日本犬らしい凛々しさと愛らしくかわいい表情、どちらも兼ね備えている柴犬。国内のみならず、海外でも人気のある犬種です。
小型犬~中型犬ほどのサイズで飼いやすいことなどもあり、ぜひこれからお迎えしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな柴犬について特徴や性格、かかりやすい病気などさまざまな面から解説しています。
すでに柴犬が家族の一員、という方にも参考にしてもらえる内容になっています。魅力たっぷりの柴犬について、改めて知ってみませんか。
この記事の結論
- 柴犬はピンと立った耳と、くるっと丸まった巻き尾が特徴的
- 小型犬から中型犬の大きさの子が多く、筋肉質で運動が大好き
- とても賢く飼い主さんには従順だが、警戒心が強く他人には懐きづらい
- 他人とのトラブルを避けるためにも、徹底したしつけや社会性の習得は重要
目次
柴犬(しばいぬ)の特徴

柴犬(しばいぬ、しばけん)は、国の天然記念物に指定されている日本犬種です。日本犬の中ではもっとも有名であるだけでなく、体のサイズも小型で飼いやすいと人気。
ダブルコートで硬さのある毛質のため、寒さに強い子が多く健康的な犬種であると言われます。
映画の影響もあり海外でも一躍有名になりました。海外では「SHIBA」と呼ばれ、現在でも人気のある犬種となっています。
日本だけではなく、世界でも親しまれている、いわば「日本代表」のような犬種ですね。
主人に忠実で警戒心が強い
飼い主には忠実だが、独立心もある
警戒心から多くなることもある
元々猟犬であったため、運動能力は高い
その他情報
原産地 | 日本 |
犬種グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~15歳 |
なりやすい病気 | 食物アレルギー性皮膚炎,アトピー性皮膚炎,膿皮症 |
参考価格 | 10万円~40万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | 胡麻,赤,赤胡麻,黒褐色,黒胡麻,白 |
柴犬の誕生の歴史
柴犬は一説によると、縄文・弥生時代の古代から人間と一緒に暮らしていたと言われています。私たち日本人にとって、非常に長い歴史を共にしてきた犬種なのです。
近代になってからも山間部では狩猟犬として活躍。都市部においては家庭犬として定着しました。明治時代に入って洋犬が入ってきたことにより交配が進み、また病気の流行なども影響して柴犬は一時期頭数が減ってしまいます。
これを受けて、昭和初期には柴犬をはじめとする日本犬を保存する活動が行われるようになり、1936年(昭和11年)には国の天然記念物にも指定されました。
第二次世界大戦では他の犬と同様に、多くの柴犬も犠牲となったことがわかっています。戦後数年経ってから保存活動が再開されており、現在の柴犬の祖先はほとんどこの頃の柴犬だと言われています。
柴犬の身体的特徴
耳がピンと立った凛々しい顔立ちや、くるっと丸まった尻尾が特徴的。一般的に小型~中型犬ほどの大きさに分類されていますが、しっかりとした筋肉質な体つきであることも特徴です。
額が浅くマズルが長いキツネ顔と、丸みがあってマズルが短いタヌキ顔の2タイプあります。
柴犬のサイズ(体高・体重)
体高 | 35cm~41cm |
体重 | 8kg~10kg |
日本犬の中でも最も小柄とされるのが柴犬です。小型犬~中型犬の大きさの子がほとんどなので、マンション住まいの方などでも飼いやすい点でも人気があります。
他の犬種にも言えることですが個体差があるので、子犬の時に小さくても成犬になってからグッと大きくなることも。
走り回ることが大好きでしっかりとした筋肉質の体を持つので、適切な遊びや散歩など運動についてもきちんと考えてあげましょう。
柴犬の毛色・被毛
犬種登録団体JKC(ジャパンケネルクラブ)が認めているのは「赤」「黒褐色」「胡麻」「赤胡麻」「黒胡麻」の5種類です。非公式には「白」も存在しています。
よく見かけるのは茶色の被毛の「赤」ではないでしょうか。柴犬といえば思い浮かべる方も多い色ですね。柴犬の80%がこの毛色だと言われています。
とても珍しいのが「胡麻」「赤胡麻」「黒胡麻」。赤・白・黒が混ざっているのですが、茶色みが強ければ赤胡麻と呼ばれます。
柴犬の毛質はしっかりとしていて硬めのストレート。ダブルコートのため、特に寒さに強いとされています。普段から抜け毛が多い犬種ではあるのですが、春と秋の換毛期には特に増えるので適切なお手入れが必要になります。
柴犬の運動能力
猟犬として活躍していたこともあり、とても活発で動くことが大好きです。
多くの運動量が必要でスタミナもあるので、毎日十分に動ける環境を整えてあげないと、ストレスに感じてしまうこともあります。
散歩はもちろんのこと、おもちゃで一緒に遊んだり知育玩具を使用して満足度を高めてあげるのもおすすめです。
柴犬の性格・習性
猟犬や番犬として飼育されていた柴犬は賢く、勇敢な性格であるとされており、警戒心の強さも特徴です。
しかし飼い主さんへは忠誠心が強いタイプの子が多いので、飼い主さんにはしっかりと甘えてくれます。
頑固な面もあるので、家族以外の人とのトラブルを避けるためには、子犬の頃からきちんとしつけをする必要があります。
猟犬であった名残からか、運動が大好きなので遊んだり散歩したりする時間もしっかりとってあげましょう。
警戒心が強く飼い主さんに忠実
猟犬として活躍していたことから、勇敢で警戒心が強い性格をしています。
知らない人に対して吠える子も多いですが、信頼関係が構築できれば喜んでくれたり愛嬌を振りまいてくれるでしょう。
飼い主さんには忠実で甘えん坊である一方で、信頼関係が築けていないと飼い主さんでも距離をとることもあります。
独立心が強くツンデレな一面も
大好きな飼い主さんには忠実で甘えることの多い柴犬ですが、忍耐強く独立心がしっかりとしている側面も持っています。
そのため、たとえ飼い主さんでも必要以上にベタベタされるのを嫌うツンデレな一面も。
また、頑固な性質もあるのでしつけに苦労するかもしれませんが、賢い犬種なので適切にトレーニングすれば要望に応えてくれるでしょう。
柴犬の登録頭数
JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種別犬籍登録頭数によると、血統登録&血統証明書の発行されている柴犬は毎年1万匹程度がいました。
ですがここ数年、登録数は減少傾向にあり、5,000匹前後にまで減ってきていることがわかります。柴犬は愛嬌のある見た目と飼い主さんや家族に対して従順で忠誠心が強い性格から、国内外問わず人気が高まっています。
その一方で、国内では愛嬌があり人懐っこい小型犬に人気が集中し、日本犬の個体数は多いとは言えない状況になってきているのです。
柴犬の注意すべき病気と健康管理

