ふわふわの毛と大きな体が美しいゴールデン・レトリーバー。賢く明るい性格で、家庭犬はもちろん警察犬や盲導犬、介助犬などさまざまな分野で活躍していますね。
大型犬ですが、小型犬が人気な日本においても人気の犬種で、一度はお迎えしてみたい犬種ではないでしょうか。
この記事ではゴールデン・レトリーバーの一般的な性質や特徴のほか、かかりやすい病気やお世話の際のポイントについてまとめています。
ゴールデン・レトリーバーをお迎えしたい!という方の参考になれば幸いです。
この記事の結論
- ゴールデン・レトリーバーは大型犬の中でも、特に飼いやすい犬種
- 基本的な訓練や社会化はスムーズに行えて、初心者でも困りづらい
- 飼いやすいとは言っても大型犬であるため、子犬期から適切なしつけが必要
- 被毛が長い長毛種であるため、夏場の熱中症には注意が必要
ゴールデン・レトリーバーは飼いやすい犬種

温和な優しい性格で、知識欲もありしつけに対する理解力が高いといわれるゴールデン・レトリーバー。基本的な訓練や社会化を比較的スムーズに行える、比較的飼いやすい犬種といえるでしょう。
さまざまな環境に適応し、アクティビティを楽しめるのも魅力。旅行やアウトドア活動などを一緒にエンジョイできます。
被毛が長く密度があるものの、毛の抜けは比較的少ないことが多いです。日々のブラッシングと定期的なトリミングができれば、お手入れは比較的容易でしょう。ただ、個体によって性格や行動、体質にはばらつきがあります。
ゴールデン・レトリーバーの特徴
ゴールデン・レトリーバーは大型犬で、諸説ありますが、元々は鳥の狩猟犬としてスコットランドで開発された犬種です。
現代ではその温和な性格と優れた能力を活かし、サービス犬や介助犬、盲導犬、聴導犬など、さまざまな役割を果たすサポート犬としても活躍しています。
被毛はやや長く密度があり、ストレートまたはわずかにウェーブがかっています。色は一般的にはゴールデン(黄金色)ですが、バリエーションがあります。
家族や他の動物との関係を大切にする一方、とても友好的で知らない人にも積極的に接します。子どもや同居のペットとも仲良く過ごせるでしょう。
温厚で知的、気配りもできる
主人に気に入られるよう努力するほど
大人しいためあまり吠えない
能力は高くなく、運動不足になりがち
その他情報
| 原産地 | スコットランド |
| 犬種グループ | 8G:7グループ以外の鳥猟犬 |
| 大きさ | 大型 |
| 平均寿命 | 10歳~12歳 |
| なりやすい病気 | 股関節形成不全,耳血腫,甲状腺機能低下症,悪性リンパ腫 |
| 参考価格 | 10万円~30万円 |
被毛
| 抜け毛 | 多い |
| 毛質 | ダブルコート |
| 毛色 | ゴールド,クリーム |
ゴールデン・レトリーバー誕生の歴史
ゴールデン・レトリーバーは19世紀のスコットランドで生まれたという説が有力です。当時、水鳥の狩猟がとても盛んだったことから、狩猟に適した能力を持つ犬のニーズが高まっていました。
そんな中、水中作業を得意とするさまざまな猟犬を交配させて、ゴールデン・レトリーバーが誕生したそうです。
鳥を狩猟するだけでなく、優しい性格や賢さで家庭犬としても人気を博し、広く知られるようになりました。
1903年にはイギリスのケネルクラブに公式登録され、独自の犬種として認められました。現在もゴールデン・レトリーバーは、家庭犬やサービス犬として広く飼育されています。
ゴールデン・レトリーバーは2種類のタイプが存在する
ゴールデン・レトリーバーにはイギリスタイプ(英国系)とアメリカタイプ(米国系)があります。犬種の発展とブリーディングの地域的な違いによって形成されました。
英国系ゴールデン・レトリーバーは原種に近い特徴をもち、外見的にはスリムながら筋肉質な体つき。被毛はクリーム色や淡いゴールドが一般的です。
性格は落ち着いており従順で優しく、しばしば愛らしいと称されます。
一方、米国系ゴールデン・レトリーバーはがっしりとした体型で筋肉質で、被毛は明るいゴールドや深いゴールド、赤味を帯びたゴールドなどさまざま。
活動的で、遊び好きな性格であることが多いです。アメリカで発展し、競技会や展示会などでも活躍しています。
ゴールデン・レトリーバーの大きさと体型
ゴールデン・レトリーバーの平均的な大きさ・体型は以下のとおり。
