チワワと言えばクリっとしたまん丸な瞳と、アップルドームと呼ばれるリンゴ型の丸い頭が特徴です。
そんな可愛いチワワですが、外見が可愛いことから甘やかしてしまう飼い主さんは意外といるのではないでしょうか。
きちんとしつけをしないと、自由気ままでわがままな性格になることも。
チワワは愛情を持って飼い主さんが正しくしつけてあげれば、きちんと言うことを聞いてくれる賢い犬種です。
この記事では、チワワをしつけるときのポイントや注意点、適切なしつけのやり方を解説。チワワを飼っていてしつけに悩んでいる方は参考にしてください。
この記事の結論
- チワワは甘えん坊な性格でありながらも賢く、しつけを怠るとワガママにもなる
- しつけの開始タイミングは迎え入れてから少し慣れてきた、約1週間後が望ましい
- 子犬の場合と成犬の場合ではしつけが異なり、それぞれ適したしつけが必要
- アイコンタクトからトイレトレーニング、無駄吠えや甘噛みなどの順番で行う
目次
チワワの性格

チワワは飼い主さんに甘えん坊で忠実的な性格で、活発に遊ぶことが大好きな犬種です。
一方で勇敢な一面を持ちながら警戒心も強いことから、知らない人や犬に威嚇して吠えたりする側面もあります。
しつけを怠るとわがままになって飼い主さん自身が大変な思いをすることになるので、可愛いからといって甘やかしすぎないようにすることが大切です。
愛犬であるチワワの性格をしっかりと把握して、適切なしつけをするように心掛けましょう。
チワワのしつけ開始は迎え入れて約1週間後が望ましい

チワワは子犬でも成犬でも、早い段階からしつけを開始するのがベスト。迎え入れてから1週間後にはスタートするのが理想的です。
ただしペットショップから子犬を迎え入れた場合も、保護施設などから成犬を迎え入れた場合も、数日間は部屋の環境に慣れてからしつけを始めるようにしましょう。
これまで過ごしていた環境と別の場所で生活を始めることは、チワワにとって大きなストレスになります。
そんな状態でしつけを始めても、さらに負担を与えるだけ。愛犬として迎え入れたチワワにつらい思いをさせることになるのです。
部屋の環境に慣れる日数は個体差がありますが、最低でも1週間は様子を見て「この部屋は安心できる場所」と認識していそうであればしつけを開始しましょう。
子犬より成犬の方が根気強く行う必要がある
チワワは子犬でも成犬でも、しつけやトレーニングのやり方は基本的に同じです。
ただし、子犬は比較的しつけがしやすいですが、成犬はやや大変になることが考えられます。
子犬は何も知らない状態から学ぶので吸収が早いのに対し、成犬は間違ったことを覚えている部分も多くあるため、しつけに根気と努力が必要になるでしょう。
人間の子どもは物覚えがいいけど、大人になると覚えることが大変になるのと同じですね。
しかし、成犬のチワワも正しくしつけを行えば、快適な毎日を過ごせるようになりますよ。
チワワのしつけのポイントや注意点

チワワと言っても個体差があり、性格や気質は違ってきます。
迎え入れたチワワがどんな性格の持ち主なのか把握したうえで、コミュニケーションを取りながら時間をかけてしつけに取り組むことが大切。
それを大前提としてチワワをしつけるポイントや、やってはいけないことをお伝えします。
飼い主が主導権を握ってしつけする

これまで犬のしつけには、主従関係を築くことが大切と言われてきました。
しかし、現在は研究によって「犬に上下関係の概念はない」ことが明らかになりつつあり、信頼関係を築いて飼い主さんが主導権を握ることが重要視されています。
信頼関係を築けないと、飼い主さんが怒りに任せてしつけを行ったり投げやりになる可能性があり、正しいしつけができなくなるでしょう。
主従関係ではなく、飼い主さんがリーダーシップを取ってしつけを進めてあげる、というところがポイントです。
しつけのコマンドの掛け声は決めておく
コマンドとは、飼い主さんが愛犬に行動をしてほしいときに使う合図のこと。このコマンドに使用する掛け声はあらかじめ決めておき、家族全員で統一しましょう。
色々な掛け声で指示していると、チワワが何に対しての指示なのか分からず混乱してしまいます。
