シャルトリュー(Chartreux)は、語感からもわかるように、フランス原産の猫種です。
その見た目はロシアンブルーにも非常に似ており、ブルー御三家とも言われる猫種の1種類。
フランスでとても長く愛されてきている猫種で、“フランスの宝”とも称されているほどの人気ぶり。
今回はそんなシャルトリューという猫種に注目し、特徴や飼い方について見ていきましょう。
この記事の結論
- ブルーグレーの被毛にゴールドやオレンジ系の瞳が特徴的な猫種
- 温和で優しい性格で、人や他の動物とも仲良くでき、あまり鳴くことがない
- 多発性嚢胞腎、尿路結石症、熱中症などの病気にかかりやすい
- 遊びやお手入れの時間が重要になるため、しっかり確保できる人向けの猫種
ライター/獣医師
結婚を機に、都内の獣医師専門書籍の出版社で編集者として数年勤務し、現在は動物病院で時短で獣医師として働く傍ら、犬・猫・小動物系のライターとして活動している。
シャルトリューの特徴
おしゃれな名前のシャルトリューは英語で「Chartreux」と表され、フランスがルーツの猫種です。
ブルー御三家とも言われている猫種のひとつで、「ロシアンブルー、コラット」と並ぶ美しい被毛を持っていることが特徴。
見た目だけ言えばほとんど同じ見た目をしているこの3種ですが、もちろんそれぞれに違いがあります。
その起源には諸説ありますが、フランスが原産であること、約500年の歴史を持つということがわかっています。
飼い主さんに忠実で従順
社交性は平均的で懐く
あまり鳴くことはない
活発で運動好き
その他情報
| 原産地 | フランス |
| 猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF |
| 大きさ | 中型 |
| 平均寿命 | 12歳~15歳 |
| なりやすい病気 | 多発性嚢胞腎,尿路結石症 |
| 参考価格 | 20万円前後 |
被毛
| 抜け毛 | 多い |
| 毛質 | ダブルコート |
| 毛色 | ブルー・グレー |
| 毛の長さ | 短毛 |
シャルトリュー誕生の歴史
シャルトリューはフランスに16世紀から生息していた猫種で、その名の由来は諸説あります。
有力な説のひとつとして、シャルトリュー派の修道院ではネズミから書物や穀物を守るために飼われており、それが由来と言われています。
シャルトリュー誕生の説
- 北アフリカから連れ帰ってきた猫の子孫
- シリア出身の猫の子孫
- 欧州に持ち込まれた猫の子孫
といった複数の説がシャルトリューでは報告されているようで、正確な情報は今のところわかっていません。
ですが、16世紀にはシャルトリューの特徴である「灰色の被毛と同色の目を持つ猫」について記された文献も残っており、少なくともこれがシャルトリューの子孫であるとされています。
美しい被毛をしているシャルトリューは、中世から20世紀初頭までは毛皮を取るために飼育されていました。しかし、そのハンティング能力が評価され、ワーキングキャットとしてフランス全土へ広がったのです。
そして、1960~70年頃にアメリカへ渡り、1987年にはアメリカ猫協会(CFA)により認定され、日本には1970年代に輸入されました。
シャルトリューの身体的特徴
シャルトリューはセミコビータイプのがっしりとした体格で、ロシアンブルーのようにスリムなわけではありません。
顔の形が丸く目もまん丸、イエロー系の瞳が特徴的で、耳はやや小さめと言えるでしょう。肩幅や胸板が分厚いのに対して、手足はとても短め。しかし首は太め、という特徴があります。
やや微笑んで見える表情から「フランスの笑う猫」や、その気品ある風貌から「フランスの宝」とも呼ばれています。
近世の絵画にも登場しているほどで、その魅力的な毛色と口角がきゅっと上がっていることから「ほほ笑み猫」とも呼ばれているのです。
シャルトリューのサイズ(体高・体重)
| 体高 | 男の子:約45cm 女の子:約35cm |
| 体重 | 男の子:4.3kg~6.5kg 女の子:2.8kg~4kg |
シャルトリューの体重は2.8kg~6.5kgほどで体はがっしりとしていますが、対照的に脚と首は短めで細い脚をしています。
その全身のバランスから、「じゃがいもに爪楊枝が刺さったよう」「マッチ棒を刺したじゃがいも」など、と表現されます。
体高は男の子が約45cm、女の子が約35cmと、猫の中ではどちらかと言えば大きい部類に入ります。
シャルトリューの毛色・被毛
シャルトリューはロシアンブルー&コラットとともに、ブルーグレー(銀灰色)の被毛が特徴の猫種です。
短毛に分類されますが、被毛はどちらかといえば中くらいの長さで、ダブルコートで厚く密生しており、ふわふわで美しい毛並みをしています。
密生している被毛は水を弾き、寒い地域で生きていくのに適している被毛となっています。
シャルトリューの運動能力
ずんぐりした体に短めの手足という見た目に対して、フランスの自然中でハンターだった名残から動作は敏捷。
高い所に登って周りを見渡すことを好み、運動能力は高い猫種なのでキャットタワーで遊ぶことも大好きです。
お尻が大きいため後ろ足で立ちあがるのが得意で、前足を使って手招きをする動作が熊に似ていることから「ベア・キャット」とも呼ばれています。
