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【犬種別】留守番が得意な犬は?安心してお留守番させる方法と注意点

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留守番が得意な犬

「うちの子、お留守番ちゃんとできるかな…。」お仕事や外出の際、愛犬をお家に一人きりにすることに不安を感じる飼い主さんは多いのではないでしょうか。

犬種によって性格や特性は異なりますが、留守番が得意とされる犬にはいくつかの共通点があります。

この記事では、どんな犬種が留守番に向いているのか、そしてどんな犬でも安全に、安心して留守番できるよう、飼い主さんができる準備やトレーニング方法、留守番中の注意点までを網羅的にご紹介します。

この記事を読んで、愛犬との留守番の時間をより穏やかなものにしましょう。

この記事の結論

  • 犬は人につくと言われており、信頼できる仲間と行動することが当たり前になっている
  • 留守番に慣れていないと、無駄吠えをしたりイタズラをすることもある
  • 留守番が得意な犬種は、独立心が高く、適応能力が高いなどの特徴がある
  • どんな犬種でも留守番前には準備をし、快適な環境で過ごせるようにしておく

nademo編集部

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犬がお留守番を苦手だと感じる理由

愛らしい犬たちが、なぜお留守番が苦手だと感じてしまうのでしょうか。それには、彼らが持つ本来の性質や、これまでの経験、そして私たち飼い主さんとの関係性など、いくつかの理由が複雑に絡み合っています。

単に「寂しいから」というだけでなく、犬にとっての安心や安全に関わる深い理由があるのです。

なぜ犬は、お留守番に対して不安やストレスを感じるのか、その主な要因を掘り下げて知っていくことが重要。

これらの理由を理解することは、愛犬がお留守番の時間を心地よく過ごせるようにサポートするための第一歩となります。

群れで生活する動物としての本能

犬は元来、オオカミを祖先とする群れで生活する動物です。群れの中で協力し、お互いを守り合いながら暮らしてきました。そのため、「群れと一緒にいること」が彼らにとっての安心であり、安全の証なのです。

特に、リーダーである飼い主さんと離れることは、群れから引き離されるような感覚に繋がり、本能的な不安や心細さを感じてしまいます。これは、彼らが社会的な動物であることの証拠でもあります。

お留守番中に感じる「寂しい」「不安」といった感情の根底には、この「群れの一員として常に誰かと共にいたい」という強い本能が深く関わっているのです。

この本能的な欲求を満たすためには、飼い主さんがいる時間のコミュニケーションが非常に重要になります。

過去の経験や性格

犬がお留守番を苦手とするかどうかは、その子のこれまでの経験や持って生まれた性格にも大きく左右されます。

例えば、子犬の頃に十分な社会化が行われず、さまざまな環境や刺激に慣れていない場合、一人にされた時に過度な不安を感じやすいことがあります。

また、過去にお留守番中に怖い経験(大きな雷の音を聞いた、地震を経験したなど)をしたことがあると、その時のネガティブな記憶がトラウンスとなり、「お留守番=怖いこと」と認識してしまうことがあります。

さらに、元々臆病だったり、神経質な性格の犬は、環境の変化や一人の状況に対してより強くストレスを感じやすい傾向にあります。

これらの要因が複合的に影響し、お留守番に対する苦手意識を形成することがあります。

飼い主との関係性

犬と飼い主さんの関係性も、お留守番の得意・不得意に深く関わってきます。

特に、飼い主さんに過度に依存している「分離不安」の傾向がある犬は、飼い主さんが視界からいなくなることに対して非常に強い不安を感じ、問題行動(無駄吠え、破壊行動、粗相など)を起こすことがあります。これは、飼い主さんがいないと自分の安全や安心が保てないと感じている状態です。

また、飼い主さんが外出前にソワソワしたり、申し訳なさそうにしていると、その不安な気持ちが犬に伝わってしまい、「何か悪いことが起きるのではないか」と犬も不安を感じてしまうことがあります。

良好で適切な距離感の関係性を築くこと、そして飼い主さん自身がリラックスして接することが、犬のお留守番の安心感に繋がります。

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留守番が得意とされる犬種の特徴

犬

全ての犬には個性がありますが、一般的に「お留守番が得意」と言われる傾向にある犬種には、いくつかの共通した特徴が見られます。

これらの特徴を持つ犬は、比較的ストレスを感じにくく、一人で過ごす時間も穏やかに過ごしやすい傾向があります。

もちろん、同じ犬種内でも個体差は大きく、育った環境やトレーニングによっても変わりますが、犬種選びの際の参考にすることはできます。

ここでは、お留守番に向いているとされる犬種に多く見られる3つの主な特徴について詳しく解説します。

これらの特徴を理解することで、愛犬の気質を把握し、より適切なケアやお留守番の準備に役立てることができるでしょう。

独立心が高い

独立心が高い犬は、過度に飼い主さんや他の犬に依存することなく、一人でいる時間も比較的平気でいられる傾向があります。

常に誰かと一緒にいたいという欲求が他の犬種と比べて穏やかで、自分自身の世界を持っていて、一人遊びやおもちゃで時間を潰すのが得意な子も多いです。

飼い主さんが外出しても、パニックになったり、過度に鳴き続けたりする行動が少ない傾向にあります。

例えば、柴犬やチャウ・チャウ、バセットハウンドなどが独立心が高いと言われることがあります。もちろん、独立心が高いからといって全く構わなくて良いわけではありませんが、適切な距離感を保ちやすく、お留守番のストレスを感じにくい特性と言えるでしょう。

落ち着いた性格

落ち着いた性格の犬は、物事に動じにくく、些細なことで興奮したり、パニックになったりすることが少ない傾向があります。

環境の変化や日常の小さな出来事に対しても冷静に対応できるため、お留守番中の予期せぬ音(外の工事の音や来訪者など)に対しても、過剰に反応することが少ないです。

また、エネルギーレベルが比較的低い犬種や個体は、室内でのんびり過ごすことを好み、活動量が少なくても満足しやすい傾向があります。

パグフレンチ・ブルドッグセント・バーナードなどの穏やかな性格の犬種は、お留守番中も静かに寝て過ごすことが多いと言われています。落ち着いた性格は、お留守番中の犬の精神的な安定に繋がります。