| 体高 | 男の子:56cm~61cm 女の子:51cm~56cm |
| 体重 | 男の子:29kg~34kg 女の子:24kg~29kg |
大型犬ではありますが、大型犬の中でもまだ日本でも飼いやすいサイズ感です。男の子の方が女の子より若干、大きめであることが多いです。
ゴールデン・レトリーバーの被毛や毛色
ゴールデン・レトリーバーの被毛は一般的にやや長く、密度があります。
しっとりとして触り心地が良く、直毛またはわずかにウェーブがかっています。まれに、強いカールが見られることもあります。
ゴールデン・レトリーバーの一般的な毛色は、ゴールド(黄金色)です。大きく分けて2つのバリエーションが存在します。
- クリーム
- ゴールド
淡いアイボリー色のクリームに対して、ゴールドは明るい金色をしています。陽の光に当たるとより一層輝いて見えるのが特徴です。
ゴールデン・レトリーバーの性格
ゴールデン・レトリーバーは温和で、友好的な性格を持つ犬種として知られています。忠実で家族との絆を大切にし、常に飼い主の側にいたがる子が多いです。
友好的で、知らない人にも積極的に接します。子どもとの相性もよく、忍耐強く優しい性格のため、子どもたちと楽しく過ごします。
非常に賢く、知識欲が旺盛です。しつけや訓練に対する理解力が高く、素早く学習する傾向があります。さまざまな訓練や活動に適応しやすいでしょう。
活発でエネルギッシュな一面もあります。遊ぶことや走ること、そして泳ぐことが大好きです。定期的な運動や散歩に加えて、水辺での活動や水泳の機会があると理想的です。
ゴールデン・レトリーバーの平均寿命
ゴールデン・レトリーバーの平均寿命は一般的に10歳から12歳程度とされています。
遺伝的要因や血統、健康状態、飼育環境、栄養、適切な医療ケア、運動量などは、ゴールデン・レトリーバーの寿命に影響を与える要素です。
健康管理や予防医療の適切な提供、適度な運動、バランスの取れた栄養、定期的な健康チェックなどは、健康と寿命をサポートするために重要といえます。
一般的に健康で活発な犬種です。適切な飼育と健康管理を行うことで、長く健康な生活を送れるでしょう。
ゴールデン・レトリーバーがかかりやすい病気
| 股関節形成不全 | 股関節の骨が変形し、歩行に関するさまざまな症状を引き起こす。 |
| 耳血腫 | 耳の軟骨内に血液が溜まることによって腫れ上がり、かゆみを伴う。 |
| 甲状腺機能低下症 | 代謝を上げる甲状腺ホルモンの分泌が低下し、元気がなくなったり肥満になったりする。 |
| 胃拡張捻転症候群 | 胃がねじれて血液循環に影響を与え、お腹が張ったり呼吸が荒くなったりする。 |
| リンパ腫 | リンパ組織ががん化し、リンパの腫れや下痢、嘔吐などさまざまな症状を引き起こす致死率の高い病気。 |
大型犬によく見られる股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)は、特に注意しておきたい病気のひとつです。歩行不全や歩行時のふらつきなどが見られるようになるため、観察していればすぐに気付けます。股関節形成不全は肥満によっても悪化していくため、適切な体重管理も重要です。
他にも耳血腫(じけっしゅ)、甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)、胃拡張捻転症候群(いかくちょうねんてんしょうこうぐん)などに要注意。
悪性リンパ腫を予防する方法はありませんが、できるだけ長く生きてもらえるよう、日々の観察とチェックを忘れないようにしましょう。
ゴールデン・レトリーバーの飼い方

ゴールデン・レトリーバーをお迎えするときにはペット用品の準備に加えて子犬期のしつけ、散歩、日々のお世話などについて予習しておくと安心です。
こちらの章では、お迎え前の準備や心得についてご紹介します。
迎え入れる前に用意しておくもの
一緒に生活する上で必須のものは、事前に揃えておくと安心です。下記のようなアイテムは快適に生活する上で必要なものなので、事前に用意しておきましょう。
大型犬なので大きめのケージが必要になりますし、ベッドなども体のサイズに合わせる必要が出てきます。
迎え入れてからも必要なものが出てくると思います。必要に応じて都度、追加しましょう。
大事なしつけのやり方
子犬期からしっかりとしつけを行う

