非常に賢く元気いっぱいのボーダー・コリー。頭の良さと運動神経の良さは折り紙付きで、ドッグスポーツの大会などで入賞することも多い犬種です。
もともと牧羊犬として飼育されていたため、飼い主に従順。しつけやすい性格なのでペットとしても人気です。
活動的で遊び好きなので、犬とたくさん遊びたい人には特におすすめ。こちらの記事ではボーダー・コリーの特徴や性格、飼い方などについて解説しています。
犬と遊ぶのが好きな方、活発な犬種に興味のある方はぜひ参考にしてくださいね。
この記事の結論
- ボーダー・コリーは全犬種の中で、もっとも賢いと言われている犬種
- 状況を見極めることができる高い知能と、抜群の運動能力を誇る
- 中型犬の中では長生きしてくれる方なので、健康的なら長く一緒にいられる
- 遺伝性の疾患が多い犬種なので、お迎えの際には病気について理解しておく
ライター
猫を飼うのが初めてで戸惑うこともありましたが、今では日常に欠かせない大切な存在になっています。
現在はnademo編集部でペットと過ごす上で大切な知識や情報をご紹介しています。
目次
ボーダー・コリーの特徴

状況を見極めて動ける高い知能と、優れた運動能力が特徴的です。
牧羊犬として働いていたことから、走りやジャンプなどの単純な運動だけではなく、忍び足で獲物に近づくスニークとよばれる動きや、獲物をキャッチする動きも見せます。
飼い主に従順で指示によく従うため、日本ドッグアジリティ協会やディスクドッグ協議会などのドッグスポーツでも上位入賞の常連。
しかし、賢い一方で他のことに気を取られて窓ガラスに顔をぶつけたり、鏡に映る自分と遊ぼうとするなど、少し抜けている一面もあります。賢さと愛嬌を兼ね備えた可愛い犬種です。
明るくて活発な性格
飼い主に忠実で懐きやすい
よく吠える
運動能力が高く、多くの運動量が必要
その他情報
原産地 | イギリス |
犬種グループ | 1G:牧羊犬・牧畜犬 |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 10歳~17歳 |
なりやすい病気 | 股関節形成不全,コリーアイ症候群(コリー眼異常),水晶体脱臼,白内障,皮膚炎 |
参考価格 | 20万円~50万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | スムースコート,ロングコート |
毛色 | ブラック&ホワイト,レッド&ホワイト,ブルー&ホワイト,セーブル&ホワイト,クリーム&ホワイト,レッドマール,ブルーマール,チョコレート,トライカラー |
ボーダー・コリーの誕生の歴史
ボーダー・コリーという名前はイングランドとスコットランドの国境(ボーダー)で飼われていた牧羊犬(コリー)という意味で名付けられました。
元々は8~11世紀頃に、バイキングがトナカイ用の牧羊犬を持ち込んだのが始まりとされています。その後、イギリスの在来種であるラフ・コリーなどと交配を重ね、19世紀末には現在の形に。
長い間、牧羊犬として役目が目的で飼育されていたため、ペットとしてはあまり認知されていませんでしたが、ドッグショーで運動能力の高さが知れ渡ったことにより注目を集めます。1987年には犬種として認定され、現在では人気犬種として定着しています。
全犬種で最も賢いといわれるボーダー・コリー
ボーダー・コリーの知能はとても優れており、これが一番の魅力と言っても過言ではありません。
ブリティッシュ・コロンビア大学のスタンレー教授の研究によれば、全犬種の中でも最も知能が高いとのこと。
もともと牧羊犬として飼育されていたため理解力や記憶力に優れ、さまざまなコマンドを覚えてくれます。適応力にも優れ、初めてのオーダーも何回か教えるだけですぐに覚えてくれます。
一説によると人間の言葉を250以上も理解しているらしく、コミュニケーションの取りやすい犬種といえるでしょう。
ボーダー・コリーの身体的特徴
体高よりも体長がやや長く、適度な筋肉がついてがっしりとしたバランスの良い体格をしています。
卵型の目は少し離れていて頭部は広め、マズルは鼻に向かって先細りとなっており、耳は立耳か半立ち耳、垂れ耳の子などさまざま。飾り気のある適度な長さのしっぽが、より優雅な印象を際立たせます。
ボーダー・コリーのサイズ(体高・体重)
体高 | 46cm~56cm |
体重 | 12kg~20kg |
体高は46cm~56cmで、ジャパンケネルクラブによる理想体高は53cmとされています。体重は12kg~20kgほど。
一般的な犬種と同じように男の子のほうがやや大きい傾向があり、中型犬に分類されます。体調も長く、均整の取れたスマートな体型。柔軟性に富んでいてジャンプ力もあります。
ボーダー・コリーの毛色と被毛
- ブラック&ホワイト
- レッド&ホワイト
- ブルー&ホワイト
- セーブル&ホワイト
- クリーム&ホワイト
- レッドマール
- ブルーマール
ボーダー・コリーの被毛は長毛と短毛の2タイプ。長毛は毛がまっすぐで硬く、7.5cmほどでロングコートとよばれています。短毛は滑らかな毛質で、毛の長さが2.5cmほど、スムースコートとよばれます。
毛色はバリエーション豊かで40種類以上。上記のカラーが人気ですが、白地の部分が優勢なのは好ましく無いとされています。
ボーダー・コリーの性格や習性
ボーダー・コリーはさまざまな魅力を持つ犬種ですが、性格も魅力的なものばかり。お迎えを検討する前に、どんな性格・習性の子であるのか、確認してみましょう。
明るくて活発
明るくて活発、そして従順すぎるくらい飼い主に一途な性格です。
人と遊ぶのが大好きで、人と一緒に共同作業を行うことに喜びを覚えてくれるので、優秀なパートナーとなってくれます。
アウトドアに一緒に行ったり、公園などで一緒に駆け回ったりできると、とても喜んでくれるはずですよ。
とても賢く学習能力が高い
前述の通り、ボーダー・コリーは全犬種のなかでもトップクラスに賢い犬種です。
ただ、学習能力が高く賢いがゆえに良いことだけでなく、イタズラなどの悪いことも覚えてしまいます。
問題行動に繋がらないように、しっかりとしつけることやイタズラ対策が大切です。
警戒心が強い一面もある
ボーダー・コリーはもともと牧羊犬として活躍していたので、強い警戒心を持ち合わせています。
見知らぬ人や犬に接するときは威嚇したり、場合によっては攻撃的になることも。トラブル防止のためにも、飼い主さんが制御できるようにしつけておく必要があります。
ボーダー・コリーの登録頭数
JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種別犬籍登録頭数によると、血統登録&血統証明書の発行されているボーダー・コリーは数千匹です。
無邪気で人懐っこく飼い主に従順な性格は、小型犬の人気が高い日本でも比較的、上位にランクインされています。
ボーダー・コリーの注意すべき病気や平均寿命

