犬種

スムース・コリーの特徴とは?適切な飼い方・性格・誕生の歴史

nademoコンテンツ内にはPRが含まれます。詳しくはコンテンツガイドラインをご確認ください。

※ 当コンテンツで紹介する商品は、実際に社内で利用した経験と、ECサイトにおける売れ筋商品・口コミ・商品情報等を基にして、nademo編集部が独自にまとめています。
※ 記事内に含まれる情報は常に最新情報を提供できるよう更新しておりますが、都度詳細が変更されることはあるため、最新の情報は必ず各公式サイトを通じてご確認ください。
※ 本記事はnademoが独自に制作しており、メーカー等から商品提供を受けることもありますが、記事内容や紹介する商品の意思決定には一切関与していません。
※ 記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がnademoに還元されることがあります。
※ 監修者は掲載情報についての監修のみを行っており、掲載している商品の選定はnademo編集部で行っております。
※ 掲載している商品の順番に意図はなく、掲載の順番によってランク付けしているものではありません。

nademoの運営体制・コンテンツガイドライン

スムース・コリーはどんな犬種?基本的な特徴・性格・飼い方

「スムース・コリー」という犬種名を、聞いたことはありますか?

よく似た名前のラフ・コリーやボーダー・コリーなどは聞いたことがあっても、スムース・コリーは初めて知ったという人も多いかもしれません。

今回は、日本ではまだまだ見かける機会の少ないスムース・コリーについて、徹底解説します!

身体的特徴や性格についてはもちろん、誕生の経緯など歴史的背景についても解説するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

この記事の結論

  • スムース・コリーとは、ラフ・コリーとグレーハウンドから生まれた犬種
  • 被毛の長さ以外の見た目は、ラフ・コリーと非常によく似ている
  • 性格は穏やかで、飼い主さんや家族に従順な飼いやすい犬種
  • 日本では見かける機会がほとんどない珍しい犬種なので、お迎えは難しいと言える

nademo編集部

担当執筆者

nademo編集部

編集部

nademo編集部が調査した愛犬・愛猫に関する情報をお届け。
愛犬・愛猫との新しい生活を応援する、大切な情報や豆知識をご紹介しています。

目次

スムース・コリーの特徴

スムース・コリーは、ラフ・コリーに似た容姿を持つコリー犬。ラフ・コリーはふわふわとした被毛が特徴ですが、スムース・コリーはその名のとおり、すっきりとした短毛の犬種です。

超大型犬に分類され、牧羊犬をルーツに持つことから運動神経は抜群。非常に賢くて物覚えもよく、エレガントな見た目が魅力の犬種です。

日本ではまだあまりメジャーとはいえず、見かける機会があればかなりレアだといえるでしょう。

とても陽気で活発

とても懐きやすい

警戒心から吠えることも

運動量が豊富

 その他情報

原産地 イギリス
犬種グループ 1G:牧羊犬・牧畜犬
大きさ 大型
平均寿命 12歳~14歳
なりやすい病気 コリーアイ症候群(コリー眼異常),進行性網膜萎縮症(PRA),肘関節脱臼,下痢
参考価格 30万円前後
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 ダブルコート
毛色 セーブル&ホワイト,トライカラー,ブルーマール

体高

男の子56cm~61cm
女の子51cm~56cm

体重

男の子20.5kg~29.5kg
女の子18.0kg~25.0kg

スムース・コリーの誕生の歴史

スムース・コリーをはじめとするコリー種は、もともと牧羊犬として活躍していました。しかし、1860年にヴィクトリア女王がコリーを気に入って迎え入れたことをきっかけに、家庭犬としても可愛がられるようになりました。

スムース・コリーは「ラフ・コリーよりも速く走れる犬を作ろう」と、ラフ・コリーにグレーハウンドを交配し、19世紀初頭に作出されました。

作出当初のスムース・コリーは今よりもずんぐりした体型であり、ラフ・コリーには似ていなかったとされています。その後、何度も交配を重ね、現在のラフ・コリーとスムース・コリーは被毛以外に大きな違いはありません。

