犬種

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの特徴・飼い方・性格

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米国ではアムスタッフ、アムスタフィー、アメスタの愛称で家庭犬として親しまれているアメリカン・スタッフォードシャー・テリア。

日本ではまだまだレアな犬種ですが、SNSの浸透で広く知られるようになり、次第に人気が高まっています。

そんなアメリカン・スタッフォードシャー・テリアの魅力とは?日本で飼うにはどんなことに注意したらいい?…nademoがあなたに代わって調べてみました。

この記事の結論

  • パワーとスタミナいっぱいの筋肉質でがっしりしたボディを持つアスリート犬
  • 闘犬としてのルーツを持つが、家庭犬として改良が重ねられ、見た目に反して性格は愛情深く穏やか
  • 本国アメリカでは人気犬種だが、日本ではまだ希少で、地域によっては条例で飼育制限が定められている
  • 安定した性格の愛犬として飼育するには、幼い頃からの社会化トレーニングと毎日の十分な運動が重要

楠 涼

担当執筆者

楠 涼

ライター

3歳の頃、TVアニメで黄色い魔法のカバンを持った幸せの猫・FELIX君に出逢い、恋心を抱く。
現在、“在宅部長”こと2代目保護猫と暮らしながら、nademoの記事を書かせていただいています

nademo編集部

担当執筆者

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目次

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの特徴

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの特徴を一言で表すと、エネルギッシュ!

もともとは闘犬だったため、見るからにたくましく、パワフルな犬種です。

しかし、家庭犬として改良が重ねられ、飼い主さんやそのご家族に対して非常に忠誠心が強く、愛情深く、献身的。

いわば、気はやさしくて力持ちという、見た目と性格のギャップが人気を呼んでいます。

原産地のアメリカ合衆国ではハリウッドスターやインフルエンサーの飼い主さんが多く、SNS投稿が注目を集め、その魅力が広く知られるようになりました。

飼い主に忠実で、忍耐強い

懐きやすさと気難しさがある

しつけ次第では吠えづらくなる

運動量がとても豊富

 その他情報

原産国 アメリカ合衆国
犬種グループ 3G:テリア
大きさ 中型
平均寿命 12歳~16歳
なりやすい病気 股関節形成不全,白内障,腫瘍
参考価格 30万円前後
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 スムースコート
毛色 ブルー,ブラック,ブリンドル,ブラック&ホワイト,タン&ホワイト

体高

男の子46cm~48cm
女の子43cm~46cm

体重

男の子18kg~23kg
女の子18kg~23kg

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの身体的特徴

引き締まった筋肉質で、全体的にバランスの取れたがっしりとした体格に、力強さと機敏さを兼ね備えています。

闘犬がルーツのため、噛む力や飛びかかる力が高い犬種です。

胸は幅広く深さがあり、骨太の前足はまっすぐで、後足は力強く筋肉質。尾は短く、先端が細くなっています。

耳は半立ち耳か、少し前に垂れた形で、闘犬時代の習慣でイヤーカットされることもあります。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアのサイズ(体高・体重)

筋骨隆々の力強くズングリした体つきですが、中型犬に分類されます。

犬種の認定や血統書の発行などを行う一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)では、以下を標準サイズとしています。

体高男の子:46cm~48cm
女の子:43cm~46cm
体重18kg~23kg

また、JKCではアメリカン・スタッフォードシャー・テリアの身体的特徴として、「体高と体重のバランスが取れていなければならない」としています。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの毛色・被毛

さまざまなバリエーションのある毛色も、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの魅力のひとつです。

単色のソリッド、白ベースに濃い大きな斑点があるパーティ・カラー、ダイナミックな斑模様のパッチ、トラ柄のブリンドルなど、バリエーションは多彩。

ただし、JKCは80%以上の白色、ブラック&タン、レバーはアメリカン・スタッフォードシャー・テリアの正式な毛色として推奨できないとしています。

被毛は短く、硬い感触。短毛のスムースコートで普段の抜け毛は多くありませんが、換毛期になると抜け毛が増えます。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの運動能力

