テレビや雑誌などでキレイな景色を見て、愛する猫と一緒に旅行に出かけたいと考える人は多いでしょう。
実際に動画配信サイトやSNSなどでは猫と一緒に旅する様子を配信している人も多く、愛猫との旅に憧れることもあるかと思います。
しかし、本来猫は環境の変化が苦手な動物。しっかりと準備をしないまま猫を旅行に連れて行くと、思いがけずトラブルになってしまうことも考えられます。
こちらの記事では、愛猫と一緒に旅行するための準備や、良い子でお留守番してもらう方法について解説しています。
猫を飼っているけれど旅行に出かけたい方、猫との旅行に興味のある方はぜひ参考にしてくださいね。
この記事の結論
- 愛猫との旅行はさまざまな危険やリスクがあるため、お留守番か預け入れが望ましい
- お留守番させる場合は最大2泊までにして、旅行前に環境をしっかりと整えておく
- 二日以上の旅行になる場合は、ペットホテルなどの預け入れを検討する
- 愛猫を旅行に連れて行くのであれば、事前に外の環境や乗り物移動に慣れさせておく
ライター
猫を飼うのが初めてで戸惑うこともありましたが、今では日常に欠かせない大切な存在になっています。
現在はnademo編集部でペットと過ごす上で大切な知識や情報をご紹介しています。
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目次
猫は旅行に向いていない動物
愛猫と色々な場所を旅してみたいと考える人は増えており、ペットと一緒に泊まれる宿泊施設も増えてきています。
しかしながら、猫は環境が変化することにストレスを感じる生き物。旅行に向いているとは言えません。
愛猫の安全だけを考えたら、旅行には連れて行かないほうがよいでしょう。
もしも連れて行くのであれば、しっかりとした準備やできるだけ愛猫に負担をかけない方法を選ぶことが大切です。
愛猫と一緒に旅行することはリスクを伴う
愛猫と一緒に旅行することにはさまざまなリスクがあります。
一緒に旅行して思い出を作りたいという飼い主さんの気持ちもわかりますが、少なくとも無理して旅行をすべきではありません。
ストレスで体調を崩してしまう可能性や脱走の危険性など、猫と一緒に旅行する際のリスクについて解説していきます。
猫にとって知らない環境は大きなストレスになる
猫は知らない場所や新しい環境が苦手な生き物です。知らないものばかりのところへ出かけると恐怖や不安で体調を崩してしまう可能性があります。
猫はもともと行動範囲の狭い動物で、野良猫でも一度テリトリーを獲得すれば半径200m以内で生活すると言われています。
そのため、いきなり環境が変わるとパニックになってしまい、不安と緊張から食欲不振やトイレができなくなってしまうこともあります。
まれに、お散歩が好きな猫や泳ぐのが好きな猫もいますが、あくまで例外。ほとんどの猫は落ち着いた環境で安心して暮らすのを好みます。
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旅行先で脱走する可能性がある
猫は犬よりも体が柔らかいため、猫用のものであっても首輪やハーネスが外れてしまうことがあります。
特に首輪は事故を防ぐためにセーフティーバックルになっている可能性もあり、その場合はいとも簡単に外れてしまいます。
狭いところが好きなので、細い路地などに入ってしまうと見つけるのが難しいという問題もあるのです。
愛犬の散歩をする感覚で愛猫を連れて歩くと、脱走や事故に繋がりかねないので十分な注意が必要です。
猫用のハーネスを買っていてもハーネス慣れしていないと、嫌がって脱いで逃げ出してしまう…なんてことも。
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猫は脱走したら戻ってこないこともある
猫は犬と違って、呼んだら走って戻ってくるということはありません。
家の中で呼びかけたら返事をしてくれることもありますが、逃げ出すときには興奮していてそれどころではないでしょう。
旅先で虫や小動物など、何かに夢中になって追いかけたままどこかに行ってしまう可能性も考えられます。
旅先で迷子になってしまうと、見つけ出すのは非常に難しいと言えるでしょう。
