広く知られるブリティッシュショートヘアから改良され、イングランドで生まれたブリティッシュロングヘア。
全体的に丸みを帯びているその体格が愛らしく、しかし気品漂う上品さも持ち合わせている猫種です。
そんなブリティッシュロングヘアにはどんな特徴があるのか、飼う上での注意点などもまとめました!
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もくじ
ブリティッシュロングヘアの特徴

ブリティッシュロングヘアは20世紀の中頃に誕生した、イングランドを原産国とする猫種です。
イギリスの伝統的な猫種であるブリティッシュショートヘアを長毛種へと改良し、全体的に丸みを帯びた体型をしています。
足や首などは短めになっており、体を支えるだけの太さもあります。とても貫禄ある出で立ちで、凛々しい顔立ちです。
構われることを好まない性格
適度な距離感で懐く
ほとんど鳴くことはない
運動量は多くない
その他情報
原産国 | イギリス |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 14歳〜17歳 |
なりやすい病気 | 下部尿路疾患,腎臓疾患,肥満,肥大型心筋症 |
参考価格 | 20万円~30万円 |
体毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ブラック,ホワイト,クリーム,レッド,ブルー,キャリコ,シナモン |
毛の長さ | 長毛 |
ブリティッシュロングヘアのサイズ
体高 | 平均25cm~35cm |
体重 | 男の子:4.5kg~7kg 女の子:3.5kg~6kg |
ブリティッシュロングヘアの体高は平均的に25~35cm程度で、体重は3.5~7kgほどになります。ですが、太りやすい体質でもあるので、8kgを超えるようなこともあるほど。
男の子は少し大きくなりやすいので、女の子の場合よりも1kgほど重くなる傾向にあります。
体型としてはコビータイプの猫種になっており、ずんぐりむっくりです。
長毛種なのでややわかりにくいものの、実は筋肉質なので想像以上にしっかりとした骨格にもなっています。
ブリティッシュロングヘアの被毛・毛色
被毛は長毛のダブルコートになっており、見た目からもわかるようにかなりの毛量です。さわり心地も見た目通り、モフモフとしています。
長い毛なので毎日のブラッシングは必須で、もつれないようなお手入れをしてあげます。特に秋冬は被毛も厚くなってくるため、もつれに注意。
毛色は「ゴールド、シルバー、ブラック、レッド、ブルー、シナモン、クリーム」など、非常に種類が多いのも特徴的です。
ブリティッシュロングヘアの性格・習性
ブリティッシュロングヘアはとても友好的で、人に対する愛情が深い猫種です。
人に懐きやすいという特徴もあるため、初心者の方にもおすすめできます。
ただし、同時に自立心がとても強いという特徴も持っています。一人遊びも好きなので、必要以上にかまってあげる必要はありません。適度な距離感を持って愛情表現してあげる、というのがベスト。
猫といえば膝の上に乗ってくれる、というイメージを持っている人もいるかもしれません。
ですがブリティッシュロングヘアの場合、「飼い主さんの隣に座る、飼い主さんの近くで寝る」といった行動をとることが多いです。無理に構うことなく、距離感と空間を大事にしましょう。
一社会人かのような落ち着きと寛容性を持っている猫種なので、お留守番も得意です。頻繁に鳴くことも少ないでしょう。
ブリティッシュロングヘアの寿命・病気
ブリティッシュロングヘアの平均的な寿命は14歳~17歳と言われています。一般的な猫種と比べて、ほぼ平均的もしくはやや長めと言えるでしょう。
かかりやすい病気は、尿路結石、膀胱炎、腎不全、肥大型心筋症など。これらに注意が必要です。
少しでも「普段と様子が違う…」と思ったら早めに病院を受診しましょう。猫は痛みを隠すのがとても上手で、表情でもわかりづらいです。定期検診はもちろんのこと、常に目を配って気にかけてあげることが重要。
長生きしてもらうためには飼い主さんの適切なケアが必要で、かかりやすい病気なども知っておくことが大事です。
遺伝的な疾患は多くない猫種であるものの、気をつけるべきは食事量と運動量。食欲旺盛ですがあまり動くことがない、という猫種なので、日常生活ではこの2つに十分注意しましょう。
尿路結石症 | 尿管・膀胱・尿道などの尿路に結石ができてしまう |
膀胱炎 | 膀胱に炎症が起きてしまう |
腎不全 | 腎臓の機能が低下して、臓器の働きに支障が出る |
肥大型心筋症 | 心筋が厚くなることで心室が狭くなり、十分な血液を送ることができなくなる |