適応力が高い

適応力が高い犬は、新しい環境や状況の変化に柔軟に対応することができます。ストレスを感じにくく、置かれた状況に対して比較的スムーズに順応していく能力に長けています。

これは、お留守番という普段と異なる状況に対しても、必要以上に戸惑ったり、不安になったりしにくいことを意味します。引っ越しや旅行、あるいは飼い主さんの生活リズムの変化などにも比較的ストレスなく対応できる傾向があります。

例えば、トイ・プードルラブラドール・レトリーバーゴールデン・レトリーバーなどは適応力が高いと言われることが多い犬種です。

適応力が高い犬は、お留守番の環境にも比較的早く慣れ、落ち着いて過ごすことができる可能性が高いでしょう。

留守番が得意と言われる代表的な犬種

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画像
犬種チワワフレンチ・ブルドッグ柴犬ビーグルバセット・ハウンドプードルポメラニアンミニチュア・ダックスフンドシー・ズーパグボストン・テリアグレート・ピレニーズセント・バーナード
原産地メキシコフランス日本イングランドイギリス,フランスドイツ,フランスドイツドイツ中国中国アメリカ合衆国フランススイス
抜け毛多い多い多い多い少ない少ない多い多い少ない多い多い多い多い
毛質ダブルコートダブルコートダブルコートダブルコートスムースコートシングルコートダブルコートダブルコートダブルコートダブルコートダブルコートダブルコートダブルコート
毛色ホワイト,ブラック,レッド,ブルー,チョコレート,クリーム,ブラック&タンフォーン,パイド,ブリンドル,クリーム,ブラック,フォーン&ホワイト,ホワイト&ブリンドル胡麻,赤,赤胡麻,黒褐色,黒胡麻,白トライカラー,ホワイト&タン,ブラウン&ホワイト,レッド&ホワイト,レモン&ホワイト,オレンジ&ホワイトブラック&ホワイト&タン,レモン&ホワイトブラック,ホワイト,シルバー,グレー,アプリコット,ブラウン,ブルー,カフェ・オ・レ,クリームホワイト,ブラック,ブラウン,レッド,オレンジ,クリーム,セーブル,ブラック&タン,ブラウン&タン,スポット,ブリンドルレッド,イエロー,シルバー,ゴールド,ブラック&タン,チョコレート&タン,ブラック&イエロー,チョコレート&イエローゴールド,ブラック,ホワイト,ブルー,シャンパン,ホワイト&ゴールド,ホワイト&ブラックシルバー,アプリコット,フォーン,ブラックブリンドル,シールブラック,ブラックホワイト,グレー,イエロー,ウルフカラーレッドブラウン,ブラウンイエロー
サイズ体高:男の子15cm~25cm27cm~35cm38cm~41cm33cm~40cm33cm~38cm24cm~28cm18cm~24cm21cm~24cm20cm~27cm25cm~28cm23cm~38cm70cm~80cm70cm~90cm
体高:女の子15cm~25cm24cm~32cm35cm~38cm33cm~40cm33cm~38cm24cm~28cm18cm~24cm21cm~24cm20cm~27cm25cm~28cm23cm~38cm65cm~75cm65cm~80cm
体重:男の子1.5kg~3kg9kg~14kg10kg7kg~12kg25kg~34kg3kg~4kg1.5kg~3kg3.5kg~4.8kg4.5kg~8kg6.3kg~8.1kg6.8kg未満~11.35kg45kg~70kg64kg~82kg
体重:女の子1.5kg~3kg8kg~13kg8kg7kg~12kg20kg~29kg3kg~4kg1.5kg~3kg3.5kg~4.8kg4.5kg~8kg6.3kg~8.1kg6.8kg未満~11.35kg40kg~60kg54kg~64kg
平均寿命14歳~20歳10歳~14歳12歳~15歳12歳~15歳10歳~12歳12歳~15歳12歳~15歳12歳~16歳12歳~15歳12歳~15歳13歳~15歳10歳~12歳8歳~10歳
なりやすい病気膝蓋骨脱臼,水頭症,尿路結石症,気管虚脱,僧帽弁閉鎖不全症軟口蓋過長症,眼疾患,膝蓋骨脱臼,流涙症,外耳炎食物アレルギー性皮膚炎,アトピー性皮膚炎,膿皮症椎間板ヘルニア,外耳炎,副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群),白内障,緑内障椎間板ヘルニア,チェリーアイ,緑内障,外耳炎,気管虚脱,皮膚糸状菌症,バセットハウンド血小板障害膝蓋骨脱臼,流涙症,白内障,副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群),外耳炎難聴,高眼圧症,皮膚病,外耳炎,骨折,脱臼皮膚病,外耳炎,椎間板ヘルニア,腫瘍,眼疾患,副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群),進行性網膜萎縮症(PRA)椎間板ヘルニア,尿路結石症,幽門狭窄,乾性角結膜炎,結膜炎,緑内障水頭症,壊死性髄膜脳炎,短頭種気道症候群,洞不全症候群,間擦疹,レッグ・カルベ・ペルテス病,乾性角結膜炎チェリーアイ,角膜炎,膝蓋骨脱臼,気管虚脱,アトピー性皮膚炎股関節形成不全,骨肉腫,胃拡張捻転症候群,熱中症拡張型心筋症,胃拡張捻転症候群,股関節形成不全,外耳炎,皮膚炎,白内障
参考価格30万円前後30万円~50万円10万円~40万円20万円~30万円20万円~50万円30万円前後30万円~100万円30万円前後15万円~30万円30万円~40万円20万円~40万円30万円~40万円15万円~30万円
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チワワ