たとえば、「お座り」のコマンドで「座れ」「座りなさい」など色々な言葉で指示してしまうと、犬は飼い主さんが何を言ってるのか悩んでしまう、ということです。
「このコマンドには、この掛け声」と決めておけば、しつけもスムーズになります。
また、叱るときは低めのトーンで、褒めるときは高めのトーンといったように、声のトーンにメリハリを出すと犬もより理解を深めやすくなりますよ。
叩いて叱ることは絶対にNG
言うことを聞かなかったり物覚えが悪いからといって、叩くなどの体罰を加えてしつけることは絶対に避けましょう。
チワワに限らず犬は叩かれると人を怖がるようになったり、保身のために吠えたり威嚇するなど攻撃的な性格になることがあります。
自分より体の大きい人間から体罰を受けるのですから、怖がってしまうのは当然ですよね。
警戒心が強くなった犬との信頼関係を取り戻すのは簡単なことではなく、しつけの倍以上の労力がかかるでしょう。
また、当たりどころが悪いと命にかかわることも。叩いて叱ることはデメリットしかないことを覚えておいてください。
チワワのしつけ方やトレーニング方法

ここでは、チワワのしつけやトレーニング方法について解説していきます。
特に早い段階から行っておきたい、各コマンドごとに見ていきましょう。
アイコンタクト
すべての犬種においてアイコンタクトを取ることはしつけの基本であり、必要不可欠な要素。
一瞬だけ目を合わせるということではなく、飼い主さんに意識を向けることが目的です。
アイコンタクトができることは愛犬が飼い主さんを信頼していることを意味し、よその人や犬に吠えるなど迷惑行為の回避にも役に立ちます。
アイコンタクトができるようになると、しつけの成功率も上がるので必ずマスターしましょう。
おやつを持った指を飼い主さんの目元に持ってきて愛犬の名前を呼び、目が合ったらおやつを与えるという行為を繰り返すことで習得できますよ。
トイレのしつけ方
部屋のあちこちで排泄することは衛生的によくありませんし、飼い主さんも掃除が大変でストレスになりますよね。そのため、特定の場所で排泄できるようにしつける必要があります。
急に床のニオイを嗅ぎ始めたり、ソワソワし始めたり、グルグル回る仕草が排泄のサイン。見かけたらトイレシーツの上に連れて行きましょう。
上手に排泄できたら、めいっぱい褒めてご褒美をあげることを忘れないでください。「ここでトイレできたらご褒美がもらえる」と認識するようになれば、トイレ成功率アップが期待できます。
ただし、環境が変わるとトイレが上手くできなくなったり、粗相をしてしまう子は多くいるので、旅行先などでは注意しましょう。
無駄吠えのしつけ方
チワワは小柄で警戒心が強く臆病な一面もあることから、自分を大きく見せるために吠えやすい犬種と言われています。
知らない人が部屋に来ると、自分のテリトリーに入るな!と追い払う意味で吠えることや、外で大きな物音が鳴ることで驚いて大きな声で吠えたり。
いずれにしても放置すると近所迷惑になる行為なので、できるだけ早くしつけして解消しなければいけません。
無駄吠えのしつけでは「叱る、褒める」にメリハリを付けて、根気強く継続することがポイントになります。
怒鳴るのはNGですが、吠えたら低い声で「ダメ!」と叱り、しばらく吠えるのを我慢できたらしっかり褒めてご褒美を与えてあげましょう。
要求吠えのしつけ方
ケージから出たい!おやつが欲しい!というときに吠えることを要求吠えと言います。無駄吠えと同様に近所迷惑になるので、きちんとしつけを行う必要があります。
要求吠えの場合は飼い主さんに向かって吠えるため、声掛けによるしつけを行ってはいけません。なぜなら「吠えたら構ってもらえた!」と勘違いして逆効果になるからです。
要求吠えのしつけは「無視」が効果的。無視している間は吠え続けることもありますし、泣き止ませるために構いたくなるかもしれませんが、グッと耐えることが大切です。
防衛吠えのしつけ方
防衛吠えは、吠えることで敵から自分や飼い主さんを守ろうとする行動と言われています。