もともと原産国であるスコットランドではスムース・コリーの方が主流でしたが、現在ではラフ・コリーが主流に。特に日本ではスムース・コリーが非常に珍しく、見かける機会はめったにありません。

スムース・コリーの身体的特徴

スムース・コリーはすらりと長い四肢に引き締まった身体・厚い胸を持ち、全体的にとてもバランスがよく美しいプロポーションが特徴です。

解剖学上では完璧な体躯構成であるといわれるほどであり、もっとも美しい犬種のひとつとして挙げられています。

尻尾はくるぶしに届くほど長く、頭部はすっきりとした楔形。大きな耳と、長いマズルも大きな特徴といえます。

スムース・コリーのサイズ(体高・体重)

スムース・コリーの成犬時の体高・体重は以下のとおりです。

体高男の子:56cm~61cm
女の子:51cm~56cm
体重男の子:20.5kg~29.5kg
女の子:18.0kg~25.0kg

体高よりも、体長のほうがやや長め。なので横に立っていると大きくは見えませんが、体のサイズとしては超大型犬に分類されています。

バランスのとれた体型であり、牧羊犬として活躍できる優れた作業能力を持ち合わせています。

スムース・コリーの毛色・被毛

スムース・コリーの被毛は、短毛のダブルコート。オーバーコートには硬い被毛が生えており、アンダーコートニは柔らかく密度濃く被毛が生えています。

毛色は以下の3種がスタンダードとして認められています。

  • セーブル・アンド・ホワイト
  • トライカラー
  • ブルーマール

セーブルとは、シルバーやゴールド・茶色などの被毛の中に黒い毛が入り混じっていることを指します。

トライカラーとは、ブラック・タン・ホワイトの3色から成る毛色のこと。ブルーマールは、薄いブルーの毛色に大理石のような模様が入っています。

いずれの毛色の場合も、ホワイトマーキングと呼ばれる白い斑点があります。しかし、ホワイトの割合が多いのは好ましくないとされています。

スムース・コリーの運動能力

スムース・コリーは、祖先であるラフ・コリーよりも早く走れる犬種を目指して作出され、運動能力は抜群。ドッグスポーツやアジリティ競技などでも活躍します。

もともと牧羊犬として活躍していたため身体能力は非常に優れているのはもちろん、かなりの作業量をこなしていたルーツから、体力も十分にあります。

思いっきり走り回るのが好きな子が多いため、運動不足にならないよう毎日十分に体を動かす時間が必要です。

スムース・コリーの平均寿命

スムース・コリーの平均寿命は12歳~14歳。大型犬は比較的短命ではありますが、スムース・コリーは大型犬の中では平均的な寿命であるといえるでしょう。

スムース・コリーはスタミナはありますが、遺伝子疾患を発症しやすい犬種でもあります。

定期的に健康診断を受けるなど健康管理には十分注意し、少しでも長生きできるようたっぷり愛情を注いであげてくださいね。

スムース・コリーの注意したい病気

スムース・コリーがかかりやすい病気は、以下のようなものが挙げられます。

コリーアイ症候群網膜や脈絡膜(みゃくらくまく)など目の組織に異常が現われる遺伝性の眼疾患。
進行性網膜萎縮症網膜に異常が起こり、進行により視力が低下する。
肘関節脱臼前足の肘の関節が正常な位置からずれてしまう。
下痢便が水分量が多いまま排泄される状態。

スムース・コリーをはじめとするコリー種は、コリーアイ症候群(コリー眼異常)という目の病気を発症しやすいのが特徴です。遺伝子疾患のひとつであり、症状が進むと失明してしまうことも。

現時点で治療法はなく、症状に合わせての対症療法が基本となるため、早期発見が重要です。親犬の遺伝子検査により生まれる前にチェックも可能ですが、親犬の両方にコリーアイ症候群があるからといって、子犬も必ず発症するとは限りません。