ボーダー・コリーは基本的に健康な犬種ではあるものの、元気いっぱいな犬種だからこその注意点もあります。
知っておきたい平均寿命に加えて、どのような病気にかかりやすいのか、といった注意点も理解しておくとよいでしょう。
ボーダー・コリーの平均寿命
ボーダー・コリーの平均寿命は10歳~17歳。中型犬としては長生きと言えるでしょう。健康で長く生きてもらうためにはストレスや運動に気を使ってあげることが大切です。
特にボーダー・コリーの場合は頭がよいため、知育おもちゃで知的好奇心を満たしてあげると良いでしょう。
飼い主さんが隠したおもちゃを探し当てる、ノーズワークというエクササイズもおすすめです。頭と体を適度に動かし愛犬の健康を維持してあげましょう。
ボーダー・コリーがかかりやすい病気
ボーダー・コリーがかかりやすい病気とケガには以下のようなものがあります。
股関節形成不全 | 股関節に異常が起きて、痛みや歩行が困難になる病気。 |
コリーアイ症候群(コリー眼異常) | コリー系の犬種に発症しやすく、目の組織に異常が起こる病気。 |
水晶体脱臼 | 水晶体を支えるチン小帯が断裂して、水晶体が正常な位置から外れる |
白内障 | 目の中の水晶体の一部や全体が白く濁り視力が低下する。 |
ボーダー・コリーは遺伝性の疾患が多い犬種です。だからこそ、普段からの健康管理は非常に大事です。
そのまま様子を見ていても治る病気ではないので、普段から愛犬の体調に気をつけて、変化があったらすぐに動物病院へ相談に行くことが大切です。
早期発見によって体の負担も軽減できますし、治療費も安く済むことが多くなりますので、経済的負担も軽減できるでしょう。
股関節形成不全
股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)とは成育の過程で股関節の骨が変形し、噛み合わなくなる病気です。遺伝によるものが多いですが、運動などで負荷がかかった場合にも起こります。
運動をしたがらない、歩きづらいといった症状がみられるときは注意が必要。関節部分に炎症が起こり、痛みを感じている可能性があります。
初期の段階では発見しづらいですが、階段やジャンプを嫌がったり、座るときに横座りになるなど、普段と違う仕草がある場合は早目に獣医師に相談しましょう。
コリーアイ症候群(コリー眼異常)
視力障害や眼内出血、重症なものは網膜剥離などを引き起こす、コリー系の犬に多い遺伝性の疾患です。
症状には個体差があるので見た目での判断が難しいですが、動きたがらない場合や犬が頻繁に物にあたったりするときはコリーアイ症候群の可能性もあります。
コリーアイ症候群はまだ確立された治療法がありません。コリーアイ症候群になりやすい犬種や、近親にコリーアイ症候群の犬がいる場合は定期的に眼科専門医による診察を受けるのがおすすめです。
水晶体脱臼
水晶体脱臼(すいしょうたいだっきゅう)は水晶体が正しい位置からズレて、激しい痛みを感じたり、緑内障などを併発してしまう病気です。
水晶体を支えているチン小帯が切れてしまうと、水晶体が正しい位置から外れてしまいます。目が充血していたり、痛そうにしていたら注意が必要。
そのままにしておいても回復する病気ではありません。重症化すると失明してしまうこともあります。愛犬の目の異常に気づいたら、すぐに動物病院に相談することが大切です。
白内障
白内障(はくないしょう)は水晶体が白濁して視力が悪くなってしまう病気です。若年性で発病することもありますが、多くの場合は高齢になることで発症します。
予防は難しい病気ですが、点眼薬などで進行を遅らせることは可能。異変に気づいたら早めの受診が肝心です。
ボーダー・コリーを飼うのに向いている人の特徴