安心させようと思って「大丈夫だよ」と声掛けすることは間違いです。これは、「吠えてくれてありがとう」と言っていることになるため、逆効果になります。
防衛吠えは、飼い主さんに注意を引き付けて落ち着かせてあげることがポイント。
愛犬の名前を呼んで、「お座り」などの指示を出してしっかりとアイコンタクトを取り、吠えている相手から意識を遠ざけましょう。
もちろん一度で成功させることは難しいですから、時間をかけてトレーニングする必要があります。
甘噛みや噛み癖のしつけ方
甘噛みは飼い主さんも痛みを伴わず、その行為自体が可愛いことからしつけを怠る方は多いです。
しかし甘噛みを放置することは、噛んでコミュニケーションを取ることが普通だと思わせてしまうことになりかねません。
万が一、他人に噛みついてしまったとしたら大惨事になることも考えられるので、きちんとしつけましょう。
甘噛みされたら低く大きな声で「痛い!」と叱り、噛む行為はいけないことだと認識させることが重要です。
「お座り」「待て」「おいで」のしつけ方
トラブルを避けるための基本的なしつけが終わったら、続いてコマンドを覚えてもらうようにすると良いです。
「お座り」「待て」「おいで」などのコマンドは、万が一の場合に飼い主さんが愛犬を制御することに役立ちます。
「お座り」「待て」 | 他人への飛びつきや道路への飛び出し予防。 |
「おいで」 | 離れて遠くへ行かないように呼び寄せる。 |
興奮状態にあるときや、散歩中にも使えるコマンドなので、愛犬自身の身を守るためにもトレーニングしておくと良いです。
いずれもアイコンタクトをしっかりと取って、掛け声と同時に上手くできたらおやつを与えてたくさん褒めてあげましょう。
ハウスのしつけ方
「ハウス」はケージの中に誘導するための掛け声です。チワワは室内で飼われることが多く常時放し飼いする人が多いですが、おすすめしません。
チワワは臆病な性格でもあるので、お留守番で置いていかれると不安になって物を壊したりなどのイタズラをすることがあります。
そのため、ケージの中は安心できる場所なんだよと認識させ、ケージ内でお留守番できるようにしてあげるのがベストです。
ハウスのしつけはおやつやおもちゃを使ってケージに誘導したり、ケージにおやつやお気に入りのおもちゃを置いて慣れさせるといいですよ。
散歩中のしつけ方
散歩中はチワワが道路に飛び出したり、急に自転車が突っ込んできて思わぬ事故に繋がることが考えられます。
そのため、チワワ優先で自由に歩かせるのではなく、飼い主さんの前を歩かせない、飼い主さんのペースで歩くようにしつけることが大切です。
飼い主さんが主導権を持って、周りに注意しながら散歩しましょう。おやつなどを使ってアイコンタクトを取りながら歩かせると効果的ですよ。
顔や体、しっぽに触られることに慣れさせる
チワワは顔や足などを触ろうとすると、嫌がったりストレスを抱える子が多いです。
しかし、動物病院の診察やトリミングのケアでは体に触ることが必須のため、早い段階で触られることが気持ちのいいことなんだよと、学習させる必要があります。
1日数秒でいいので、マズルやお腹、口の中などを触るようにして徐々に慣れさせていくといいでしょう。
普段から体を触ることはチワワとの絆を深めることに繋がりますし、ケガの早期発見にも役立ちます。
音に慣れさせる
犬は聴覚が優れていることもあり、突然大きな音が鳴ると不安や恐怖を感じてストレスを抱えてしまいます。
普段の生活で考えられる音としては、インターホンの音や救急車の音、子供が外で遊んでいる声などです。
音によるストレスを軽減するには、物音に慣らして恐怖心を取り除いてあげることが大切です。
インターホンの音で吠えるなら、家族や友人に協力してもらって何度か慣らしてもらい、吠えなかったらおやつを与えることを試してみてください。
外の物音は、チワワを抱っこしてベランダで待機し、色々な音を聞かせることで徐々に慣れていくことが期待できます。
歯磨きのトレーニング法
歯磨きをしないまま放置していると、歯垢や歯石が溜まって炎症を起こし歯周病になるリスクが高まります。