目の遺伝子疾患として、進行性網膜萎縮症(しんこうせいもうまくいしゅくしょう/PRA)も挙げられます。こちらも治療法が確立されておらず、点眼薬やビタミン剤による対症療法が基本です。

また、スムース・コリーには神経質な一面があり、ストレスが原因で下痢をすることが多いです。日頃から健康診断などもしっかり行い、体調をよく気にかけてあげてくださいね。

スムース・コリーの見分け方

「コリー」とつく犬種は全部で9種類。古くから牧羊犬として活躍しており、人間と生活をともにしてきた犬種です。

どのコリー種も性格や気質は似ているといわれていますが、外見にはひと目で分かるほど明確な違いがあります。

スムース・コリーの特徴は、なんといっても短い被毛。ほかのコリー種には中・長毛のふわふわした被毛が多いのに対し、スムース・コリーはその名のとおり短い毛が特徴です。

コリー種の中ではボーダー・コリーも比較的短毛ですが、スムース・コリーはさらに短く、硬めのオーバーコートを持っています。

スムース・コリーの登録頭数

スムース・コリーという犬種を、本記事を通して初めて知った人も多いのではないでしょうか。

それもそのはず、スムース・コリーは、ジャパンケネルクラブの「犬種別犬籍登録数」によると、最後に確認できた2021年の登録数がたったの3匹。

特に日本では珍しい犬種であり、ペットショップで出会うケースはほぼありません。もし見かけたことがあればかなりレアなケースといえるでしょう。

スムース・コリーの性格・習性

スムース・コリーは、美しい容姿だけでなく性格もとても魅力的。長く人間と暮らしてきた犬種のため、しっかりとコミュニケーションを取ることができますよ。

スムース・コリーの習性・性格について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

とても陽気で活発

スムース・コリーは、とても明るくて陽気な犬種。飼い主さんに深い愛情を示し、とても大らかな性格として知られています。

家族に対して友好的に接してくれるため、大型犬ではありますが室内での飼育に向いているといえるでしょう。

穏やかな性格でおとなしいため、きちんとしつけをすれば集合住宅でもお迎えできますよ。

しかし、もともとは牧羊犬であるという性質上、無駄吠えをしないようしっかりとしつけを行いましょう。

神経質で繊細な一面がある

家族に対しては甘えん坊で優しいスムース・コリーですが、少々神経質で繊細な一面があります。

知らない人に対してはそっけない態度を見せたり、ストレスが溜まると体調を崩してしまうことも。

お留守番が続いたり頻繁に部屋の模様替えを行ったりすると、下痢などの体調不良を引き起こす可能性があるので注意しましょう。

また、普段は攻撃性は低いものの、警戒心は強いため追い詰めると牙を向いて怒ることもあります。

とはいえ、しつけが入りにくい犬種ではないので、子犬のうちからしっかりと信頼関係を築いていきましょう。

賢く物覚えが良い

スムース・コリーはもともと牧羊犬として活躍していたこともあり、とても聡明で物覚えのよい犬種です。状況判断能力にも優れており、自分でしっかりと考えて行動できます。

しかし、しつけが中途半端になってしまうと、その賢さが裏目に出ることも。

いけないことをした際にきちんと注意できないと「前は叱られなかった」と覚えてしまったり、飼い主さんが頼りないことを見抜くと指示に従わなくなったりします。

また、家族みんなで指示がバラバラになってしまうと混乱を招く原因になるため、しつけには一貫性を持ち、信頼関係を築きましょう。

スムース・コリーと繋がりのある犬種

スムース・コリーは、ラフ・コリーとグレーハウンドを掛け合わせて生まれた犬種です。

それぞれの犬種について知ると、スムース・コリーが祖先の特徴をしっかりと引き継いでいることが分かります。

ここでは、スムース・コリーの両親であるラフ・コリー、グレーハウンドの特徴・性格などを紹介します。

ラフ・コリー

ふわふわとした長い被毛に、気品のある顔立ちが特徴のラフ・コリー。アメリカでは「コリー」というとラフ・コリーを指すといわれるほど、メジャーで人気な犬種のひとつです。

