ボンベイという猫種をご存知でしょうか。しなやかな体つきで小さな黒ヒョウのような姿をもつ猫です。
なめらかな被毛や愛情豊かな性格など魅力的なポイントがたくさんのボンベイ。
この記事ではその特徴や性格などはもちろん、飼い方や寿命・かかりやすい病気などを詳しく解説しています。
多くの猫ファンに支持されているボンベイについて、ぜひ知ってみませんか。
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漆黒の被毛と金銅色の瞳が魅力のボンベイ

ボンベイの魅力はなんと言ってもつややかな漆黒の被毛です。
黒一色のみで模様などは入らないその姿は多くの人をとりこにしています。
瞳の色も特徴的。ゴールドや銅色の深みのある色合いです。
漆黒の毛並みに映える、輝くような瞳の色は他の猫種にはないワイルドで印象的な姿に感じさせます。
ボンベイの特徴

ミニサイズの黒ヒョウとも言われる、しなやかな容姿がボンベイの大きな特徴です。
クール・ワイルドと評される見た目とは反対に愛情深く、人懐こい性格をしている子が多い猫種。
見た目と性格のギャップがたまらないとして、多くの人に愛されています。
コンパクトなサイズの子が多いのですが、筋肉質なボディなのも特徴。
ビロードのようなスムースな毛並みと美しい瞳、愛らしい性格とたくさんの魅力的なポイントを持っています。
温厚で明るく陽気な性格
人懐っこい
よく鳴くが声は小さい
運動することが大好き
その他情報
原産国 | アメリカ合衆国,タイ |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 13歳~15歳 |
なりやすい病気 | 猫カリシウイルス感染症,尿路結石症,肥大型心筋症,慢性腎臓病 |
参考価格 | 30万円~50万円 |
体毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ブラック |
毛の長さ | 短毛 |
ボンベイのサイズ
ボンベイのサイズは以下の表を参考にしてください。
個体差があるのであくまで目安としましょう。
体高 | 50cm前後 |
体重 | 男の子:3kg~5kg 女の子:2.5kg~5kg |
小さめのサイズに思われがちですが、しっかりとした筋肉を持っているために体重には幅があります。
ボンベイは足が長く、しなやかで美しい体つきの子が多いとされています。
ボンベイの毛色と被毛
ボンベイといえばブラック一色の被毛で知られます。ごくまれにブラウンが生まれることがありますが、ほとんどはブラックです。
模様などもない全身ブラックの被毛は短毛タイプ。
ふわふわ・ふさふさというよりは、つややかでなめらかな手触りです。シルクのよう・ビロードのようなどと評されていますよ。
抜け毛は比較的少なめなので、お手入れで苦労することは少ないでしょう。
ボンベイの性格や習性
ワイルドでミステリアスな雰囲気の容姿とはギャップを感じさせる、人懐こい性格をしています。
小さな子や他の動物とも仲良くできるフレンドリーな性格で、飼い主さんとのスキンシップが大好き。
優しく明るく、また賢さもあわせ持ちます。
好奇心の強い性格なのでいたずらには少々注意が必要ですが、全体的におだやかで飼育のしやすい猫種と言われます。
ボンベイの平均寿命
猫全体の平均寿命は約15歳。ボンベイの平均寿命は13歳~15歳なので、全体平均とさほど変化はありません。
ボンベイに限らずですが、飼育環境やフードなどの要因で寿命に差が出ます。
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ボンベイのかかりやすい病気やケガの一例
尿路結石症(にょうろけっせきしょう) | 尿路に結晶や結石ができてしまう病気。 |
肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう) | 心臓の筋肉に異常が起こって心機能が低下する病気。 |
歯周病(ししゅうびょう) | 歯垢(しこう)が原因で歯石や口臭、歯肉の出血など、さまざまな症状が生じる病気。 |
猫カリシウイルス感染症 | ヘルペスウイルスやカリシウイルスなどが原因で、くしゃみや目ヤニなどの症状が引き起こる感染症の総称。 |
症状がでている場合はもちろんですが、普段と違う様子があったり「あれ?」と思うようなことがあれば、早めに動物病院を受診するようにしましょう。
早期発見をすることで治療の幅が広がったり、早く治ることも考えられます。
また愛猫の負担を軽くしてあげることにも繋がりますね。
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尿路結石症(にょうろけっせきしょう)
尿管や膀胱、そして尿道に結石ができる病気です。
その結石が詰まったり尿管などを傷つけてしまうことで痛みが出ます。
- 排泄の際に痛そうに鳴く
- トイレに行く回数が多くなる
- 尿の量が少ない
- 血尿
などの症状が見られることが多いようです。
結石が詰まることで尿が全く出ないと急性腎不全を起こし、命の危険があることも。
食事療法食や投薬治療、場合によっては外科手術が必要なことがあります。
肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)
心臓にある、心筋という筋肉が何らかの原因によって厚くなってしまう病気です。
そのため心臓の機能が低下してしまいます。
- 息苦しそうにしている
- 元気がない
- 食欲が落ちる
- 体重が減る
などの症状が見られます。
血栓ができたりなどの、他の病気を併発することがあるので注意が必要です。
生涯にわたっての薬での治療が必要になったり、入院しての治療を行う場合もあります。
歯周病(ししゅうびょう)
口腔内の汚れである歯垢が蓄積することで起こる病気です。
- 歯肉から出血する
- 歯が抜けてしまう
- 口臭
- 歯肉が腫れる
- 食事を食べにくそうにする
などの症状が見られます。
細菌が原因となるものですが、時として血管を通り内臓がダメージを受けてしまうようなケースもあるようです。
普段からの歯みがきでのケアなどがとても大切ですよ。
症状が重い場合は、投薬治療や入院治療が必要になります。
猫カリシウイルス感染症
ウイルスに感染して風邪のような症状が出るものを総称して、猫風邪と呼ばれます。
ヘルペスウイルス・クラミジア・かりしウイルスなどが原因となっています。
人間の風邪に似た症状が出ることがあり
- くしゃみ
- 鼻が詰まる
- 鼻水が出る
- 目やに
- 食欲が落ちる
などが見られます。
免疫力が低下している時や、体力のない子猫やシニアがかかってしまうことも多いようです。
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ボンベイの歴史

