子もいます。

小柄な子が多いですが、稀に成長するにつれて成犬にはマルチーズよりも大きくなることも。同じ親から生まれた兄弟であっても、体格に差が出る場合もあります。

どのくらい成長するかは予想ができないので、想像に反して大きく育ってしまった場合も変わらず可愛がってあげてくださいね。

マルプーの被毛・毛色

マルプーは、毛色のバリエーションが非常に豊富です。主な毛色は以下のとおりです。

  • ホワイト
  • レッド
  • ブラック
  • ブラウン
  • グレー
  • シルバー
  • アプリコット
  • クリーム

2色以上の色が入り、斑点模様のようなパーティカラーになる場合も。ミックス犬のため「この色は非公認」というものはありません。

毛質はマルチーズやトイ・プードルと同じくシングルコート。抜け毛が少なくアレルギーがある人でも飼いやすいといわれています。

マルチーズのように真っ直ぐでフワフワな毛を持つ子もいれば、トイ・プードルのようなくるくると巻いた毛を持つ子も。

中には、ストレートと巻き毛を部分的に両方持つ場合もあります。毛色・毛質は交配の時点では予想するのは難しく、そういった点もマルプーをお迎えする醍醐味といえるでしょう。

マルプーの性格

マルプーは、賢くて甘えん坊な子が多くしつけがしやすいといわれています。

ですが、特に決まった性格があるわけではありません。マルチーズとトイ・プードルのどちらか、もしくは両方の性格を持ち合わせています。

マルチーズに似れば明るくて甘えん坊な子に、トイ・プードルに似れば社交的で人懐っこくも落ち着きを持ち合わせた子が多い傾向があります。

個体差も大きく、犬種として確立されているものではないためどのような気質・性格の子が生まれるかは予想できない部分が大きいです。

どちらに似ても人によく懐く点は共通しているので、きちんとしつけをすれば良好な関係を築けるでしょう。たっぷり愛情をかけて可愛がってあげてくださいね。

マルプーの平均寿命

マルプーの平均寿命は12歳~15歳。アニコムの2022年の調査によると、ミックス犬(体重10kg未満)の平均寿命は14.8歳とされており、平均的な寿命の長さであるといえるでしょう。

ミックス犬は純血種の短所を補い合うことができるため、体が丈夫であるといわれています。

しかしマルプーは、親であるマルチーズ&トイ・プードルがかかりやすい遺伝子疾患を受け継ぐことがあるため、こまめに健康診断を受けるのがおすすめです。

どのような病気も早期発見・早期治療が重要になるので、健康に気を配りながら愛情をかけて育ててあげてくださいね。

マルプーがかかりやすい病気

マルプーがかかりやすい病気は、以下のようなものが挙げられます。

膝蓋骨脱臼膝のお皿が正常な位置からずれて歩行に影響を及ぼす。
気管虚脱気管が潰れて呼吸困難などを引き起こす。
流涙症常に涙が溢れた状態になり、涙やけの原因になる。
外耳炎耳に炎症が起こり、耳垢が増えたりかゆみを伴う症状を引き起こす。

いずれも、マルチーズやトイ・プードルがかかりやすい病気が受け継がれています。

定期的に健康診断を受けて早期発見を心がけたり、症状がひどくならないよう皮膚はこまめにお手入れをしてあげましょう。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)とは臼膝のお皿が正常な位置からずれて、歩行に影響が出る病気です。

