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シーリハム・テリア完全ガイド|性格から飼い方、健康まで徹底解説!

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シーリハム・テリア

短い足に長い体、そして白い毛並みが特徴のシーリハム・テリア。その愛らしい見た目からは想像できないほど、陽気で勇敢、そして賢い性格を持っています。

しかし、「シーリハム・テリアってどんな犬種?」「飼いやすいの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、シーリハム・テリアの知られざる魅力から、一緒に楽しく暮らすための飼い方、しつけのコツ、健康管理のポイントまで、あらゆる情報を網羅してご紹介します。

シーリハム・テリアとの生活を考えている方も、すでにシーリハム・テリアと暮らしている方も、ぜひ最後まで読んで、愛犬との絆を深めるヒントを見つけてください。

この記事の結論

  • 勇敢で遊び好き、賢くしつけやすい独特の魅力を持つ犬種
  • 信頼できるブリーダーや保護犬の選択肢、必要な飼育用品の準備が重要
  • 食事、運動、被毛・歯のケア、安全な住環境の整備が健康の鍵
  • 社会化と一貫したしつけ、定期的な健康チェックで長く幸せに暮らせる

nademo編集部

担当執筆者

nademo編集部

編集部

nademo編集部が調査した愛犬・愛猫に関する情報をお届け。
愛犬・愛猫との新しい生活を応援する、大切な情報や豆知識をご紹介しています。

シーリハム・テリアってどんな犬?基本情報と魅力

シーリハム・テリアは、イギリス・ウェールズ原産の小型犬です。体高約25~31cm、体重約7~9kgほどの頑丈な体つきで、白い被毛と口周りの豊かな飾り毛が特徴的です。

元々はアナグマやキツネなどの害獣を駆除する猟犬として活躍していました。その見た目とは裏腹に、非常に陽気で遊び好き、そして勇敢な性格を持ち合わせています。

家族に対しては愛情深く、子どもとも上手に接することができます。また、賢くしつけやすい一面も持っており、初めて犬を飼う方にも比較的飼いやすい犬種と言えるでしょう。

そのユニークな容姿と魅力的な性格で、世界中の愛犬家を魅了し続けています。

陽気で明るい性格

家族には懐くが、警戒心もある

警戒心から吠えることがある

運動量は多め

 その他情報

原産地 イギリス
犬種グループ 3G:テリア
大きさ 小型
平均寿命 12歳~14歳
なりやすい病気 椎間板ヘルニア,白内障,緑内障,水晶体脱臼,進行性網膜萎縮症(PRA),アトピー性皮膚炎
参考価格 20万円~30万円
       

被毛

抜け毛 平均的
毛質 ダブルコート
毛色 ホワイト,ホワイト&レモン,ホワイト&ブラウン,ホワイト&ブルー

体高

男の子~31cm
女の子~31cm

体重

男の子9kg
女の子8.2kg

シーリハム・テリアの歴史と起源

シーリハム・テリアは、19世紀後半にイギリスのウェールズ地方、ペンブルックシャー州のシーリハムという土地で誕生しました。その目的は、アナグマやキツネ、カワウソといった害獣を駆除するための勇敢な猟犬を作り出すことでした。

ジョン・エドワーズ大尉が約30年もの歳月をかけて、コーギーやワイアーフォックス・テリア、チェシャー・テリアなどを交配し、現在のシーリハム・テリアの基礎を築いたとされています。彼が理想としたのは、タフで大胆不敵、そしてどんな獲物にもひるまない精神力を持つ犬でした。

その努力が実を結び、1911年にはケンネルクラブによって公認され、独立した犬種としてその名を確立しました。

シーリハム・テリアの見た目の特徴

シーリハム・テリアは、その独特の見た目で一度見たら忘れられない印象を与えます。体高は約25~31cm、体重は男の子が約9kg、女の子が約8.2kgと、小型から中型犬に分類されます。

最大の特徴は、短い足にがっしりとした胴体、そして垂れ耳を持つスクエアな体型です。被毛はダブルコートで、柔らかいアンダーコートの上に硬いワイヤー状のトップコートが生えています。