ゴールデン・レトリーバーを子犬でお迎えするとき、まず施したいしつけはこちらの8つです。
基本的なトイレトレーニングはもちろん、噛み癖などはトラブルにもなりやすいので子犬期から重要です。
ゴールデン・レトリーバーは賢い子が多いので、すぐに覚えてくれるでしょう。これらをマスターしたら、新しいトリックに挑戦してみてもいいと思いますよ。
確保したい運動量と運動方法
運動量が多いので毎日の散歩は必須

ゴールデン・レトリーバーはとても活発で、まとまった運動量の必要な犬種です。
| 目安回数 | 1日2回 |
| 目安時間 | 1回1時間 |
| 目安距離 | 3km~5km |
毎日の十分な散歩で、エネルギーとストレスを発散しましょう。激しい運動をしなければいけないわけではありませんが、その分しっかりと散歩時間を確保しておきます。
全速力で走ったり階段や石畳のうえで走ることは、関節に負担がかかりやすくあまり適していません。長期的な体への負担も考えて、無理な運動はしないようにしましょう。
運動欲求を満たす具体的な方法
ゴールデンの心身両面の健康を維持し、運動欲求を満たすためには、以下のような質の高い運動と遊びを日常に取り入れることが不可欠です。
| 種類 | 具体的な方法と効果 | 備考 |
|---|---|---|
| 有酸素運動 | 速足・ジョギング:散歩の中に数分間の速足や軽いジョギングを取り入れ、心肺機能を使う運動をさせます。 単調な歩行よりも運動強度が高まり、満足感が得られます。 | 関節への配慮:成長期の子犬や老犬は避けるか、獣医師と相談してください。 |
| 本能を満たす遊び | ボール遊び・フリスビー:「持ってこい」という本能的な欲求を満たす最高の遊びです。 広いドッグランなどで思い切り走らせ、運動能力を最大限に活用させましょう。 | 水遊び:泳ぎが得意な犬種なので、夏場は安全な場所で水遊びを取り入れるのも非常に有効です。 |
| 知的な刺激 | 知育トイ(ノーズワーク)・隠し探しゲーム:室内で知育トイを使ったり、おやつを隠して探させるノーズワークを取り入れます。 | 精神的な満足:身体だけでなく、頭を使うことで精神的な満足感が得られ、ストレス解消に繋がります。 |
| 社会化と刺激 | ドッグランでの自由運動:他の犬との交流や、普段とは異なる環境での探索活動は、社会性を育むとともに、新鮮な刺激となります。 | 社会化の継続:成犬になっても、様々な刺激に触れる機会を確保することが大切です。 |
運動不足と問題行動の関連性
ゴールデン・レトリーバーが身体的・精神的なエネルギーを発散できないと、その余剰エネルギーが問題行動という形で現れます。
これは、彼らがストレスを解消しようとしたり、「退屈だ」「構ってほしい」というサインを出している状態です。
| 問題行動 | 運動不足による関連性 | 対策の方向性 |
|---|---|---|
| 無駄吠え | 散歩中の不満や、窓の外の刺激に対する欲求不満(「外に出たい」「もっと遊びたい」)の現れです。 特に飼い主への「構って」要求として現れやすいです。 | 散歩の質を高める、知的な遊び(ノーズワーク)でエネルギーを消費させる。 |
| 破壊行動・イタズラ | 退屈しのぎ、または有り余るエネルギーの発散として、家具やスリッパ、壁などを噛んだり破壊したりします。 | 噛んでも良い丈夫なおもちゃを与える。 留守番前に集中的に運動させ、エネルギーレベルを下げる。 |
| 過度な甘噛み・飛びつき | 興奮しやすい性格と、エネルギー過多が合わさることで、人への飛びつきや、甘噛みがエスカレートしやすくなります。 大型犬の場合、飛びつきは怪我の原因にもなり非常に危険です。 | 興奮をクールダウンさせるトレーニング(オスワリ、フセ)。 飛びつきが治まるまで徹底的に無視する。 |
| 常同行動 | 尻尾を追いかける、同じ場所をぐるぐる回るなど、極度のストレスや不安からくる行動です。 | 運動量を確保しつつ、環境エンリッチメント(生活環境の豊かさ)を高める。 |
時間があるときはドッグランに行くのもおすすめ
週末や休日など、時間に余裕があるときは、ドッグランへ連れていきましょう。
安全かつ自由に運動でき、広いスペースで走ったり跳ねたりすることでエネルギーを発散し、健康的な体を維持できます。他の犬との交流の機会があれば、社会化にも一役買いますよ。
いきなりのドッグランデビューは困惑することもあるので、普段から少しずつ社会化トレーニングをしておくと良いでしょう。
適切な生活環境
室内温度はしっかり管理する