ドッグショーでも優秀な成績を納めることが多く、エレガントな容姿がとても魅力的。

スムース・コリーの作出に用いられた犬であり、被毛の長さ以外はスムース・コリーと非常によく似ています。

スムース・コリーと同様に穏やかで落ち着いた性格であり、誰にでも優しく接します。

賢くて物覚えもよく、しっかりとしつけをすれば最高のパートナーになってくれるでしょう。毛が長い分、定期的なブラッシングが必要となります。

優しく穏やかで明るい

飼い主に従順

無駄吠えは少ない

多くの運動量が必要

 その他情報

原産地 イギリス
犬種グループ 1G:牧羊犬・牧畜犬
大きさ 大型
平均寿命 12歳~16歳
なりやすい病気 コリーアイ症候群(コリー眼異常),股関節形成不全,胃腸炎
参考価格 24万円~40万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 セーブル&ホワイト,トライカラー,ブルーマール

体高

男の子61cm
女の子56cm

体重

男の子27kg~34kg
女の子22kg~29kg

イングリッシュ・グレーハウンド

スムース・コリーの作出に用いられたもうひとつの犬種が、イングリッシュ・グレーハウンド。すらりと伸びた長い脚が特徴であり、その美しさから西洋絵画に描かれたこともあります。

ドイツでは「風の犬」と呼ばれ、とにかく走るのが速く、野生動物をも上回るスピードなのだとか。最高時速70kmといわれており、犬の中ではトップレベルの早さです。

性格は穏やかで、家族思いの優しい子が多いです。突然態度を変えるような気分屋な一面はなく、いつも落ち着いています。

とても賢く物覚えもよいですが、狩猟犬の本能からものを追いかけて走るクセがあるため、行動をコントロールできるよう、しっかりとしつけましょう。

好奇心旺盛で温和な性格

家族のみ懐きやすい

しつけ次第では吠えづらくなる

足が速く、遊びを好む

 その他情報

原産地 イングランド
犬種グループ 10G:視覚ハウンド
大きさ 大型
平均寿命 10歳~13歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,アトピー性皮膚炎
参考価格 30万円前後
       

被毛

抜け毛 平均的
毛質 スムースコート
毛色 ブラック,ホワイト,レッド,ブルー,フォーン,ファロー,ブリンドル

体高

男の子71cm~76cm
女の子68cm~71cm

体重

男の子27kg~40kg
女の子25kg~34kg

スムース・コリーを飼うのに向いている人の特徴

日本ではまだ知名度も高くはなく、不透明な部分も多いスムース・コリー。そんなスムース・コリーと相性がよいのは、いったいどんな人なのでしょうか?

ここでは、スムース・コリーを飼うのに向いているとされる人の特徴をご紹介します。もしも「スムース・コリーをお迎えしたいな」と感じていたら、ぜひチェックしてみてくださいね。