特に頭部や口周りの長い毛が特徴的で、白い毛色が一般的ですが、レモン、ブルー、ブラウンの斑点を持つこともあります。

口ひげのようなフワフワとした毛並みも相まって、どこかユーモラスで愛嬌のある表情を見せてくれます。

シーリハム・テリアの性格と魅力

シーリハム・テリアは、見た目の愛らしさとは裏腹に、非常に個性的で魅力的な性格を持っています。

陽気で遊び好き

シーリハム・テリアは、基本的に陽気で遊び好きな性格です。家族と一緒にいることを好み、さまざまな遊びに積極的に参加します。

特にボール遊びやロープの引っ張りっこなど、飼い主さんと体を動かす遊びをこよなく愛します。子犬の頃から社会化をしっかり行えば、他の犬や人とも友好的に接することができます。

遊びを通じて家族との絆を深めることができるため、犬とのアクティブな生活を望む方にはぴったりのパートナーとなるでしょう。

勇敢で番犬にも最適

元々が猟犬であったシーリハム・テリアは、勇敢で大胆不敵な一面も持ち合わせています。

見知らぬ人や物音に対しては警戒心を見せ、大きな声で吠えて知らせることもあります。その勇敢さから、番犬としても非常に優秀です。

しかし、その警戒心が強すぎると無駄吠えにつながる可能性もあるため、子犬の頃からの適切な社会化としつけが重要になります。

家族を守ろうとする強い気持ちは、飼い主にとって心強い存在となるでしょう。

賢くしつけやすい一面

シーリハム・テリアは非常に賢く、しつけやすい犬種としても知られています。新しいことを学ぶ意欲が高く、飼い主の指示をよく理解し、吸収する能力に長けています。

ただし、頑固な一面も持ち合わせているため、一貫性のあるしつけと、良い行動を褒めて伸ばす方法を用いることが成功の鍵となります。クリッカーを使ったトレーニングや、ご褒美を使った訓練は特に効果的です。

早期からのしつけを行うことで、より良い関係を築き、共に快適な生活を送ることができるでしょう。

シーリハム・テリアの迎え方と準備

犬・猫の流通ルート

シーリハム・テリアを家族に迎える際は、いくつかの選択肢と準備が必要です。

信頼できるブリーダーから子犬を迎える場合、親犬の健康状態や遺伝的な情報、子犬の社会化状況を直接確認できるメリットがあります。

一方、ペットショップから迎える場合は、手軽に新しい家族を見つけられるでしょう。また、さまざまな事情で飼い主を失ったシーリハム・テリアを保護犬として迎えるという選択肢も増えています。

どの方法を選ぶにしても、迎える前にケージ、食器、フード、おもちゃ、首輪・リード、トイレ用品など、必要なグッズを揃えておくことが大切です。安全で快適な環境を整え、新しい家族を温かく迎え入れましょう。

子犬から迎える場合の注意点

シーリハム・テリアの子犬を迎える際には、その後の犬生を左右する大切な選択となるため、慎重な検討が必要です。

信頼できるブリーダーの選び方

子犬の健康と性格を考慮すると、信頼できるブリーダーから迎えるのが最もおすすめです。優良なブリーダーは、犬種の特性を深く理解し、親犬の健康状態や遺伝的な病歴を把握しています。

また、子犬の社会化にも力を入れ、適切な環境で育てています。良いブリーダーを見極めるポイントは以下の通りです。

犬舎の環境清潔で、子犬たちがのびのびと過ごせるスペースがあるか。
親犬の状態親犬に会わせてもらい、健康状態や性格を確認できるか。
質問への対応質問に丁寧かつ誠実に答えてくれるか。
情報開示ワクチン接種状況や健康診断の結果など、必要な情報を開示してくれるか。
アフターフォロー引き渡し後の相談にも応じてくれるか。

安易な衝動買いは避け、複数のブリーダーと連絡を取り、実際に足を運んで見学することをおすすめします。

ペットショップで迎える際のポイント

ペットショップでシーリハム・テリアの子犬を迎える場合も、注意すべき点がいくつかあります。

健康状態の確認子犬の目、鼻、耳、被毛、歩き方などを注意深く観察し、元気があるか確認しましょう。
ワクチン接種状況適切な時期にワクチン接種が行われているか、証明書を確認しましょう。
飼育環境ケージが清潔に保たれているか、他の犬との接触状況なども確認しておくと安心です。
スタッフの知識犬種に関する知識が豊富で、適切なアドバイスをくれるスタッフがいるかどうかも重要です。