ゴールデン・レトリーバーは寒さに比較的強いものの、暑さにはやや弱い面があります。上記の室温を目安に、愛犬に合った温度と湿度を調整してあげましょう。
長毛種なので、夏場にアンダーコートをそのままにしておくと熱中症になりやすいです。
後述の通り、換毛期は毎日のブラッシングが必要ですし、アンダーコートの除去も忘れないようにしてあげましょう。
ケガの予防のために床材は工夫する

室内でのケガ予防のために、床材を工夫することも重要です。
歩きやすいようにカーペットやラグ、ラバーマットを敷くといいでしょう。ジャンプしたり走り回ったりする場合はクッション性のある床材を使うと、脚や関節にかかる負担を軽減できます。
床材を全体的に変更できるなら、ラミネートフローリングやビニール床材などが適しています。床表面の凹凸や段差がなくなるように、定期的に掃除とメンテナンスを行いましょう。
また、転倒しやすい障害物を撤去し、家具の配置や不要なものの整理もしておきたいものです。個体差や年齢、健康状態によっても必要な対策は変わってくるでしょう。
日々のお手入れ方法
毎日のブラッシングが必要

ゴールデン・レトリーバーの被毛は豊かで長いため、定期的なブラッシングが重要です。ピンブラシやスリッカーブラシがふさわしいでしょう。
被毛全体をブラシでとかす際は毛並みに逆らわずに優しく、毛玉や絡みを取り除きます。
胸やお腹、足の下など特に絡みやすい部分は注意してブラッシングしましょう。換毛期は、より念入りに行います。
ブラシの選び方や種類については、専門家のアドバイスを受けるといいでしょう。
定期的なシャンプーが必要

シャンプーを行う前に被毛をしっかりブラッシングしましょう。毛の絡みやゴワゴワ感が減り、シャンプー剤が浸透しやすくなります。
そして、体全体をぬるま湯で十分に濡らしてください。耳や目に水が入らないように注意しましょう。
シャンプー剤を手に取り、全身に均等になじませます。首から背中、お腹、足、尾など、全身を優しくマッサージするように洗います。
シャンプー後はリンスで整え、その後はしっかりすすいでください。すぐにタオルでしっかり水気を拭いて、低温のドライヤーを使って完全に乾かします。
シャンプーは1か月に1回程度が目安です。多すぎると必要な皮脂まで落としてしまうため、適度なペースを守りましょう。
こまめに耳のケアを行う

耳のケアを定期的に行いましょう。健康な耳はピンク色です。異常な臭いや腫れ、赤み、大量の耳垢などがないか確認しましょう。
耳の中が汚れている場合は犬用の耳掃除液や耳クリーナーを使い、耳の内側を綿棒で優しく拭きます。
耳の周りの毛を定期的にカットすることも重要です。耳の通気性が良くなり、感染症のリスクが軽減されます。
ゴールデン・レトリーバーは水が好きな犬種ですが、耳の中に水が入ると感染症の危険があります。
水遊びやお風呂の後は、コットンなどで耳の中の水分をとり、タオルやドライヤーを使って耳を乾かしましょう。
コンスタントなケアは病気の早期発見という面からも大切です。かかりつけ医に定期的に健康状態をチェックしてもらいましょう。
歯磨きは毎日行うのが理想

歯磨きはできれば毎日行うのが理想ですが、一番大事なことは継続することです。
毎日の歯磨きで食べかすや歯垢を取り除けば、歯石を防ぐことができ、歯周病予防になります。
犬の歯垢が歯石になるスピードは早く3日~5日。毎日の歯磨きが難しい場合は、最低3日に1回は行いましょう。
全く歯磨きをしないままだと2歳~3歳を迎える頃には歯周病になる勢いなので、必ず行うようにしてください。
健康維持の食事管理
良質なドッグフードを毎日の食事とする