ボーダー・コリーの魅力を知っていく上で、どんな人なら相性が良いのか理解する必要があります。お迎えしてから後悔することがないよう、特徴を確認してみましょう。
愛犬の運動欲求を満たせてあげられる人
ボーダー・コリーは運動欲求が強く、運動量も豊富な犬種です。運動欲求を満たせてあげられないと問題行動に繋がったり、肥満の原因になることもあります。
元気いっぱいで活発なだけではなく、中型犬なので小型犬慣れしている飼い主さんだとやや苦労することでしょう。
そのため、愛犬と一緒に十分な運動ができる、体力と時間に余裕のある人に向いています。
しっかりとしつけが行える人
全犬種で最も賢いといわれるボーダー・コリーですが、どんな犬種であってもしつけは重要なこと。
賢いがゆえにしっかりとしつけしないと、言うことを聞かずに問題行動を起こしてしまいます。
場合によってはイタズラを覚えてしまったり、賢いからこその注意点もあるのがボーダー・コリーです。
そのため愛犬と良好な信頼関係を築きながら、しっかりとしつけを行える人に向いているでしょう。
ボーダー・コリーの価格相場

ボーダー・コリーの価格相場は30万円~50万円ほど。ペットショップやブリーダー、または里親制度で引き取る方法があります。
ペットショップやブリーダーからお迎えする場合は、飼育方法のアドバイスや注意点など確認できるので安心。ブリーダーの犬舎に見学に行けるのであれば、親犬や兄弟犬の様子を見て、成長後の姿をある程度イメージできます。
お迎え後にも飼育の不安について相談にのってくれるところもあります。親切で信頼できるお店やブリーダーを見つけましょう。
また、里親制度は保護団体や保健所などで、引き取り手のいない犬を迎え入れる制度です。ある程度成長した子や、しつけが大変な子などさまざまなタイプの犬がいますが、お迎え時の費用は抑えられます。
費用を抑えてお迎えしたい方や、犬の飼育経験のある方は検討してみても良いでしょう。
ボーダー・コリーの飼い方