不明な点があれば遠慮なく質問し、納得した上で子犬を迎えるようにしましょう。

保護犬として迎える選択肢

シーリハム・テリアを迎える方法は、ブリーダーやペットショップだけではありません。保護犬として迎えるという選択肢も検討に値します。

保護団体や動物愛護センターには、さまざまな事情で飼い主を失った犬たちが新しい家族を待っています。シーリハム・テリアのような純血種が保護されているケースも少なくありません。

保護犬を迎えることは、不幸な犬を救うことにもつながります。保護犬を迎える際には、それぞれの犬の性格や過去の経緯を理解し、その犬に合った環境を提供できるかどうかが重要です。

保護団体は、犬の性格や健康状態について詳しく情報を提供してくれるので、自分たちのライフスタイルに合う犬を見つけやすいでしょう。

シーリハム・テリアを迎える前に準備するもの

シーリハム・テリアを家に迎える前に、快適な新生活を送るための準備をしっかり行いましょう。

ケージ・サークル

犬が安心して過ごせるプライベートな空間として、安全で適切なサイズのものを準備します。

食器・給水器

清潔に保てるステンレス製や陶器製のものがおすすめです。給水器は衛生的で便利なボトルタイプも良いでしょう。

フード

子犬用、成犬用など、年齢やライフステージに合わせた高品質なドッグフードを選びます。

おもちゃ

噛むおもちゃ、知育玩具など、犬の好奇心を刺激し、ストレス解消になるものを複数用意します。

ハーネス・リード

散歩や外出時に必要です。犬の体格に合った、安全で丈夫なものを選びましょう。

ブラシ・シャンプー

被毛のお手入れ用品は、シーリハム・テリアの被毛の特徴に合ったものを選びます。

トイレトレー・シーツ

トイレの場所としてのトイレトレーは、トイレトレーニングに必須です。

クレート

動物病院への移動や災害時などに備えて準備しておくと安心です。

これらの準備を整えることで、シーリハム・テリアとの新生活をスムーズにスタートさせることができます。

シーリハム・テリアの飼い方と日常ケア

シーリハム・テリア

シーリハム・テリアは、その活発な性格に見合った適切なケアが必要です。

食事内容や選び方は安全かつ良質なものを選ぶのは当然のこと、運動量などには特に注意しなければいけません。

被毛や爪などのお手入れについても定期的な頻度で問題ありませんので、スタミナの多さは特に理解しておかなければいけないでしょう。

食事の選び方と与え方

シーリハム・テリアの健康を維持するためには、適切な食事を与えることが非常に重要です。

年齢別・ライフステージ別の食事

犬の食事は、その年齢やライフステージによって大きく異なります。

子犬期(~1歳頃)成長期のため、高タンパク・高カロリーで、骨や筋肉の発育をサポートする栄養バランスの取れた子犬用フードを与えます。
1日の量を数回に分けて与え、消化器官に負担をかけないようにしましょう。
成犬期(1歳~7歳頃)活発な活動を支えるための、成犬用フードに切り替えます。
適正体重を維持できるよう、運動量に見合った給与量を守ることが大切です。
シニア期(7歳頃~)代謝が落ち、消化機能も衰えるため、低カロリーで消化しやすいシニア犬用フードを選びます。
関節の健康をサポートする成分が含まれているものもおすすめです。

常に新鮮な水が飲めるように、給水器の水をこまめに交換することも忘れてはいけません。

注意したいアレルギーと健康食

シーリハム・テリアは、個体によっては食物アレルギーを発症することがあります。

特定の食材(鶏肉、牛肉、小麦、乳製品など)にアレルギー反応を示す場合は、それらを含まない「アレルギー対応食」や「グレインフリー(穀物不使用)フード」などを検討する必要があります。

アレルギーの症状としては、皮膚のかゆみ、下痢、嘔吐などが見られます。もしアレルギーが疑われる場合は、自己判断せずに必ず獣医師に相談し、適切な診断と食事指導を受けましょう。

また、肥満はさまざまな病気の原因となるため、おやつを与えすぎず、バランスの取れた食事を心がけることが健康維持の基本です。

シーリハム・テリアに必要なお散歩と運動量

シーリハム・テリアは活発で遊び好きな犬種であるため、適切な運動量を確保することが非常に重要です。毎日の散歩は欠かせません。目安として、1日2回、各30分程度の散歩を心がけましょう。