場合によっては、動物病院で全身麻酔によるスケーリング処置をしなければいけなくなることもあるため、日頃から飼い主さんが愛犬の歯のケアをしてあげる必要があります。
しかし、歯磨きはチワワに限らずほとんどの犬種が嫌がる行為ですから、数か月単位で粘り強く行うことになるでしょう。
おやつを活用して、歯を触るのはスキンシップのひとつと感じられるようになることを目指しましょう。
どうしても上手くいかないようであれば、動物病院でアドバイスをもらうのも有効ですよ。
社会性を身に付けるトレーニング法
社会性を身に着けないと、さまざまな音や刺激だけでなく、飼い主以外の人や動物に対して恐怖感を抱くようになります。
これらのことが、結果的に吠えや噛みつきといった問題行動に繋がることは少なくありません。
社会性を身に付けるには、以下のようなものが効果的です。
- 生活面でのあらゆる音に慣れさせる
- お散歩やドッグランでたくさんの人や犬と触れ合う
いきなり全部をこなそうとしてもチワワのストレスになるので、段階的に機会を設けて実践してあげましょう。
チワワが起こしやすい問題行動

チワワは吠え癖のほかにも、イタズラや犬自身の体に影響を及ぼす問題行動もあります。状況に応じて原因を探し出し、対応するようにしましょう。
ただし、問題行動=人間社会にとっての問題行動であり、犬社会にとっての問題行動ではありません。
仮に問題行動だと思われる行動をしていたとしても、それは愛犬にとって問題と思っている行動ではない可能性がある、ということです。
飼い主さん自身が適切に対処することで、愛犬をコントロールできるようにしてあげましょう。
自分の手を舐める
犬が自身の手を舐める行為は、痛みや痒みのあるサインである場合があります。
肉球に異物が刺さっていたり腫れ上がっていないか確認して、少しでも様子がおかしいと感じたら動物病院で診てもらうようにしてください。
一方で、特にケガなどが見当たらず舐めている場合は、不安やストレスを感じている可能性があります。
遊んであげる時間を増やしてストレスを和らげるように試みて、解消されないようであれば動物病院で相談してみましょう。
家の中の物を噛む
遊びたい気持ちやストレスを解消するために、家のあらゆる物を噛んでイタズラをすることがあります。
たとえば電気コードを引きちぎったり、ソファをボロボロにしたり。これらの異物が体内に入り込むと、命にかかわる可能性もあります。
普段から噛まれて危険なものは片づけておき、ケージから出しているときはイタズラをしないかチェックしましょう。
寝るときやお留守番のときは、ケージに入れて過ごせるようにしつけましょう。
粗相をする
チワワは飼い主さんと遊ぶのが大好きなので、飼い主さんの気を引くために粗相をすることがあります。
その場合は怒ったり構ったりせずに、そっと片付けをして無視することを心がけましょう。
また別の原因として、過去にトイレで怒られた経験があり、嫌な場所と認識して粗相をすることも考えられます。
なぜ粗相をするのか原因を見極めて、適切な対応をするようにしましょう。
チワワのしつけに悩んだらしつけ教室に通うのもアリ

長期間あらゆる方法を実践したけど、しつけが上手くいかないということもあるかもしれません。そんなときは、思い切ってしつけ教室に通ってみてはいかがでしょうか。
しつけ教室は犬の基本的なしつけを学べるだけでなく、ほかの犬や飼い主さんと交流ができるので社会性を身に付けるのにピッタリです。
子犬でも成犬でも状況に合わせたしつけ方法を教えてもらえるので、しつけに行き詰まったときにはぜひ利用を検討してみてください。
上手くいかないときに一人で悩んでしまっていては、より上手くいかなくなることもありますよ。
チワワのしつけやトレーニングにおすすめのグッズ
ハーツ デンタル ボーン ミニ ベーコンフレーバー
ハーツのデンタルボーンは、ナイロン製の噛むおもちゃです。
ボーン自体にベーコンの香りがついているので、飽きることなく長時間楽しむことができますよ。
つぶつぶの部分は少し柔らかくなっており、噛む欲求を満たせるだけでなく歯の汚れ除去が期待できるなどデンタルケアに役立ちます。