力や体力に自信のある人

スムース・コリーは、運動能力が非常に高くスタミナもあります。

運動不足にならないよう毎日たっぷりと散歩・運動の時間がとれ、愛犬に付き合ってあげられる体力のある人におすすめの犬種といえるでしょう。

また、ラフ・コリーは力もとても強いため、万が一愛犬が急に走り出したりリードを引っ張ったりした際には、しっかりと抑制しなければなりません。

力に自信があり、ラフ・コリーに負けず動きをコントロールできる人に向いている犬種といえます。

室内飼い出来るスペースを用意できる人

スムース・コリーをはじめとする大型犬は体が大きい分、十分な生活スペースが必要です。

大型犬は屋外飼育のイメージも強いですが、安全面やスムース・コリーの甘えん坊な性格なども考慮すると、室内飼育が望ましいといえるでしょう。

遊ぶスペースはもちろんのこと、大型犬の場合はトイレや寝床だけでもかなりのスペースを占めることとなります。

ストレスを溜めないよう十分なスペースを用意し、快適な生活を提供してあげてくださいね。

一緒に過ごす時間をしっかり確保できる人

スムース・コリーはやや神経質で繊細な一面があります。

ひとりで過ごす時間が長かったり、頻繁に続いたりするとストレスを溜め込んでしまい、体調不良や問題行動を起こしてしまうことも。

愛犬にストレスを感じさせないよう一緒に過ごす時間を確保し、コミュニケーションやスキンシップの時間を作れる人に向いています。

スムース・コリーの飼い方

美しい容姿に明るく従順な性格が魅力的なスムース・コリー。ここまでの解説を読んで「一緒に暮らしてみたい!」と感じた人もいることでしょう。

ここでは、スムース・コリーと暮らす際に押さえておきたいポイントについて紹介するので、ぜひ目を通してみてくださいね。

子犬の頃からしっかりしつける

犬のしつけのやり方

どのような犬種であっても、しつけは重要です。スムース・コリーは賢く飼い主さんに従順なので、しつけは入りやすいといえます。

しかし、賢いがゆえに飼い主さんに頼りなさ・甘さがあると、すぐに見抜かれてしまうのが難しいポイントです。

上手く信頼関係を築けないと、飼い主さんの指示にしたがわない子に育ってしまうおそれがあるので注意しましょう。

牧羊犬をルーツに持つスムース・コリーは力が強く、飛びつき癖や噛み癖があると思わぬ事故・トラブルを招いてしまいます。

飼い主さんの合図で落ち着きを取り戻せるよう、一貫したしつけが重要といえるでしょう。

散歩は1日2回、各30分程度が目安

犬の散歩目安

スムース・コリーはスタミナ・運動能力に長けており、毎日しっかり運動の時間を確保する必要があります。散歩は最低でも1日2回、各30分は行うようにしましょう。

運動不足が続くとストレスが溜まってしまい、少々繊細な面のあるスムース・コリーはストレスが原因で下痢などの体調を起こしやすい傾向があります。

雨や雪など天候の優れない日には散歩は難しいですが、自宅内でも一緒に遊んだりコミュニケーションをとれる環境を整えてあげるとよいでしょう。

ドッグランなど広い場所で走らせてあげる

スムース・コリーをはじめとするコリー種は、もともと牧羊犬であったため運度量が多い犬種です。

その中でもスムース・コリーは「足の速いコリーを誕生させよう」という意図をもって作出されたため、走るのが特に得意だといえます。

毎日の散歩に加え、たっぷりと体を動かせる機会を作ってあげると、いいストレス発散になりますよ。

スムース・コリーは力が強く足も速いので、急に引っ張られたり走り出したりすると、飼い主さんも追いつけなかったりケガをすることがあります。

運動をさせる際にはまわりの人とトラブルにならないよう、十分に注意してくださいね。

事故や怪我を防ぐ環境を作る

日常的にできる関節ケアの方法

スムース・コリーは活発で運動が大好きな犬種のため、滑りやすい床だと転んで怪我をしたり関節に負担がかかる恐れがあります。

室内でも安全に体が動かせるように、滑らないマットなどを敷いて工夫をしましょう。

マットは洗える素材だと常に清潔に保つことができるため、衛生面での健康維持にも繋がります。

ブラッシングは週に1~2回のペースでOK

犬と猫のブラッシングの正しいやり方

スムース・コリーは短毛種のため、頻繁なブラッシングは必要ありません。週1~2回を目安にブラッシングをし、毛並みをキレイに整えてあげましょう。

毛が絡まったり毛玉ができたりする心配はないものの、ダブルコートのため抜け毛は多いです。特に換毛期にはたくさん毛が抜けるので、目の細かいスリッカーブラシなどを使ってしっかりと不要な毛を取り除いてあげましょう。