活動的なボーダー・コリーですが、運動量が多い分、運動や食事などを工夫して体調をケアしてあげなければいけません。
愛犬に元気よく過ごしてもらうためには、犬の特徴を理解してお世話してあげることが大切。ボーダー・コリーが元気よく過ごせるように、飼い方のポイントをチェックしていきましょう。
基本的なお手入れ方法
抜け毛が多いのでブラッシングは欠かさず行う
ボーダー・コリーは短毛・長毛にかかわらず抜け毛が多いので、こまめにブラッシングしましょう。
普段は、スラッカーブラシやコームなどでブラッシングをし、抜け毛が増える換毛期にはファーミネーターがおすすめです。
こちらのファーミネーターは抜け毛の除去のために開発されたブラシで、抜け毛の90%を簡単に取り除いてくれます。
先端部分にプラスチックがついているため、デリケートな愛犬の肌を傷つけません。定期的にブラッシングをしてあげることは毛をツヤツヤに保つだけでなく、皮膚病の予防にもつながります。
シャンプーは月に1~2回程度を目安に行う

換毛期にはシャンプーをすることで抜け毛を一気に落とせます。無添加のシャンプーならデリケートな犬の皮膚にも優しく、安心して使用できます。
頻度が多すぎても体に良くないので、月に1~2回を目安に定期的にシャンプーを行うのが良いです。
シャンプーはしっかりと洗い流すことが大切です。また、シャンプー後はしっかりとドライヤーで乾かしましょう。洗い残しや、乾かし残しがあると皮膚トラブルにつながるため要注意です。
定期的に爪切りと耳掃除を行う

ボーダーコリーはたれ耳のため、耳の中が蒸れやすくなります。週1回を目安に耳掃除を行い、こまめに耳の中をチェックする習慣をつけましょう。

歩く時にカシャカシャと爪の音が聞こえたら爪が伸びてすぎている証拠です。
爪を伸びたままにしておくとケガにつながるため、月1~2回を目安に爪切りをしましょう。同時に、足裏の毛のチェックも行います。
足裏の毛が伸びているとフローリングなどツルツルした床の上では滑りやすくなるほか、汚れや湿気がたまると菌が繁殖しやすくなるため、皮膚炎の原因にもなります。そのため、足裏の毛は定期的にカットしてあげましょう。
歯磨きは毎日行う

犬も人間と同じく歯磨きを怠ると、歯周病になるリスクが高まります。
歯磨きは毎日行うのが理想ですが、犬の歯に付いた歯垢は3日~5日ほどで歯石に変化するため、最低でも3日に1回は行いましょう。
歯磨きは継続して続ける必要があるので、慣れさせるためにも子犬期から練習を開始しましょう。
おすすめの運動目安や方法
ストレスを溜めないよう1日2時間程度は散歩する
時間の目安 | 1回につき1時間程度 |
距離の目安 | 2km~4km |
回数の目安 | 1日2回 |
運動欲求が強くスタミナもある犬種なので散歩を十分にしてあげましょう。上記の通り、1回につき1時間、2km~4kmの距離を1日2回が目安です。
アウトドア派のボーダー・コリーは散歩をしないとストレスになってしまい、吠える、噛むなどの問題行動を起こしかねません。
散歩時間や強度が減るとストレスが溜まります。攻撃的になっても困りますから、運動不足にならないようにしっかり体を動かしてあげましょう。
週末はドッグランなどで思いきり走らせるのもおすすめ
週末など、時間がとれるときには思い切り走れる場所などを用意して存分に運動させてあげることが大切です。
ボーダー・コリーは体力だけでなく頭も良いため、単純な散歩だけでなく頭を使う動きも採り入れましょう。
アジリティという障害物競走のようなドッグスポーツや、フライングディスクなどおもちゃを使った遊びも有効です。
運動欲求と同時に知的好奇心や作業欲求を心ゆくまで満たしてあげてください。
安全のための生活環境
暑さに弱いので、熱中症の予防・対策が必要

犬は4本足で立っているため人間よりも地面の熱が伝わりやすく、熱中症になりやすい傾向があります。
特に長毛のボーダー・コリーは熱がこもりやすく暑いのが苦手。運動は好きですが、特に夏場の熱中症対策は必須です。
室内ではエアコンを使って、犬が呼吸が苦しくならない程度の温度設定に。24℃前後の室温で、50%前後の湿度を維持しましょう。
お散歩のときは早朝や日没後の時間帯を選び、地面の温度を確認してからお散歩をさせましょう。飲水も忘れずに携帯しておくと安心です。
ケガ予防のために床材は工夫する