柴犬は強く見えるかもしれませんが、実は繊細な犬種です。日頃から、徹底して管理してあげなければいけません。
特に夏場は柴犬にとって過ごしやすい環境とは言えないため、より注意してサポートしてあげるようにしましょう。
柴犬の平均寿命
柴犬の平均的な寿命は、12歳~15歳と言われており、他犬種と比較しても平均的な寿命と言えるでしょう。
個体差はありますが、これはあくまでも平均寿命であり、生活環境や食べるもの、運動やストレスの有無によって変わってきます。
また、寿命は健康面も非常に影響する部分なので、長く生きてもらうためにも定期的に健康診断を受診することが望ましいです。
柴犬の注意したい病気
アトピー性皮膚炎 | 体内に侵入したアレルゲン物質に対して、免疫機能が過剰に働くことにより引き起こる皮膚炎 |
膝蓋骨脱臼 | 膝にあるお皿のような骨が正しい位置から外れることによって脱臼する症状 |
股関節形成不全 | 股関節がゆるみやすくなる病気で、歩行に異常が出る |
甲状腺機能低下症 | 甲状腺から分泌されるホルモンが低下することで肥満や皮膚症状、元気がなくなるなどの症状が現れる病気 |
認知症 | 飼い主のことを認識できなくなる、大きい音に反応しなくなるなどの症状 |
柴犬はダブルコートで被毛が厚い犬種であるため、皮膚炎になりやすいと言われています。抜け毛も多く、その抜け毛を除去できない期間が続けば、皮膚トラブルに陥るのも想像がつきやすいでしょう。
また、認知症が多い犬種であることも知られており、飼い主のことを認識できなくなってしまうこともあります。こうした特徴を理解したうえで、柴犬をお迎えするのかどうか、検討する方が良いでしょう。
アトピー性皮膚炎
皮膚のバリア機能低下やさまざまなアレルゲンが皮膚を通じて体内に入ることで引き起こされ、皮膚にかゆみや赤みが現れるなどの症状が現れます。
抜け毛や発疹がある場合もあり、獣医師の指示のもと適切な治療を行う必要があります。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)とは、膝の関節が脱臼してしまう病気で、症状が重くなると歩行が困難になる場合もあります。
膝の関節部分にあるお皿が内側または外側にずれてしまうことで起こります。軽度では必要ありませんが、重度の場合は外科手術をする場合もあります。
股関節形成不全
股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)とは、股関節の発育がうまくいかず、変形や緩みが生じて歩行の異常などが現れる病気です。
おもに遺伝的要因で発症するといわれていますが、成長期の食事・運動による環境的要因発症することもあります。
長期的に鎮痛剤や抗炎症剤などの投薬で、痛みや関節炎の進行を抑えますが、症状が重い場合は外科手術を必要とする場合があります。
甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)とは、新陳代謝のために欠かせない甲状腺の機能が低下してしまうことで、さまざまな症状が出る病気です。
元気がなくなる、低体温などから皮膚の症状、ふらつきなどの神経症状など。投薬が必要になり、また生涯にわたって付き合わなければなりません。
認知症
日本犬は洋犬よりも認知症になりやすいと言われています。原因はまだ不明ですが、一説にはタンパク質が関係しているとも。
昼夜逆転の生活になったり、大きな声での夜鳴きなどが代表的とされる症状です。さらに飼い主さんを認識できなくなったり、感情の表現がなくなったりなど。
普段から脳を活性化するような運動・遊びが効果的と言われています。また、サプリメントを用いた予防治療を行う場合もあります。
長生きの秘訣
適度な運動量
柴犬は元々猟犬として活躍していた犬種のため、十分な運動が必要です。毎日朝夕2回、1回30分~1時間程度の散歩を心がけましょう。
運動不足は肥満やストレスの原因となり、さまざまな病気のリスクを高めます。ドッグランなどで自由に走り回らせる機会を設けることも、心身の健康維持に役立ちます。
皮膚病やアレルギーへの注意
柴犬は皮膚がデリケートなため、アレルギー性皮膚炎や膿皮症といった皮膚のトラブルを起こしやすい傾向があります。
- 日々のブラッシングとシャンプー:換毛期には特にこまめなブラッシングを行い、定期的なシャンプーで皮膚を清潔に保ちましょう。
- 食事の見直し:食物アレルギーが原因で皮膚炎を発症することもあります。痒みが続く場合は、アレルギー対応のフードを試すなど、食事を見直すことも重要です。
- ノミ・ダニ対策:ノミやダニも皮膚トラブルの原因になります。定期的な駆除薬の投与を怠らないようにしましょう。
適切な体重管理
肥満は、糖尿病や関節炎、心臓病など多くの病気の引き金となります。健康な体を維持するためには、日々の食事と運動で適切な体重をキープすることが不可欠です。
- 食事の量と質:愛犬の年齢や活動量に合わせて、ドッグフードのパッケージに記載されている給与量を守り、必要に応じて獣医師に相談しましょう。
- おやつの与えすぎに注意:おやつはコミュニケーションツールとして有効ですが、与えすぎるとカロリーオーバーになります。
- 定期的な体重測定:月に一度は体重を測り、急激な増減がないか確認しましょう。
これらの対策を講じることで、愛犬の健康を長く保ち、より多くの時間を一緒に過ごすことができます。
柴犬の種類