ただ歩くだけでなく、途中でおもちゃを使ったり、短時間の駆け足を取り入れたりするなど、運動に変化をつけることで、飽きさせずに楽しませることができます。

また、ドッグランなどで自由に走り回らせる機会を設けることも、運動不足解消やストレス発散に役立ちます。

運動量が不足すると、ストレスから問題行動につながる可能性もあるため、愛犬の様子を見ながら適切な運動量を確保してあげましょう。

被毛のお手入れ(ブラッシング、シャンプー)

シーリハム・テリアの被毛は、その特徴的な見た目を保つために定期的で丁寧なお手入れが必要です。

硬いワイヤー状のトップコートと柔らかいアンダーコートからなるダブルコートのため、抜け毛は比較的少ないですが、放置すると毛玉ができやすく、皮膚病の原因にもなりかねません。

ブラッシング

週に2~3回、スリッカーブラシやピンブラシを使って丁寧にブラッシングしましょう。特に毛が絡みやすい口周りや足、お腹周りは念入りに行います。

シャンプー

月に1回程度を目安にシャンプーを行います。犬用のシャンプーを使用し、しっかりとすすぎ、完全に乾かすことが大切です。

トリミング

専門的な「プラッキング(手で毛を抜くこと)」や「ストリッピング(専用のナイフで毛を抜くこと)」という方法で定期的に被毛を整える必要があります。これにより、硬いトップコートの質を保ち、健康な毛の成長を促します。自宅でのケアが難しい場合は、プロのトリマーに依頼しましょう。

デンタルケアと爪切り

シーリハム・テリアの健康維持には、日々のデンタルケアと爪切りも欠かせません。

デンタルケア

歯周病は、放置すると全身の健康に影響を及ぼす可能性があります。毎日、犬用の歯ブラシと歯磨き粉を使って歯磨きをするのが理想です。

子犬の頃から習慣づけることで、嫌がらずにやらせてくれるようになります。歯磨きが難しい場合は、デンタルガムや歯磨き効果のあるおもちゃを活用したり、動物病院での定期的なスケーリングを検討しましょう。

爪切り

爪が伸びすぎると、歩きにくくなったり、肉球に刺さったりして炎症を起こす原因になります。月に1回程度を目安に、犬用の爪切りで適切な長さに整えましょう。爪の血管を切らないように注意が必要です。自宅での爪切りが難しい場合は、動物病院やトリミングサロンで依頼してください。

快適な住環境の作り方

シーリハム・テリアがストレスなく快適に暮らせるよう、安全で衛生的な住環境を整えることが重要です。

安全確保

誤飲を防ぐため、犬が口に入れてしまう可能性のある小さなものや、危険な薬剤などは手の届かない場所に保管しましょう。感電防止のため、電気コードもカバーなどで保護することをおすすめします。

温度管理

シーリハム・テリアはダブルコートのため、夏場の暑さには注意が必要です。エアコンや扇風機などを活用し、適切な室温(22~26℃程度)を保ちましょう。冬場は寒さに比較的強いですが、高齢犬や子犬の場合は暖かくしてあげる配慮が必要です。

清潔維持

犬が過ごす場所は常に清潔に保ちましょう。トイレトレーやベッドはこまめに掃除し、ノミ・ダニ対策も定期的に行います。

落ち着ける場所

犬が安心して休めるケージやクレートを用意し、そこが犬にとって安全な場所であると認識させることが大切です。

シーリハム・テリアのしつけの基本とコツ

犬のしつけ

シーリハム・テリアは賢く、しつけを覚えやすい犬種ですが、頑固な一面もあるため、一貫したしつけが重要です。

子犬期(社会化期)にさまざまな人や犬、音、環境に慣れさせる社会化トレーニングをしっかり行いましょう。

基本的なコマンド「おすわり」「まて」「おいで」は、褒めて伸ばす方法を用いて教えるのが効果的です。

トイレトレーニングは、決まった場所に誘導し、成功したらすぐに褒めることを繰り返します。

無駄吠えや噛み癖といった問題行動に対しては、原因を見極め、吠え止んだ時に褒める、噛んで良いおもちゃを与えるなど、適切な対処をすることが大切です。

子犬期の社会化トレーニング

シーリハム・テリアが穏やかで、他の犬や人ともうまくやっていける犬に育つためには、子犬期の社会化トレーニングが非常に重要です。

社会化とは、子犬がさまざまな音、人、場所、他の犬などに慣れる機会を設けることです。生後3週齢から16週齢頃までの「社会化期」は、特に新しい経験を吸収しやすい時期とされています。