シャルトリューの性格や習性
シャルトリューはブルー御三家の中で、特に厳しい環境で生きてきた猫種です。
そうした生活環境が性格や習性に影響しているところもありますが、家庭用の猫として適しているのも魅力でしょう。
温和で優しく大人しい
シャルトリューの性格は温厚で優しく大人しく、初心者向けの猫種です。
コラットのようにとても遊び好きというわけでもなく、いじけることも少ないので手間がかかることは少ないでしょう。
反対に一緒に遊びたいという飼い主さんにとっては、少し物足りなさを感じることがあるかもしれませんね。
鳴き声が小さくあまり鳴かない
あまり鳴くことはなく、鳴いても小鳥のようにとても小さな鳴き声でマンション飼いにも適しています。
猫の鳴き声はご近所トラブルに発展する可能性もあるため、特に集合住宅に住んでいる人は注意が必要。
その点、シャルトリューであればそうした心配も少なく、可愛らしい程度の鳴き声で抑えてくれます。
人懐っこく他の動物とも仲良く過ごせる
シャルトリューは、飼い主さんに忠実で従順であり、賢くしつけもしやすいため、「犬のような猫」と称されることもあります。
人懐っこいですが嫉妬をすることは少なく、多頭飼いはもちろん、他の動物とも一緒に飼うこともできます。
体ががっしりとしているので、適度に運動をしなければ肥満になりやすいです。他の動物と一緒に遊べれば、少しは運動の足しになるでしょう。
シャルトリューの平均寿命
猫全体の平均寿命は約15歳程度と言われており、シャルトリューの寿命も猫全体の平均寿命と同じく12歳~15歳です。
最近ではこの平均寿命も年々と伸びてきており、そろそろ16歳あたりが平均寿命になってくる頃でもあります。
ただ、その猫がどのくらい生きるのかは、個体差や環境などによって変わってくるため、大切にお迎えして長寿を目指しましょう。
シャルトリューの注意したい病気
| 多発性嚢胞腎 | 腎臓に多数の嚢胞ができ、腎臓の働きが徐々に低下する病気。 |
| 尿路結石症 | 尿管や膀胱などに結石ができて詰まることによって損傷する。 |
| 熱中症 | 暑さで体温調節ができなくなって体に熱が蓄積し、重症化すると命の危険がある。 |
特に注意しておきたい病気は上記の通りで、シャルトリュー特有というわけではなく、猫全般的に注意したい病気が中心です。
腎機能が徐々に低下してしまう多発性嚢胞腎や、多くの猫で見られる尿路結石症。そして室内でもかかることがある熱中症などです。
多発性嚢胞腎
多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)とは、腎臓に液体がたまった嚢胞と呼ばれる袋状の構造物が多数でき、腎機能が徐々に低下する病気です。
初期症状はほぼありませんが、進行すると多飲多尿や食欲不振、嘔吐、脱水、貧血といった症状が現れます。
遺伝疾患のため根本的な治療法はないですが、病気が見つかった場合には投薬と食事療法で対処します。
予防法はありませんが、早期発見・早期治療のために日頃から飲水量や尿の量など体調の変化をきちんと観察したり、定期的な健康診断を受けるようにしましょう。
尿路結石症
尿路結石症(にょうろけっせきしょう)は尿中のミネラル成分が結晶化し、腎臓や膀胱、尿道などの泌尿器で結石になることで、頻尿、血尿、食欲不振などの症状が現れる病気です。
排泄時に背中を丸めて痛がるや、排尿姿勢をとっても尿が出ないなどの様子が見られることもあります。
さらに、結石が詰まって尿道閉塞を起こすと排尿することができなくなり、尿毒症や膀胱破裂を起こすなど、死に至る危険もあるのです。
治療は投薬と食事療法などを施し、尿道が閉塞した場合にはカテーテルによる治療のほか、外科手術をすることもあります。
予防法は、肥満防止や、水をいつでも飲めたり、排尿しやすい環境作りなどです。
熱中症
熱中症(ねっちゅうしょう)は、高温多湿な環境に長時間晒されることで体温が上昇し、高体温及び脱水することによって起こります。
人は全身に汗をかくことで体温調整をすることができますが、猫は体のごく一部にしか汗をかけず、体温調節が上手くできないため、人に比べて熱中症になりやすいのです。
熱中症の初期には、「ふらつく、元気がない、ぐったり」した状態になります。症状が進み、重症化するとチアノーゼや意識がもうろうとするなどのショック状態を引き起こし、最悪の場合には死に至ります。
熱中症の疑いがある場合は自宅でできる応急処置をし、早急に動物病院を受診するようにしましょう。
予防法としては、特に夏場などの暑い時期にはエアコンをつけるようにし、猫の入ったキャリーバッグなどを車内に放置することは避けましょう。
シャルトリューの見分け方
シャルトリューの頭は丸く、頬も丸みがあり、小さく尖ったかわいらしい耳をしています。
口元は小さめで細く丸いウィスカーパットが目立ち、まるで微笑んでいるような表情がとても可愛らしい猫種です。
さらに、シャルトリューの瞳はゴールドやカッパーで、成長するにつれてオレンジ色がかった美しい銅色になります。
シャルトリューと繋がりがある猫種
シャルトリューはペルシャやブリティッシュショートヘアと異種交配して作られたことから、これらの猫種と繋がりがあります。
ペルシャ