ボーダー・コリーはとても元気に走り回るので、室内飼いだと足腰に負担がかかりやすい犬種です。
つるつるとしたフローリングの上を走り回っていると、滑ってケガをしてしまう可能性もあります。
愛犬の負担を少しでも減らすためにも、滑りにくいマットやカーペットなどを敷くようにしましょう。
最近ではペット用のフローリングというものも販売されており、人間にはわからないように滑りづらく加工されているものなどもありますよ。
しつけの基本的なやり方
賢いからこそ、徹底したしつけが必要

ボーダー・コリーはしつけやすい犬種ですが、もともとは牧羊犬。そのため、大きな声で吠えたり、動くものを追いかける習性があります。
しつけを行わないと、自宅での吠えぐせが治らなかったり、散歩のときに言うことを聞かなくなってしまいます。
子犬の頃からやって良いこととダメなことをハッキリと覚えさせ、飼い主の指示に従ってコントロールできるようにしつけておきましょう。
ボーダー・コリーの知能の高さと信頼関係の構築
ボーダー・コリーは、カナダの心理学者スタンレー・コレン博士が発表した「犬の知能ランキング」において、「最も賢い犬種」として第1位に輝いたことで知られています。
この研究は、犬種ごとの新しいコマンドを覚えるスピードや、そのコマンドを正しく実行する確率を調査したもので、ボーダー・コリーはわずか5回未満の繰り返しで新しいコマンドを習得し、その正確性は95%以上という驚異的な結果を出しました。この高い知能は、飼い主との信頼関係構築に大きな影響を与えます。
- メリット:飼い主の指示を素早く理解し、学習能力が非常に高いため、しつけやトレーニングがスムーズに進みます。
- 注意点:知能が高いゆえに、退屈を感じやすく、ストレスや問題行動につながる可能性があります。飼い主がリーダーシップを発揮し、知的欲求を満たしてあげることが重要です。
ボーダー・コリーの知能を最大限に引き出し、同時に信頼関係を深めるには、以下のような遊びやトレーニングが効果的です。
ドッグスポーツ
ドッグスポーツは、ボーダー・コリーの運動能力と知能を同時に満たす最適な活動です。飼い主と犬が一体となって目標を達成することで、強い絆が生まれます。
- アジリティ:障害物コースを、飼い主の指示に従って正確に、かつ速くクリアするスポーツです。ジャンプ、トンネル、シーソーなど、様々な障害物を乗り越えることで、集中力と協調性が養われます。
- フリスビー:フライングディスクをキャッチするスポーツです。ボーダー・コリーは視覚的にも優れているため、飼い主が投げたディスクを素早く追いかけ、正確にキャッチする姿は圧巻です。
- オビディエンス:服従訓練の競技で、「おすわり」「伏せ」「待て」などの基本コマンドの正確性やスピードを競います。
クリッカー・トレーニング
クリッカー・トレーニングは、特定の音(クリッカーの「カチッ」という音)とご褒美を関連付け、犬に「正しい行動」を教えていく方法です。
- まず、クリッカーの音とご褒美(おやつなど)をペアにして、クリッカーの音を聞けばご褒美がもらえると犬に覚えさせます。
- 次に、犬が望ましい行動をした瞬間にクリッカーを鳴らし、すぐに褒めてご褒美を与えます。
- これを繰り返すことで、犬は「この行動をすれば褒めてもらえる」と自発的に学習します。
ボーダー・コリーは、この方法で複雑なコマンドも素早く覚えることができます。
知育おもちゃ
雨の日など散歩に行けない日でも、知能を刺激できる知育おもちゃが有効です。おもちゃの中にフードを隠し、犬が自分で考えて取り出せるようにすることで、退屈を防ぎ、満足感を与えられます。
ボーダー・コリーの知能は、飼い主との絆を深めるための最高のツールです。この特性を理解し、適切なトレーニングや遊びを実践することで、賢く、幸せなパートナーとして生活できるでしょう。
おすすめしたい食事と食生活
高タンパク低糖質のドッグフードがおすすめ
- 高タンパク質のもの
- 低糖質のもの
- 運動量に見合ったカロリーのもの
- 関節のサポート成分が配合されているもの
- カルシウムとミネラルのバランスが良いもの など
運動量の多いボーダー・コリーは筋肉の元となる、タンパク質が豊富に含まれているドッグフードを選んであげると良いでしょう。タンパク質は柔軟性のある筋肉や艶のある被毛の維持に役立ちます。
また、関節の病気にかかりやすい犬種でもあるため、関節をサポートする成分が含まれているものや、カルシウムとミネラルのバランスの取れたフードを与えてあげるのも良いです。
年齢や運動量から摂取カロリーを計算しつつ、しっかりとした体づくりをサポートしてあげましょう。
早食いするときは食器を工夫する
ボーダー・コリーは食欲旺盛なので、フードを早食いしてしまうことがあります。早食いは胃腸に負担をかけたり、消化が上手くいかず肥満の原因にもなります。
早食いを防ぐには、一度にフードを飲み込まないように工夫してあげることが大切。
こちらのフードボウルは、ボールの中の肉球デザインの高低差が食べやすさと食欲をバランス良く調整し、フードをよく噛んで味わいやすい設計になっています。
底面にゴムが付いていて、食べている間にズレにくいのも良いです。
おすすめのドッグフード3選
活発で知能の高いボーダー・コリーの成育にピッタリのドッグフードをご紹介します。タンパク質の配合量や健康への配慮、食いつきなどに優れたものを集めました。
原材料の50%以上がタンパク質の高タンパクなドッグフード。高品質な放し飼いチキンと乾燥チキンをブレンドした贅沢なレシピが愛犬の食欲をそそります。
消化の負担が少ないグレインフリー(穀物不使用)なので、食欲旺盛な犬でも安心して食べられるのが嬉しいところ。
海藻由来のミネラルやオメガ3脂肪酸が含まれていて、健康で丈夫な体作りをサポートしてくれます。小粒で食べやすいサイズ感なので、子犬やシニア犬でも美味しく食べられます。
粒の真ん中に穴が開いているので、万が一そのまま飲み込んでしまっても問題ないように工夫されている点も良いですね。早食いが気になる子にもおすすめのフードです。
人間でも食べられるチキンとサーモンを厳選して使用した、動物性タンパク質源50%以上のドッグフードです。野菜やフルーツもふんだんに使用し、愛犬が喜ぶ美味しさに仕上げています。
消化に負担をかけないように余計なものは使用せず、グレインフリー(穀物不使用)で香料・着色料も使っていないのが良いです。
愛犬の健康に配慮した体に優しいレシピです。上質なお肉とお魚を使用しているので、グルメな犬にも人気。食いつきが良くなると評判です。
食べやすいように硬さとサイズ感にもこだわっているため、子犬からシニア犬まで幅広い年齢で美味しく食べられます。
放し飼いで健康的に育った鶏や七面鳥、天然魚、平飼い卵など高品質な動物性の原材料を使用しています。
できる限り自然な食事に近づけるため、生のものや新鮮な食材を自社キッチンで丁寧に調理。肉、内臓、軟骨、骨を丸ごと使用することで自然本来の味わいを再現しています。
犬が好むフリーズドライのレバーを配合しているので食いつきも良好。全年齢・全犬種を対象とした総合栄養食のドッグフードです。
おすすめのアイテム・グッズ