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは筋肉質で力強い体格の見た目通り、非常に高い運動能力を持つ犬種です。

長時間の運動や作業にも耐えることができる優れたスタミナと持久力があり、長距離の散歩やハイキング、ランニングの伴走も得意です。

非常に敏捷で迅速な動きができるため、アジリティ競技などの速さと正確さを要求されるドッグスポーツにも適しています。

後肢の筋肉が強力なため、非常に優れた跳躍力があるので、高いフェンスや障害物を飛び越えることが可能です。

キャッチボールやフリスビー、綱引き、重いものを引く競技など、アクティビティを楽しむ遊びが大好き。

ただ体を動かすだけでなく、パズルなどの頭を使うゲームやトレーニングもお手のものです。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの平均寿命

一般的に、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの平均寿命は12歳~16歳とされています。

一般社団法人日本ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」によると、 中・大型犬の平均寿命は13.86歳だそうなので、比較的ご長寿。

愛犬にできるだけ長生きしてもらうには、適切な栄養、運動、定期的な獣医の診察を受けることが決め手となります。

さらに、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの特徴として高い運動能力を持つため、毎日の運動が不可欠です。

トレーニングや遊びを通じて、精神的な健康も維持できます。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの注意したい病気

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、基本的に健康で丈夫な犬種ですが、遺伝的にかかりやすい疾患がいくつかあります。

特に以下の疾病には注意が必要です。

股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)骨格形成期に骨が変形したり関節が緩むことから、股関節が異常形成される
白内障(はくないしょう)水晶体が白く濁ることで、視力の低下や失明を引き起こす可能性がある
腫瘍(しゅよう)皮膚や皮下組織にできる塊のことで、良性や悪性が存在する

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは心臓疾患、特に大動脈弁狭窄症(だいどうみゃくべんきょうさくしょう)や拡張型心筋症(かくちょうがたしんきんしょう)にかかりやすい傾向があるので、定期的な心臓の健康チェックと適度な運動が必要です。

アウトドアで過ごすことが多い犬種なので、フィラリアやノミ・ダニの予防を行うこと、適切な予防接種も欠かせません。

アレルギー性皮膚炎や膿皮症などの皮膚疾患の予防には、定期的なシャンプーと日頃の皮膚チェックが重要です。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの見分け方

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアを見分けるには、その特徴的な外見と体格を理解することが重要です。

以下に主な特徴を挙げます。

見分け方

  • 筋肉質で全体的にがっしりとしてバランスの取れた体型
  • 頭頂部は平らで発達した頬の筋肉と強力な顎
  • 半立ち耳か、自然な形で少し前に垂れた耳目
  • 左右離れ気味の目は丸く、色は通常濃い茶色
  • 鼻は黒く、広く開いた鼻孔
  • アメリカン・ピット・ブル・テリアよりもやや大きく、スタッフォードシャー・ブル・テリアよりも明らかに大きいボディサイズ

ひとつずつを見比べていけば見分けることもできますが、ひと目みただけでは判断が難しいでしょう。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの登録頭数

JKCの犬種別犬籍登録頭数は1年間にジャパンケネルクラブの血統データへ新規に血統登録され、血統証明書が発行された犬の頭数を示します。

2021年(1月~12月)犬種別犬籍登録頭数」を見ると、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは1匹のみで、126位でした。

その後は圏外となっているので、日本では非常に希少な犬種であることがわかります。

ただし、ネットを検索すると、国内でも里親募集や保護犬情報を見かけることがあります。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの性格・習性