初期の段階だと膝蓋骨を押すと脱臼し、手を離すと元に戻りますが、症状が進むと常に脱臼している状態になります。

マルチーズ&トイ・プードルは遺伝子的要因で膝蓋骨脱臼を起こしやすいですが、マルプーも同様です。

なるべく関節に負担がかからないよう生活環境を工夫したり、体重が増えすぎないよう注意しましょう。

気管虚脱

気管虚脱(きかんきょだつ)とは気管が潰れて呼吸困難などを引き起こす病気。初期症状では軽い咳が見られる程度ですが、進行するとガーガーという呼吸音がします。

重度になると呼吸ができずに失神し、窒息死に繋がる病気です。初期段階であれば気管支拡張剤で改善することも多いですが、ひどくなると外科的治療が必要になります。

頻繁に咳をしたり、呼吸の仕方に異常が見られたら早めに動物病院に相談しましょう。

流涙症

常に涙が溢れ出ていることにより、皮膚炎に繋がる流涙症(りゅうるいしょう)マルチーズやトイ・プードルのような短頭種に多く、マルプーも流涙症にかかる子が多いです。

皮膚が変色する涙やけを起こしてしまうため、ペット用のウェットシートや濡れたガーゼなどでこまめに顔まわりを拭いてあげましょう。

顔周りの毛が目に刺さると症状を助長する原因になってしまうので、こまめにトリミングをするのも重要です。ひどい場合には手術を行って外科的に治療する場合もあります。

外耳炎

外耳炎(がいじえん)は耳に炎症が起こり、耳垢が増え、痒みを引き起こします。垂れ耳の犬は通気性が悪く、外耳炎になりやすい性質です。

頻繁に耳をかいたり擦りつけたり、頭を振るような様子があれば外耳炎の可能性があります。

ペット用のウェットシートでこまめにお手入れをし、耳の清潔を保つようにしましょう。

ひどい場合には病院で耳の中を洗浄してもらったり、点耳薬を処方してもらうことになります。寄生虫が原因の際は、駆虫薬で対処することもあります。

マルプーを飼う前に知るべき費用と準備

愛らしいマルプーとの生活は、喜びと癒しに満ちたものですが、家族として迎え入れる前に知っておくべき大切なことがあります。それは、「どれくらいの費用がかかるのか」、そして「どんな準備が必要なのか」という点です。

マルプーとの幸せな日々を送るためには、経済的な計画と、快適に暮らせる環境を整えることが不可欠。ここでは、マルプーの迎え入れから生涯にわたる費用、そして飼育を始める上で欠かせない準備について詳しく解説します。

マルプーの生涯費用は約300万円!初期費用と月々の維持費

マルプーをお迎えする際、まず頭に浮かぶのは生体価格でしょう。しかし、犬との暮らしには生体価格以外にもさまざまな費用が発生します。マルプーの生涯費用は、一般的に約200万円~340万円と言われています。

これは、平均寿命が14年前後であるマルプーとの暮らしにかかる、初期費用と月々の維持費の合計です。この金額を把握しておくことで、無理なく飼育を続けられるかどうかの判断材料になります。

ケージ・フード・医療費の相場

マルプーの飼育にかかる費用は、大きく分けて「初期費用」と「月々の維持費」があります。

初期費用(生体価格を除く目安:約5万円~10万円)

  • ケージ・サークル・ベッド: 約1万円~5万円。子犬が安心して過ごせるパーソナルスペースは必須です。
  • フードボウル・水飲みボウル: 約1,000円~5,000円。安定性があり、清潔に保ちやすいものがおすすめです。
  • トイレトレー・トイレシーツ: 約3,000円~7,000円。サイズや吸収力によって価格が異なります。
  • 首輪・リード: 約2,000円~1万円。素材やデザインも豊富です。
  • 初期医療費:
    • 狂犬病予防接種: 約3,500円(年1回義務)
    • 混合ワクチン接種: 1回3,000円~1万円(複数回接種が一般的)
    • 健康診断: 数千円~1万円程度。

月々の維持費(マルプーのような小型犬の目安:約1万円~2万円)

  • ドッグフード・おやつ: 月々約3,000円~5,000円。栄養バランスの取れた質の良いフードを選びましょう。
  • トイレシーツなどの消耗品: 月々約1,000円~2,500円。
  • トリミング・シャンプー: 月々約3,000円~1万円。マルプーは毛が伸びるため、定期的なケアが欠かせません。
  • 医療費・予防費: 月々約3,000円~5,000円(年間3万円~6万円程度)。
    • フィラリア予防薬やノミ・ダニ予防薬、定期健診などが含まれます。予期せぬ病気や怪我は別途高額になることもあります。

これらの費用はあくまで目安であり、選ぶ用品の質や、医療費、トリミング頻度などによって変動します。

ペット保険の必要性とその費用

「愛犬の医療費が心配…」そんな不安を解消してくれるのがペット保険です。人間と異なり、犬には公的な医療保険制度がないため、病気や怪我の治療費は全額自己負担となります。手術や長期的な治療が必要になった場合、数十万円もの高額な費用がかかることも珍しくありません。

