愛猫の元気がないとき、飼い主さんとしてはとても心配なもの。「病気なのか?ケガなのか?ただ機嫌が悪いだけなのか?」と色々考えてしまいます。
元気がないことは病気やケガが原因となっている場合はもちろんですが、実はストレスがもととなることもあるのです。
この記事では病気やケガの時にみられる症状、そしてストレスがかかる事がないかチェックしたい点などを詳しく解説しています。
大切な家族である愛猫の元気がない原因を一緒に考えていきましょう。
この記事の結論
- 猫は性格上、大人しい子はとても大人しく、一見元気がないように見えることもある
- 運動を全くしない、食欲がない、寝づらそうにしている場合は、注意が必要なケース
- 猫は病気やケガを隠す習性があるため、日々体の変化がないか確認してあげる必要がある
- 環境の変化があるとストレスを抱えやすいため、その前後は特に注意して見ておく
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目次
猫は元気がないように見えることもある
猫はその多くがとてもマイペースな動物。自分の動きたいときに動き、自分の寝たいときに寝ます。
元気な子はたくさん遊んで走り回っていることもありますが、大人しい性格の子であれば活発に動いているようなシーンを見かけることも少ないでしょう。
その子の性格にも依存するところはありますが、元気がなさそうに見えても非常に元気、ということもあり得ます。
普段からどういう子なのかを日頃から確認しておき、突然全く元気がなくなったのか、それとも元々動かない子なのか、把握しておくと良いでしょう。
その上でもし、愛猫の元気がないと感じる場合には、何が原因になっているのか理解してあげましょう。
愛猫の元気がないときに考えられる原因
なんだか愛猫の元気がない、いつもと違う様子…。大切な愛猫のことを思うととても心配で不安になってしまいますよね。
元気がないのは病気やケガであることがまず一番に考えられますが、実はそれ以外の原因である場合も。
愛猫の様子をよく見てあげて、そこにはどんな原因があるのかをチェックしていきましょう。
ただし安易に判断してしまうのは、特に病気やケガが隠れているときには大変危険です。
様子見をしても良いケースもありますが、すぐに受診すべきケースかわからない場合には、獣医師など専門家に診てもらうことが大切ですよ。
病気
食欲不振や嘔吐・排泄物の変化。ぐったりしていたり足元のふらつきがあるなど、病気である場合は何らかの症状が見られます。
ただし、目立たないところに隠れようとすることもあり、注意してみておかないと少しわかりにくい行動の場合もあります。
これは、猫は体のつらさや痛みがあると、警戒心が普段より高まるようになるためです。
また、弱っていることを周囲に悟られないようにする習性も関係しています。
特にぐったりしていたり、足元がふらつく、呼吸がおかしいときは緊急を要する病気の可能性が高くなります。
様子がおかしいと感じたらすぐ、動物病院へということを普段から心がけておきましょう。
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ケガをしている
骨折や切り傷などのケガも、もちろん元気がないことの原因になります。
骨折の際は痛めた箇所をかばうようなおかしな歩き方をしたり、患部が熱を帯びたりします。
切り傷などに出血が伴う時は要注意。通常猫の血液は大きさにもよりますが、200ccから300ccぐらいしかありません。
私たち飼い主にとっては少しの出血に思えても、猫にとっては大量出血になり命に関わります。
病気と同じく、ケガの場合もすぐ動物病院で受診することが大切です。
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ストレスを抱えている
猫は環境の変化が苦手な子が多いため、病気の他ではそういったことでストレスを抱える事があります。
表情の変化や、急に走り回ったりすることも。さらに眠っている様子の変化・鳴き声などにストレス症状が見られる場合があります。
他にも破壊行動があったり、普段しないような場所で排泄してしまう子も。
体の不調でストレスを抱えることももちろんありますが、それ以外の場合は原因を考え、対処してあげなければいけません。
どんな事が愛猫のストレスとなっているかをしっかりと見極めてあげましょう。
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気候(気温)の変化
猫は基本的に口呼吸をしないため犬のように舌を出して体温を調節するといったことはできません。つまり、体温調節が得意ではないのです。
そのため寒暖差が激しい日が続くと、体温調整が追い付かず体調を崩してしまうことがあります。
一日の中の気温差が大きくなる夏から秋の季節の変わり目で不調になる猫は少なくありません。
気温差に対して体温を調節することで体力を消耗し免疫力も低下しがちに。そこから病気にかかってしまうということも起こり得ます。