さまざまな人との接触老若男女、さまざまな服装の人に会わせ、優しく触れ合ってもらう経験をさせましょう。
他の犬との交流ワクチン接種が済み、安全な場所で他の穏やかな犬と触れ合わせ、犬同士のコミュニケーションの取り方を学ばせます。
さまざまな音や環境車の音、掃除機の音、雷の音など、日常生活で遭遇するさまざまな音に慣れさせます。
公園やスーパーの近くなど、さまざまな環境に連れて行き、刺激に慣れさせましょう。
優しい触れ合い口元や足先、お腹など、体を触られることに慣れさせます。
これは、日頃のケアや動物病院での診察時に役立ちます。

子犬が嫌がることを無理強いせず、良い経験として記憶に残るよう、ポジティブな方法で行うことが大切です。

基本的なコマンドの教え方

シーリハム・テリアは賢いため、基本的なコマンドを比較的早く習得できます。一貫したトレーニングと、ご褒美を使ったポジティブなしつけが効果的です。

「おすわり」「まて」「おいで」

これらの基本的なコマンドは、日常生活で非常に役立ち、犬との信頼関係を築く上でも重要です。

「おすわり」おやつを鼻先に持っていき、ゆっくりと頭上へ移動させると、自然とお尻が地面につきます。
お尻がついたら「おすわり」と言い、すぐにおやつを与えて褒めます。
「まて」犬がおすわりした状態で、手のひらを見せて「まて」と声をかけ、少しずつ距離を離します。
待てたら褒めておやつを与えます。
「おいで」犬を少し離れた場所に置き、「おいで」と明るい声で呼びます。
犬が来たら、大いに褒めておやつを与えます。

短時間で集中して繰り返し練習し、成功体験をたくさん積ませることが大切です。

トイレトレーニングの成功の秘訣

トイレトレーニングは、子犬を迎え入れたら最初に取り組むべき重要な課題です。

場所の固定トイレをする場所を決め、常にそこにトイレトレーとシーツを設置します。
タイミング起床後、食後、遊びの後など、トイレに行きやすいタイミングを見計らってトイレに誘導します。
成功を褒めるトイレで排泄ができたら、すぐに「良い子!」と褒めたり、おやつを与えたりして、成功を記憶させます。
失敗しても叱らない失敗してしまっても、決して叱ってはいけません。黙って片付け、消臭剤などで臭いをしっかり消しましょう。
清潔に保つトイレシーツはこまめに交換し、常に清潔に保つことで、犬が気持ちよくトイレを使えるようにします。

根気強く、一貫したトレーニングを続けることが成功への鍵です。

問題行動への対処法

シーリハム・テリアは賢い犬ですが、しつけを間違えると問題行動を起こすこともあります。

無駄吠え対策

シーリハム・テリアは番犬としての本能から、見知らぬ人や物音に反応して吠えやすい傾向があります。

原因の特定なぜ吠えているのか(要求、警戒、不安、退屈など)原因を特定することが重要です。
社会化の徹底子犬期からさまざまな刺激に慣れさせ、不要な警戒心を和らげます。
吠える前の対処吠え始める前に、犬の注意を他にそらしたり、場所を移動させたりするなどの工夫をします。
静かになったら褒める吠え止んだ瞬間に褒めておやつを与えることで、「静かにすること」が良い行動だと覚えさせます。
要求吠えへの対応吠えることで要求が通ると学習させないよう、要求吠えには毅然とした態度で応じないようにします。

噛み癖の直し方

子犬の甘噛みは成長の過程でよく見られますが、成犬になっても噛み癖が続く場合は早急に対処が必要です。

噛んで良いものと悪いものの区別噛んでも良いおもちゃを与え、それ以外は噛ませないように徹底します。
噛まれたら中断強く噛んできた場合は、「痛い!」などと声を上げて遊びを中断し、その場を離れます。
これにより、「強く噛むと楽しいことが終わる」と学習させます。
代わりのおもちゃを与える飼い主の手や家具などを噛もうとしたら、「ダメ」と言ってすぐに噛んでも良いおもちゃに誘導します。
ストレス解消運動不足や精神的なストレスが噛み癖の原因になることもあります。
十分な運動と、知的な刺激を与えてあげましょう。