世界最小の犬種として知られるチワワは、その小さな体からは想像できないほど勇敢で大胆な一面を持っています。賢く、環境に慣れやすい子が多いのが特徴です。

サイズが小さいため、限られたスペースでも十分落ち着いて過ごすことができます。

甘えん坊な子も多いですが、クレートトレーニングなどをしっかり行うことで、安心できる自分の場所で一人静かに過ごすことを覚えることができます。

好奇心旺盛で一人遊びも楽しむ子もいるため、適切なおもちゃがあればお留守番中も退屈しにくいでしょう。

飼い主さんへの忠誠心が強く、小さな体で寄り添ってくれる可愛らしさが大きな魅力。ただし、寒がりなため室温管理には注意が必要です。

知性と独立心の両方を持つ

飼い主に対しては懐きやすい

見知らぬ人に吠えることもある

一般的な運動量と能力

 その他情報

原産地 メキシコ
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 超小型
平均寿命 14歳~20歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,水頭症,尿路結石症,気管虚脱,僧帽弁閉鎖不全症
参考価格 30万円前後
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 ホワイト,ブラック,レッド,ブルー,チョコレート,クリーム,ブラック&タン

体高

男の子15cm~25cm
女の子15cm~25cm

体重

男の子1.5kg~3kg
女の子1.5kg~3kg

フレンチ・ブルドッグ

ずんぐりとした体格と、愛嬌のある「コウモリ耳」が魅力的なフレンチ・ブルドッグ。活発でありながら、比較的落ち着いた性格の子が多いのが特徴です。

短頭種のため激しい運動は苦手で、室内でのんびり過ごすことを好む傾向にあるため、お留守番中も静かに寝ていることが多い犬種です。

人懐っこく甘えん坊な一面もありますが、適度な独立心も持ち合わせており、一人でリラックスして過ごす時間も楽しめます。頑固な一面もあるため、子犬の頃からの基本的なトレーニングが重要です。

暑さに非常に弱いため、お留守番中の室温管理(冷房など)は必須。愛嬌たっぷりの表情とユニークな仕草が、多くの飼い主さんを虜にしています。

穏やかで思慮深い、安定した性格

主人との時間を大切にするほど懐く

気にしない性格なので無駄吠えは少ない

多すぎない、適度な運動量が適している

 その他情報

原産地 フランス
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 小型
平均寿命 10歳~14歳
なりやすい病気 軟口蓋過長症,眼疾患,膝蓋骨脱臼,流涙症,外耳炎
参考価格 30万円~50万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 フォーン,パイド,ブリンドル,クリーム,ブラック,フォーン&ホワイト,ホワイト&ブリンドル

体高

男の子27cm~35cm
女の子24cm~32cm

体重

男の子9kg~14kg
女の子8kg~13kg

柴犬

日本の代表的な犬種である柴犬は、その凛々しい立ち姿と忠実な性格で知られています。

独立心が高く、媚びない性格と言われることが多く、ベタベタと甘えるよりも、適度な距離感を好む傾向にあるため、一人でいる時間も比較的平気な子が多いです。

頑固な一面もありますが、一度信頼した飼い主には非常に忠実で、深い絆を結ぶことができます。清潔好きで、比較的無臭なのも魅力のひとつです。

運動能力は高いですが、室内では落ち着いて過ごすこともできます。適切な社会化としつけを行うことで、お留守番も上手にこなせるようになります。

ダブルコートで暑さには弱いものの、日本の風土に合った飼いやすさと、キリッとした表情が魅力的です。

主人に忠実で警戒心が強い

飼い主には忠実だが、独立心もある

警戒心から多くなることもある

元々猟犬であったため、運動能力は高い

 その他情報

原産地 日本
犬種グループ 5G:原始的な犬・スピッツ
大きさ 小型
平均寿命 12歳~15歳
なりやすい病気 食物アレルギー性皮膚炎,アトピー性皮膚炎,膿皮症
参考価格 10万円~40万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 胡麻,赤,赤胡麻,黒褐色,黒胡麻,白

体高

男の子38cm~41cm
女の子35cm~38cm

体重

男の子10kg
女の子8kg

ビーグル

「スヌーピー」のモデルとしても有名なビーグルは、元々猟犬として活躍していたため、好奇心旺盛で活発な犬種です。

しかし、落ち着いた環境と、お散歩などで十分にエネルギーを発散させてあげれば、室内では穏やかに過ごすことができます。

賢く、自分で遊びを見つけるのが得意な子もいるため、知育トイなどを活用するとお留守番中も退屈しにくいでしょう。食欲旺盛でにおいに敏感なので、誤飲には注意が必要です。

群れで生活する習性があるため、一頭飼いでお留守番が多い場合は、子犬の頃からの慣らしがより重要になります。垂れ耳と大きな瞳、そして明るい性格が愛らしい犬種です。

やんちゃで遊ぶことが大好き

人見知りをせず、懐きやすい

寂しさから吠えることもある

太りやすく、運動量が十分に必要

 その他情報

原産地 イングランド
犬種グループ 6G:嗅覚ハウンド
大きさ 中型
平均寿命 12歳~15歳
なりやすい病気 椎間板ヘルニア,外耳炎,副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群),白内障,緑内障
参考価格 20万円~30万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 トライカラー,ホワイト&タン,ブラウン&ホワイト,レッド&ホワイト,レモン&ホワイト,オレンジ&ホワイト