子猫やシニア猫は特に注意が必要ですが、健康な子でも油断は禁物です。
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加齢によるもの
猫も人間と同じように老化してくると筋力が低下し、体のしなやかさも失われていきます。
そのため動きが鈍くなり、運動量も低下していく子が多くなります。私たち飼い主が気づきやすいのはこのサインでしょう。
ただし年齢を重ねるにつれて運動量が減っていくのは自然なことではあるのですが、一方で猫の場合は病気が隠れている可能性もあります。
特に12歳以上の子は、関節炎を患っている場合が多いとも言われています。
シニアの年齢になってきたら、それまでとは違ったポイントに注意する必要があるのです。
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猫が病気やケガで元気がないときにみられる症状
では大切な愛猫が、病気やケガをしてしまった時はどのような症状が見られるのでしょうか。
わかりやすい症状もあれば、見逃しがちなものもあるのでよく観察してあげましょう。
病気やケガは対応の早さが明暗を分ける場合があります。心配なときは迷わず獣医師へ相談することを考えましょう。
食欲がない
食欲がない、という症状は多くの病気の初期症状として考えられます。
1食を食べなかっただけでは判断は難しいのですが、成猫なら24時間~48時間を目安としましょう。
子猫の場合は体調が変化しやすいので、生後1か月~2か月の子は8時間を目安に。
環境が変わったばかりの頃ならば警戒している可能性もありますが、24時間経過しても食べない場合には注意が必要です。
猫はグルメな子が多いので、同じフードに飽きたりなど他の場合も考えられるのですが、やはり食欲不振には注意が必要です。
内臓疾患がある場合も考えられますので、食事の様子もよく観察してあげましょう。
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水を飲み過ぎている
猫がたくさん水を飲むことは、フードの変化や夏の暑さでも当然起こります。
しかし、猫はもともと多くの水分補給をする動物ではありません。そのため、病気である可能性が潜んでいるので、安易に考えるのは危険です。
まずシニア猫が罹りやすい慢性腎不全。他にも糖尿病や甲状腺の異常がある場合の初期症状としてよく水を飲むことがあります。
別の内臓疾患である可能性もあるため、あれ?と感じたら飲水量を目盛り付きのボトルなどで計量してみましょう。
たくさん水を飲んでいる、というのは意外に気づきにくいものなので注意が必要です。
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熱・くしゃみ・鼻水など風邪に似た症状がある
猫風邪は人間の風邪の症状によく似ています。「くしゃみ・鼻水・目やに・涙目・咳・口内炎・結膜炎・発熱」など、人間の風邪に似たような症状が見られます。
しかし人間にうつる、ということはありません。
猫の食欲は嗅覚との関連性が強いため鼻詰まり、鼻水などによって嗅覚が麻痺すると、食欲不振に繋がる恐れもあります。
猫風邪は症状が悪化すると、肺炎・多発性の関節炎などを併発する可能性もありますので、注意が必要です。
原因となるのは主にウイルス。これはワクチン接種によって予防することができるため、猫風邪対策にはワクチンが推奨されています。
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よだれを垂らしている
犬に比べて猫はあまりよだれを出すことはありません。そのため、よだれが出ていたら体調変化のサインかもしれないので見逃さないようにしましょう。
まず口の中のトラブルである口内炎や歯周病・腫瘍などがあってよだれが出ていることが考えられます。
また、嘔吐が続いて食道がただれてしまうことによる食道炎であることも。吐いているかどうかは、周囲を確認してみるのが早いでしょう。
他にも神経症状(てんかん、脳の障害など)からよだれが出てしまっていることもあります。
薬物や誤食・誤飲による中毒などの場合もあるので、よだれには注意が必要です。
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苦しそうに呼吸をしている
猫がみせる不調の中でも緊急度が高いとされるのが、呼吸の異常です。私たち飼い主は素早く、そして適切な対応をする必要があります。
呼吸の異常を疑ったときに最も重要な指標は、1分間あたりの呼吸回数。
安静にしているときの呼吸回数(吸って吐いてで1回)が1分間あたり40回以上であれば、異常があると判断できます。
ただし、これは運動後や興奮時を除きます。
猫喘息やウイルス性気管・気管支炎などの気管の異常や、肺の異常により呼吸が苦しくなる呼吸器の問題が一番に考えられます。
また心臓に疾患があるために血液の巡りが悪くなり、呼吸が苦しくなることも。