旅行に連れて行くよりも、お留守番か預け入れが望ましい
一緒に旅行に行けないのであれば、自宅でお留守番をしてもらうか、ペットホテルなどに預け入れるとよいでしょう。
猫が一番安心できるのは住み慣れた自宅。一泊二日程度であれば、お留守番も可能です。
温度や湿度などの空調を適正に保ち、お水や食事などをきちんと用意しておく。ストレスのかからない環境を整えてあげましょう。
お留守番が2日以上になるのであれば、ペットホテルに預けたり、家族や友人にお世話を頼むのがおすすめです。
愛猫をお留守番させる際に準備しておくもの
愛猫にお留守番してもらうためには、ストレスなく生活できるように環境を整えてあげることが大切です。
お留守番できるとは言っても、やはり飼い主さんと離れるのは寂しいもの。
愛猫ができる限りストレスを感じないように、しっかり準備を整えてあげましょう。
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フードは自動給餌器を利用する
お留守番の際にウェットフードは、品質が悪化するのでおすすめできません。ドライフードであれば自動給餌器を利用できるので管理が簡単です。
自動給餌器を使う場合はあらかじめ慣れさせておかないと、フードが出て来る音にビックリして食べてくれないこともあります。ちゃんと食べてくれるか確かめてから利用しましょう。
機能性の優れた自動給餌器であれば、飼い主さんの声を録音する機能もついているので愛猫の不安やストレスを軽減できます。
決まった時間に決まった量を与えられるので食べすぎることもありません。
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水は複数の場所に設置する
飲水は複数の場所に設置しておくことが望ましく、ウォーターボウルよりも自動給水器や給水ボトルがおすすめです。
食事も当然ですが、飲水が飲めないのは非常に危険なので、何かトラブルがあっても大丈夫なように備えておきましょう。
また、お水の交換は1日2回はしてあげたいものですが、旅行中は新しいものを用意することはできません。
自動給水器であれば、フィルターが水を濾過してくれるため、キレイな水を愛猫へ与えられます。
愛猫が飲みやすいように蛇口式と湧き水モードなど、水の出方を調整できるものもありますよ。
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トイレはいつもより1~2個多く設置する
旅行中はトイレの掃除ができません。清潔なトイレを使用してもらうためにも、いつもより1~2個多く設置しましょう。
排泄した後に排泄物を片付けないままだと粗相の原因になりますし、ストレスを溜め込んでしまう原因にもなります。
汚いトイレでおしっこをするのを嫌がって、カーペットや絨毯の上で粗相してしまうことも。
旅行から帰ってきたら飼い主の服や鞄の上で粗相していた、という例もあります。
天井の開いているハーフタイプのトイレであれば、慣れていなくても使いやすいのでおすすめ。
あらかじめ愛猫のニオイの付いた猫砂を少しだけ混ぜておけば、上手く誘導できるでしょう。
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ペットカメラを設置する
外出先から愛猫の様子を見守れるペットカメラを利用するのもおすすめです。
暗闇でもはっきり見える製品を利用すれば、夜間に行動する愛猫の様子もしっかり観察できます。
AI人型識別や追跡録画など、防犯に優れた機能がついている製品も多数ありますよ。
愛猫をお留守番させる際の注意点
猫は比較的、お留守番が得意な動物と言われています。
愛猫にお留守番してもらっている間に小旅行に出かけたり、遊びに行ったりすることも可能です。
ただし、安心してお留守番してもらうためにはしっかりとした準備が必要。
ここでは猫にお留守番してもらうときの注意点について説明していきます。
愛猫が遊べる環境を用意しておく
お留守番中には飼い主さんと遊べる時間がなくなるため、愛猫が単独でもしっかり運動できる環境を整えましょう。
猫は上下運動を好むため、キャットタワーは必ず設置したほうが良いです。