シーリハム・テリアの健康管理と気をつけたい病気

シーリハム・テリア

シーリハム・テリアの健康を維持するためには、日頃の観察と定期的な健康チェックが不可欠です。

比較的丈夫な犬種ですが、特に注意したい病気として、アレルギー性皮膚炎や脂漏症といった皮膚疾患が挙げられます。また、遺伝性疾患として進行性網膜萎縮症(PRA)などの眼病も報告されています。

定期的に動物病院で健康診断を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう。獣医師との信頼関係を築き、ワクチン接種や寄生虫予防も欠かさず行ってください。

シニア期に入ったら、食事や運動量を調整し、関節ケアや定期的な健康チェックをさらに密に行い、愛犬の生活の質を維持してあげましょう。

シーリハム・テリアがかかりやすい病気

シーリハム・テリアは比較的丈夫な犬種ですが、遺伝的な要因や犬種特有の性質から、いくつかの病気にかかりやすい傾向があります。

早期発見・早期治療のためにも、これらの病気について知っておくことは非常に重要です。

皮膚疾患

シーリハム・テリアは、皮膚疾患にかかりやすい犬種のひとつです。

  • アレルギー性皮膚炎:特定の食物や環境中のアレルゲンに反応して、皮膚のかゆみ、赤み、脱毛などの症状が出ることがあります。
  • 膿皮症:皮膚の細菌感染症で、赤み、かゆみ、膿疱などが現れます。
  • 脂漏症:皮膚の皮脂分泌異常で、皮膚がベタついたり、フケが出たり、特有の臭いを伴うことがあります。

定期的なブラッシングやシャンプーで皮膚を清潔に保つことが予防につながります。異変に気づいたら、すぐに獣医師に相談しましょう。

眼病(特に進行性網膜萎縮症)

シーリハム・テリアは眼病にも注意が必要です。特に、進行性網膜萎縮症(PRA)は遺伝性の疾患で、徐々に視力が低下し、最終的には失明に至る可能性があります。

初期の段階では夜間に物が見えにくくなる夜盲症の症状が見られ、進行すると昼間でも視力が低下します。

残念ながら根本的な治療法は確立されていませんが、早期発見により、犬の生活の質を維持するためのサポートが可能です。

ブリーダーから子犬を迎える際には、親犬の遺伝子検査の結果を確認することが推奨されます。その他、白内障や緑内障なども発症することがあります。

遺伝性疾患(例:レンティング症候群)

シーリハム・テリアは、上記以外にもいくつかの遺伝性疾患が報告されています。そのひとつにレンティング症候群があります。

これは、眼球が小さくなる小眼球症(マイクロフタルミア)や、緑内障、白内障などを伴う遺伝性の眼疾患群です。この病気も遺伝子検査でリスクを調べることができます。

遺伝性疾患については、ブリーダーから子犬を迎える際に親犬の健康状態や遺伝子検査の結果をしっかり確認することが、子犬の健康な未来を守る上で非常に重要です。

動物病院選びと定期的な健康チェック

愛犬の健康を維持するためには、信頼できる動物病院を選び、定期的な健康チェックを受けることが不可欠です。

動物病院選びのポイント

  • 自宅から通いやすい場所にあるか
  • 獣医師やスタッフが親身に対応してくれるか
  • 設備が充実しているか
  • 診療時間や緊急時の対応はどうか
  • セカンドオピニオンにも対応してくれるか