ペット保険に加入することで、万が一の際に治療費の50%~70%(プランによる)を補償してもらえます。マルプーのような小型犬の場合、月々の保険料は平均で約1,300円~2,800円が目安です。

加入を検討する際は、補償内容(通院・入院・手術の範囲、免責金額、年間補償上限額など)や保険料、加入条件などを比較検討し、ご自身のライフスタイルやマルプーの健康状態に合ったプランを選びましょう。

マルプーを迎え入れる前に準備すべきものリスト

マルプーが新しい家族として安心して暮らせるよう、お迎え前に必要なものを揃えておきましょう。これらを事前に準備しておくことで、お迎え初日からスムーズな生活を送ることができます。

必ず準備したい必需品

  • ケージまたはサークル: 子犬の安全な居場所と、留守番時のためのスペースとして必須です。落ち着いて過ごせるサイズを選びましょう。
  • クレート(キャリーバッグ): 移動時や災害時に使用します。普段から慣れさせておくと安心です。
  • ベッド・毛布: リラックスして眠れる場所を提供します。
  • フード・水飲みボウル: 清潔に保ちやすい陶器製やステンレス製がおすすめです。
  • ドッグフード: お迎え先のブリーダーやペットショップで与えられていたものと同じフードを準備し、徐々に切り替えるようにしましょう。
  • トイレトレー・トイレシーツ: 子犬のサイズに合ったものを選び、設置場所を決めておきます。
  • 首輪・ハーネス、リード: 散歩デビューに向けて準備します。子犬の体に負担がかからない軽いものを選びましょう。
  • おもちゃ: 噛むおもちゃや知育おもちゃなど、子犬の興味を引くものをいくつか用意しましょう。
  • グルーミング用品: ブラシ、爪切り、犬用シャンプーなど、日常のケアに必要なものです。

あると便利なもの

  • 滑り止めマット: フローリングでの滑り防止に。関節への負担を軽減します。
  • 消臭スプレー・ウェットティッシュ: トイレの失敗時や汚れを拭く際に便利です。
  • 体温計: 体調の変化に気づくためにあると安心です。

マルプーが快適に過ごせる部屋作り・環境準備のポイント

マルプーにとって安全で快適な環境を整えることは、心身の健康維持に欠かせません。子犬は好奇心旺盛で、何でも口に入れてしまう可能性があるため、事前に危険なものがないかチェックし、対策を講じましょう。

危険物の撤去

  • 電気コード: 噛んで感電する危険があるため、カバーをつけたり、届かない場所にまとめるなどの対策を。
  • 観葉植物: 犬にとって有害な植物もあります。口にしないよう、手の届かない場所へ移動させましょう。
  • 小さなもの: 誤飲の可能性がある電池、薬、タバコ、アクセサリーなどは必ず片付けましょう。
  • 人間の食べ物: チョコレート、玉ねぎ、ネギ類、ぶどうなど、犬にとって有害な食品は厳重に管理してください。

滑りやすい床への対策

フローリングは犬の足腰に負担をかけるため、カーペットやマットを敷き詰めたり、滑り止めワックスを塗るなどの対策を行いましょう。特に、走ったり飛び跳ねたりする場所は注意が必要です。