本体サイズ | ミニ:幅10×奥行2.3×高さ17.5cm |
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本体重量 | 20g |
原産国 | 中国 |
対象年齢 | 全年齢 |
素材 | ナイロン、ポリウレタン、香料 |
適合種 | 小型犬 |
種類 | 1種類 |
Coollooda クリッカー
ボタンを押すことでカチッと音がなるクリッカーは、しつけのときに役立つアイテムです。
クリッカーの音とご褒美のおやつを関連付けることで、楽しくしつけることが可能。
しつけの効率化を図りたい人は、持っておいて損はしないアイテムです。
本体サイズ | 6 cm×3 cm×1.75 cm |
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本体重量 | 16g |
原産国 | - |
対象年齢 | - |
素材 | プラスチック |
適合種 | 全犬種 |
アドメイト スムージートリーツ りんごとさつまいも
アドメイトのスムージートリーツは簡単にちぎって与えられるので、しつけにおすすめ。
りんごとさつまいもの美味しそうな香りで、食いつきの良さも期待できるでしょう。
りんご由来の食物繊維や乳酸菌配合で、お腹にやさしい点も高ポイントです。
対象年齢 | 全年齢 |
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内容量 | 50g |
原産国 | 日本 |
主原料 | 小麦粉、でんぷん類、りんご、さつまいも、鶏ささみ |
その他原材料 | 食塩、乳酸菌(ラクリス) |
注意したい原材料 | なし |
安全性の高い添加物 | グリセリン、β-カロテン |
注意したい添加物 | 膨張剤、プロピレングリコール、エリソルビン酸Na、香料、ソルビン酸K、酸化チタン |
100gあたりのカロリー | 263kcal |
1日あたりの価格(体重5kgの場合) | 54円 |
定期販売 | - |
フード目的 | 間食 |
フードの種類 | おやつ |
チワワのしつけQ&A:よくある疑問と解決策
トイレの失敗がなかなかなくなりません。どうすればよいですか?
トイレトレーニングは根気が必要です。以下の点を見直してみましょう。
トイレの場所と環境の確認
- トイレトレーの設置場所は、チワワが落ち着いて排泄できる静かで邪魔されない場所にありますか?人通りが多い場所や、食事・寝床のすぐそばは避けましょう。
- トイレシーツはチワワの体の大きさに合っていますか?小さすぎると失敗しやすくなります。
- トイレシーツは常に清潔に保たれていますか?汚れているとそこで排泄したがらない場合があります。
排泄のタイミングの把握
- 子犬は、起床時、食後、遊びの後、寝る前など、決まったタイミングで排泄する傾向があります。これらのタイミングを見計らって、積極的にトイレに誘導しましょう。
- 唸りながら床の匂いを嗅ぐ、クルクル回るなど、排泄前のサインを見逃さないようにしましょう。
成功報酬の徹底
- トイレで排泄ができた際は、「できたね!」「えらいね!」と優しく褒め、すぐに大好きなおやつを与えましょう。この「ご褒美」が、トイレで排泄することと良い感情を結びつけます。
- 褒めるタイミングは、排泄が終わってからすぐに、短く簡潔にすることが重要です。
失敗時の対応
- 失敗してしまった場合は、絶対に叱らないでください。叱ると、排泄そのものが悪いことだと誤解し、隠れて排泄したり、食糞の原因になったりすることがあります。
- 失敗した場所は、匂いを完全に消すために専用の消臭剤でしっかり掃除しましょう。匂いが残っていると、同じ場所で繰り返して排泄する可能性があります。
サークル・ケージの活用
- 子犬の間は、サークルやケージの中にトイレと寝床・水飲み場を設置し、生活空間を区切ってあげるのが有効です。チワワは清潔好きなため、寝床を汚すことを嫌がり、トイレで排泄する習慣がつきやすくなります。
来客やチャイムの音、散歩中に他の犬に吠え続けます。どうしたらよいですか?
