猫は砂漠の出身だけに暑さには強いと思われがちですが、多湿な日本の夏は苦手です。
実のところ、猫は特定の条件がそろうと意外と熱中症になりやすい動物なのです。
そこで今回は、猫の熱中症の症状や原因、予防・対策、応急処置などについて広くご紹介していきます。
とても実践的な内容となっていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の結論
- 熱中症とは高温多湿な環境で体内に熱がこもり、高体温・脱水症状になる
- 猫の熱中症は進行が速く、高体温が続くとすぐ重症化してしまい、最悪の場合は死亡するリスクがある
- 熱中症が重症化すると、回復しても消化器や中枢神経、腎臓などに後遺症が残る可能性がある
- 猫の熱中症では、初期に適切な応急処置ができたかどうかが重要
ライター/愛玩動物救命士/犬猫行動アナリスト/猫疾病予防管理士/ペット災害危機管理士
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目次
猫の熱中症は命に関わる危険性もある病気
熱中症は高温多湿な環境で体内に熱がこもり、自力で体温を下げることができなくなるためにおこります。
猫は体温調節が苦手なこともあり、いったん体温が上がってしまうと簡単には下げられません。
そのため、気づいたときには熱中症の症状がかなり進行している場合もあります。
猫の命にかかわることもある熱中症とはどのような病気なのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
熱中症は死亡リスクがある
猫が重度の熱中症で合併症を起こした場合、死亡率は36%~50%と言われています。
猫の熱中症は進行が速く、高体温の状態が続くとあっと言う間に重症化してしまいます。
そのため、熱中症が疑われたらすぐ体を冷やすなどの応急処置をおこなう必要があるでしょう。
また、初期の段階で適切な対応ができたかどうかで、死亡率に差が出ます。
愛猫の命を守るためには早めに気付き、重症化させないことが大事なのです。
熱中症のダメージは残り続ける
熱中症が重症化すると回復しても、消化器や中枢神経、腎臓などに後遺症が残る可能性があります。
猫の熱中症の主な後遺症には以下のものがあげられます。
- 心不全
- 呼吸不全
- 慢性腎臓病
- 中枢神経の障害
- 消化器の障害
どんな後遺症が出るかはダメージを受けた内臓によってさまざまです。
後遺症によっては、生涯に渡って治療が必要になったり、生活に支障が生じたりする場合もあります。
猫は汗をかけず、体温調節ができない
人間は暑いと体から汗をかきます。汗が乾く際の気化熱を利用して体温を調節しているのです。
一方、猫は汗腺が発達していません。厳密に言えば鼻や肉球の汗腺から汗をかきますが、効率よく体温を下げられるほどではありません。
その代わりに、猫がするのがグルーミングです。体を舐めて被毛を濡らし、気化熱による体温調節をするのです。
ただし、湿度が高くなりすぎるとグルーミングでは調節しきれなくなり、体温が下げられずに熱中症に至ります。
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猫の熱中症の症状
猫の熱中症では、初期に適切な応急処置ができたかどうかが重要になります。
ところが、猫は体調が悪くても隠すため、「気づいたときには重症化していた」という場合も非常に多いのです。
愛猫を熱中症から守り、重症化させないためにも初期に見られる小さな変化を見逃さないようにしましょう。
猫の熱中症で見られるサインと症状を知ることで適切な治療につなげられるようになります。
熱中症のサイン
猫は気温が30℃を超えると熱中症のリスクが高まると言われています。
気温が高い日に、「呼吸が速い、ふらつく、ぐったりしている」といった症状が見られたら熱中症を疑いましょう。
また、ひんやりした床で寝ころぶ、あまり動かなくなるなど暑がっている様子が見られるときは、念のため体が熱くなっていないか確認してください(耳に触れるのが分かりやすいでしょう)。
熱中症が疑われるときは動物病院を受診しましょう。
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初期症状
熱中症の初期には以下の症状が見られます。
- 呼吸が速い
- パンティングをしている
- 目や口の粘膜が充血する
- ぐったりしている
- 足元がふらつく
- 体温が39℃以上になる
- よだれが大量に出る
- ご飯を食べない・水を飲まない
呼吸が速い、パンティング、食欲がない、ぐったりしているというのは、熱中症の代表的な初期症状です。
なかでも気づきやすいのは舌を出して「ハァハァ」と呼吸をするパンティングでしょう。
猫は犬と違って基本的に口を開けて呼吸をしません。猫がパンティングをしているなら、かなりつらい状態。緊急事態だと考えましょう。
重症
さらに悪化すると以下のような症状が見られます。
- チアノーゼの症状がある