ゴールデン・レトリーバーの食事には、「タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル」などの栄養素がバランス良く含まれていることが重要です。
子犬用、成犬用、シニア犬用など、ライフステージに応じたドッグフードを選びましょう。特定の疾患がある場合は、それに即した食事が必要な場合もあります。
常に新鮮な水を用意し、食事は一定の時間に行います。1日2回の食事が一般的ですが、年齢や個体差に応じて適量を調整し、正しい生活リズムを維持しましょう。
関節への負担を軽減するため、上記のBCSを基準として、太り過ぎにも痩せ過ぎにも注意しましょう。
ゴールデン・レトリーバーの飼い方で注意すること

見た目の大きなゴールデン・レトリーバーですが、実際に迎え入れてみると、とても可愛らしい犬種です。
ただ、体が大きいために大型犬をコントロールするための知識が必要。何に気をつけるべきなのか、お迎え時の注意点をまとめました。
赤ちゃんや子供と接触するときは十分気をつける
ゴールデン・レトリーバーと人間の赤ちゃんや子どもが接触する際には常に、目を離さず監視しましょう。
特に初めての接触や犬と子どもとの相性がわからない場合は、近くで見守りながら安全な状況を確保しましょう。いずれかがストレスや不快感を示したら、すぐに接触を制限してください。
あわせて、ゴールデン・レトリーバーには正しい訓練と社会化が必要です。基本的な従順さや社交性を身につけることで、子供との接触時に予測可能な行動が期待できます。
トレーニングには専門家の指導を受けることをおすすめします。
また子ども側にも、穏やかに触れることやゆっくりとした動作を教えましょう。おもちゃや安全な遊び方にも気配りが必要です。
室内には常にキレイな状態を維持する
ゴールデン・レトリーバーは好奇心旺盛な一面を持ち合わせている犬種です。
特に子犬期は色々なものに興味を持ち、何でも口に入れて確認しようとするため、誤飲には注意が必要。
犬のおもちゃや飲み込みやすい小物類は出しっぱなしにせず、室内は常にキレイな状態を保ちましょう。
また誤飲しやすいものを保管してある場所には柵やゲートを設置し、入れないようにしておくのがおすすめです。
夏の屋外飼育は熱中症のリスクがある
ゴールデン・レトリーバーは長い毛並みを持ち、暑さに対して敏感です。他の犬種と同様、夏季の屋外飼育は熱中症のリスクがあります。できるだけ、屋内で過ごす時間を長めに取れるようにしましょう。
気温・湿度の高い時期は涼しい時間帯や日陰で運動し、体温上昇を防ぎましょう。運動後には十分な休息を与えることも重要です。屋外で過ごす場合、涼しい風が通り抜ける場所を選びましょう。
シェードや日除けのある場所に犬舎やテントを設置し、風通しの良い環境で過ごせるといいでしょう。冷却マットや散水システムなどを使って、体温を下げる手段も考えたいところです。
いきなり留守番はさせない
ゴールデン・レトリーバーを飼い始めて、すぐに留守番をさせることはNGです。いきなりのお留守番は、愛犬に大きなストレスをかけてしまいます。
また犬がお留守番できる時間は、「健康な成犬で一般的に約6~8時間、最大で12時間」までといわれていますが、これはお留守番の訓練をした場合です。
愛犬にお留守番をしてもらうためには、お留守番中でも安心できる場所を作り、短い時間から少しずつ慣れてもらう必要があるのです。
フードの切り替えは10日間を目安に行う
ドッグフードの切り替えは即日行うのではなく、必ず少量ずつを混ぜて切り替えるようにしましょう。
フードの種類ごとに推奨されている目安日数があると思いますが、一般的には10日間程度を目安に切り替えます。

急に新しいフードに切り替えてしまうと消化吸収がうまくできず、吐いてしまったり便がゆるくなってしまうこともあります。
フードを切り替えるときは愛犬の体調や便の状態を確認しながら、愛犬のペースに合わせて切り替えていきましょう。
早食いやどか食い、食後の激しい運動は控える
ゴールデン・レトリーバーなどの大型犬は、胃拡張捻転症候群になりやすい犬種です。
原因はさまざまですが早食いやドカ食い、食後の激しい運動が原因で胃捻転を引き起こすことが多いと言われています。
予防するためにも、1日の食事量を2~3回に分けたり早食い防止用のフードボウルを使用し、食後はゆっくり休ませてあげましょう。
この記事の執筆者
nademo編集部
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