ペルシャはイラン(旧ペルシャ)原産国で、ふさふさとした豊かな長毛で全身覆われており、足が短めな猫種です。
金銅色の大きくて丸い目と、潰れた鼻、大人しい性格がチャームポイントでよく人気の猫種に挙げられます。
とても大人しい性格
適度な距離感で懐く
鳴くことが少ない
運動神経がよくない
その他情報
| 原産地 | イラン |
| 猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
| 大きさ | 中型 |
| 平均寿命 | 16歳~18歳 |
| なりやすい病気 | 眼瞼内反症,流涙症,多発性嚢胞腎,潰瘍性口内炎,肥大型心筋症,過敏性皮膚炎,尿路結石症 |
| 参考価格 | 10万円~40万円 |
被毛
| 抜け毛 | 多い |
| 毛質 | ダブルコート |
| 毛色 | ソリッド,ヒマラヤン,タビー,パーティーカラー,シルバー&ゴールデン,スモーク&シェーデット,キャリコ&バイカラー |
| 毛の長さ | 長毛 |
ブリティッシュショートヘア
ブリティッシュショートヘアはイギリス原産で、脚はがっしりしてやや短め、中ぐらいの長さの尾を持つ中型からやや大型のセミコビーです。
とても穏やかで優しくマイペースな性格をしており、自立心が強く堂々としている一方で、人懐っこい一面もあります。
愛情深くて寛容な性格
飼い主には懐くことが多い
ほとんど鳴かない
運動能力はとても高い
その他情報
| 原産地 | イギリス |
| 猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
| 大きさ | 中型 |
| 平均寿命 | 15歳~20歳 |
| なりやすい病気 | 肥満,尿路結石症,肥大型心筋症,新生子溶血,糖尿病,皮膚病 |
| 参考価格 | 6万円~40万円 |
被毛
| 抜け毛 | 少ない |
| 毛質 | ダブルコート |
| 毛色 | ブルー,ブルータビー,ブルーソリッド,ブルーゴールデンシェーデッド,クリーム&ホワイト |
| 毛の長さ | 短毛 |
シャルトリューと似た猫種との違い
ロシアンブルー
シャルトリューはがっしりとした体つきをしていますが、ロシアンブルーはほっそりとしていてスリムな体型をしています。
また、シャルトリューの瞳はゴールドやオレンジ系の色をしており、一方、ロシアンブルーはエメラルドグリーンの瞳の色をしています。
さらに、シャルトリューは顔の大きさに比べると少し小さい耳、ロシアンブルーは大きくて細長い耳をしています。
活発で甘えたがりな性格
飼い主に忠実で懐きやすい
ほとんど鳴かない
運動量は平均以上に多い
その他情報
| 原産地 | ロシア |
| 猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
| 大きさ | 中型 |
| 平均寿命 | 10歳~13歳 |
| なりやすい病気 | 尿路結石症,尿毒症,関節疾患,糖尿病 |
| 参考価格 | 10万円~35万円 |
被毛
| 抜け毛 | 少ない |
| 毛質 | ダブルコート |
| 毛色 | ブルー,ブルーポイント,ホワイト,ブラック |
| 毛の長さ | 短毛 |
シャルトリューとロシアンブルーの違い
| 違い | シャルトリュー | ロシアンブルー |
|---|---|---|
| 体格 | がっしりした体つき | スリムな体型 |
| 目の色 | ゴールド、オレンジ系 | エメラルドグリーン |
| 耳の形 | やや小さめの耳 | 大きくて細長い耳 |
ロシアンブルーとの見分け方はとても簡単で、シャルトリューはがっしりとしたセミコビータイプである体つき。
対してロシアンブルーは、フォーリンタイプと言って、スリムな体型をしています。
コラット
コラットはシャルトリューと比べると少し小柄です。ペリドットクリーンと呼ばれる、薄い緑色の瞳をしています。
シャルトリューは丸顔で、一方、コラットはハート形の顔をしていて、先端が少し丸みを帯びた耳を持っています。
マイペースで独占欲が強い
社交性がとても高い
欲求が強く鳴くこともある
とても遊び好き
その他情報
| 原産地 | タイ |
| 猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
| 大きさ | 小型 |
| 平均寿命 | 13歳~15歳 |
| なりやすい病気 | GM1ガングリオシドーシス,GM2ガングリオシドーシス,尿路結石症 |
| 参考価格 | 20万円前後 |
被毛
| 抜け毛 | 少ない |
| 毛質 | シングルコート |
| 毛色 | シルバー・ブルー |
| 毛の長さ | 短毛 |
シャルトリューとコラットの違い
| 違い | シャルトリュー | コラット |
|---|---|---|
| 目の色 | ゴールド、オレンジ系 | ペリドットクリーン |
| 顔の形 | 丸顔 | ハート形の顔 |
| 毛質 | ダブルコート | シングルコート |
シャルトリューとコラットはどちらもセミコビータイプですが、瞳の色が少し違います。顔の形などからも違いを判別することが可能となっています。
シャルトリューを飼うのに向いている人の特徴