ある程度高さがあるものだと運動しやすいので良いですが、高さがある際には安定しているものを選ぶことがポイント。
スロープや隠れられる場所もついているものであれば、高齢の猫や慎重派の猫でも使いやすいと言えるでしょう。
愛猫が快適に過ごせるよう室内を適温に保つ
不注意で死亡事故に繋がってしまうことがないよう、室温や湿度の管理は留守中でも必要不可欠。
猫にとって快適とされている室温と湿度は、以下の通りに目安にしましょう。
快適な室温目安(夏) | 24℃~28℃ |
快適な室温目安(冬) | 20℃~23℃ |
快適な湿度目安 | 50%~60% |
猫が快適に過ごせる室温は20℃~28℃と言われていますので、この範囲内でエアコンを使って適温に調節してあげましょう。
猫は一般的に人間よりもやや暖かめの気温を好むので、夏は冷やしすぎに注意。
短毛長毛など個体差もあるので、くしゃみをしていないか、床に転がって暑そうにしていないかなど、愛猫の様子を観察することが大切です。
また、エアコンを使用する場合は、湿度に気を使ってあげることも必要。
乾燥や高すぎる湿度は病気や雑菌の繁殖の原因になります。50%~60%を目安に湿度を保ってあげると快適に生活できるでしょう。
愛猫が脱走しないよう扉や窓はしっかりと施錠する
旅行中、一番注意するべきは愛猫の脱走です。好奇心の強い猫は少しのスキマでも逃げ出してしまいます。
中にはドアノブを回してドアを開けてしまう子や、閉まっている引き戸を開けて脱出してしまう頭の良い子もいます。
脱出の防止には施錠が大切。お出かけの際には扉や窓の鍵を閉めたか、必ず確認してから出かけましょう。
外に脱走するというだけでなく、入ってはいけない場所に入れないよう、室内の鍵も確認しておいてください。
事故やトラブルがないよう室内環境を整えておく
愛猫がお留守番している間はどのようなトラブルがあるか分かりません。
下記のように必要のないものや、事故の原因になりそうなものは片付けておきましょう。
- 誤飲誤食しそうなものは片付ける
- お風呂やトイレに侵入しないようにする
- 割れ物など倒して壊れるものは片付ける
- ゴミはすべて捨てておく
誤飲の恐れのあるおもちゃはもちろん、花瓶など割れやすいものもケガに繋がるため配慮が必要です。
また、お風呂の水を張ったまま外出してしまうと、浴槽から足を滑らせて溺れてしまう可能性があります。お風呂やトイレには入れないようにしっかり閉めておきましょう。
そして、猫が引っ掻いてしまいそうなものにも注意が必要です。
ゴミを袋にいれておいたり、ティッシュ類を猫の届くところに置いておくとイタズラされてしまう可能性があります。帰宅したらビリビリに引き裂かれていた、なんてことも。
事故やトラブルがないように室内環境は整えてから出かけましょう。
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お留守番させるのは成猫で最大2泊まで
一般的に成猫であれば、2泊までお留守番させるのは可能だと言われています。
しかし、お留守番に慣れていない子は飼い主さんと長時間離れることに不安を感じてしまうもの。まずは、短時間のお留守番から慣れさせてあげましょう。
飼い主さんと離れるのを苦手に感じる子も増えているので、愛猫の様子を見ながら慎重に進めていきましょう。
生後半年未満の子猫は長時間の留守番は難しい
生後半年未満の子猫はまだ体力的、精神的に未成熟です。長時間の留守番は控えたほうがよいでしょう。
またペットホテルに預けるときは、生後6か月以上の場合が多いです。
そのため、生後半年以上経つまでは旅行に行くことは控えて、できる限りそばで見守ってあげた方が安心です。
長期間の旅行なら愛猫の預け入れを検討
お留守番ができると言っても、長い期間お留守番させることは猫にとって不安やストレスになり、衛生的にも良くありません。
愛猫のお世話を安心して任せられるペットホテルや、ペットシッターなどのサービスを利用するのがおすすめです。
猫によっては知らない人にお世話されることや、知らない環境で過ごすことに不安を感じる子も多いので、短い日数から少しずつ慣らしていきましょう。
ペットホテルに預ける