ブラッシングは毛のお手入れだけでなく、体の状態のチェックや飼い主さんとのスキンシップの時間も兼ねています。しっかりとコミュニケーションを取り、健康管理と信頼関係を構築する機会にしていきましょう。

シャンプーは月1回程度を目安に行う

犬や猫のシャンプーの正しいやり方

月に1回を目安にシャンプーを行い、皮膚・被毛の清潔を保ちましょう。特に春・秋などの換毛期にはたくさんの毛が抜けます。

シャンプーをすると余分な毛を一気に落とすことができ、ブラッシングがとてもラクになりますよ。

過度にシャンプーをすると皮膚の乾燥を招く原因となるので、適切な頻度を守りながら行いましょう。

歯磨きは毎日行うのが理想

歯周病の症状

犬も人間と同じく歯磨きが必要です。歯のケアを怠ってしまうと歯にたまった歯垢が歯石に変わり、歯周病の原因になってしまいます。

歯石の付着から始まり色が変わるというのもひとつですし、悪化していくと歯茎の赤みや出血などが見られるようになります。

また、犬は人間に比べて歯垢が歯石に変化するスピードが2日~3日ととても早いので、歯磨きは毎日行うのが理想。

毎日が難しいそうな場合は3日に1回の頻度でも間に合いますので、できる限り毎日のペースを守るように行いましょう。

ライフステージと目的に適したフード選び

ドッグフードの種類と目的

スムース・コリーに限ったことではありませんが、ライフステージに適したドッグフードの切り替えはとても大切です。成長が著しい子犬の時期には多くの栄養やエネルギーが必要となります。

しかし、運動量が減り、体のあらゆる機能が低下しはじめるシニア犬は、カロリーは抑えつつ体をサポートする複合的な栄養が含まれるフードがおすすめです。

また、ドッグフードには総合栄養食食事療法食一般食などさまざまな種類があります。普段の食事には総合栄養食を選び、それ以外のフードは必要に応じて使い分けましょう。

肥満予防のためにも体重管理は重要

犬のボディコンディションスコア

大型犬であるため、食事量も多くなるスムース・コリーは肥満になりやすいです。

愛犬の体が重くなってしまうと骨や関節に負担をかけたり、さらにはさまざまな病気の原因となってしまうことも。そのため散歩やドッグランなどで適度に運動させたり、適切な食事量を決めて適正体重を維持しましょう。

ボディコンディションスコアは5段階のものと9段階のものがありますが、いずれも真ん中が適切な体型になるため、肥満度の測定はボディコンディションスコア(BCS)を参考にしてください。

おすすめのドッグフード・アイテム

スムース・コリーは運動量の多い犬種のため、しっかりとエネルギーを付けていく必要があります。

良質な動物性タンパク質をたっぷりと摂取でき、胃腸に負担がかからないようお腹の健康にも配慮されたドッグフードを選ぶとよいでしょう。

また、スムース・コリーと暮らしていくにあたって、用意しておきたいおすすめグッズもご紹介します。

お迎えと同時にすぐに必要というわけではありませんが、どれも愛犬の生活を快適にしてくれるアイテムばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

おすすめドッグフード!

レティシアン

ネルソンズドッグフード 中・大型犬向け

胃腸がデリケートな大型犬に配慮した、グレインフリーのドッグフード。消化に優しく、お腹の健康をサポートしてくれます。

粒の一つひとつが大きめなため、お口の大きい大型犬でもしっかり噛むことができ、食べごたえがあります。

原材料に使われているチキン生肉やバターナッツスカッシュは、人間でも食べられるヒューマングレードのものを使用。美味しさと安全性を兼ね備えたドッグフードだといえますね。

おすすめシャンプー!

A.P.D.C.