マッチョな外見通り、力強さを象徴する堂々とした自信に満ちた態度を身につけた犬種です。

パワーに溢れているため、活発で遊び好き。運動量が多く、活動的なアスリートなので、アクティブでアウトドア好きな飼い主さん向きです。

飼い主さんや家族に対して愛情を持って接することができて、忠誠心から家族や家を守る意識が高いため、警戒心が強い一面もあります。

筋肉質な体格と柔和な性格という、見た目のイメージとのギャップが何よりの魅力です。

飼い主さんに忠実で、とても勇敢

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは忠実で勇敢、そして愛情深い犬種です。

飼い主さんに対する愛とリスペクトを飼い主さんもしっかり受け止め、常にやさしく接し、信頼関係を築くことがポイントとなります。

知性が高く学習能力もある犬種ですが、しっかりとした訓練と明確な指示を行うことが重要です。

一貫性を持って接し、ポジティブにトレーニングを行いましょう。

適度な運動や精神的な刺激は、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの健康を維持するためにも必要です。

ふとした瞬間に攻撃性にスイッチが入ることも

本来、人懐っこく忠実な犬種ですが、適切な社会化が不十分だったり、不適切な環境で育てられたりすると攻撃性が表れることがあります。

子犬の頃から、さまざまな人や犬とのポジティブな交流や経験を積ませることが重要です。

正しい訓練と飼い主さんが信頼できるリーダーシップを示すことで、穏やかで従順な性格を引き出すことができます。

成犬の場合は、他の犬種との関わり方、特に男の子同士の接触の仕方によっては注意が必要です。外出先ではリードを外してはいけません。

強い刺激やストレスを感じた場合、犬は反射的に攻撃的な行動を取ることがあります。例えば、大きな音、見知らぬ犬や人との接触には特に要注意です。

必要に応じて、ドッグトレーナーなどの専門家の指導や助言を求めることも大切でしょう。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの誕生の歴史

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの誕生の歴史は、19世紀のイギリスに遡ります。

起源は、イングリッシュ・ブル・テリアと呼ばれる犬種の一種とされています。

イングリッシュ・ブル・テリアは、19世紀初頭にイングランドで繁殖された闘犬や狩猟犬を祖先としています。

その後、イングリッシュ・ブル・テリアはスタッフォードシャー地域で人気が高まり、地域名を冠したスタッフォードシャー・ブル・テリアとして知られるようになりました。

19世紀後半、アメリカに移民した人々がスタッフォードシャー・ブル・テリアを持ち込み、さらに改良を加えました。

これによって誕生したのが、アメリカン・ブル・テリアやアメリカン・スタッフォードシャー・テリアです。

その頃のアメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、主に牧畜や農場の仕事を助ける使役犬でしたが、やがて番犬や愛玩犬として家庭での役割が増えていきました。

1935年にアメリカンケネルクラブ(AKC)でスタッフォードシャー・テリアが公認され、1972年にアメリカン・スタッフォードシャー・テリアと改称されました。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアと繋がりのある犬種

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアのルーツはテリアやブルドッグにまで遡り、その作出には非常に多くの犬種が関わってきました。

例えば、スタッフォードシャー・ブル・テリア、ブル・テリア、オールド・イングリッシュ・ホワイト・テリア、ブラック・アンド・タン・テリア、ブルドッグ、マスティフ、ポインター、ダルメシアンなどです。

スタッフォードシャー・ブル・テリア

スタッフォードシャー・ブル・テリアがアメリカに持ち込まれ、そこで改良が加えられて誕生したのがアメリカン・スタッフォードシャー・テリアです。

どちらも筋肉質でがっしりとした体つきですが、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアのほうがやや大きめで力強い印象があります。

ただし、性格的には、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアのほうが適切な社会化トレーニングを受けた場合、安定しています。

これには、両者の歴史的背景の違いが影響していると言えるでしょう。

スタッフォードシャー・ブル・テリアは、イギリスで闘犬や狩猟犬として発展していきました。

一方、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアはアメリカでの改良を経て、より愛玩犬としての側面が強くなっていったからです。