- けいれん発作を起こしている
- ぐったりして意識がない
- 体温が41℃以上になる
これらの症状は一刻を争う状態です。けいれんや意識障害が起きると、短時間で命を落とすこともあります。
重症化した場合は、助かっても後遺症が残る可能性もあるでしょう。応急処置をしながら早急に動物病院を受診してください。
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猫の熱中症が起こりやすい時期や環境
猫が熱中症になるときはいくつかの条件があります。たとえば、高温多湿で気温30℃以上、湿度60%以上の環境ではリスクが高まると言われています。
また、水分が不足、直射日光が差し込む車内や室内で長時間過ごす、激しい運動をするといったことも熱中症の一因です。
猫が熱中症になりやすい状況を知り、適切な対策をおこなえば、熱中症のリスクを大きく減らせます。まずは、熱中症を起こしやすい時期や環境について知っておきましょう。
高温多湿
猫は暑さに強いと思われがちですが、30℃を超えると熱中症のリスクが高まります。
また、気温が30℃以下でも湿度が高い環境にいる場合や子猫・高齢猫は熱中症になりやすいので注意が必要です。
湿度も理想とされる60%を超えると、熱中症のリスクが高くなるといわれています。
最近では気温が35℃を超える猛暑日も珍しくありませんし、さらに日本の夏は多湿です。
猫を熱中症から守るためには温度・湿度の管理が重要です。
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水分不足
水分が不足すると体温調整ができなくなり、熱中症を起こすリスクが高まります。
猫は体温が高くなると、パンティングをして体温を下げようとしますが、このときに水分が不足しているとさらに危険な状態になってしまう可能性があります。
パンティングは舌から水分を蒸発させて熱を放散させるため、体内の水分が不足していると容易に脱水状態になってしまうのです。
そのため、猫は水分が足りないと感じると、脱水が進まないようにパンティングをやめてしまいます。そうなるとさらに体温が上昇して熱中症を悪化させます。
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エアコンのない車内・留守番
エアコンのない自動車内は簡単に高温になります。エアコンを切った状態では、車内温度は15分で10℃上昇。30分後には15℃~20℃も上がります。
つまり、エアコンを切ったときの車内の温度が25℃だったとしても、閉め切った状態なら15分後には35℃になっている可能性があるのです。
エアコンのない室内も車内と同じく短時間で高温になります。特に直射日光が入る部屋は対策が必要です。
直射日光が入らなくても閉め切った部屋では、簡単に温度が上昇しますので注意しましょう。
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過度な運動
猫も人間と同じく、高温多湿な状態で激しい運動をすると熱中症になるリスクがあります。
ただし、猫は暑いと感じると必要以上に動きまわらずにじっとしていることが多く、過度な運動で熱中症になるリスクは低いとも考えられるでしょう。
一方で、子猫は遊びに夢中になって体温が上がりすぎてしまうことがあります。
体が熱くなりすぎないように運動量をうまくコントロールしてください。
愛猫が熱中症になったときの応急処置
猫の熱中症では、初期対応が予後に大きく影響します。
初期の段階で適切な対応ができれば、後遺症や亡くなるリスクを大きく減らせるでしょう。
猫の応急処置も人間と同じく、涼しい場所に移動して体を冷し、水を飲ませることが基本となります。
できれば、動物病院に連絡して指示を仰ぐと安心です。その後、体を冷やしながら動物病院を受診してください。
ここでは、具体的な応急処置の方法についてご紹介します。
①涼しい場所に移す
熱中症の疑いがある猫を見つけたら、まずは以下のような場所に移動させましょう。
- 直射日光が当たらない場所(日陰)
- 可能なら冷房の効いた涼しい場所
- 床や地面の温度が体温より低い場所
体温を下げる必要がありますので、野外であれば日陰、可能ならエアコンの効いた部屋など涼しい場所に移動させましょう。
寝かせる際は、床や地面の温度が体温よりも低い場所を選びます。温度が高い場所に寝かせると、さらに体温が上がってしまうためです。
用意できるなら毛布を敷いて熱を遮断する、クールマットを敷くといった方法もおすすめです。
②全身を冷やす(シャワー、氷のう、保冷剤など)
出典:Amazon
熱中症が疑われる場合はシャワーで体を濡らしたり、氷のうや保冷剤で体を冷やして、少しでも体温を下げることが重要です。
シャワーで直接体を濡らす際には、体温よりも低い温度の水をかけるようにしましょう。
体温よりも高いとお風呂に浸かっているような状態になり、逆効果になってしまいます。
氷のうや保冷剤を使う際は太い血管のある場所を冷やします。