ティーツリーシャンプー

全犬種対応の、犬用シャンプー。優しい洗い上がりで、ふわふわツヤツヤの被毛に仕上がります。

ティーツリーの爽やかな香りで、飼い主さんも癒やされながらシャンプーができますよ。

また、ティーツリーには消臭・消炎効果もあるといわれており、匂いや皮膚の炎症が気になっている人におすすめです。

おすすめブラシ!

ネイティブドッグ

豚毛ブラシ

豚毛100%の獣毛ブラシ。静電気が起きにくく、肌当たりも優しいので安心して使用できます。

獣毛ブラシでお手入れをすると被毛に美しいツヤが出るのがメリット。適度に肌を刺激しマッサージ効果も得られるので、毛の生え変わりを促すことができますよ。

スムース・コリーの価格・飼育費用とお迎え方法

スムース・コリーをお迎えする際にかかる費用は、約50万円ほどといわれています。

数あるコリー種の中でも、日本ではスムース・コリーは見かける機会はほぼなく、一般的なペットショップからのお迎えは困難です。

そのためお迎えする際には海外のブリーダーから、個人輸入する必要があります。スムース・コリーの生体価格に加えて、諸経費などもかかることを把握しておきましょう。

国内のペットショップやブリーダーからお迎えするときと違い手続きなどが増えますが、スムース・コリーと暮らしたいと感じた人は、ぜひ情報収集をしてみてくださいね。

初期費用(生体価格以外に準備するもの)

登録・予防関連

項目費用目安(円)備考
畜犬登録費用3,000~10,000マイクロチップ装着費用含む場合あり
狂犬病予防接種3,000~4,000年に一度の義務
ワクチン接種(初回)3,000~10,000混合ワクチンの種類や回数で変動

飼育用品

項目費用目安(円)備考
ケージ・サークル10,000~50,000サイズや素材で大きく変動
トイレ用品(トレー・シーツ)3,000~10,000サイズや種類で変動
首輪・リード・ハーネス1,000~20,000素材やデザイン、セット価格で変動
食器・水飲みボウル1,000~3,000-
ドッグフード・おやつ(初回)2,000~10,000サイズや品質で変動
おもちゃ500~3,000-
ケア用品(ブラシ、爪切りなど)1,000~5,000
合計目安50,000~100,000個々の選択や必要性によって変動

月々の維持費用(大型犬の目安)

項目費用目安(円)備考
食費(ドッグフード、おやつ)10,000~15,000体の大きさやフードの品質、与える量で変動
日用品費(ペットシーツ、消耗品など)5,000~14,000-
医療費(予防薬、通院など)4,000~6,000予防薬や健康状態による。年間4~6万円程度。
ペット保険料2,300~5,900加入するプランや年齢で変動
シャンプー・トリミング代10,000~プロに依頼する場合。頻度で変動
光熱費(犬による増分)1,000~2,000エアコン使用など
合計目安20,000~40,000-

スムース・コリーのお迎え方法と注意点

スムース・コリーは日本では非常に珍しい犬種のため、入手経路が限られています。主に「日本のブリーダーから迎える」「海外から輸入する」「保護団体から引き取る」の3つの方法が考えられます。それぞれの経路には、メリットと注意点があります。