優しく穏やかで無邪気

陽気で人懐っこい

興奮すると吠えやすい

筋肉質で非常に運動量が多い

 その他情報

原産国 イギリス
犬種グループ 3G:テリア
大きさ 中型
平均寿命 12歳~14歳
なりやすい病気 白内障,緑内障,肥満細胞腫,チェリーアイ,股関節形成不全,肘関節形成不全,膝蓋骨脱臼
参考価格 40万円前後
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 ショートコート
毛色 レッド,フォーン,ホワイト,ブラック,ブルー,ブリンドル,ブリンドル&ホワイト,フォーン&ブリンドル,ブラック&タン,レバー,ブルー&ホワイト,フォーン&ホワイト,レッド&ホワイト

体高

男の子35.5cm~40.5cm
女の子35.5cm~40.5cm

体重

男の子12.7kg~17kg
女の子11kg~15.4kg

ブル・テリア

どちらも筋肉質でがっしりとした体つきですが、ブル・テリアは小型犬の部類に入り、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは中型の犬種です。

また、ブル・テリアは主に闘犬や狩猟犬として開発され、その血統から来る性質のため活発で攻撃的な要素が含まれています。

一方、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアはより穏やかで友好的な性格を持ち、愛玩犬としての側面が強調され、安定しています。

陽気で遊び好きな性格

忠誠心が強くしつけやすい

吠えやすい

活動的で多くの運動量が必要

 その他情報

原産国 イギリス
犬種グループ 3G:テリア
大きさ 大型
平均寿命 10歳~14歳
なりやすい病気 水晶体脱臼,皮膚病,膝蓋骨脱臼,聴覚障害
参考価格 20万円~30万円
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 シングルコート
毛色 ホワイト,レッド,ブラック,ブリンドル,トライカラー

体高

男の子53cm~56cm
女の子53cm~56cm

体重

男の子24kg~28kg
女の子24kg~28kg

ブルドッグ

ブルドッグは18世紀のイギリスで、その名の通りブルドッグ=闘牛犬として発展し、後に番犬として飼われることが多くなりました。

ブルドッグはよりがっしりとした体つきで、深いシワのある特徴的な顔立ちが印象的です。

一方、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは筋肉質な体つきが特徴的で、力強い印象を与えます。

性格はどちらも忠実で家族愛が強く、温和で穏やか。どちらかと言うとブルドッグのほうが友好的で、子どもとも良好な関係を築けます。

優しく大人しい性格

知らない人にも懐くほど

吠えることはほぼない

適度なお散歩で十分

 その他情報

原産国 イギリス
犬種グループ 2G:使役犬
大きさ 中型
平均寿命 8歳~10歳
なりやすい病気 皮膚炎,チェリーアイ,突顎,閉塞性気道,短頭種気道症候群,尿路結石症
参考価格 30万円~50万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 スマット,ブリンドル,レッド,フォーン,ファロー,ホワイト,パイド

体高

男の子30cm~41cm
女の子30cm~41cm

体重

男の子25kg
女の子23kg

マスティフ

マスティフは古代から存在する古い犬種で、主に番犬や守護犬として育成され、古代ローマやアッシリアなどでも大切にされてきました。

マスティフは非常に大型で筋肉質の体つきを持ち、頭部は大きく幅広く、マズルも短め。

一方、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは中型で、力強さはありますが、マスティフに比べると小柄な印象です。

マスティフは守護犬や番犬としての歴史があるため、保護本能が強く、性格は冷静で穏やか。

一方、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、現在では主に愛玩犬として飼育されていますが、もともと狩猟犬や番犬なので活発で遊び好きです。

忠誠心が強く、知能が高い

家族には従順で、番犬向き

本能的に無駄吠えしやすい

適度な運動を必要とする

 その他情報

原産国 イギリス
犬種グループ 2G:使役犬
大きさ 大型
平均寿命 9歳~11歳
なりやすい病気 股関節形成不全,胃拡張捻転症候群,眼瞼内反症,眼瞼外反症,外耳炎
参考価格 30万円~50万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 アプリコット・フォーン,シルバー・フォーン,フォーン,ダーク・フォーン・ブリンドル