体高

男の子33cm~40cm
女の子33cm~40cm

体重

男の子7kg~12kg
女の子7kg~12kg

バセット・ハウンド

垂れ下がった長い耳と、短い足、そしてちょっぴり困り顔のような表情が特徴的なバセット・ハウンド。非常にのんびりとしていて、落ち着いた性格の犬種です。

運動量はそれほど多くなく、室内でゴロゴロと寝ている時間が長いため、お留守番中も騒がずに静かに過ごすことができます。

頑固な一面はありますが、穏やかで争いを好まない平和主義な性格です。独立心も比較的あるため、一人でいても過度に不安を感じることは少ないでしょう。

被毛の手入れや垂れ耳のケアは必要ですが、そのユニークな見た目とのんびりした性格が、癒しを与えてくれます。

留守番時間の長い飼い主さんにも比較的向いていると言えます。

忍耐強く、勇敢な性格

懐きやすいが相性の悪い子もいる

吠え声が大きいため、しつけが重要

平均的な運動量

 その他情報

原産地 イギリス,フランス
犬種グループ 6G:嗅覚ハウンド
大きさ 中型
平均寿命 10歳~12歳
なりやすい病気 椎間板ヘルニア,チェリーアイ,緑内障,外耳炎,気管虚脱,皮膚糸状菌症,バセットハウンド血小板障害
参考価格 20万円~50万円
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 スムースコート
毛色 ブラック&ホワイト&タン,レモン&ホワイト

体高

男の子33cm~38cm
女の子33cm~38cm

体重

男の子25kg~34kg
女の子20kg~29kg

トイ・プードル

くるくるとした巻き毛と愛らしい見た目で非常に人気の高いトイ・プードルは、賢く、学習能力が非常に高い犬種です。

飼い主さんによく懐き、甘えん坊な一面もありますが、環境への適応力が高く、トレーニング次第で留守番も比較的スムーズに覚えることができます。

活発ですが、室内での遊びでも満足させやすく、必要十分な運動ができれば落ち着いて過ごせます。

抜け毛が少ない点も魅力ですが、定期的なトリミングは必須です。

飼い主さんの指示をよく理解し、さまざまなことを吸収する賢さを持っています。留守番に慣れさせるには、子犬の頃からの段階的な練習と、安心できる居場所作りが効果的です。

好奇心が強く、非常に賢い

他人や犬に対しても懐く

臆病な面もあるため吠えやすい

とにかく体を動かすのが大好き

 その他情報

原産地 ドイツ,フランス
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 超小型
平均寿命 12歳~15歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,流涙症,白内障,副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群),外耳炎
参考価格 30万円前後
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 シングルコート
毛色 ブラック,ホワイト,シルバー,グレー,アプリコット,ブラウン,ブルー,カフェ・オ・レ,クリーム

体高

男の子24cm~28cm
女の子24cm~28cm

体重

男の子3kg~4kg
女の子3kg~4kg

ポメラニアン

ふわふわの被毛と愛らしい顔立ちが特徴のポメラニアン。活発で好奇心旺盛な性格です。

警戒心が強く、物音に反応して吠えやすい一面もあるため、番犬としても優秀ですが、お留守番中の無駄吠えに繋がらないよう、子犬の頃からの社会化としつけが重要です。

独立心がある個体もおり、一人遊びが得意な子もいますが、甘えん坊で飼い主さんにかまってもらうのが大好きな子もいます。

定期的なブラッシングは欠かせず、適切なトレーニングを行い、安心できる環境を整えてあげることで、お留守番にも慣れさせることができます。

小さくても存在感があり、明るい性格で飼い主さんを楽しませてくれます。

人間好きで活発な性格

甘えん坊でとても懐きやすい

警戒心から吠えやすい

遊ぶのが好きなので運動量も多い

 その他情報

原産地 ドイツ
犬種グループ 5G:原始的な犬・スピッツ
大きさ 超小型
平均寿命 12歳~15歳
なりやすい病気 難聴,高眼圧症,皮膚病,外耳炎,骨折,脱臼
参考価格 30万円~100万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 ホワイト,ブラック,ブラウン,レッド,オレンジ,クリーム,セーブル,ブラック&タン,ブラウン&タン,スポット,ブリンドル

体高

男の子18cm~24cm
女の子18cm~24cm

体重

男の子1.5kg~3kg
女の子1.5kg~3kg

ミニチュア・ダックスフンド

胴長短足のユニークな体型が人気のミニチュア・ダックスフンド。好奇心旺盛で活発な性格です。

元々猟犬のため、穴掘りや追跡といった本能的な行動が見られることがあります。

頑固な一面もありますが、賢く、一人遊びも得意な子が多い傾向があります。適切なおもちゃや知育トイを用意してあげることで、お留守番中も退屈せずに過ごすことができます。

吠えやすい傾向もあるため、子犬の頃からの無駄吠え防止のトレーニングが重要なうえ、椎間板ヘルニアになりやすいため、抱っこの仕方や高い場所からの昇り降りには注意が必要です。

明るく陽気な性格で、家族を楽しませてくれる魅力的な犬種です。

好奇心旺盛でいたずら好き

人懐っこく甘えたがり

頑固で警戒心が強く、吠えることも多い

頭と体の両方を動かすことが好き

 その他情報

原産地 ドイツ
犬種グループ 4G:ダックスフンド
大きさ 小型
平均寿命 12歳~16歳
なりやすい病気 皮膚病,外耳炎,椎間板ヘルニア,腫瘍,眼疾患,副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群),進行性網膜萎縮症(PRA)
参考価格 30万円前後
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 レッド,イエロー,シルバー,ゴールド,ブラック&タン,チョコレート&タン,ブラック&イエロー,チョコレート&イエロー

体高

男の子21cm~24cm
女の子21cm~24cm

体重

男の子3.5kg~4.8kg
女の子3.5kg~4.8kg

シー・ズー

長く豊かな被毛と、愛らしい表情が魅力的なシー・ズーは、比較的穏やかで人懐っこい性格の犬種です。

攻撃的な面が少なく、他の犬や人とも比較的友好的に接することができます。

運動量はそれほど多くなく、室内でのんびり過ごすことを好む傾向にあるため、お留守番中も落ち着いて過ごしやすいでしょう。ベタベタと甘えるよりも、飼い主さんの傍で静かに過ごすのを好む子が多いです。