ペットホテルに預ける場合は1匹、1泊で2,000円~5,000円ぐらいの価格が一般的。愛猫が体調を崩した場合でもスタッフの方が対応してくれるので安心です。
多くの場合、ケージでの宿泊になるので、事前にケージ生活に慣れておいてもらう方が良いです。
触られるのを嫌がる、他の猫が苦手など、愛猫の性格をスタッフにきちんと伝えておきましょう。
繁忙期には予約がとれないこともあるので、余裕を持って預け入れ可能か確認しておくことが大切です。
動物病院のペットホテルサービスを利用する
動物病院に預けるのも良い方法です。価格は1匹1泊で3,000円~5,000円ほどが相場。
病気でなくても預かってくれる動物病院もあるので、かかりつけの病院がある場合は一度確認してみましょう。
動物病院であれば、具合が悪くなっても入院管理に切り替えてもらえます。
体が少し弱めの子などは、動物病院に預かってもらう方が安心でしょう。
ペットシッターに依頼する
自宅以外の場所を嫌がるのであれば、ペットシッターに依頼するのが良いです。猫1~2匹あたり、1時間2,000円~6,000円ほどが相場です。
ペットシッターは飼い主の代わりに自宅を訪問し、1日1時間ほど食事やトイレのお世話を代行してくれます。
環境の変化がないぶん、猫自身の負担も少ないと言えるでしょう。
留守中の猫の様子を撮影して送ってもらえたり、郵便物の取り込みをしてくれるなど、猫のお世話以外のサービスをお願いできることもあります。
繁忙期には料金が高くなってしまったり、見知らぬ人が自分のテリトリーに入ってくることに対して、嫌悪感を抱える子もいます。
友人に預ける、またはお世話を依頼する
猫に詳しい友人や、信頼しておまかせできる知人がいるのであれば、お世話をお願いするのも良いでしょう。
細かいお願いも柔軟に対応できて、いざというときにも連絡を取りやすいので安心です。
あらかじめご飯を小分けにして用意しておいたり、注意が必要なことはメモにまとめておくなどすれば、友人の負担も軽く済むでしょう。
人見知りの猫も多いので、前もって遊びに来てもらうなど、愛猫に友人の存在を覚えてもらうと良いでしょう。
愛猫を旅行に連れて行く前にすべきこと
愛猫と一緒に旅行に行くためには、しっかりとした準備を整えなければなりません。
旅行に必要なアイテムや移動や宿泊に慣れさせるための準備、必要な事前確認について見ていきましょう。
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最低限必要なものを準備する
愛猫との旅行で、愛猫をストレスや事故から守るために必要なアイテムをまとめました。
普段から使っているアイテムを用意してあげることが、慣れない環境でも不安を和らげる助けになります。
愛猫との旅行のために、最低限必要なものをチェックしていきましょう。
キャリーバッグ
旅行の際に移動できるようにキャリーバッグを用意しましょう。
通気性が良く外の様子が見られて、閉塞感を感じにくい設計のものがおすすめ。
愛猫とコミュニケーションを取りやすく、空間も大きめなので成猫でも安心して利用できます。
折り畳めるタイプならスペースをあまり取らず、上面と横面が開閉できるため使い勝手がいいでしょう。
リードやハーネス
猫用ハーネスは首と腰回りの2箇所で体をホールドする、体への負荷が少ないものを選ぶといいでしょう。
大きさに合わせてサイズ調整できるのに加え、マジックテープで微調整できるものならなお良し。
首と腰でホールドしているので、急な動きでどちらかが外れてしまっても最悪の事態には至りません。
楽しい旅行にするためにも、快適さと安全性に配慮された商品を選びましょう。
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折りたたみトイレや猫砂
折り畳めるタイプのコンパクトなトイレは、旅先に持っていくのにちょうどよいタイプのトイレです。
壁面がしっかりした構造になっているので、使用していても水分でふやけることはありません。絶妙なサイズ感で気持ちよく排泄できるでしょう。
汚れてしまっても防水布を使用しているので水洗い可能。持ち運びに使えるトイレの中でも、かなりメンテナンスのしやすい商品です。
旅行のときだけでなく、災害時にも活躍してくれるでしょう。