体高

男の子75cm~
女の子70cm~

体重

男の子75kg~
女の子75kg~

ダルメシアン

斑点模様の被毛が特徴のダルメシアンは中型の犬種で、体格はスリムで筋肉質です。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアも中型の犬種ですが、筋肉質でがっしりとした体つきをしています。

大きな違いはその被毛と毛色でしょう。

ダルメシアンは白地に黒や茶色の斑点が広がる、特徴的な被毛が印象的です。

一方、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの毛色は単色や2色が多く、ダルメシアンのような牛柄を思わせる斑点模様はありません。

友好的で、攻撃性はない

非常に懐きやすい

しつけ次第では吠えづらくなる

スタミナが豊富で、十分な運動が必要

 その他情報

原産国 クロアチア
犬種グループ 6G:嗅覚ハウンド
大きさ 大型
平均寿命 10歳~13歳
なりやすい病気 尿路結石症,高尿酸血症,ダルメシアン・ブロンズ症候群,股関節形成不全
参考価格 30万円~40万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 スムースコート
毛色 ピュア・ホワイト+ブラック・スポット・バラエティー,ピュア・ホワイト+レバー・スポット・バラエティー

体高

男の子56cm~61cm
女の子54cm~59cm

体重

男の子27kg~32kg
女の子24kg~29kg

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアを飼うのに向いている人の特徴

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアに向いている飼い主さんは、まず第1にアクティブなライフスタイルを好む人です。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは活発で運動が好きな犬種ですから、散歩やランニング、遊びを通じてエネルギーを発散させることが重要となります。

第2に社会化トレーニングとしつけが行え、適切なリーダーシップを発揮できること。明確なルールと規律を教えることができる飼い主さん向きです。

そして、第3に愛情深いこと。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは非常に忠実で家族愛が強い犬種なので、家族の一員として接することができる飼い主さんに向いています。

小さい子どもがおらず、小動物を飼っていない人

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは筋肉質で力強い体格を持ち、活発な性格が特徴です。

そのため、遊んでいるうちに興奮して、小さな子どもや小動物に誤って怪我を負わせてしまう可能性がないとは言えません。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは家族に対して非常に愛情深く、あり余る愛情のため、愛情表現が熱烈過ぎてしまうことがあります。

また、もともとは狩猟犬や番犬でしたので、その血筋には攻撃性が含まれることも承知しておかなければなりません。

ふとしたはずみに、小さな動物に対して狩猟本能が刺激され、攻撃的になることがあります。

小学校低学年以下のお子さんや小動物のいるご家庭には、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアをお迎えするのはあまりおすすめできません。

体力や力に自信のある人

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは非常に活発でスタミナのある犬種で、若犬の頃は特にエネルギッシュ。そのため、運動不足が問題行動の原因となることがあります。

毎日の散歩や適度な運動、ランニング、遊びを通じて、愛犬をアクティブに過ごさせることが重要です。

また、力強い体格の犬種ですので、ときに強い引っ張りや猛ダッシュをすることがあります。

散歩や訓練時にその愛犬のパワーを制御できる体力が、飼い主さんにも求められます。

犬の飼育経験がある人

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは忠実で愛情深い犬ですが、ときには頑固な態度を示すことがあります。

初めて犬を飼う人にとって、こうした力強い犬の態度は戸惑いを感じさせ、毅然として適切なリーダーシップを発揮するのは難しいものです。

また、突然、他の犬や動物に対して攻撃的な行動を示されると、犬の扱いに慣れていないとコントロールしきれない場合もあるでしょう。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの安定した性格を引き出すには適切な社会化トレーニングが必要ですので、愛犬の訓練とケアの経験を積んだ飼い主さんに適しています。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの飼い方