どちらにせよこのような場合は愛猫の命に関わります。決して様子見をせずに、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
あまり動かない、寝ていることが多い
もともとよく眠る猫は、1日に3分の2を寝て過ごしていると言われています。
しかし、そんな眠りにも病気のサインが隠れていることがあるので、普段と違う様子に気づけるように注意が必要です。
体調が悪い時は警戒心が高まることから、眠りが浅かったり、いつもと違った場所で身を隠すように眠る子もいます。
またリラックスして横たわるのではなく、じっとうずくまる姿勢で体を休めている場合も。
大切なお腹を守るようにしたり、普段かかない「いびき」をかく子もいます。
環境などが原因でなければ、体の不調が出ている、病気であることを疑ってみましょう。
思わぬ重大な病気が潜んでいるかもしれません。
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尿や便の色、量に異常がある
排泄物は猫にとっても健康のバロメーターです。「尿が出ない、少ない、頻回、ニオイがいつもと違う、血が混じる」といった場合は、膀胱炎や尿路結石症を起こしている可能性も。
また、便秘や下痢などの症状がみられる時は消化器官に問題があるとも考えられます。
どちらも重症化すると命の危険があるため、普段の様子と比較して気になるところをしっかりチェックしてあげましょう。
人間と同じで排泄に問題があるのは、愛猫にとってもとても辛い状況です。
普段からよく見てあげて早期発見・重症化防止に繋げましょう。
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体に触ると嫌がったり鳴いたりする
いつもゴキゲンで撫でさせてくれるのに、体を触ったら怒る・痛がるという場合は、さまざまな不調が考えられます。
体の場所によってさまざまですが、首であれば頚部ヘルニア、口であれば歯周病が当てはまります。
お腹や胸、全身を痛がるようなときは、内臓疾患や神経系の病気の可能性も。他にも骨折や関節炎を起こしている場合もあります。
このようにどの場所を痛がっても、病気が疑われます。
愛猫が急に触られるのを嫌がったり痛がるようになった場合は、早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。
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愛猫の元気がないときに飼い主さんが見るべきポイント
毎日を一緒に過ごしている飼い主さんが、あれ?元気がないな?と思うことは愛猫の健康を守る上でとても重要です。
動物病院では興奮したりと普段の様子がわからなくなる子もいるため、通常の様子を知る飼い主さんのちょっとした気づきが愛猫のピンチを救います。
病気である可能性も踏まえつつ、元気がない時のチェックポイントを確認していきましょう。
歩き方や動き方が変ではないか
歩くことや動きにかばうような仕草があったり、足を床につけずに歩いているなどしていないかをチェックしましょう。
肥満気味の子だと関節を痛めることも多いので、どこかを痛めている可能性が高いので様子をよく見ることが大切になります。
ふらついたり、よろよろしている場合はケガよりも病気の可能性が高いです。
何らかの中毒症状を起こしていることもあるので注意しましょう。
見た目や体に触れたときに異常はないか
外傷がある場合、少しの出血でも猫にとっては危険なので外傷があるときはすぐ動物病院へ。
触れるだけでも腫瘍のようなものが確認できたり、腫れていることも見た目の変化から気づけます。
触られると嫌がったり痛がる時も、病気やケガである可能性がかなり高いので注意しましょう。
ごはんを食べているか
猫の中には、同じフードが続くと飽きて食べなくなる・器が汚れていることを嫌がって食べないという子もいます。
このようなときはそれぞれに対処してあげれば解決しますが、内臓疾患がある場合には注意が必要です。
成猫で24時間以上、飲水もしておらず何も食べられない場合は、動物病院を受診しましょう。
飲水だけはしている、飲水すらもしていない、ということも必ず獣医師に報告してください。
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尿や便に異常がないか
尿や便の状態はとても大切です。便・尿の色、ニオイ、形などから内臓機能を確認します。
フードが変わったことによる変化も考えられますが、排泄物の色やニオイ、量などにいつもと違う変化があれば病気が疑われます。
特に排泄物に異物が混ざっていたり、血尿・血便が混じっていたり、健康な状態とは全く異なる異常がある場合は早期治療が必要。
重篤な病気である可能性も大いに考えられるので、毎日チェックしておくことが大切です。
場合によっては動物病院を受診する際、排泄物を持っていって検査してもらうことになります。
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急に愛猫の元気がなくなったときは?