温度・湿度管理

マルプーが快適に過ごせる室温は、夏場は25~28℃、冬場は20~22℃が目安です。湿度は50~60%に保ち、夏は熱中症、冬は風邪に注意しましょう。

直射日光が当たる場所や、エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。

安全な居場所の確保

ケージやサークルは、子犬にとって安心できる**「自分の部屋」**となります。家族の目の届く場所で、静かで落ち着ける場所に設置しましょう。

家族の出入りが多い場所や、テレビの音が大きい場所は避け、安心して休める環境を整えてください。

脱走防止対策

玄関や窓からの脱走を防ぐため、ゲートを設置したり、外出時には必ずリードを装着する習慣をつけましょう。

これらの準備をしっかりと行うことで、マルプーが新しい家で安心して過ごし、家族の一員として幸せな生活を送るための基盤を築くことができます。

マルプーと一緒に暮らすための飼い方ポイント

マルプーと一緒に暮らすにあたって、気をつけておきたいポイントを紹介します。

愛犬と幸せな毎日を暮らすため、マルプーの性格や性質をよく理解してあげてくださいね。

毎日コミュニケーションの時間をとる

犬や猫の分離不安症の症状

毎日必ず一緒に遊ぶ、スキンシップをとるなどコミュニケーションの時間を設けましょう。

マルプー甘えん坊で寂しがり屋な子が多く、分離不安症になる可能性が高いとされています。分離不安症とは、飼い主さんと離れる寂しさによって起こる心の病気です。

過度に構いすぎるのは分離不安症を助長する原因になりますが、忙しくても毎日一緒に遊ぶ時間をとることは、マルプーにとって重要です。

知能が高いので、ボールを使って「持ってこい遊び」をしたり、嗅覚を使って遊ぶノーズワークなどの知育トレーニングをしてあげると知的好奇心が刺激され、とても喜んでくれますよ。