ボンベイはアメリカ・ケンタッキー州で生まれた猫種です。
キャッテリーという猫専門のブリーダーを営む女性によって、作られました。
ブラックのアメリカンショートヘアとバーミーズという猫種を交配して生まれたのが、ボンベイです。
1976年に正式に猫種として認定され、世界中に広まっていきました。
つややかなブラックの被毛とゴールドに光る瞳は「小さい黒ヒョウのようだ」として人気となっています。
ボンベイの名前の由来は、ボンベイを作り出した女性が黒ヒョウの生息地であるインドの都市「ボンベイ(現在のムンバイ)」にちなんでつけたと言われています。
ボンベイと黒猫の違い

ボンベイは短毛で全身がブラックのみの猫種です。
一方で黒猫は模様や小さな斑点などがある場合でも、被毛がブラックカラーメインであれば黒猫とみなされます。長毛のこともありますね。
また、ボンベイは猫種ですが、黒猫という猫種が存在するわけではありません。
さまざまな猫種の中で黒い毛を持つ子を「黒猫」と呼んでいる、というそもそもの違いもあります。
ボンベイの瞳は金銅色のみしか存在しない
瞳の色でも違いがあります。
ボンベイは金銅色や1ペニー銅貨のようと言われる、赤みがかったゴールドカラーを持った子しか存在しません。
黒猫はグリーンやヘーゼルと呼ばれる茶系、などさまざまな瞳の色を持っています。
ただし黒猫の中でもごくまれにゴールドカラーの子がいる場合もあります。
ボンベイは毛のほかに肉球と鼻も黒い
ボンベイは全身の被毛がブラックのみ、という点が特徴的です。
被毛の他にもさらに肉球・鼻も全て黒いというのも、黒猫との違いです。
黒猫の中にも肉球や鼻が黒い子がいる場合がありますが、ピンクのことが多いです。
ボンベイの飼い方

ではボンベイの飼い方について詳しく見ていきましょう。
陽気で明るい性格のボンベイはとても飼育しやすい猫種です。
注意したい点などに気を付けて、快適に生活できるように考えていきましょう。
運動できる環境を作る
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活発な一面のあるボンベイ。しっかりとした筋肉質な体つきなので、遊ぶこと・体を動かすことが大好きです。
運動できるスペースを見直す・整えることを考えてあげましょう。
キャットタワーを設置したりするなど、きちんと体を動かすことのできる環境づくりが必要になります。
一緒に遊ぶ時間を確保する
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飼い主さんによくなつき、甘えんぼうな性格がとても愛らしいボンベイ。
飼い主さんとのコミュニケーションの時間が大好きです。
気に入りそうなおもちゃなどを用意して、遊ぶ時間をきちんと確保できるようにしましょう。
飼い主さんと遊ぶ時間は運動量を確保するのはもちろんですが、ストレスケアにもなります。
週1回を目安にブラッシングを行う
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短毛種で抜け毛が少ないボンベイですが、最低でも週1回を目安にブラッシングを行いましょう。
毛ヅヤを良くする・抜け毛を除去するだけではなく、皮膚の健康維持にも繋がります。
ブラッシングをしながら全身チェックも行いましょう。
普段と違った体の様子がないかをよく観察する時間としても、ブラッシングは大切です。
できるだけ毎日歯磨きを行う
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歯周病は口腔内の健康を損なってしまうばかりか、他の病気にも繋がることがあります。
できる限りは毎日。難しいなら、2~3日かけて全ての歯を磨くようなペースでも問題ありません。
子猫のうちから習慣づけておくと、大人になっても嫌がらずにやってくれる子が多いです。
歯磨きグッズはシートやジェルタイプなど、嫌がる子に喜んでもらえるようなグッズも販売されていますので、それらも活用していくと良いでしょう。
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フードは成長段階に合わせて切り替える