長い被毛の手入れは毎日のブラッシングが欠かせませんが、その手入れの時間もコミュニケーションになります。

比較的ストレスを感じにくいと言われており、穏やかな性格と愛嬌のある見た目が飼い主さんの心を和ませてくれます。

活発なときと、大人しいときの両面がある

人懐っこいが、マイペースでもある

比較的、吠えることは少ない

一般的な運動量と能力

 その他情報

原産地 中国
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 小型
平均寿命 12歳~15歳
なりやすい病気 椎間板ヘルニア,尿路結石症,幽門狭窄,乾性角結膜炎,結膜炎,緑内障
参考価格 15万円~30万円
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 ダブルコート
毛色 ゴールド,ブラック,ホワイト,ブルー,シャンパン,ホワイト&ゴールド,ホワイト&ブラック

体高

男の子20cm~27cm
女の子20cm~27cm

体重

男の子4.5kg~8kg
女の子4.5kg~8kg

パグ

しわくちゃの顔とクリクリの瞳、そして短い鼻が特徴のパグ。非常に穏やかで愛嬌たっぷりの性格です。

運動量はそれほど多くなく、室内でのんびり過ごすことを好み、寝ている時間が長いため、お留守番中に騒いだり暴れたりすることは少ない傾向にあります。人懐っこく、誰とでも友好的に接することができます。

食欲旺盛で太りやすいため、体重管理には注意が必要です。短頭種のため、暑さや寒さに弱く、呼吸器系の疾患にかかりやすいので、お留守番中の室温管理は非常に重要です。

ユニークな見た目と、のんびりとした愛らしい性格が最大の魅力です。比較的集合住宅でも飼いやすい犬種と言えます。

明るく陽気だが、とても落ち着いた性格

人との時間は大切だが、マイペースな面も

警戒心が少なく、ほとんど吠えない

太りやすいため、適度な運動が必要

 その他情報

原産地 中国
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 小型
平均寿命 12歳~15歳
なりやすい病気 水頭症,壊死性髄膜脳炎,短頭種気道症候群,洞不全症候群,間擦疹,レッグ・カルベ・ペルテス病,乾性角結膜炎
参考価格 30万円~40万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 シルバー,アプリコット,フォーン,ブラック

体高

男の子25cm~28cm
女の子25cm~28cm

体重

男の子6.3kg~8.1kg
女の子6.3kg~8.1kg

ボストン・テリア

タキシードを着ているような毛色と、ピンと立った耳が特徴的なボストン・テリア。「アメリカン・ジェントルマン」と呼ばれるほど穏やかで賢い性格です。

環境への適応力が高く、新しい状況にも比較的スムーズに対応できます。遊び好きな一面もありますが、落ち着きも持ち合わせており、適切なトレーニングを行えば留守番もスムーズに覚えることができます。

抜け毛は少ないですが、皮膚のしわのケアが必要です。短頭種のため、パグと同様に暑さには注意が必要です。

明るく友好的な性格で、家族を楽しませてくれる魅力があります。比較的小型~中型で扱いやすく、初めて犬を飼う方にも飼いやすい犬種のひとつです。

とても賢く、快活な性格

非常に懐きやすい

ほとんど吠えることはない

運動はあまり好まない

 その他情報

原産地 アメリカ合衆国
犬種グループ 3G:テリア
大きさ 小型
平均寿命 13歳~15歳
なりやすい病気 チェリーアイ,角膜炎,膝蓋骨脱臼,気管虚脱,アトピー性皮膚炎
参考価格 20万円~40万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 ブリンドル,シールブラック,ブラック

体高

男の子23cm~38cm
女の子23cm~38cm

体重

男の子6.8kg未満~11.35kg
女の子6.8kg未満~11.35kg

グレート・ピレニーズ

真っ白な美しい被毛と、大型で堂々とした体格が特徴のグレート・ピレニーズ。元々牧羊犬として活躍していたため、穏やかで忍耐強く、独立心が強い性格です。

番犬気質があり、家族を守ろうとする意識が高いです。寝ている時間が長く、激しい運動はそれほど必要としないため、体が大きくても室内で落ち着いて過ごすことができます。

独立心が強いため、一人で留守番することにも比較的抵抗が少ない傾向にあります。

被毛の手入れは大変ですが、その優雅な姿と穏やかな性格は大きな魅力です。ただ、暑さには弱いため、特に夏場のお留守番は涼しい環境を整えることが非常に重要です。

防衛能力が高く、独立心が強い

家族のみ懐きやすい

警戒心が強く、吠えやすい

運動能力がとても高い

 その他情報

原産地 フランス
犬種グループ 2G:使役犬
大きさ 大型
平均寿命 10歳~12歳
なりやすい病気 股関節形成不全,骨肉腫,胃拡張捻転症候群,熱中症
参考価格 30万円~40万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 ホワイト,グレー,イエロー,ウルフカラー

体高

男の子70cm~80cm
女の子65cm~75cm

体重

男の子45kg~70kg
女の子40kg~60kg

セント・バーナード

非常に大きく、優しい顔立ちが特徴のセント・バーナードはスイス原産の救助犬として有名で、穏やかで優しく、忍耐強い性格です。

動くのがあまり好きではなく、寝ている時間が長いため、お留守番中も静かに過ごしていることが多い犬種です。

その大きな体からは想像できないほど愛情深く、子供にも優しく接することができます。

暑さに弱いため、夏場のお留守番はエアコンなどで十分に涼しくする必要があります。ヨダレが多い点も特徴です。

その圧倒的な存在感と、穏やかで優しい性格が、飼い主さんに安心感と癒しを与えてくれます。体が大きいため、十分な飼育スペースが必要になります。

優しく穏やかな性格

飼い主に懐きやすい

攻撃性が低いので吠えにくい

運動量が多いので十分な散歩が必要

 その他情報

原産地 スイス
犬種グループ 2G:使役犬
大きさ 大型
平均寿命 8歳~10歳
なりやすい病気 拡張型心筋症,胃拡張捻転症候群,股関節形成不全,外耳炎,皮膚炎,白内障
参考価格 15万円~30万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 レッドブラウン,ブラウンイエロー