しつけは子犬期から行う

犬のしつけのやり方

頭がよいとされるマルプーは学習スピードも早いのが特徴です。間違ったことを覚えてしまわないように、なるべく早いうちから正しくしつけを行いましょう。

要求吠えや甘噛みが癖になったまま成犬になると苦労するので、子犬のうちにきちんと教えることが大切です。

甘やかしすぎず、飼い主さんがリーダーであることを覚えさせ、社会性を身に着けさせましょう。

「噛みたい」という欲求には手でじゃれさせるのではなくおもちゃを与えたり、要求吠えに対しては反応せずあえて無視をするのも効果的です。

ブラッシングはこまめに行う

犬と猫のブラッシングの正しいやり方

マルプーはシングルコートのため抜け毛は多くはありませんが、毛が長く柔らかいので絡まったり毛玉なりやすい

スリッカーブラシは針が細く根元までしっかりと梳かすことができます。

さらに、針の先が丸いものや柔らかいものを選べば、犬のデリケートな皮膚を傷つける心配もありません。

スリッカーブラシで梳かしたあとにコームで整えると、さらに美しく仕上がりますよ。

シャンプーは月1回程度を目安に行う

犬や猫のシャンプーの正しいやり方

シャンプーは月に1~2回を目安に行うのがおすすめ。余分な皮脂を落として皮膚を清潔にし、体臭を防げます。

また、毛色がホワイトやクリームのマルプーは汚れが目立ちやすいため、定期的なシャンプーで汚れを落としてあげるとよいでしょう。

無添加・低刺激のシャンプーや、被毛ケアに特化したものなど色々なタイプが出ているので、愛犬の被毛や皮膚の状態に合うものを選んであげてくださいね。

トリミングは月1回程度を目安に行う

月1回を目安にトリミングも行いましょう。伸びた毛が絡まり毛玉になってしまうのを、適度にカットすることで予防できます。

マルチーズとプードルのどちらに似るかによってストレートになるか巻き毛になるかは異なりますが、いずれの場合も放置すると毛が伸びすぎてしまいます。

特に顔まわりの毛はきちんと手入れをしておかないと、長い毛が目に入り流涙症の悪化に繋がる可能性も。

こまめにカットしたり、顔まわりの毛を束ねてあげるのがおすすめです。定期的なトリミングは、どちらの犬種の特性に似ていても必須といえるでしょう。

散歩は毎日欠かさず連れて行く

犬の散歩目安

「小型犬には散歩は必要ない」という情報を目にすることがありますが、小型犬にも散歩は必要です。1日1回~2回、1回15分~30分程度を目安にするとよいでしょう。

大型犬のように長距離・長時間の運動は必要ないものの、散歩の目的は運動不足解消だけではありません。

外に出て家族以外の人や犬、ものごとに触れて社会性を養う機会でもあります。怖がりで攻撃的な子に育たないよう、普段から社会に触れさせる習慣をつけましょう。

耳のケアはこまめに行う

犬・猫の耳掃除のやり方

マルプーは、親であるマルチーズ&トイ・プードルと同様の垂れ耳です。

通気性が悪いため蒸れやすく外耳炎を引き起こしてしまうため、耳は常に清潔を保てるように気をつけましょう。

人間用のものはアルコールが含まれていることもありますので、ペット用の耳掃除専用シートを使うと安全です。

拭き取るだけで簡単に汚れがとれ、使い終わったらすぐに捨てられるのも便利です。ぜひ活用してみてくださいね。

目のケアはこまめに行う

マルプーは流涙症になりやすく、目の周りの皮膚が涙やけを起こして変色してしまうおそれがあります。

濡れたガーゼやペット用のシートで、こまめに目の周りを拭いてあげましょう。

涙やけ専用のウェットシートも販売されているので、自宅に常備しておくのがおすすめです。症状が酷い場合は動物病院でお薬を処方してもらってくださいね。

定期的に足の爪や被毛はカットする

爪や足裏の被毛が伸びていると、床を歩いたり走ったりした際に滑ってしまう原因となります。

マルプーは関節に異常をきたしやすいため、滑ったり転んだりすることはなるべく避けるのが安全です。

こまめに足をチェックし、爪や足裏の被毛のお手入れをしてあげてくださいね。

嫌がってしまい自宅でのケアが上手くいかない場合は、トリミングサロンでプロにお任せするのもおすすめです。

床は滑らない材質のものを選ぶ

日常的にできる関節ケアの方法

床の材質にも気を配り、なるべく滑らないものを選ぶのがおすすめ。ツルツルとしたフローリングは、ふとした拍子に滑って転んでしまうこともあり、怪我をしてしまいます。

特に毛の長い犬は自分の足裏の毛や爪などで滑ってしまうことも多いので、滑りにくいカーペットやマットなどを敷いて転倒を防止しましょう。

ジョイントタイプのマットなら必要な分だけ購入し、愛犬が遊ぶスペースにだけ敷くことができます。

マルプーはマルチーズ&トイ・プードルと同様に関節に疾患が出やすいため、なるべく負担をかけないよう工夫してあげてくださいね。

子犬のうちから歯磨きの習慣をつける

歯周病の症状

幼いうちから歯磨きの習慣をつけることも、非常に重要です。犬は虫歯にはなりにくいですが、歯周病にはなりやすい動物です。

犬の歯周病は人間とは違って口を大人しく開けておくことができませんので、全身麻酔を使った大がかりな治療になることも。

なるべく早いうちから歯磨きに慣れさせ、スムーズに行えるように練習しておきましょう。

まずは口まわりや口の中に触れられることから慣れさせていくのがおすすめ。使い捨てのシートタイプの歯磨きを使えば、飼い主さんの指の感触に近く違和感を減らせます。

室内の温度管理に注意する

マルプーはシングルコートのため寒さに弱く、かといって暑さにも強いわけではありません。適切な室温・湿度の目安は以下のとおりです。

快適な室温25℃前後
快適な湿度40%~60%

親であるマルチーズ&トイ・プードルともに愛玩犬として室内で暮らしてきた犬種のため、その掛け合わせであるマルプーも同様に過酷な環境に耐えられる体質ではありません。

上記の温度を目安に、愛犬の様子を見ながら調整してあげてくださいね。

マルプーに合ったフードを与える

マルプーの体質・性質にあったフードを与えましょう。主に以下のようなポイントを意識して選ぶのがおすすめです。

  • 主原料が良質な動物性タンパク質
  • 腸内環境や関節をサポートする成分配合
  • オメガ6脂肪酸&オメガ3脂肪酸を配合
  • 添加物は必要最低限かチェック
  • 食べやすい粒の大きさかチェック