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首輪に迷子札を付けておく
万が一のために迷子札をつけておくのも重要です。
迷子札に連絡先を書いておけば、もし脱走してしまっても飼い主の元へ連絡が来る可能性が高まります。野良猫と間違えられて保護されることもないでしょう。
首輪のようにつけることもできますが、嫌がる場合はハーネスにもつけられます。
軽くて丈夫なのが使いやすいポイントです。
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ワクチンの予防接種証明書
ペットと一緒に宿泊できる旅館やホテルは増えてきていますが、施設によってはワクチンの予防接種証明書の提示を求められることがあります。
宿泊施設は多数の人やペットが利用するため、病気のペットがいた場合、他の動物にうつしてしまう危険性があります。
たくさんのペットが利用する施設では、集団感染のリスクは避けなければならないもの。
旅館やホテルを利用するのであれば、事前に予防接種証明書が必要か確認をとっておいた方がよいでしょう。
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食器(いつも使っているもの)
食器はいつも使っているものを持って行ってあげましょう。
猫は自分のニオイの付いているものや、いつも使用しているものを見ると安心します。
ご飯を美味しく食べてもらうためにも普段から使用している食器を用意してあげましょう。
こちらの食器は食べやすいように傾斜がついており、高さも調節可能。
旅先で美味しいご飯を食べるのにも向いていますね。
キャットフード(いつも食べているもの)
少しでも安心させてあげるために、いつも食べているキャットフードを用意してあげましょう。
人間であれば旅先のお料理などに心惹かれますが、猫はいつもの食事が落ち着くものです。
いきなり食事を切り替えてしまうと不調の原因になってしまうので、あまりよろしくありません。
慣れていないキャットフードを出されても、食べてくれないことも多いため、食べ慣れたものが良いです。
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ウェットフード
旅行にはウェットタイプのキャットフードも用意しておくのもおすすめです。
旅行中は水分摂取がいつもより難しく、不足しがち。ウェットフードは水分含有量が多いので、簡単に水分補給できます。
小分けになっていて持ち運びやすいのもポイント。車の中など、移動中でも無理なくあげられます。
普段の環境とは異なる以上、水分は特に不足しがちなのでウェットフードはぜひ持っていってあげましょう。
猫用おもちゃ(いつも使っているもの)
旅行中はなじみのおもちゃでリラックスさせてあげるのもおすすめです。
旅先でも遊びの時間はしっかり確保してあげましょう。
環境の変化が気にならない猫もいますが、やはり影響を受けてしまう子もいます。
愛猫の様子を見ながら、おもちゃやおやつを使ってコミュニケーションを図りましょう。
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ブランケット(いつも使っているもの)
愛猫がいつも使用しているブランケットを持って行ってあげましょう。
愛用のブランケットと一緒にしてあげると、慣れない環境でも安心感を得られるでしょう。
冬は防寒用のブランケットとして、夏場はクッションとしても利用できる、オールシーズン使用可能なブランケットがおすすめです。
愛猫と安全に旅行するための事前準備を行う
事前準備はモノだけではなく、愛猫自身の心構えや慣れというのも非常に大事なことです。
- ハーネスやリードの着用に慣れさせておく
- キャリーバッグなどに入ることに慣れさせておく
- 定期的に外出して外の環境に慣れさせておく
愛猫と安全に旅行するためには、あらかじめ準備をしておくことが必要です。
ハーネスやリード、キャリーバッグなどは、旅行で初めて使用すると興奮して暴れてしまう可能性があります。前もって使用感に慣れさせておきましょう。