体高

男の子70cm~90cm
女の子65cm~80cm

体重

男の子64kg~82kg
女の子54kg~64kg

どんな犬でも実践できる!安心・安全なお留守番のための準備

犬

愛犬にお留守番をさせる際、犬種や性格に関わらず、飼い主さんが事前にしっかりと準備をすることで、犬の安全を守り、不安を軽減し、落ち着いて過ごせる環境を作ることができます。

お留守番中の事故やトラブルを防ぐためにも、万全の準備は非常に重要です。

外出前に必ずチェックしておきたいこと、お留守番中の安全を確保するための対策、そして愛犬が退屈せずに快適に過ごせるような工夫について、具体的にご紹介します。

これらの準備を習慣化することで、飼い主さんも安心して外出できるようになり、愛犬もより穏やかにお留守番できるようになるでしょう。

留守番させる前にチェックすること

お出かけ前に少し時間を取るだけで、愛犬のお留守番の質はぐっと向上します。

犬が留守番中にソワソワしたり、落ち着きをなくしたりする原因のひとつに、生理的な不快感やエネルギーの持て余しがあります。

以下の点を外出前に必ずチェックし、愛犬が心身ともに満たされた状態で安心して休めるように準備しましょう。

トイレを済ませる

外出前に必ずトイレに連れて行き、排泄を済ませておきましょう。室内トイレの場合も、清潔な状態にしておくことで、粗相の予防になりますし、犬も気持ちよく過ごせます。排泄の心配がないだけでも、犬は安心して休むことができます。

十分な運動と遊び

散歩や室内での遊びを通じて、十分に体力を消耗させてあげましょう。体が疲れていると、自然と眠くなり、お留守番中の大半を寝て過ごしてくれる可能性が高まります。

また、遊びを通じて飼い主さんとのコミュニケーションをしっかり取ることで、精神的な満足感も得られます。

ご飯と飲み水の準備

必要であれば、お留守番用の食事を用意します。ただし、外出直前の食事は避けた方が良い場合もあります。

新鮮な水をいつでも好きなだけ飲めるように、複数箇所に準備しておくことも大切です。自動給水器なども活用できます。

これらの準備をすることで、愛犬は心身ともに落ち着いた状態でお留守番を始められ、不要なストレスや不安を軽減することができます。

留守番中の安全対策

犬だけが家で過ごす時間には、予期せぬ事故の危険が潜んでいます。家具の破損、誤飲・誤食、脱走など、愛犬が危険な目に遭わないよう、飼い主さんが事前にしっかりと安全対策を行うことが不可欠です。

お留守番のスペースを安全な環境に整えることは、愛犬の命を守ることに繋がります。以下の点を参考に、お留守番中の環境を徹底的にチェックし、安全を確保しましょう。

危険なものを片付ける

犬が口にすると危険なもの(薬、洗剤、小さな飾り、アクセサリー、コード類など)は、犬が届かない場所にしっかりと片付けましょう。

ゴミ箱には必ず蓋をし、誤ってゴミを漁ることがないようにします。床に物を置かない習慣をつけることも有効です。

脱走防止対策

窓やドアの施錠をしっかりと確認し、犬が外に出てしまわないようにします。特に開けやすい窓には補助鍵を付けるなどの対策も検討しましょう。

ケージやサークルを利用する場合は、扉がしっかりと閉まっているか確認します。万が一に備え、首輪やハーネスに迷子札を装着しておくことも重要です。

室温・湿度管理

季節に応じて、エアコンや暖房を適切に利用し、犬が快適に過ごせる室温・湿度を保ちましょう。特に夏場の熱中症や冬場の冷えすぎには注意が必要です。

直射日光が当たる場所がないかどうかも確認し、必要であればカーテンを閉めるなどの対策を行います。

誤飲・誤食対策

食べ物はもちろんのこと、犬がおもちゃを噛み砕いて誤飲してしまう可能性もあります。耐久性のあるおもちゃを選び、劣化していないか定期的にチェックしましょう。

また、観葉植物の中には犬にとって有毒なものもあるため、犬が触れない場所に置くか、安全な植物を選びましょう。

観葉植物の種類有毒成分例症状
ポトスシュウ酸カルシウム口腔内の痛み、よだれ、嘔吐、嚥下困難、口や唇の腫れ
モンステラシュウ酸カルシウム口腔内の痛み、よだれ、嘔吐、嚥下困難、口や唇の腫れ
ディフェンバキアシュウ酸カルシウム、プロテアーゼ口腔内の激しい痛み、腫れ、よだれ、嘔吐、嚥下困難、呼吸困難
アロエアロイン、サポニンなど嘔吐、下痢、食欲不振、震え、尿の色の変化
ザミオクルカスシュウ酸カルシウム口腔内の痛み、腫れ、よだれ、嘔吐、嚥下困難
スパティフィラムシュウ酸カルシウム口腔内の痛み、よだれ、嘔吐、嚥下困難、口や唇の腫れ
カラジウムシュウ酸カルシウム口腔内の激しい痛み、腫れ、よだれ、嘔吐、嚥下困難
シクラメンシクラミン嘔吐、下痢、流涎、痙攣、心臓の異常。特に塊茎(球根)に毒性が強い
アザレア・ツツジグラヤノトキシン嘔吐、下痢、流涎、脱力、低血圧、不整脈、痙攣、昏睡
ユリ科植物特定の有毒成分(種類による)嘔吐、食欲不振、元気消失、腎不全
犬にとって危険な観葉植物の一例

犬が退屈しないための工夫

物理的な安全だけでなく、お留守番中の愛犬が退屈せず、精神的に満たされて過ごせるように工夫することも、お留守番の成功には欠かせません。

退屈はストレスに繋がり、無駄吠えや破壊行動などの問題行動の原因となることがあります。愛犬が一人でも楽しく、または穏やかに過ごせるような工夫を取り入れてみましょう。