健康的な体をつくるタンパク質はもちろん、関節をサポートするグルコサミン&コンドロイチンを含むものが好ましいです。

グルコサミン・コンドロイチン

オメガ6脂肪酸&オメガ3脂肪酸を含んでいるものだと、若々しく美しい皮膚・被毛を保つことができます。

オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸

また、小型犬は口も小さいので、小粒のフードを選んであげると食べやすいでしょう。

痩せすぎや肥満防止のために体重管理は徹底する

犬のボディコンディションスコア

体重が増えすぎると関節への負担が大きくなってしまいます。マルプーは関節を傷めやすいため、注意が必要です。

適切な食事量を保ち、運動不足や瘦せすぎによる筋力の低下にも気をつけましょう。

肥満や痩せすぎを判断する際には、上記のボディコンディションスコア(BCS)を基準にして、BCS3を目指しましょう。

目で見るだけでなく体に触れて脂肪が付きすぎていないか確認し、理想的な体型をキープできるよう管理してあげてくださいね。

困ったときのQ&A:マルプーに関するよくある疑問

マルプーとの暮らしを検討している方や、すでに家族として迎えている方からよく寄せられる疑問について、Q&A形式で解説します。

特に、飼い主さんが不安に感じやすい「一人暮らしでの飼育」や「寿命と健康」、そして「多頭飼い」といったテーマに焦点を当てて、あなたの疑問を解消します。

これらの疑問を解決することで、マルプーとの生活に対する理解が深まり、より安心して向き合えるようになるでしょう。

マルプーは一人暮らしでも飼える?

「一人暮らしだけど、マルプーを飼いたい!」と考えている方もいるでしょう。結論から言うと、一人暮らしでもマルプーを飼育することは可能ですが、いくつかの注意点があります。

マルプーは甘えん坊で人懐っこい性格の子が多いため、留守番が長時間に及ぶと分離不安になる可能性も。日中の留守番時間が長い場合は、ペットシッターの利用や、室内で十分に運動できる環境づくり、そして帰宅後のスキンシップを特に意識することが重要です。

また、急な体調不良や災害時など、万が一の際に協力してくれる友人や親族がいると安心です。経済的な余裕も不可欠で、急な医療費にも対応できるよう備えておきましょう。

マルプーの平均寿命と長生きさせる秘訣は?

マルプーの平均寿命は12歳〜15歳程度とされており、小型犬としては比較的長寿な傾向にあります。しかし、個体差や飼育環境によって大きく変動します。

愛するマルプーに少しでも長く健康でいてほしいと願うのは、すべての飼い主さんの共通の願いでしょう。長生きさせる秘訣は、日々の適切な食事管理、適度な運動、ストレスの少ない環境、そして定期的な健康チェックにあります。

特に、マルプーは遺伝的に膝蓋骨脱臼や眼病にかかりやすい傾向があるため、早期発見・早期治療のためにも、動物病院での定期検診は欠かせません。獣医師と連携し、マルプーに合ったケアを継続的に行うことが長寿への道となります。

マルプーの多頭飼いの注意点は?

すでにマルプーと暮らしている方が、もう一匹迎え入れたいと考えることもあるでしょう。マルプーの多頭飼いは、犬同士の社会性を育む上で良い影響を与えることもありますが、注意すべき点もいくつかあります。

まず、先住犬と新しく迎える犬との相性が非常に重要です。いきなり一緒にさせるのではなく、最初はそれぞれのスペースで慣らし、徐々に距離を縮めていく慎重なプロセスが必要です。

また、食事や遊び、飼い主さんからの愛情が偏らないよう、それぞれのマルプーに公平に接することも大切です。多頭飼いになると、当然ながらフード代や医療費、トリミング代などの費用も倍増します。経済的な負担も考慮し、すべての犬に十分なケアができるか、事前に計画を立てましょう。

まとめ:マルプーとの幸せな毎日を送るために

この記事では、マルプーとの暮らしを始める上で知っておきたい様々な情報について解説しました。マルプーの愛らしい姿や性格は、日々に大きな喜びをもたらしてくれるでしょう。

しかし、家族として迎え入れるということは、その生涯にわたって責任を持つことでもあります。

適正な価格で信頼できる場所からお迎えすること、初期費用や月々の維持費といった経済的な計画をしっかりと立てること、そして日々の適切なケアと環境整備を行うことが、マルプーと飼い主さん双方にとって幸せな生活を送るための鍵となります。

この記事が、あなたがマルプーとの素晴らしい出会いを果たし、そしてかけがえのない毎日を送るための一助となれば幸いです。マルプーとの生活を通じて、きっとあなたの日常はより豊かで温かいものになるでしょう。

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新しい家族を迎えるペットファミリーにとって、欲しい情報をnademo編集部がお届けします。
「いつまでも どこまでも」必要な情報を理解するだけではなく、心もお腹も満たされるような日々のために。
&nademo(アンドナデモ)のコンセプトをもとに、飼い主さんとペットが安堵できる時間を演出します。


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