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ブリティッシュロングヘアの歴史

ブリティッシュロングヘアの誕生は、似たような名前からもわかるようにブリティッシュショートヘアから改良されて生まれました。
ブリティッシュショートヘアといえば、世界的に知られている猫種で、もっとも古くから認識されている猫種のひとつ。
そこから、トルコを原産とするターキッシュ・アンゴラや、イランを原産とするペルシャなどと交配され、ブリティッシュロングヘアが生まれています。
この交配に至った経緯は、1900年代頃から長毛種が人気になり始めたと共に、ブリティッシュショートヘアの人気が落ちていったのです。
第一次世界大戦という時期でもあったため食糧不足なども重なり、絶滅の危機に瀕しました。
しかしブリティッシュショートヘアの血統を残していきたいという思いもあり、長毛種と交配したという歴史です。
こうして誕生したブリティッシュロングヘアは、ブリティッシュショートヘアよりも長毛で頑丈、全体的に丸みを帯びた猫種となり、誕生しました。
ブリティッシュロングヘアは交配により誕生した猫種でもあったため、なかなか注目されていませんでした。しかし2009年には、アメリカの国際猫協会(TICA)によって認められています。
ブリティッシュロングヘアの飼い方

ブリティッシュロングヘアの特徴を知った上で、一緒に暮らしていくなら注意しておきたいポイントをご紹介します。
しつけは適度に、最低限が目安
ブリティッシュロングヘアは懐っこい面もありつつ、自立心もある猫種です。そのため、マイペースな一面も大きいのです。
しつけをしていても気が乗らない時には無理をせず、トイレなどの最低限必要なことに留めておきましょう。慣れてくればひとつずつこなしていきます。
ただ、しつけに時間をかけすぎてしまうと、成長していくにつれて覚えづらくなってきます。
甘やかしすぎず、厳しすぎずといった距離感でのしつけが必要になります。
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太りやすい体質なので食事に注意
ブリティッシュロングヘアは、食べることが大好きです。しかし、食べた分しっかりと動くことはありません。
その結果、すぐに体重が増えてしまいがちな猫種になっています。
肥満気味になってくると様々な病気の原因にもなりかねませんし、筋肉質だとはいっても関節への負担が増えてきます。これによってさらなる病気を引き起こすことも。
食欲旺盛なので次々と食事をあげたくなってしまいがちですが、適切な食事管理は必須です。
特に高タンパク低カロリーなキャットフードを中心として、関節のケアや長い被毛のケアをしてあげましょう。
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活発に動き回れる環境を作っておく
食べてばかりでなかなか動かないブリティッシュロングヘアですが、適切な量の運動ができるような環境は必要です。
動かないからといって運動しづらい環境では肥満の原因にもなってしまいます。
そのため活発に動き回れるだけの環境を作ってあげておき、肥満になりがちなときは特に遊んであげましょう。
キャットタワーなどが猫用の遊び場としては適していますが、運動神経はあまり良くありません。しかも大きな体を動かすため、危険度の少ないものがおすすめです。
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1日1~2回のブラッシングが必要
被毛が長い長毛種であるため、もつれないように毎日のブラッシングは欠かせません。
1日1~2回しっかりと、というのが飼う上でのおすすめです。
ダブルコートでもあるので、換毛期にはかなりの抜け毛があります。1日2回ほどのブラッシングは必須になってくるでしょう。
また、定期的なブラッシングとは別に、お風呂に入れてあげるというのもひとつの手ですね。子猫のうちからお風呂に慣れさせておく、ということも必要です。
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寒さに強く、暑さには弱い
長毛種であるブリティッシュロングヘアは、寒さに強いものの暑さには弱い傾向にあります。
毛が長いことで熱がこもりやすくなってしまうので、熱中症にならないよう、エアコンを上手に使った温度管理が大切。
夏場は28℃程度の室温をしっかりと保ち、愛猫の様子を見ながら温度調整をしてあげましょう。
エアコンを効かせすぎると逆効果になってしまうため、冷やしすぎることのないように調整してみてください。