知育トイの活用

おやつを中に詰めて、犬が自分で考えて取り出すタイプの知育トイは、長時間集中して遊べるため、退屈しのぎに最適です。

コングやノーズワークマットなどが代表的です。これらを使うことで、犬は適度な脳への刺激を得られ、満足感を得やすくなります。

外出直前に与えると、飼い主さんがいなくなることへの意識をそらす効果も期待できます。

安心できる居場所の確保

犬が落ち着いて休めるプライベートな空間を用意してあげましょう。

普段から慣れているクレートやベッド、またはお気に入りの場所を用意し、そこに飼い主さんの匂いがついたタオルやブランケットを置いてあげると、より安心して過ごせます。

外の音や光があまり気にならない場所に設置するのも良いでしょう。

BGMや映像の効果

静かなクラシック音楽や、犬用に作られたリラクゼーション効果のある音楽を流しておくことも有効です。無音の状態よりも心が落ち着きやすいと言われています。

また、テレビやラジオをつけておくことで、外の物音をごまかし、寂しさを紛らわせる効果も期待できます。

ただし、犬によっては音に敏感な場合もあるため、愛犬の反応を見ながら試してください。

犬を留守番に慣れさせるためのトレーニング方法

犬

犬がお留守番に慣れるためには、飼い主さんの根気強いトレーニングが必要です。

犬の不安を煽ることなく、安全で安心できる環境で「お留守番は怖いことではない」「飼い主さんは必ず帰ってくる」ということを学習させることが重要です。

急に長時間一人にするのではなく、犬のペースに合わせて段階的に進めることが成功の鍵となります。

ここでは、誰でも実践できる基本的なトレーニング方法や、飼い主さんの接し方のポイント、そしてお留守番の大きな課題となりうる「分離不安」への対応について詳しく解説します。

愛犬との信頼関係を深めながら、焦らず丁寧に取り組んでいきましょう。

短時間から始める練習

犬をお留守番に慣れさせる第一歩は、ごく短い時間から「一人になること」に慣れさせることです。まずは、飼い主さんが数秒~数分だけ犬の視界から消える練習から始めましょう。

例えば、隣の部屋に行くだけ、ドアを閉めてすぐに戻るといった行為を繰り返します。犬が不安そうにする前に戻るのがポイントです。犬が落ち着いていられたら、大げさに騒がず、静かに褒めてあげましょう。

慣れてきたら、留守番の時間を少しずつ長くしていきます(5分、10分、30分…)。この繰り返しによって、犬は「飼い主さんがいなくなっても、必ず戻ってくる」ということを学習し、安心感を覚えるようになります。

このトレーニングは、犬にとって一人でいても大丈夫だという自信を育む上で非常に重要です。

「行ってきます」「ただいま」のけじめ

飼い主さんが家を出る時や帰宅する時の行動は、犬の留守番に対する気持ちに大きな影響を与えます。

「行ってきます」の際に、犬に過度に話しかけたり、撫でたり、アイコンタクトを送り続けたりすると、「どこかに行っちゃうの?」と犬の不安を煽ってしまいます。

外出前は、淡々と準備を進め、特別な声かけやボディランゲージはせず、普段通りに家を出るように心がけましょう。

帰宅時も同様に、犬が尻尾を振って飛びついてきても、すぐに大げさに構うのは避け、犬が落ち着いてから声をかけたり、優しく撫でたりするようにします。

このように、外出と帰宅の際に「けじめ」をつけることで、犬は飼い主さんの出入りを過剰なイベントとして捉えなくなり、依存心を減らし、お留守番への抵抗感を和らげることに繋がります。

分離不安のサインと対策

犬や猫の分離不安症の症状

単なる留守番の苦手さとは異なり、飼い主さんとの分離に対して極度の不安やパニック症状を示す状態を「分離不安」と呼びます。これは行動学上の問題であり、適切な理解と対処が必要です。

分離不安とは

飼い主さんが不在になることに対して、過剰なストレスや不安を感じ、さまざまな問題行動を引き起こす状態です。

犬にとって非常に辛い精神状態であり、単なるわがままや甘えではありません。

分離不安の主な症状

  • 飼い主の外出準備を始めると、ソワソワしたり、震えたり、鳴いたりする。
  • 飼い主の外出後すぐに、激しく吠え続けたり、遠吠えをしたりする。
  • 部屋のドアや家具などを噛んだり引っ掻いたりして破壊する。
  • 普段はトイレができるのに、留守番中に限って粗相をする。
  • 自分の手足や尻尾などを過度に舐めたり噛んだりする(自傷行為)。
  • 食欲がなくなる、嘔吐や下痢をする。

 これらの症状は、飼い主さんがいない時にのみ見られるのが特徴です。

分離不安への対処法

分離不安が疑われる場合は、自己判断せず、必ず獣医師や動物行動学の専門家(ドッグトレーナーなど)に相談してください。

専門家と連携し、以下のような方法を組み合わせながら、段階的に治療・改善を目指します。

  • 段階的な慣らしトレーニング:短時間から始め、徐々に一人でいる時間を長くしていく。
  • 安全基地の提供:犬が安心して隠れられる場所(クレートなど)を用意する。
  • 知育トイなどの活用:一人でいる時間を楽しい経験にする。
  • 行動療法:不安を感じる状況に対する犬の反応を変えるトレーニング。
  • 薬物療法:重度の場合は、獣医師の処方のもと抗不安薬などを使用する場合がある。

分離不安の改善には時間がかかることが多いため、焦らず、専門家のアドバイスを受けながら根気強く取り組むことが重要です。

犬の長時間のお留守番について

犬

現代のライフスタイルでは、どうしても愛犬を長時間一人にしなければならない場面があるかもしれません。しかし、犬にとって長時間のお留守番は、短時間の場合とは異なるさまざまなリスクを伴います。