柴犬、と実はひとまとめにできないことをご存知でしょうか。地域ごとに特徴を持った柴犬が存在しています。とても興味深いですね。特徴や性格にもそれぞれ違いがあるのでぜひチェックしてみてくださいね。
信州柴犬
現在の柴犬の約9割が信州柴犬にルーツを持つと言われています。三角の小さな耳と丸みのある顔立ちが特徴的です。
また細すぎず丸すぎない目をもち、下あごに厚みがある可愛らしい外見をしている子が多くいます。筋肉質のしっかりとした体つきや、飼い主さんに忠実な性格でも知られています。
美濃柴犬
現在は国内に200頭弱しか存在していない、とても希少な犬種が美濃柴犬です。全体的に丸みがあり、愛嬌たっぷりのたぬき顔が可愛らしい印象。
また、パッと目を惹くような鮮やかな赤みのある毛色が美濃柴犬の最大の特徴です。性格はフレンドリーで、飼い主さんに従順な子が多いとされています。
山陰柴犬
すらりとした細身の体と頭が特徴的なのが山陰柴犬です。また被毛は赤みがかったストレートなタイプ。尻尾は上向きの「太刀尾」や背中と並行の「差し尾」を持つ子が多いようです。
また、性格は優しく、無駄吠えをしにくいと言われます。病気にもかかりにくいと言われており、柴犬の中でも飼育がしやすいといとされる犬種です。
縄文柴犬
すでに絶滅している縄文時代の柴犬を再現した犬種が縄文柴犬です。古代の特徴を多く残している柴犬を交配してつくられており、現在は300頭ほどが存在しています。
キツネ顔が特徴で、筋肉質でしっかりとした体付きです。歯が大きいことも特徴。飼い主さんへの忠誠心がとても強く、また警戒心も強いとされています。
川上犬
信州柴犬の仲間であり、絶滅したニホンオオカミの血を濃く受け継いでいるのが川上犬です。長野県の天然記念物にも指定されており、全国に300頭ほどしかいません。
通常の柴犬よりもひと回りほど大きい体をしており、オオカミの血を受け継ぐだけあって凛々しい顔つきをしています。
また毛足が長いのも特徴。好奇心が旺盛ですが、かなり警戒心が強い性格です。
「豆柴」は柴犬の犬種・品種ではない