ブリティッシュロングヘアのおすすめキャットフード3選
ロイヤルカナン キトン 子猫用
ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化成分を配合することで、子猫からの成長後期をサポートしてくれるロイヤルカナンのキトン 子猫用。
免疫力をサポートしてくれる抗酸化成分に加えて、脳の発達をサポートしてくれるオメガ3系不和脂肪酸なども配合。
消化性が特に高いタンパク質や食物繊維なども組み合わせることで、腸内の細菌バランスなども整えてくれます。
対象年齢 | 生後12ヶ月まで |
---|---|
内容量 | 2kg |
原産国 | 韓国 |
主原料 | 肉類(鶏、七面鳥、ダック) |
安全性の高い添加物 | マリーゴールド(ルテイン源)、アミノ酸類(タウリン、L-リジン、DL-メチオニン)、ゼオライト、サイリウム、ミネラル類(Cl、K、Ca、P、Na、Zn、Mn、Fe、Cu、Se、I)、ビタミン類(コリン、E、C、ナイアシン、ビオチン、A、B2、パントテン酸カルシウム、B6、B1、B12、葉酸、D3)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)、β-カロテン |
注意したい添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 407kcal |
1日あたりの価格(5kgの場合) | 129円 |
定期販売 | 【400g】1,040円、【2kg】4,300円、【10kg】18,500円 |
フード目的 | 総合栄養食 |
フードの種類 | ドライ |
カナガン キャットフード チキン
イギリスのペットフード専門工場で作り上げた、ヒューマングレードの食品工場から仕入れた肉を使用。乾燥原材料等はペットフード用に生産されたものを使用したカナガンのキャットフード。
高タンパクなお肉やお魚をたっぷりと使用し、その配合量は全体の60%以上。子猫はもちろん、シニアになっても食いつきがよいといわれています。
こちらはチキンをベースとしたキャットフードで、さつまいもやじゃがいも、サーモンオイルや海藻などを配合しています。
対象年齢 | 全年齢 |
---|---|
内容量 | 1.5kg |
原産国 | イギリス |
主原料 | 乾燥チキン、チキン生肉、サツマイモ |
安全性の高い添加物 | なし |
注意したい添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 405kcal |
1日あたりの価格(5kgの場合) | 188円 |
定期販売 | 【1.5kg】4,237円、【3kg】8,002円、【7.5kg】18,830円 |
フード目的 | 一般食(FEDIAF基準) |
フードの種類 | ドライ |
モグニャン キャットフード
愛猫の食欲をそそるような香りの理由は、厳選された新鮮な白身魚。
人でも食べられるような高品質で高タンパクな白身魚を65%も使っているため、低脂肪で消化吸収も抜群。
穀物は一切使用していないグレインフリーなので、穀物アレルギーを持っている愛猫でも安心して食べられます。
対象年齢 | 全年齢 |
---|---|
内容量 | 1.5kg |
原産国 | イギリス |
主原料 | 白身魚、タピオカ、ジャガイモ |
安全性の高い添加物 | 酸化防止剤(ローズマリー抽出物) |
注意したい添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 379kcal |
1日あたりの価格(5kgの場合) | 174円 |
定期販売 | 【1.5kg】3,920円、【3kg】7,404円、【9kg】20,904 |
フード目的 | 一般食(FEDIAF基準) |
フードの種類 | ドライ |
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ブリティッシュロングヘアの価格相場

ブリティッシュロングヘアの価格帯としては、20万円~30万円が相場となっています。
ペットショップからお迎えするのか、ブリーダーさんからお迎えするのかによって変わりますが、ひとつの目安としては30万円ほどだと考えてよいでしょう。
ただ、あまり多くはないため、ペットショップなどでお気に入りの子がいたら早めに検討するのがおすすめです。
ペットショップなどでもあまり高価になりづらく、お迎え時の飼い主さん負担は抑えられるでしょう。
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