ここでは、シャルトリューを飼うのに向いている人の特徴や条件についてお伝えします。お迎え前に条件と合うのか、ひとつの目安として確認してみましょう。
毎日、一緒に遊ぶ時間を確保できる人
シャルトリューは人とコミュニケーションをとることが大好きです。大人しい性格のため、なるべく飼い主さんから遊びに誘ってあげるのがおすすめです。
一回あたりの遊ぶ時間は短時間でも大丈夫なので、毎日一緒に遊ぶ時間を確保でき、積極的に相手をしてあげられる人向けの猫種です。
意識して遊んであげるようにしないと、大人しすぎてすぐに肥満になってしまう可能性もありますよ。
定期的に被毛や皮膚のケアができる人
美しい被毛を保つためには、定期的なケアが必要です。毎日、優しくブラッシングしてあげると良いです。
特に短毛のダブルコートのため、換毛期には大量の被毛が抜けるので入念なケアが必要。
抜け毛をそのままにしておくと、部屋中に散らばってしまうことはもちろん、猫はグルーミングをします。
このグルーミングによって毛玉を飲み込んでしまうと、場合によっては毛球症になってしまう可能性もあります。
多頭飼育をしている・検討している人
シャルトリューは他の猫と比較し、縄張り意識が高くなく、嫉妬することもありません。
また、他の動物と仲良くできる猫種のため、多頭飼育をしている人や、検討している人にも飼いやすいでしょう。
すでに愛猫と暮らしているという人にとって、さらに猫をお迎えしたいというときにも、相性に注意しなければいけません。そんなときに候補となるのが、シャルトリューだと言えます。
夏の温度管理を適切に行える人
シャルトリューはダブルコートで毛が密生しているため、熱中症になりやすい猫種です。
そのため、室内でも夏場はエアコンを使用するなど適切な温度管理が必要なため、空調設備が整っていることは重要です。
寒い場所は比較的得意であるものの、室温だけでなく湿度も管理してあげる必要があります。
シャルトリューの価格相場