昨今、よく聞かれるのが「豆柴」と呼ばれる柴犬。実は、柴犬に属する別犬種というわけではありません。
柴犬の中でも体のサイズが小さい子を豆柴と呼んでいるだけなので、柴犬も豆柴と同じと考えて間違いありません。
ペットショップやブリーダーなどが豆柴として販売していることがありますが、子犬のうちは小さくても成長には個体差があり、予想外に大きくなることも多いようです。
小さい体つきが愛らしい豆柴ですが、小ささだけに注目するのではなく健康的かどうかなどもよくみてあげる必要があります。
柴犬を飼うのに向いている人の特徴

柴犬を始めとする日本犬は少し頑固なところがあると言われており、難易度はやや高めと言えます。
日本を原産とする犬種なので人気ですしお迎えしたいと思う人も多いかもしれませんが、どんな人が合うのかを確認してみましょう。
根気強くしつけができる人
柴犬は警戒心が強く、頑固な一面もあるため、しつけが難しい犬種といわれています。
しつけができていないまま成犬になってしまうと、噛み癖がついたり吠え癖がついたりと、さまざまな問題行動を起こしてしまうこともあるのです。
そのため、しつけをする際は根気強く行うことができて、諦めずに継続的に反復練習ができる人に向いています。
しっかりお手入れができる人
柴犬は日頃から抜け毛の量が多い犬種なので、定期的なブラッシングが必要です。
特に換毛期で抜け毛がひどいときは、毎日しっかりと抜け毛を除去できるようブラッシングすることが大切です。
抜け毛の除去が甘いと皮膚トラブルの原因にもなってしまうため、丁寧なお手入れが求められる犬種なのです。
柴犬の価格相場

人気のある犬種であるため販売されている場所が多く、また価格にもかなり開きがあります。価格相場としてはおおよそ10万円~40万円。一般的に女の子の方が高額であることが多いです。
また体の小さな豆柴は普通の大きさの子よりも値段が高く、通常で30万円~50万円ほど、高額な場合は80万円~100万円で販売されることもあります。
人気に反比例して、柴犬のブリーダーが減っていることもあり、今後ますます高価になるのでは?とも言われている犬種です。
小さければ小さいほど高くするブリーダーがいたり、人気犬種であることから乱繁殖が行われていることもあります。
柴犬に限ったことではありませんが、家族の一員となる新しい命なので、さまざまな点をしっかりと考えた上で一緒に暮らしていくことが大切です。
柴犬の飼い方