無駄吠えにはさまざまな原因があります。原因を特定し、適切なトレーニングを行いましょう。
原因の特定
- 要求吠え: かまってほしい、おやつがほしい、散歩に行きたいなどの要求。
- 警戒吠え(防衛吠え): 見知らぬ人や犬、物音に対する警戒心や恐怖心。
- 興奮吠え: 遊びや再会時の過度な興奮。
- 分離不安による吠え: 飼い主と離れることへの不安。
要求吠えの対策
- 吠えて要求を通さないことを徹底します。吠えている間は無視し、吠え止んだらすぐに褒めてご褒美を与えましょう。
- 要求が通らないと分かれば、吠える必要がないことを学びます。
警戒吠え(来客、チャイム、散歩中)の対策
- 馴らすトレーニング(慣化): 吠えの対象(チャイムの音源、来客役の人など)を、チワワが吠えない程度の小さな刺激から始め、徐々に刺激を強くしていくトレーニングです。
- チャイムの音を録音し、小さな音量で再生。吠えなければ褒めておやつを与え、徐々に音量を上げていく。
- 来客役の人に遠くに立ってもらい、吠えなければ褒める。徐々に距離を縮める。
- 「マズルコントロール」や「ハウス」の指示: 吠え始めたら、静かに「ハウス」の指示を出し、安全な場所に移動させる。または、リードを軽く引いて視線を遮るなどして、吠えを止めさせる。
- アイコンタクトの強化: 散歩中など、いつでも飼い主の目を見て指示に従えるように、普段からアイコンタクトの練習を徹底します。
興奮吠えの対策
- 興奮しやすい状況では、犬が落ち着けるような環境を作る(例:静かな場所に移動する、声をかけすぎない)。
- 興奮が落ち着いたら褒める、ということを繰り返す。
分離不安による吠えの対策
- 普段から「お留守番」に慣れさせるトレーニングを行います。最初は数分から始め、徐々に留守番時間を延ばします。
- 出発時や帰宅時に大げさに声をかけず、クールに振る舞うことで、飼い主との離別・再会が特別なことではないと認識させます。
甘噛みがひどく、手や足を噛んできます。どうすればやめさせられますか?