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアと信頼関係を築きながら一緒に暮らすには、「十分な運動」「適切な社会化トレーニング」「愛情」が重要。

そして、できるだけ長くパートナーシップを維持したいなら、獣医師の定期的な健康診断や予防接種、適切な栄養管理が大切です。

また、日本国内では闘犬の血を引くなど一部の犬種に対して、地方自治体によっては条例で飼育方法や管理方法が指定されている場合があります。

例えば、「動物の保護及び管理に関する条例」「犬による危害の防止に関する条例」といったもので、お住まいの都道府県の条例を確認し従いましょう。

非常に力が強く、適切なしつけが必要

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは非常にパワフルなので、飼い主さん自身もリード・コントロールができるようレッスンが必要です。

生後8週~10週ぐらいから最初のリードを家の中や庭などの安全な場所で着けさせてみて、少しずつ慣れさせます。

リード着用を嫌がらなくなったら、愛犬がリードを引っ張ったり、抵抗することなく歩けるようになるまで練習します。

「来い(Come/カム)」「待て(Wait/ウェイト)」、愛犬が飼い主さんと歩くようになったら「良し(Good/グッド)」というコマンドも覚えさせるといいですね。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアのしつけには、褒める、ご褒美を与えるといったポジティブな訓練が効果的です。

適切でない行動には、叱るより無視するなどの方法を用いるほうが効果があり、トレーニングやしつけは根気よく取り組むことが重要です。

しかし、訓練に自信がない場合や問題行動がある場合は、プロのドッグトレーナーにアドバイスを求めることをおすすめめします。

社会化トレーニングは小さい頃から重要

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの社会化トレーニングは、できるだけ子犬の頃から始めるのが理想的です。

一般的に、犬の社会化は生後8週間~16週間が適切とされており、この期間に多くの新しい経験や刺激を与えることが重要です。

お散歩デビュー(最初のワクチンプログラムが完了する生後16週頃)までに、愛犬の安全のためにも以下の基本的コマンド・トレーニングを行いましょう。

お座り(Sit/シット)

① 飼い主さんの手におやつを握りながらアイコンタクトを取り、おやつを持った手を愛犬の頭上に上げます。

② 「お座り」と言いながらおやつを近づけると、おやつを見る愛犬の体勢が自然と腰を下ろすようになります。

③ 愛犬の腰が地面や床について座ったら、すぐに褒めておやつをあげましょう。

待て(Stay/ステイ)

① 愛犬の正面におやつを置き、 「待て」と言いながら手を上げて静止の合図をします。

② 愛犬が動いてしまったら、おやつは取り除き、改めてやり直し。

③ 数秒待つことができたら、「良し(Good/グッド)」と褒めてあげて、おやつを与えます。

トレーニングには一貫性と忍耐が必要です。愛犬がうまくできなかったとしても声を荒げずに、根気よく続けましょう。

スタミナが豊富なので、散歩は1日1時間以上が望ましい

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは非常にスタミナがあり、活発な犬種ですので、1日に最低でも2回の散歩が推奨されます。

1回の散歩時間は30分~1時間程度が良いとされています。成長段階や個々の体力に応じて、距離を調整することが大切です。

お散歩デビューの生後16週(4か月)頃は1回10分~15分、1日2回~3回から始め、5分ぐらいずつ徐々に時間と距離を延ばしていきます。

成犬であれば、遊びやアクティブなトレーニングも含め1日の総運動量が1時間以上になるようにします。

ストレスを溜めないよう、遊ぶ時間もしっかり確保する

お散歩以外にも、アスリートであるアメリカン・スタッフォードシャー・テリアに適した遊びと運動方法があります。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは速く走るのが得意なので、週末には広いドッグランでランニングやスプリントを楽しませてあげると良いでしょう。