柴犬は日本犬なので古くから日本人に馴染みのある犬種である一方、飼い方については少し癖のある犬種と言えます。
大切な家族である柴犬の特徴をしっかりと把握した上で、お互いにストレスなく適切にお迎えできるように飼い方をご紹介します。
愛犬・柴犬との楽しい生活のために、しっかりとおさえておきたいポイントです。
基本的なしつけ方
子犬期に社会性を身に着けさせる

警戒心が強く頑固な性格の子も多くみられる柴犬は、子犬の頃からきちんと社会性を身につけさせる必要があります。
しつけなどができていない場合は、思いもよらない他人とのトラブルを起こしてしまうことも。
飼い主さんはもちろん他人にさわられることに慣れてもらう、必要以上の恐怖心を持たないようにする、といったトレーニングが必要です。
日々のお手入れや歯磨きなどの健康管理や、トリミングの際などの負担も少なくなりますね。
トイレトレーニングはよりしっかりと行う
縄張り意識が非常に強い柴犬は、簡単に気を許すことも少なく、無防備になりやすいトイレはより注意深くなります。
吠え癖や噛み癖などのしつけと共にトイレトレーニングも行うと思いますが、よりしっかりとトレーニングする必要が出てくる可能性も。
場合によっては室外でしかトイレをしない子もいますので、特に気を使ってトレーニングする必要があるでしょう。
どうしても難しい場合には、散歩の回数を増やすなどして、排泄できる回数を増やす必要も出てくるでしょう。
褒めるしつけの重要性
柴犬は、厳しい罰を与えるよりも、褒めて良い行動を促す「陽性強化」のしつけが効果的です。
おすわりや待てができた時、トイレが成功した時など、良い行動をした瞬間に「良い子!」と褒め、おやつや大好きなおもちゃでご褒美を与えましょう。
家族全員でルールを統一し、「ダメなことはダメ」と一貫した態度で接することが重要です。
噛み癖や無駄吠えへの対処法
噛み癖や無駄吠えは、柴犬の性格を理解して適切に対処することで改善できます。
子犬の甘噛みには、手を噛んできたら遊びを中断するなど、「噛んだら嫌なことが起こる」と学習させます。成長しても噛む場合は、ストレスや欲求不満が原因かもしれません。適度な運動や知育玩具で発散させてあげましょう。
チャイムや来客に吠える場合は、「吠える必要はない」と教えるトレーニングが必要です。チャイムを鳴らし、吠えずにいられたら褒めてご褒美を与え、少しずつ成功体験を積み重ねさせます。
しつけは柴犬との信頼関係を築くための大切なコミュニケーションです。焦らず、愛情を持って根気よく取り組んでいきましょう。
健康のための運動手段
毎日30分以上は散歩・運動時間が必要

運動や遊びが大好きな柴犬。筋肉質な体つきであることからも、運動量はしっかりと確保してあげましょう。
鳥や小動物を狩る猟犬として活躍していたことからも、運動が必要であることがうかがえますね。
活発で素早い動きの柴犬は走り回ることも得意なので、散歩は1日2回各30分以上は確保してあげるようにしてください。
健康な筋肉・骨格をキープするためにも日々の散歩や運動は欠かさないようにしてあげましょう。
愛犬の専用スペースを必ず設ける

柴犬は縄張り意識の強さも非常に高いため、室内飼いだとしても専用スペースを作ることがとても重要。
ケージやサークルなどをうまく活用して、ストレスにならないような専用スペースを作ってあげましょう。
ストレスを溜めないよう室内では放し飼いにしておいて問題ありませんが、専用スペースは確保しておいてあげた方が安心できます。
また同時にキレイ好きな面もありますので、愛犬の専用スペースは清潔に保つということも大切です。
安心のための環境構築
基本的には室内で飼う