- 首元
- おなか
- 太ももの内側
- 脇の下
氷のうや保冷剤は直接あてると冷えすぎるため、タオルなどで包みます。特に短毛種は注意してください。
③風を当てる
猫を涼しい場所に移動させたら、気化熱の原理を利用して風を当てて体温を下げます。
ただし、猫は汗をかかないので、風を当てるだけでは体温を下げることができません。
風を当てる際は、体に水をかけたり濡れタオルで体を覆うなどして、地肌をしっかりと濡らすのがポイントです。
風も扇風機やうちわを使い地肌に当てるようにしましょう。
④水を飲ませる
体を冷やしたら、脱水症状を防ぐために水を飲ませます。少しずつ様子を見ながら与えるようにしてください。
飲んでくれない場合には、水を含ませた布やコットンなどで口元を濡らすと飲みはじめることがあります。
もし、食事がとれる状態であれば、ウェットフードを少しずつ与えるのもいいでしょう。
ただし、「意識がない」「自力で飲めない」といったときは窒息のリスクがあるので、無理に飲食させずに動物病院を受診してください。
⑤すぐに動物病院へ
応急処置をおこなったら、体を冷やしながらすぐに動物病院へ向かってください。
猫の熱中症はあっという間に状態が悪くなっていくので、一刻を争う場合もあります。
応急処置で一見良くなったように見えても、内臓にダメージを負っていると遅れて症状があらわれることがあります。
治療が遅れて手遅れにならないよう、念のためにも動物病院を受診し、状況を確認してもらいましょう。
体温の下げすぎにも注意する
熱中症では体温を下げるのが重要ですが、やり方を間違えると逆効果になるので注意が必要です。
たとえば、早く体温を下げようとして突然冷水をかけると、体内の体温を下げないようにしようとする機能が働きます。
そうなると体の表面ばかりが冷えて、体内の深い部分の温度が下がりにくくなり、かえって状況を悪化させてしまうのです。
体温は一気に冷やそうとせずに、少しずつ下げるようにしましょう。39℃台を目安に体温を測りながら冷やすと安心です。
猫の熱中症の予防・対策
猫の熱中症の対処法を知るのも大切ですが、いちばんは熱中症にならないように日頃からしっかりと予防・対策をおこなうことです。
温度管理と水分補給を徹底し、猫が快適に過ごせる環境を整えるだけでも熱中症のリスクから猫を守れます。
具体的な予防・対策について、シーン別に詳しくご紹介していきます。ぜひ、今日からはじめましょう。
基本的な予防・対策
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気温が30℃以上、湿度60%以上になると熱中症のリスクが高まると言われています。室温26℃~28℃、湿度60%以下を目安に調整しましょう。
また、脱水を予防するためにも、飲みたいときにいつでも新鮮な水が飲めるようにしておく必要があります。
毛量が多い猫は丁寧なブラッシングでアンダーコートを取り除き、風通しを良くしてあげるのも効果的です。サマーカットを検討してもよいでしょう。
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室内でできる予防・対策
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室内で一番の対策は、エアコンを使うことです。室温26℃~28℃を目安に調整しましょう。
サーキュレーターを使って空気を循環させると、ムラなく部屋を冷やせます。
冷感素材を使用したブランケットやベッドなどの使用もおすすめです。
直射日光が入る部屋には、遮光・遮熱効果のあるカーテンを使用すると暑くなりすぎるのを防ぐ効果が期待できます。
留守番でできる予防・対策
留守中もエアコンはつけっぱなしにしましょう。エアコンがない部屋には、水を凍らせたペットボトルを置くのもおすすめです。
猫が熱い、寒いと感じたときに部屋を自由に移動できるよう、扉は開けっぱなしにします。
扉に挟まれたり閉じ込められたりしないように、ドアストッパーで押さえておきましょう。
飲み水は倒れにくい器にたっぷり入れて、複数用意します。複数あれば万が一こぼしたり、飲み切ったりしても安心です。
留守中に停電などの危険性もあります。暑い時期に家を数日空けるときは、ペットホテルの利用をおすすめします。
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猫の熱中症の治療方法
熱中症の治療は対症療法です。
体の状態を把握するための検査と並行して体を冷やす、水分を補うための点滴をする、脳炎を防ぐためにステロイドを投与するなど症状に応じた治療がおこなわれます。
一般的には以下のような治療をおこないます。
- 体を冷やす
- 点滴
- 酸素吸入
- 血液検査・血圧測定など
- ステロイド剤の投薬
- 糖分の投与
- 入院治療(重症の場合)
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猫の熱中症に関する注意点