ただし、ドッグランデビューまでにしっかり社会化トレーニングを済ませ、ほかの犬や飼い主さんとトラブルにならないよう細心の注意を払います。

また、フリスビーやボール遊びを好むので、犬のそういった遊びが許可されているドッグランや公園を見つけておくと良いでしょう。

暑い夏、水遊びはアメリカン・スタッフォードシャー・テリアにとって楽しい選択肢です。

ビーチやドッグ用プールでの泳ぎや波打ち際での砂遊びは大満足してくれるはずです。

飼い主さんとトレッキングやハイキングを楽しむのも大好き。自然の中で過ごす活動的な休暇は、良好なパートナーシップを築くのにも役立ちます。

悪天候で散歩に行けない日は、隠れたおやつを探させたり、パズルトイを使ってご褒美を獲得させるなどの遊びを工夫しましょう。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは知的好奇心が強いため、知育玩具や思考力を試すゲームにも夢中になってくれるはずです。

関節に負担のかからない生活を心がける

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは股関節形成不全にかかりやすい犬種です。

股関節形成不全は遺伝的要因によって発症することが多いですが、肥満や関節に負担をかける行動によっても発症することもあります。

愛犬の健康のためにも適切な運動と食事管理で筋肉を維持しながら適正体重を保ち、関節に負担をかけない室内環境を用意してあげましょう。

強度確保のため、首輪、ハーネス、リードなどは二重にすると良い

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアはとても力強いので、首輪、ハーネス、リードなどは二重にすることが推奨されます。

ただし、一重であろうが、二重であろうが、首輪やハーネスが適切に装着されていないと、愛犬が逃げたり、リードを外す可能性があります。

お散歩や外出の前には必ず首輪やハーネスがきちんと装着されているか、傷みや不具合がないか、愛犬のサイズに合っているか点検しましょう。

首輪は丈夫で耐久性のあるナイロンや革製の素材で、しっかりとしたバックルが付いているものがおすすめです。

ハーネスはY字型やH字型の胸部と背中をしっかりサポートするデザインで、胸や背中にパッドが付いているタイプが良いでしょう。

散歩など、一般的なリードの長さは1.2m~1.8mが目安で、トレーニング用には短めのリード(1.2m)が適しています。

飼い主さんの手にしっかりフィットするグリップが付いていて、リードを取り付けるカラビナが金属製で頑丈なものを選びましょう。

基本的なお手入れの一覧

愛犬の健康と快適さを維持するため、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアのお手入れは以下の頻度を目安に行います。

ブラッシング2週間に3回~4回程度
耳掃除2週間に1回程度
歯磨き毎日
お風呂1か月に1回程度
爪切り2週間に1回程度
肛門腺絞り1か月に1回程度

なお、肛門腺絞りは専門的な知識とコツが必要なため、まずは獣医師に相談することをおすすめします。

愛犬が頻繁にお尻を擦り付けたり、舐めたりする行動が見られる際には、肛門腺が詰まっているサインかもしれません。

詰まった肛門腺が放置されると、感染を引き起こす可能性がありますので、かかりつけ医にすぐ相談しましょう。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの価格

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは日本では希少で輸入や専門ブリーダーからが主な入手方法となり、30万円前後が平均相場です。

残念ながら飼育放棄してしまう飼い主さんや、専門ブリーダーで引き取り手のなかった子も多いようで、保護犬譲渡や里親募集もしばしば見かけます。

闘犬の血を引く犬種に対しては、自治体によっては条例により特別な飼育遵守事項が定められている場合があるので、お迎えする前に確認しましょう。

また、血統書付きで両親が優れた血統を持つ個体は高額で、他の純血種同様、子犬ほど価格が高くなる傾向があります。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアにおすすめのドッグフード&アイテム

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは筋肉質で活発な体格のため、筋肉の維持と修復には高品質な動物性タンパク質を必要とします。

また、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸を含む食品(魚油、亜麻仁油など)はエネルギー源となり、皮膚と被毛の健康にも寄与します。