定期的な健康チェック

子犬期はワクチン接種や健康診断、成犬になってからも年に一度は健康診断を受けることをおすすめします。

血液検査や尿検査、便検査などで、見た目だけでは分からない病気の兆候を早期に発見できます。

日頃の観察

毎日、愛犬の食欲、飲水量、排泄の状態、被毛の艶、目の輝きなどをチェックしましょう。普段と違う様子があれば、早めに動物病院に相談してください。

シニア期のケアと健康維持

シーリハム・テリアも歳を重ねると、体の機能が衰え、若い頃とは異なるケアが必要になります。一般的に7歳頃からシニア期に入ると言われています。

食事の変更

消化吸収が悪くなるため、低カロリーで消化しやすいシニア犬用フードに切り替えましょう。関節の健康をサポートするサプリメントなども検討すると良いでしょう。

運動量の調整

無理のない範囲で、散歩のペースや時間を調整します。関節に負担をかけないよう、平坦な道を選ぶなどの配慮も必要です。

快適な環境作り

関節痛がある場合は、滑りにくい床材を敷いたり、段差をなくしたりして、転倒防止に努めましょう。

定期的な健康診断

シニア期になると病気のリスクが高まるため、半年に一度など、より頻繁な健康診断を受けることをおすすめします。認知症の兆候などにも注意が必要です。

優しく見守る

シニア犬は、今まで以上に飼い主の愛情と理解が必要です。穏やかな気持ちで、愛犬のペースに合わせて寄り添い、生活の質を維持してあげましょう。

シーリハム・テリアとの絆を深めるために

シーリハム・テリア

シーリハム・テリアとの生活は、日々のケアだけでなく、積極的にコミュニケーションを取ることでより豊かなものになります。

彼らは遊び好きで活動的なので、お散歩やドッグランで一緒に体を動かす時間を設けましょう。

また、知育玩具を与えて頭を使わせることも、良い刺激になります。彼らのボディランゲージを理解し、一貫した愛情を持って接することで、シーリハム・テリアは最高のパートナーになってくれるでしょう。

多頭飼いを検討する場合は、相性やそれぞれの犬のスペース確保にも配慮しましょう。

一緒に楽しめるアクティビティ

シーリハム・テリアは、遊び好きで賢い犬種なので、さまざまなアクティビティを通じて飼い主との絆を深めることができます。

お散歩と探索

普段の散歩に加えて、新しい場所を探索したり、公園の広い場所で自由に遊ばせたりする時間を設けることで、犬の好奇心を満たし、心身ともに充実させることができます。

ドッグスポーツ

アジリティやフライボール、ノーズワークなど、シーリハム・テリアの運動能力や知的好奇心を刺激するドッグスポーツに挑戦するのも良いでしょう。専門のスクールやクラブに参加すれば、新たな楽しみと仲間を見つけられます。

知育玩具とパズル

おやつを隠したり、工夫しないと取り出せないような知育玩具を与えることで、犬の思考力を鍛え、退屈を防ぐことができます。

ふれあい遊び

ボール遊びやロープの引っ張りっこなど、飼い主と直接触れ合いながら遊ぶ時間は、犬にとってかけがえのない喜びです。遊びを通じて信頼関係をさらに深めることができます。

シーリハム・テリアとのコミュニケーションの取り方

シーリハム・テリアとの良好な関係を築くためには、効果的なコミュニケーションが不可欠です。

一貫した態度

指示を出す際は常に一貫した言葉遣いとジェスチャーを使い、犬が混乱しないようにしましょう。

ポジティブなトレーニング

良い行動をしたときに、ご褒美やおやつ、優しい言葉で褒めてあげることで、犬は「この行動は良いことだ」と学習し、積極的にその行動をするようになります。

ボディランゲージの理解

犬は言葉を話せませんが、尻尾の動き、耳の位置、表情、姿勢など、全身で感情を表現しています。これらのボディランゲージを理解することで、犬が何を伝えたいのか、何を考えているのかを読み取ることができます。

アイコンタクト

犬とアイコンタクトを取ることは、信頼関係を築く上で非常に重要です。優しくアイコンタクトを取る練習をすることで、指示が通りやすくなったり、お互いの気持ちが通じやすくなったりします。

多頭飼いする際の注意点

もしシーリハム・テリアを多頭飼いする場合、いくつかの点に注意が必要です。

相性

新しく犬を迎える際は、すでにいるシーリハム・テリアとの相性を慎重に見極めることが重要です。性格、年齢、性別などを考慮し、相性の良い犬を選びましょう。

スペースの確保

それぞれの犬が安心して過ごせる個別のスペース(ケージやベッド)を確保し、食事も別々にするなど、犬同士のトラブルを避ける工夫が必要です。

平等な愛情

どの犬にも平等に愛情を注ぎ、それぞれの犬と個別の時間を持つことで、嫉妬心やストレスを防ぎます。

社会化の継続

多頭飼いの場合でも、それぞれの犬に社会化トレーニングを継続し、他の犬や人との適切な関わり方を学ばせることが大切です。

多頭飼いは犬にとっても飼い主にとっても楽しいものですが、犬たちの性格やニーズを理解し、適切なケアと配慮をすることで、より豊かな共生が実現します。

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