信頼できるブリーダーの見つけ方

最も一般的な入手経路は、ブリーダーから子犬を直接迎える方法です。特にスムース・コリーは専門性が高いため、信頼できるブリーダー選びが非常に重要になります。

  • 日本のブリーダー:
    • 見つけ方: インターネットのブリーダー検索サイトや、犬種クラブのウェブサイトをチェックします。また、ドッグショーに参加しているブリーダーに直接話を聞くのも良い方法です。
    • 信頼性の確認ポイント:
      • 丁寧な対応: こちらの質問に誠実に答えてくれるか、飼育環境を見せてくれるか。
      • 健康管理: 親犬の遺伝子検査(特にコリーアイ症候群など)の結果を開示してくれるか。子犬のワクチン接種や健康診断の状況を明確に説明してくれるか。
      • 飼育環境: 親犬や子犬が清潔でストレスなく過ごせる環境か。
      • 情報提供: 迎え入れた後の飼育相談に応じてくれるか、アフターフォロー体制が整っているか。
  • 海外のブリーダー:
    • 見つけ方: スムース・コリーの本場であるアメリカやイギリス、北欧などの犬種クラブのウェブサイトや、国際的なブリーダー紹介サイトで探します。
    • 信頼性の確認ポイント:
      • コミュニケーション: 英語などでのやり取りが必須となります。犬の健康状態や飼育環境について、詳細な質問を投げかけ、信頼性を判断しましょう。
      • 評判の確認: そのブリーダーの評判を、海外の犬種フォーラムやレビューサイトで確認することも重要です。

輸入に関する一般的な注意点

海外のブリーダーから直接輸入する場合は、犬を迎えること以外にも多くの手続きとコスト、そしてリスクが伴います。

  • 費用:
    • 生体価格: 日本より安価な場合もありますが、航空運賃、検疫費用、代行手数料などが別途必要になり、総額は高くなる傾向にあります。
  • 検疫と法律:
    • 日本へ犬を輸入する際には、狂犬病予防法に基づく厳格な検疫が必要です。マイクロチップの装着、複数の狂犬病予防接種、抗体検査、輸出国の獣医師による健康証明書など、多くの書類と手続きが求められます。
    • これらの手続きを代行してくれる業者もいますが、自身でも日本の動物検疫所のウェブサイトで最新の情報を必ず確認しましょう。
  • 子犬への負担:
    • 長時間のフライトや環境の変化は、子犬にとって大きなストレスになります。迎え入れた後の体調管理には、細心の注意が必要です。

犬種専門の保護団体やレスキュー組織の有無

スムース・コリーは珍しい犬種のため、犬種専門の保護団体は国内では見つけるのが難しいのが現状です。しかし、一般の保護団体や譲渡会に、まれに里親募集されることもあります。

  • 見つけ方:
    • 一般の保護団体のウェブサイトや里親募集サイトで、定期的に情報をチェックしましょう。「コリー」や「保護犬」といったキーワードで検索すると見つかる可能性があります。
  • 引き取りの際の注意点:
    • 過去の確認: 保護された経緯や、これまでの飼育環境、性格について、団体に詳しく確認しましょう。
    • 健康状態: ワクチン接種や去勢・避妊手術の有無、持病の有無などを必ず確認します。
    • トライアル期間: 多くの団体では、正式な引き取りの前にトライアル期間を設けています。この期間を活用し、猫との相性をじっくりと確認することが大切です。

どの方法を選ぶにしても、安易な気持ちで決めるのではなく、事前にしっかりと情報収集を行い、その犬種の特性を理解し、生涯にわたって責任を持って飼育できるか、慎重に検討することが大切です。

スムース・コリーの理解度チェック

スムース・コリーの理解度チェックで、深く理解しよう!

この記事の執筆者

nademo編集部

執筆者情報

nademo編集部

編集部

新しい家族を迎えるペットファミリーにとって、欲しい情報をnademo編集部がお届けします。
「いつまでも どこまでも」必要な情報を理解するだけではなく、心もお腹も満たされるような日々のために。
&nademo(アンドナデモ)のコンセプトをもとに、飼い主さんとペットが安堵できる時間を演出します。


※ 当コンテンツで紹介する商品は、実際に社内で利用した経験と、ECサイトにおける売れ筋商品・口コミ・商品情報等を基にして、nademo編集部が独自にまとめています。
※ 本記事はnademoが独自に制作しており、メーカー等から商品提供を受けることもありますが、記事内容や紹介する商品の意思決定には一切関与していません。
※ 記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がnademoに還元されることがあります。
※ 監修者は掲載情報についての監修のみを行っており、掲載している商品の選定はnademo編集部で行っております。
※ 掲載している商品の順番に意図はなく、掲載の順番によってランク付けしているものではありません。

-犬種
-