甘噛みは子犬の時期によく見られますが、成犬になっても続く場合は対策が必要です。
「痛い!」と伝え、遊びを中断する
- チワワが噛んできたら、大げさに「痛い!」と声を出したり、手を引っ込めたりして、噛むと遊びが中断することを教えます。
- 同時に遊びを中断し、チワワを無視してその場を離れましょう。数分経って落ち着いたら、遊びを再開してもOKです。
噛んでいいおもちゃを与える
- チワワが噛みたがっているときに、すぐに噛んでも良いおもちゃ(コング、ロープ、ガムなど)を与え、「これなら噛んでいいよ」と教えます。
- おもちゃを噛んでいるときは褒めてあげましょう。
手や足を噛ませない工夫
- 手や足を狙ってきたら、すぐに噛んでも良いおもちゃを差し出します。
- 遊び中に噛んできた場合は、すぐに遊びを中止し、チワワをサークルやケージに戻してクールダウンさせる「タイムアウト」も有効です。
しつけの徹底とエネルギーの発散
- 「待て」「離せ」などの指示を教え、噛みつきそうになったときに止められるようにトレーニングします。
- チワワは小型犬ですが、十分な運動と遊びでエネルギーを発散させることも重要です。エネルギーが有り余っていると、甘噛みなどの問題行動につながりやすいです。
口元を触る練習
- 普段から口元や顔を触る練習を行い、スキンシップを通じて口を触られることに慣れさせます。これにより、将来的なケア(歯磨きなど)にも役立ち、噛みつきへの予防にもなります。
お散歩中に引っ張ったり、拾い食いをしたりして困っています。
お散歩はチワワにとっても飼い主にとっても楽しい時間であるべきです。
引っ張り癖の改善
- 止まる・方向転換: リードを引っ張って前に行こうとしたら、すぐに立ち止まるか、方向転換して逆方向に歩き出します。リードが緩んだら再び歩き始め、これを繰り返すことで、「リードを引っ張ると進めない」と学習させます。
- 「つけ」の指示: 飼い主の横を歩く「つけ」の練習を日常的に行います。うまくできたら褒めてご褒美を与えましょう。
- ハーネスの検討: 首輪だと首に負担がかかる場合や、引っ張りが強い場合は、胴体に負担が分散されるハーネス(特に、前にリードをつけるタイプ)を検討するのも良いでしょう。
拾い食いの対策
- 「待て」「ダメ」の指示: 普段から「待て」「ダメ」などの指示を徹底的に練習し、確実に実行できるようにします。お散歩中に何かを拾い食いしようとしたら、これらの指示を使って阻止します。
- 拾い食い防止の口輪: どうしても拾い食いがやめられない場合や、危険なものを口にしてしまう可能性がある場合は、一時的に拾い食い防止用の口輪を使用することも検討しましょう。
- 環境の確認と誘導: 散歩コースの地面に落ちている危険なものを事前に確認し、近づかないようにリードで誘導することも重要です。
- アイコンタクトの強化: 散歩中でも、常に飼い主の指示に注意を向けられるように、普段からアイコンタクトを強化するトレーニングを繰り返しましょう。
抱っこしようとすると嫌がったり、触ろうとすると唸ったりします。どうしたらいいですか?
体に触られることに慣れるトレーニングは、チワワのケアや安全のためにも重要です。
ポジティブな経験を積み重ねる
- 最初から抱っこしようとせず、まずは優しく声をかけながら、顎の下や胸元など、チワワが嫌がらない部分を短時間だけ撫でます。
- 撫でられたらすぐに褒めて、ご褒美(おやつ)を与えましょう。これを繰り返すことで、「触られることは良いことだ」と学習させます。
ステップアップして慣らす
- 少しずつ触る範囲を広げ、触れる時間を長くしていきます。嫌がるそぶりを見せたらすぐに中止し、嫌がらない範囲に戻って再度練習しましょう。
- 抱っこも同様に、最初は体を軽く支えるだけから始め、少しずつ持ち上げる時間を延ばします。
無理強いはしない
- 犬が明らかに嫌がっているのに無理強いすると、人間への不信感を募らせ、かえって触れなくしたり、噛みつきの原因になったりすることがあります。
- 焦らず、チワワのペースに合わせてゆっくりと進めましょう。
子犬の頃からの慣らし
- 子犬の頃から、耳掃除や足の裏を触る練習など、日常的なケアに必要な体の各部分に触れる練習をしておくことが理想です。
専門家への相談
- 唸りや噛みつきがひどく、飼い主だけでの解決が難しい場合は、早めに獣医師やドッグトレーナーに相談しましょう。行動学の専門家が適切なアドバイスやトレーニング方法を教えてくれます。
チワワは正しくしつければ素敵なペットライフが送れる!

チワワは警戒心が強く臆病な一面を持つため、しつけは容易ではなく多くの時間が必要になるでしょう。
しかし性格をきちんと把握して正しくしつければ、きっと飼い主さんの期待に応えてくれます。
叱るときは怒鳴らず低い声で伝える、褒めるときは大げさに褒めておやつを与える。
この2点を意識してメリハリを付けながらしつけに取り組みましょう!
この記事の執筆者
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