愛猫の元気がないな、と心配になった時はまず病気を疑うことで早めの対応をしてあげられます。
しかし元気がない=病気、ではなくストレスが原因となっていることも。
ここでは病気だった場合に見られる症状はもちろんですが、ストレスの原因についても一緒にチェックしてみましょう。
愛猫にストレスがかかる出来事がなかったか確認する
- 引っ越しをした
- 新たな猫をお迎えした
- 同居・結婚・出産によって人が増えた
- 来客があった
- 食事内容を変更した
- 留守番する時間が長くなった
- 一緒に旅行に行った
- 気温が大きく変わった
- 自宅周辺で工事が始まった
- 雷や地震があった
- 動物病院に通院した
猫は環境の変化などの影響を大きく受けやすい子が多くいます。
私たち飼い主にとってはなんでもないことが、愛猫にとっては大きなストレスとなってしまっていることもあるのです。
まずはそんなストレス要因がなかったか、改めて考えてみましょう。
そしてそれぞれの原因から、受けているストレスに合った対処法を行なってあげましょう。
キャットタワーや隠れられる場所を作ったり、一緒にいられる時間を増やすことで解決する場合もありますよ。
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病気やケガのときにみられる症状が出ていないか確認する
- 食欲がない
- 水を飲み過ぎている
- 熱・くしゃみ・鼻水など風邪に似た症状がある
- よだれを垂らしている
- 苦しそうに呼吸をしている
- あまり動かない、寝ていることが多い
- 尿や便の色、量に異常がある
- 体に触ると嫌がったり鳴いたりする
「元気がないかも…」と不安に感じたら、まずは病気の症状にあてはまっていないかを確認しましょう。
水を飲みすぎている、よだれを垂らしているなどは一見大したことがなさそうに思えてしまいますが、猫にとっては命に関わる病気の可能性も存在します。
人間の風邪のように安易に考えてしまうことはとても危険です。
大切な家族の健康を守るためにも、まずは病気の症状のチェックをきっちりと行いましょう。
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ストレスで元気がないときは、愛猫がリラックスできる環境を整える
愛猫がストレスを感じて元気がなくなってしまっているときは、まず快適でリラックスできる環境を整えてあげると良いでしょう。
大きく環境は変化させず、落ち着ける空間を作ってあげることがストレス解消法のひとつになります。
キャットタワーやキャットウォークを設置して、高い場所を用意してあげると、全体を監視できて安心します。
特に多頭飼いをしている場合は、それぞれで休息する場所があると良いでしょう。
トイレや爪とぎの環境もあらためて見直してあげることでより、居心地が良く感じてもらえるようになるものです。
私たち飼い主とのスキンシップがストレス解消になる場合もあります。一緒に過ごしたり、遊ぶ時間を増やすのも忘れずに。
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愛猫の体で気になることはすぐに動物病院へ
元気がないと感じる、加えて気になる症状があるときは早めに動物病院へ連れて行ってあげましょう。
一見大したことがないと思えるような症状でも、そこから急激に悪化してしまったり、命の危険性があったりと、油断は禁物です。
わからないまま色々と改善を頑張るよりも、まずは一度獣医師に診てもらった上で病気でなければ、私たち飼い主も安心することができますよね。
病気の重症化を防ぐためにも、異変を感じたらすぐに動物病院へ、と言うことをいつも心がけておくことが大切です。
日頃から愛猫の習慣や生活リズムを把握することが大切
私たち飼い主は、当たり前ですが家族である愛猫と毎日を過ごしています。そんな飼い主さんだけが知る「普段の様子」は本当に大切です。
それは元気がないな?と心配・不安になるという気づきが病気やケガのチェックに繋がり、そして健康を守ることになるためです。
言葉の話せない愛猫にとって、普段から飼い主さんがよく観察しているということは心強い助けになります。
ちょっとしたことでも、普段から気になる点はメモをする習慣があると良いです。日頃からメモしておけば、変化に気付きやすくなります。
いざというときは慌てて思い出せない…ということもありますよね。メモがあれば細かく獣医師に伝えることができるため、とてもおすすめです。
この記事の執筆者
nademo編集部
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