高カロリーなフードが必要な幼猫期と、大人になった成猫期ではフードを変えてあげる必要があります。
運動量が落ちて筋肉など体が衰えてくる高齢期も、専用のフードを与えるようにすると良いでしょう。
ライフステージ別のフードはさまざまに揃っていますので、愛猫ボンベイにピッタリなものを選びましょう。
その時の愛猫にあったフードをあげることで、健康維持につなげられるようにしたいですね。
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肥満にならないよう体重管理を徹底する

しなやかで一見スリムな体格に思われがちなボンベイですが、しっかりと筋肉質な体を持っています。
遊びが好きで活発ですが、よく食べる子が多いので肥満にならないようにしっかり管理することが大切です。
フードそのものを見直してみたり、与え方や量などを考えてみましょう。
高齢期に差し掛かって運動量が落ちたら、フードも変えていかないと肥満気味になりやすくなりますよ。
ボンベイにおすすめのキャットフード3選
カナガンキャットフード チキン
たっぷりのチキンで食いつきアップ
60%以上も配合されたヒューマングレードの食品工場から仕入れたチキン、乾燥原材料等はペットフード用に生産されたものを使用しています。
さらに消化吸収に配慮したグレインフリーのレシピで作られています。
香料・着色料もフリー。美味しさにも安全にもしっかりとこだわった、おすすめのフードです。
対象年齢 | 全年齢 |
---|---|
内容量 | 1.5kg |
原産国 | イギリス |
主原料 | 乾燥チキン、チキン生肉、サツマイモ |
安全性の高い添加物 | なし |
注意したい添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 405kcal |
1日あたりの価格(5kgの場合) | 188円 |
定期販売 | 【1.5kg】4,237円、【3kg】8,002円、【7.5kg】18,830円 |
フード目的 | 一般食(FEDIAF基準) |
フードの種類 | ドライ |
モグニャンキャットフード
フレッシュな白身魚で愛猫が喜ぶ美味しさに
猫が大好きな白身魚を60%以上も配合し、香ばしく美味しい味わいに仕上げています。
材料はヒューマングレードの食品工場から仕入れた魚と、乾燥原材料等はペットフード用に生産されたものをメインに、新鮮なものを使用。
グレインフリー(穀物不使用)で香料や着色料も使用していません。
毎日の食事を楽しく彩ってくれる、注目の商品です。
対象年齢 | 全年齢 |
---|---|
内容量 | 1.5kg |
原産国 | イギリス |
主原料 | 白身魚、タピオカ、ジャガイモ |
安全性の高い添加物 | 酸化防止剤(ローズマリー抽出物) |
注意したい添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 379kcal |
1日あたりの価格(5kgの場合) | 174円 |
定期販売 | 【1.5kg】3,920円、【3kg】7,404円、【9kg】20,904 |
フード目的 | 一般食(FEDIAF基準) |
フードの種類 | ドライ |
カナガンキャットフード サーモン
愛猫のためをしっかり考えた、こだわりたっぷりフード
サーモンをメインとして新鮮な魚を6割以上配合しています。
グルメな愛猫にも喜んでもらえるような、こだわりレシピのフード。
穀物類不使用なのはもちろん、香料・着色料も使っていません。
安心して与えられるのもうれしい商品です。
対象年齢 | 全年齢 |
---|---|
内容量 | 1.5kg |
原産国 | イギリス |
主原料 | 生サーモン、乾燥サーモン、乾燥ニシン |
安全性の高い添加物 | なし |
注意したい添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 398kcal |
1日あたりの価格(5kgの場合) | 216円 |
定期販売 | 【1.5kg】4,237円、【3kg】8,002円、【7.5kg】18,830円 |
フード目的 | 一般食(FEDIAF基準) |
フードの種類 | ドライ |
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ボンベイの価格相場

ボンベイの価格相場は30万円~50万円ほどと言われています。
日本ではまだ珍しい猫種であり、ペットショップなどで取り扱われることもかなり少ないため、他の猫種より少々値段は高めです。
ブリーダーからお迎えするのが現時点では最も一般的。
ただし容姿や血統、コンテストで優勝経験のある親を持つ場合などは高額になることもあります。
迎える場合は信頼できるブリーダーやショップなどでしっかり確認してからにしましょう。
明るく賢い性格でよく懐いてくれる愛らしいボンベイを、ぜひ家族の一員に迎えたいと思う方も多いでしょう。
大切な家族になるということは、命の責任が発生するということです。
かわいいからというだけで安易にお迎えをせず、さまざまな点を考えてから家族になるようにしたいですね。
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