熱中症というと夏のイメージを持っている人も多いのですが、5月でも30℃を超える日が増えており、熱中症もそのころから増えはじめます。
「暑いな」「じめっとするな」という過ごしにくさを感じたら無理せずにエアコンを使いましょう。
熱中症は室内でも起きます。直射日光が入る部屋はもちろん、クローゼットやトイレなどへの閉じ込めには注意してください。
また、猫の熱中症は症状の悪化が速く、重症化した際の死亡率は36%~50%と言われています。
呼吸が速い、ふらつく、ぐったりしているなど熱中症のサインが見られたら応急処置をして、早急に動物病院を受診しましょう。
熱中症に特に注意したい猫種や特徴
体の構造や老化などさまざまな要因から熱中症になりやすい猫がいます。
熱中症のリスクが高い猫には以下のような猫種や特徴があります。
- 短頭種
- 肥満気味
- 被毛が多い・厚い
- 毛色が黒っぽい
- 子猫・高齢猫
- 持病持ち
- 寒い土地が原産の猫種
これらの猫種や特徴を持つ猫が、なぜ熱中症になりやすいのでしょうか。対処法も含めて紹介していきます。
短頭種
鼻ぺちゃの猫種(短頭種)は暑さに弱く、熱中症になりやすいと言われています。短頭種には以下の猫種がいます。
短頭種は鼻腔や気管が狭くなっており、呼吸をスムーズにおこなえません。そのため呼吸で体温調節をするのが特に苦手なのです。
短頭種の熱中症予防では、こまめな水分補給、激しい運動を控えるなどの配慮が必要です。
肥満気味
肥満の猫は暑さに弱く、熱中症になりやすい傾向にあります。
脂肪は熱をためやすい性質があるため、肥満というだけで体内に熱がこもりやすい状態になっているのです。
冬は温かくて快適かもしれませんが、夏は熱を放出できず、熱中症を引き起こします。
また、肥満は心臓や呼吸機能に負担をかけますし、糖尿病などのさまざまな内臓疾患の原因にもなります。
健康のためにも、ぜひダイエットを検討しましょう。
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被毛が多い・厚い
被毛が多く、厚い猫は熱がこもりやすいため、熱中症のリスクが高いとされています。
たとえば、以下の猫種は注意が必要でしょう。
被毛の量が多い猫種は、サマーカットにするのもおすすめです。
ただし、地肌が見えるほど短くすると皮膚に日光が直接当たって体温が上昇しやすくなったり、皮膚ガンの原因になったりするので注意が必要です。
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毛色が黒い
黒は太陽光を吸収する性質があります。そのため、黒い毛色の猫は太陽の熱を吸収しやすく、体温が上がりやすいと考えられます。
体温が上がりやすくなれば当然、熱中症のリスクも高くなるでしょう。
黒い毛色の猫は暑い時期はなるべく外出を避け、通院などで外出する際も涼しい時間帯にするなどの配慮が必要です。
また、黒に限らず「サビ」や「キジトラ」など、濃いめの毛色の猫も太陽光を吸収しやすいので同様です。
子猫・高齢猫
子猫は体温調節機能が未熟で、上手に体温を調節できない場合があります。
また、遊びに夢中になり体温が上昇していることに気づかず、高体温になってしまう可能性もありえます。遊びのあとは注意して様子を見るようにしましょう。
高齢猫は加齢とともに体温調節機能が衰えて、暑さや寒さに対応するのが難しくなるため、熱中症にかかりやすくなります。
また、高齢猫はひなたぼっこをしているうちに熱中症になってしまうケースもあります。
長時間ひなたにいるようなときは、体が熱くなっていないか確認し、必要に応じて場所を移動させましょう。
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持病持ち
心臓病や呼吸器の病気、循環器系に持病がある猫は、体温調節が上手くできずに熱中症になりやすい傾向があります。
具体的には、以下の病気があげられます。
このほかに、甲状腺機能亢進症で基礎代謝が増大するなど、内分泌の病気でも熱中症のリスクが高まると言われていますので注意しましょう。
寒い土地が原産の猫種
寒い地域原産の猫は、厳しい寒さに耐えるための温かな被毛を持っています。
そのため、暑さに弱く熱中症のリスクも高いと考えられています。
以下は、寒い地域原産の猫種です。
これらの猫に共通するのは、ダブルコートの被毛だということです。
ダブルコートの被毛は、オーバーコートと保温・保湿を受け持つアンダーコートの二重構造になっています。
抜けたアンダーコートをブラッシングで取り除いて風通しを良くしてあげるなどの対策も必要でしょう。
また、猫によってはサマーカットを検討してもよいかもしれませんね。
この記事の執筆者・監修者
ライター/愛玩動物救命士/犬猫行動アナリスト/猫疾病予防管理士/ペット災害危機管理士
「犬と猫のために書く!」をモットーに、犬猫専門ライターとして活動中。
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