柴犬は番犬向きの犬種なため外で飼われていることが一般的でしたが、現在は室内飼いが主流です。室内で飼うことで熱中症や感染症、脱走などのリスクを避けることができます。
ダブルコートで被毛の厚い柴犬は、寒い地域には向いていますが、日本の夏の気温や湿度には適していません。
室内でもちょっと気を抜けば熱中症になってしまうリスクがあるほどなので、安全な室内の方が最適です。
さらに室内で一緒に過ごすことで愛犬の体調不良のサインにすぐ気付けるので、健康を管理するうえでも基本的には室内で飼いましょう。
お留守番は短時間からスタートする

柴犬は独立心がとても強い犬種であるため、お留守番は比較的得意と言われています。
ただ、何のトレーニングもせずに長時間のお留守番をさせてしまうと、不安やストレスを抱えて問題行動を起こしてしまうこともあります。
分離不安症につながるほどの寂しがりやというわけではありませんが、ストレスを抱えることに変わりはなく、吠え癖につながってしまうこともあるでしょう。
これを防ぐためにも、最初は短時間からお留守番をスタートし、徐々にひとりで過ごせる時間をのばしていきましょう。
体の適切なお手入れ方法
こまめなブラッシングと、換毛期は毎日のブラッシング

日頃から抜け毛が多い犬種でもある柴犬。特に春と秋の換毛期には抜け毛がかなり多くなりますので、まめなブラッシングが大切です。
ダブルコートでしっかりと生えている被毛のため、きちんとしたブラッシングを行わないと皮膚トラブルにも繋がります。
換毛期で抜け毛がひどい時は特に毎日しっかりとブラッシングしてあげると良いでしょう。ダブルコートや換毛期に適したブラシもあるので、そのようなものを使用するのも良いですよ。
シャンプーは1か月に1回程度のペースで行う

お風呂やシャンプーのペースについては、1か月に1回程度のペースで問題ありません。
多すぎすると皮膚に負担がかかってしまいますし、皮膚病に繋がる可能性もあるため、適度なペースが重要。
ダブルコートということもあって、時期によっては抜け毛がとても多くなります。
ブラッシングだけで取り切れないようなときには、シャンプーの回数を月2回にするなどして、抜け毛はしっかりと処理してあげましょう。
おすすめドッグフード
新鮮な放し飼いチキンを50%以上配合して、高タンパクなレシピで作られたドッグフードです。
グレインフリー(穀物不使用)かつ、香料・着色料も不使用。野菜やフルーツなどもバランスを考えて配合しています。
厳しい基準を設けている欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)から認定された工場で生産されています。
ロイヤルカナンの柴犬 成犬用は、柴犬の健康に配慮されて作られた専用ドッグフードです。
チキンやターキーを使用し、さまざまな成分をバランスよく配合した設計。皮膚や被毛、お腹の健康など柴犬をさまざまな面からサポートしてくれる効果が期待できます。
生後10か月以上の成犬用のドッグフードなので、長く与え続けられるドッグフードでもあります。
新鮮で上質な肉や魚をたっぷりと50%以上配合しているため、食いつき抜群です。さらに高品質な野菜やフルーツをプラスして、愛犬の健康に必要なレシピに。
食べやすく、安全性も考慮された粒のサイズ感もうれしいドッグフードです。国産の無添加ドッグフードを探している方にぜひおすすめですよ。
柴犬の理解度チェック
この記事の執筆者
nademo編集部
編集部
「いつまでも どこまでも」必要な情報を理解するだけではなく、心もお腹も満たされるような日々のために。
&nademo(アンドナデモ)のコンセプトをもとに、飼い主さんとペットが安堵できる時間を演出します。
※ 当コンテンツで紹介する商品は、実際に社内で利用した経験と、ECサイトにおける売れ筋商品・口コミ・商品情報等を基にして、nademo編集部が独自にまとめています。
※ 本記事はnademoが独自に制作しており、メーカー等から商品提供を受けることもありますが、記事内容や紹介する商品の意思決定には一切関与していません。
※ 記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がnademoに還元されることがあります。
※ 監修者は掲載情報についての監修のみを行っており、掲載している商品の選定はnademo編集部で行っております。
※ 掲載している商品の順番に意図はなく、掲載の順番によってランク付けしているものではありません。