エネルギー供給源の炭水化物、免疫機能や骨の健康を維持するために必要なビタミンとミネラルもバランスよく含まれたフード選びが大切です。

以下は、nademoがアメリカン・スタッフォードシャー・テリアの飼い主さんにおすすめしたいドッグフードとハーネスをピックアップしました。

レティシアン ネルソンズドッグフード 中・大型犬向け

出典 :https://www.amazon.co.jp/

体の大きさに対して消化器官の割合が少ない 中・大型犬は消化不良を起こしがち。犬が消化しにくい穀物は一切使用しないグレインフリーのドッグフードです。

原材料の25%を占めるチキン生肉や栄養満点のバターナッツスカッシュは、人間が食べられるほど新鮮で上質なものを厳選。

お腹の快調をサポートする2種類のオリゴ糖、ビタミンやミネラルもバランスよく配合しています。ペット先進国のイギリスで支持されるフードです。

対象年齢 全年齢
内容量 5kg
原産国 イギリス
主原料 チキン生肉、乾燥チキン
その他原材料 サツマイモ、バターナッツスカッシュ、チキンオイル、エンドウ豆、チキングレイビー、エンドウ豆繊維、サーモンオイル、海藻、チコリ(フラクトオリゴ糖)、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖)、ニンジン、パースニップ、リンゴ、カボチャ、スペアミント、インゲン豆、ブロッコリー、ローズマリー、パセリ、マリーゴールド、フェンネル、ショウガ、ユッカ、クランベリー、ナシ
注意したい原材料 なし
安全性の高い添加物 グルコサミン、コンドロイチン、タウリン、ビタミン類(E、A、D3、B12、ナイアシン、パントテン酸、B2、B1、B6)、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素、セレン)
注意したい添加物 なし
100gあたりのカロリー 365.7kcal
1日あたりの価格(体重5kgの場合) 193円/105g
定期販売 1~2個:1個あたり7,816円(税込)/3個以上:1個あたり7,356円(税込)
フード目的 一般食(FEDIAF基準)
フードの種類 ドライ

WOLFGANG BoneYard Harness

出典 :https://wolfgang.jp/

参考価格 7,590円(税込)

多彩なカラーと個性的なデザインパターンが楽しい、WOLFGANG(ウルフギャング)のハーネス。

クルマのシートベルトなどにも使われており、ポリエステル100%のウェビング素材(帯状に織った合成繊維)を使用した、強度と柔らかさを兼ね備えた特性も魅力です。

小型犬用のS、中型犬用のM、大型犬用のL、超大型犬用のXLとサイズも豊富。アメリカ西部ユタ州の大自然に囲まれた環境から生まれました。

首周り -
胸周り -
胴回り S:30~45cm/M:40~61cm/L:50~76cm/XL:66~96cm
素材 ポリエステル
適合種 全犬種
留め具 バックル
反射板 ×
ハンドル ×
洗濯 -
成長段階 全年齢
長さ調整
構造 H型

この記事の執筆者

KENTAROU MATSUBAYASHI

執筆者情報

楠 涼

ライター

3歳の頃、TVアニメで黄色い魔法のカバンを持った幸せの猫・FELIX君に出逢い、恋心を抱く。
現在、“在宅部長”こと2代目保護猫と暮らしながら、nademoの記事を書かせていただいています。
また、キャットヘルスケアアドバイザー資格取得にチャレンジ中ですので、皆様の愛猫の健康生活に役立つ情報をお届けしてまいりたいと存じます。

nademo編集部

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新しい家族を迎えるペットファミリーにとって、欲しい情報をnademo編集部がお届けします。
「いつまでも どこまでも」必要な情報を理解するだけではなく、心もお腹も満たされるような日々のために。
&nademo(アンドナデモ)のコンセプトをもとに、飼い主さんとペットが安堵できる時間を演出します。

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