シャルトリューの迎え方にはペットショップ、ブリーダーから、保護猫などさまざまな方法があります。
例えばペットショップ・ブリーダーからお迎えする場合だと、価格相場は20万円前後となっています。
安ければ15万円程度となっていますが、反対に高い場合だと血統などによって50万円近くになることもあります。
シャルトリューの飼い方

シャルトリューをお迎えするとなったら、次のポイントを先に理解しておくと良いです。
飼うのが難しい猫種ではありませんが、楽しく一緒に暮らしていくためには知っておきたいことがもりだくさんです。
運動量が豊富なので十分に動ける環境を作る

運動能力が高く、ワーキングキャットとして活躍していたシャルトリューは、体を動かして遊ぶことが大好きです。
特に高いところに上るのが好きなので、屋内という限られた空間でも立体的な上下運動をさせるためキャットタワーを設置してあげましょう。
キャットタワーにも高めのものや低めのものなど、体のサイズや運動量、運動能力に応じて選べるサイズが多種多様です。
また、単独で遊ぶだけではなく、飽きないようにおもちゃを複数用意してあげるのもおすすめです。
コミュニケーションをたくさんとる

シャルトリューは人懐っこく、犬のような面があるため、人とコミュニケーションをとることが大好きです。
ですので、お気に入りのおもちゃなどで、1日に最低でも5~10分以上は一緒に遊んであげましょう。
猫の場合、おもちゃはすぐに飽きてしまうこともありますが、安く手に入るものもたくさんありますよ。
活発なので危険な場所には立ち入らない工夫を

シャルトリューは活発なため、留守番させるときなどには入ると危険な場所には行けないよう制限しましょう。
気にせずでかけてしまうと、好奇心から危険なものを誤飲してしまう可能性もあります。
どんな猫にも共通して言えることではありますが、誤飲誤食に繋がるような細かいものなども片付けておきましょう。
抜け毛が多いので毎日ブラッシングする

シャルトリューの被毛の美しい光沢を保つため、ブラッシングは出来るだけ獣毛ブラシやコームなどを使って毎日行いましょう。
被毛は短毛のダブルコートです。特に春から夏にかけての換毛期は、短毛のダブルコートのため、大量の被毛が抜けるのでブラッシングは入念に行いましょう。
忙しい日が続いたとしても、週に3~4回はブラッシングしてあげるというのが理想です。
短毛だからといってブラッシングをサボっていると、毛球症の原因になったり、被毛のツヤがなくなってしまいます。
汚れやニオイが気になるときはシャンプーする

シャルトリューの被毛はダブルコートで汚れが付着しやすい性質のため、汚れをそのまま放置しておくと皮膚炎を引き起こす場合があります。
そのため、汚れやニオイが気になるときにはシャンプーをして、汚れを取り除いてあげるようにしましょう。
基本的に猫は自分でグルーミングをするので、頻繁なお風呂やシャンプーは必要ありません。鼻と肉球にしか汗腺はないので、ニオイが気になること自体少ないでしょう。
頻繁にお風呂へ入れてしまうと、必要な皮脂まで落として皮膚病の原因にもなりかねませんので、お風呂の頻度には気を付けましょう。
歯磨きはできるだけ毎日、最低でも2~3日に1回行う