WOLFGANG
BoneYard Harness
運動好きなボーダー・コリーにとって、体への負担が少ないハーネスはぜひ選びたいアイテムです。
ハーネスは素材や種類によって使い心地が異なるので、強度と柔らかさを兼ね備えたウェビング素材がおすすめ。
WOLFGANGのハーネスは単調になりがちなハーネスですが、彩りをもたらしてくれるアイテムになっています。
ドイツのRedecker(レデッカー)社によって作られたこのブラシは、両面ともに使えるタイプのブラシ。
ウッドピンの面と白豚毛という組み合わせになっており、幅広い犬種に対して使えます。
運動好きなボーダー・コリーにとって、ちょっとした散歩も体が汚れる原因になるので、ぜひ持っておきたいアイテムです。
ボーダー・コリーは抜け毛の多い犬種なので、換毛期などの抜け毛が多い時期はシャンプーがおすすめ。
とはいえシャンプーの頻度が多すぎると必要な皮脂まで落としてしまうので、皮膚や被毛に負担が大きくないシャンプーを選ぶことが大切。
2つの植物成分と5つのオーガニック成分で作られており、無添加シャンプーであれば安心感も高いでしょう。
ボーダー・コリーの理解度チェック
この記事の執筆者
桐谷 肇
ライター
猫を飼うのが初めてで戸惑うこともありましたが、今では日常に欠かせない大切な存在になっています。
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