心身の健康に悪影響を与える可能性もあるため、安易に長時間一人にするのではなく、そのリスクを十分に理解し、可能な限りの対策を講じることが飼い主さんの責任です。

長時間留守番が愛犬にもたらす可能性のあるリスクと、やむを得ず長時間留守番させる場合に考慮すべき具体的な対策について詳しくご紹介します。愛犬のために、無理のない範囲で、より良い選択肢を検討しましょう。

長時間留守番のリスク

犬を長時間(目安として8時間以上)一人にさせることには、さまざまなリスクが伴います。

生理的な我慢だけでなく、精神的なストレスも蓄積しやすく、健康や行動面に悪影響を及ぼす可能性があります。

健康面のリスク

泌尿器系の問題:トイレを長時間我慢することで、膀胱炎などの泌尿器系の病気にかかりやすくなります。

水分不足:夏場などは特に、新鮮な水が不足したり、水容器をひっくり返してしまったりするリスクがあります。

運動不足:必要な運動量が確保できないため、肥満や筋力低下に繋がりやすくなります。

誤飲・誤食:監視の目がない時間が長いため、何かを誤って飲み込んでしまうリスクが高まります。

精神面のリスク

ストレスと孤独:長時間一人でいることによる強い孤独感や退屈から、ストレスを感じやすくなります。

問題行動:ストレスや退屈を紛らわせるために、無駄吠え、家具や物を破壊する、自傷行為(体を舐め続けるなど)といった問題行動に繋がることがあります。

分離不安の悪化:分離不安の傾向がある犬の場合、長時間の一人は症状をさらに悪化させる可能性があります。

突発的な事故への対応の遅れ:体調が急変したり、地震や火災などの緊急事態が発生したりした場合に、すぐに気づいて対応することができません。

これらのリスクを避けるためにも、長時間のお留守番はできる限り避け、代替手段を検討することが望ましいです。

長時間留守番させる際の対策

やむを得ず愛犬を長時間(目安として8時間以上)お留守番させなければならない場合は、上記のリスクを軽減するための対策を必ず講じましょう。

飼い主さんが不在の間も、愛犬が安全で快適に過ごせるように、外部のサービスを利用したり、自宅の環境を整えたりすることが重要です。

ペットシッターやドッグトレーナーの利用

自宅に訪問してもらい、散歩、トイレ、食事、遊びなどの世話を依頼することができます。犬は住み慣れた環境で過ごせるため、ストレスが少なく済みます。専門家によるケアなので安心感もあります。事前にしっかりと打ち合わせを行い、信頼できる方にお願いしましょう。

ペットホテルや一時預かり

日中の預かりサービスや、宿泊を伴うペットホテルを利用することも選択肢のひとつです。他の犬との交流の機会があったり、専門のスタッフによる管理が行き届いています。

ただし、環境の変化に敏感な犬もいるため、事前の見学やお試し預かりをして、愛犬に合う施設か確認することが大切です。

見守りカメラの設置

外出先からスマートフォンなどで愛犬の様子をリアルタイムで確認できる見守りカメラは、安心材料のひとつになります。

犬の行動や体調の異変にすぐに気づくことができますし、中には声かけ機能付きで犬に話しかけられるものもあります。

ただし、これはあくまで「見守る」ためのツールであり、根本的な問題解決や犬の世話を代替するものではないことを理解しておきましょう。

これらの対策を状況に応じて適切に組み合わせることで、長時間のお留守番に伴う愛犬への負担やリスクを最小限に抑えることができます。

まとめ:愛犬とより良い留守番時間を過ごすために

愛犬と暮らす上で、お留守番は避けて通れない課題のひとつかもしれません。

しかし、この記事でご紹介したように、お留守番が得意とされる犬種の特徴を知ること、そして何よりも、どんな犬でも実践できる安心・安全のための準備と、段階的なトレーニングを行うことで、愛犬のお留守番の時間はより穏やかなものになります。

最後に、愛犬と飼い主さん双方にとって、より良いお留守番を実現するために最も大切なことと、困ったときに頼れる専門家について改めてお伝えします。

大切なのは信頼関係と環境づくり

愛犬のお留守番の成功に不可欠なのは、飼い主さんと愛犬の間に築かれた強い信頼関係と、犬が安心して過ごせる安全で快適な環境です。

日頃から、犬とのコミュニケーションの時間を大切にし、適切な遊びや運動を通じて、犬にとって飼い主さんが「いつでも守ってくれる、安心できる存在」であることをしっかりと伝えましょう。これが、お留守番中の不安を軽減する基盤となります。

加えて、この記事で解説したような、危険なものを片付ける、快適な室温を保つ、退屈しない工夫をするなど、物理的な環境を整えることも非常に重要です。

信頼関係と環境づくり、この2つが揃うことで、愛犬は「飼い主さんがいなくても、ここは安全で大丈夫だ」と認識し、落ち着いて過ごせるようになります。

困ったときは専門家に相談を

愛犬のお留守番に関する悩みは、決して一人で抱え込む必要はありません。特に、無駄吠えや破壊行動が改善しない、分離不安かもしれない、どのようにトレーニングすれば良いか分からないなど、自分だけで解決が難しいと感じたときは、迷わず専門家に相談しましょう。

獣医師

健康上の問題がないかの確認、分離不安と診断された場合の薬物療法について相談できます。

ドッグトレーナー/動物行動学の専門家

行動問題の原因分析、個々の犬に合ったトレーニング方法の指導、分離不安に対する行動療法の実施などをサポートしてくれます。

プロの視点からのアドバイスや、犬の行動学に基づいた適切なサポートを受けることで、問題解決の糸口が見つかったり、より効果的なトレーニングを進めることができたりします。愛犬のため、そして飼い主さん自身の安心のためにも、専門家の力を借りることをためらわないでください。

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