歯磨きはできるだけ毎日行うのが理想です。難しい場合は2~3日に1回は歯磨きをしましょう。
歯磨きを怠ると歯垢・歯石が溜まり、歯周病の原因となってしまいます。歯周病は口腔内の病気の原因になるだけでなく、内臓にまで悪影響を与えるような病気です。
そんな歯周病を予防するには、歯ブラシを使った歯磨きで物理的に歯垢を除去するしかありません。
子猫に比べて成猫は歯磨きに慣れるまで時間がかかるので、できれば子猫のうちから歯磨きの練習をするのがおすすめです。
暑さに弱いので熱中症対策は必須

基本的に猫は暑さに強くシャルトリューは短毛ですが、ダブルコートで毛が密生しているため、熱中症になりやすいです。
特に、夏場はエアコンを使用して、なるべく涼しく過ごさせてあげるなど温度管理に注意が必要です。
人間の過ごしやすい気温が猫にとってもちょうどよい気温になるため、夏場には22℃~24℃あたりを維持しましょう。
湿度が高いと暑く感じてしまうので、必要に応じて除湿機を使うというのも大切です。
ライフステージごとに適したキャットフードを選ぶ

主食にはフードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを与えるようにしましょう。
総合栄養食であれば水とそのフードだけで最適な栄養バランスを摂取することができるように作られているので、主食として安心です。
最近では一般食の中にも総合栄養食と同等の基準で作られているものもありますので、原材料や添加物など、使用されているものをよく確認してみてください。
また、ライフステージごとに必要とされるカロリー量が異なるため、「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「ダイエット用」など、適したフードに変更しましょう。
肥満に注意して体重管理を徹底する

上はボディコンディションスコア(BCS)を表したもので、総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまい、多ければ太ってしまいます。
総合栄養食のパッケージに書かれた食事量は目安ですので、BCS3の理想体型を維持できる量を与えるようにしてください。
理想的な体型はBCS3となっています。肋骨は触れる程度で、腰のくびれがわずかにある、というのがちょうどよいとされています。
被毛があるため見た目だけではわかりづらいです。実際に触れて、肋骨が感じられるかどうか試してみてください。
おすすめのキャットフード3選
専門家分析のもと、猫に最適な栄養素をベストバランスで配合したキャットフードです。
放し飼いチキンや野菜、ハーブを使用し、ビタミン・ミネラル・猫の必須栄養素タウリンも配合しています。
また、穀物不使用のグレインフリーで、高タンパク、低炭水化物なことも特徴です。
肉と魚で原材料の80%を占め、原材料の品質も非常に高く、猫の食い付きを考えられています。
また、グレインフリー(穀物不使用)もジャガーキャットフードの特徴のひとつです。
動物性タンパク質の量がとても多いので、自然界で生きていく際の食事内容に近いというのも特徴。
モグニャンキャットフードはグレインフリー(穀物不使用)のうえ、遺伝子組み換え原材料も不使用で、原材料へのこだわりが強く感じられるフードです。
これだけのこだわりがありながら、1日あたり200円以下と低コストとなっています。
白身魚を原材料の中でも主原料として使っているので、魚好きな子や食物アレルギーに注意したい子におすすめです。
おすすめのアイテム・グッズ
高級なやわらかい豚毛で作られたブラシです。日本製の純豚毛でペットの毛艶・毛並みを整えます。
獣毛ブラシは短毛種に適しているブラシなので、ひとつは持っておくと良いでしょう。
その他にもブラシはたくさんの種類があるので、愛猫が喜んでくれるものを見つけてみてください。
洗浄成分の100%が植物生まれで低刺激性のリンスインシャンプーです。うるおい成分を配合し、乾燥後の被毛や皮膚をブラッシング摩擦や刺激などから守ります。
また、リンス成分により、被毛をふんわりなめらかにしてくれます。
キャットダンサー社の長い猫じゃらし。折れにくいポリカーボネイト製ハンドルと、ほつれにくいフリース製リボンで丈夫な作りとなっています。
肥満対策として重要なのはあくまでフードですが、適度な運動も必要不可欠です。大人しいから何もしない、というのではなく、一緒に遊んであげるようにしてみてください。
シャルトリューの理解度チェック
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結婚を機に、都内の獣医師専門書籍の出版社で編集者として数年勤務し、現在は動物病院で時短で獣医師として働く傍ら、犬・猫・小動物系のライターとして活動している。
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