短い距離をハーネスやリードを付けてお散歩してみたり、キャリーバッグに入れて家の近くの公園に出かけてみるなど、少しずつ外の環境に慣れさせてあげましょう。
車移動なら車に乗ることに慣れさせる
繰り返しご説明している通り、猫のストレスを軽減してあげるためには少しずつ慣れさせることが大切です。
車で移動する場合は下記の様にステップを踏みましょう。
- まずは車に乗せて反応を確認する
- エンジンをかけて車内の音に慣れてもらう
- 近隣まで車で一緒にお出かけしてみる
- 問題なければ徐々に距離や乗る回数を増やしてみる
家以外のところに出かけたことがない子にとっては、車に乗るだけでも冒険です。
まずは車に乗るところから始めましょう。
あまりに抵抗感が強いようであれば、旅行は考え直すか、もう少し時期をズラしたほうが良いです。
無理強いは禁物。慎重に進めることが大切です。
車酔いしやすい場合は別の手段を検討する
どうしても車に酔ってしまう場合は、電車や自転車など他の移動手段を検討してみましょう。
しきりにあくびをしたり、ヨダレを垂らしたりするようであれば車酔いの可能性があります。
もしも吐いてしまっても決して叱らないでください。酔ってしまっているときは猫もナーバスになっているため、余計に車が嫌いになってしまうでしょう。
車酔いをしやすい場合は乗車の6時間前には食事を済まし、酔い止めの薬を動物病院で処方してもらいましょう。
酔い止めの対策をしても症状が改善されない場合は、他の移動方法を考えたほうが良いです。
公共機関ごとの猫の乗車の可否をチェックしておく
電車 | 基本的に同乗できる。 |
バス | 基本的に同乗できるが、混雑時は不可なことも。長距離移動バスはほぼ不可。 |
タクシー | 基本的に同乗できる。 |
飛行機 | 機内持ち込み不可の航空会社が多く、基本的に貨物室に入れられる。同意書なども必要。 |
車以外の公共機関を利用する際は乗車の可否をチェックしておきましょう。
電車やバスは基本的には同乗できますが、通勤時間帯などの混雑時は控えたほうがよいでしょう。
タクシーを利用する場合は、座席に毛が抜け落ちたり、粗相で社内を汚してしまう可能性があるため、最初に運転手にペットの乗車が可能か確認を取るのがおすすめです。
公共機関を利用するときは、お互いに気持ちよく利用できるようにマナーを心がけることが大切です。
また、国内線の飛行機ではペットは貨物扱いになる場合が多く、同意書の記入が必要になることも。
預け入れの環境も航空会社によって異なるのでよく確認してから利用することが重要です。
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旅行先での脱走には十分注意する
旅行で最も気をつけたいのは脱走です。移動中はもちろん、宿泊先でも十分に注意しましょう。
車のドアを少し開けた隙に逃げてしまったり、宿泊先の窓から脱走してしまったりということがよくあります。
完全に戸締まりを確認できているとき以外は、キャリーバッグやクレートの中に入っていてもらうか、ハーネスなどにつないでおくほうが安全です。
旅行先で迷子になってしまうと見つけるのは非常に大変。事故を防止するためにも旅行先での脱走には十分に注意しましょう。
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旅行に行くときは愛猫にとって負担の少ない選択を!
冒頭でも述べた通り、猫は環境の変化が苦手な生き物です。
少しずつ慣れさせてあげることで旅行を楽しめるようになる子もいますが、ストレスにならないように配慮してあげることはとても重要です。
愛猫と良い思い出を作るためにも慎重に、そしてしっかりと準備を整えてから旅行に出かけましょう。
一緒に旅行に行くのが難しい場合は無理せずお留守番をさせてあげましょう。
飼い主として、愛猫が安心して過ごせるように、負担の少ない選択をしてあげることが大切です。
この記事の執筆者
桐谷 肇
ライター
猫を飼うのが初めてで戸惑うこともありましたが、今では日常に欠かせない大切な存在になっています。
nademo編集部
編集部
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