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バセンジーの飼い方完全ガイド|性格、歴史、しつけのコツを徹底解説

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バセンジーってどんな犬種?特徴や性格・習性、適切な飼い方

独特の魅力を持つ犬種、バセンジーをご存知でしょうか?「吠えない犬」として知られ、その賢くミステリアスな雰囲気から、一度見たら忘れられない存在感を放っています。

しかし、その魅力は「吠えない」ことだけではありません。古くはアフリカのコンゴ盆地で猟犬として活躍し、その歴史に裏打ちされた知性と独立心は、他の犬種にはない特別な絆を私たちに与えてくれます。

この記事では、バセンジーのルーツから性格、飼い方のポイント、日々のケア、そして健康まで、その魅力を余すことなく深掘りしていきます。

バセンジーとの生活を考えている方、すでに共に暮らしている方も、彼らの知られざる一面を発見し、より豊かな共生のためのヒントを見つけてください。

この記事の結論ポイント

  • 中央アフリカ出身で、もっとも古い歴史があると言われている犬種
  • 狩猟犬だった過去を持つ犬種であるので、運動能力が非常に高い
  • 非常に賢くほとんど吠えることもないので、狩猟犬でも飼いやすい
  • ただし、マイペースな面も持ち合わせているので、根気強くしつけが必要

綺咲 ひろな

担当執筆者

綺咲 ひろな

ライター/愛玩動物飼養管理士2級

動物専門学校の看護学科卒業。現役の獣医や看護師、トリマーのもとで病気やしつけ、グルーミングや小動物の生態など、幅広く学び実習を重ねてきました。
幼いころから動物が好きで、犬4頭とハムスター5匹の飼育経験があります。わんちゃん特有の匂いが大好き…!

nademo編集部

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目次

バセンジーってどんな犬?知られざる歴史と特徴

バセンジーは、そのユニークな外見と「吠えない犬」という珍しい特徴から、世界中で愛されている犬種です。

しかし、彼らの魅力はそれだけではありません。数千年にわたる豊かな歴史と、他の犬種には見られない独特の身体的特徴、そして何よりもその魅力的な性格は、多くの人々を惹きつけてやみません。

まずは、バセンジーの知られざるルーツを辿りながら、彼らがどのようにして現在の姿になったのか、そしてその身体に秘められた神秘に迫ります。

とても賢く、独立心が強い

用心深く、他人には懐きづらい

ほとんど吠えることはない

身体能力が高く、運動を好む

 その他情報

原産地 コンゴ共和国
犬種グループ 5G:原始的な犬・スピッツ
大きさ 中型
平均寿命 12歳前後
なりやすい病気 ファンコーニ症候群,鼠径ヘルニア,臍ヘルニア,股関節形成不全
参考価格 20万円前後
       

被毛

抜け毛 平均的
毛質 スムースコート
毛色 ブラック,タン&ホワイト,ブリンドル,ピュア・ブラック&ホワイト,レッド&ホワイト,ブラック&タン&ホワイト

体高

男の子43cm
女の子40cm

体重

男の子11kg
女の子9.5kg

古代アフリカにルーツを持つ「吠えない犬」の歴史

バセンジーの歴史は非常に古く、その起源は紀元前3,000年頃の古代エジプトにまで遡ると言われています。ナイル川上流、現在の中央アフリカに位置するコンゴ盆地が彼らの原産地とされ、現地の部族によって狩猟犬として飼育されていました。

視覚と嗅覚に優れ、獲物を追い詰めるために活用されていました。この地域では、現在でも野生のバセンジーに近い犬が生息しているという報告もあります。

19世紀後半にイギリスの探検家によって発見され、1930年代以降に西洋諸国に紹介されたことで、世界中でその存在が知られるようになりました。

バセンジーの身体的特徴|しっぽの巻き方から被毛まで

バセンジーは、体高約40〜43cm、体重約9.5〜11kgの中型犬に分類されます。最大の特徴のひとつは、ピンと立った耳と、きつく巻かれたしっぽです。しっぽは通常、二重に巻かれて背中の上に乗っており、その巻き方には個体差があります。

被毛は短く滑らかで、手触りが非常に良いのが特徴です。色はレッド&ホワイト、ブラック&ホワイト、トライカラー、ブリンドルなどがあり、白い足先や胸のマーキングがチャームポイントとなっています。

アーモンド型の瞳と額に刻まれるシワも、彼らの表情を豊かに見せる要素です。

独特の鳴き声「ヨーデル」とは?そのメカニズムに迫る

バセンジーが「吠えない犬」と呼ばれるのは、一般的な犬のように連続して吠えることが稀だからです。しかし、全く声を出さないわけではありません。彼らは独特の「ヨーデル」と呼ばれる鳴き声を出すことで知られています。

これは、声帯の構造が他の犬種とは異なり、高い音域で喉を震わせるように発せられる声です。このヨーデルは、喜びや興奮、または何かを要求する際に聞かれることが多く、人間とのコミュニケーション手段のひとつでもあります。

まるで鳥のさえずりのようにも聞こえるこの声は、バセンジーの個性を際立たせる特徴の一つと言えるでしょう。

バセンジーの性格と魅力|賢く独立心旺盛なパートナー

バセンジーの最大の魅力は、その独特な性格にあります。一見クールで独立心旺盛に見えますが、飼い主には深い愛情を示し、賢さと遊び心も兼ね備えています。

彼らの行動パターンは他の犬種とは一線を画す部分も多く、時には猫のような振る舞いをすることもあります。

しかし、そうした個性を理解し、適切なコミュニケーションを取ることで、バセンジーはかけがえのないパートナーとなってくれるでしょう。

ここでは、バセンジーの多面的な性格とその魅力を深く掘り下げていきます。

クールに見えて実は甘えん坊?二面性を持つ性格の魅力

バセンジーは、しばしば「猫のような犬」と表現されることがあります。これは、彼らが独立心が強く、自立しているように見えるためです。しかし、実際は非常に甘えん坊な一面も持ち合わせています。

信頼している飼い主にはとことん寄り添い、スキンシップを求めることも少なくありません。例えば、ソファで飼い主の膝に乗ってくつろいだり、優しく頭を擦り付けてきたりすることもあります。

このクールさと甘えん坊さのギャップこそが、多くの飼い主を魅了するバセンジーの大きな魅力と言えるでしょう。

他の犬種とココが違う!バセンジーならではの行動パターン

バセンジーは、その独特の歴史と性質から、他の犬種とは異なる行動パターンを示すことがあります。

  • 無駄吠えが少ない: 「吠えない犬」として有名で、集合住宅でも飼いやすいとされます。
  • 清潔好き: 猫のように自分で体を舐めてグルーミングを行う習性があります。
  • 好奇心旺盛: 周囲の環境に非常に興味を示し、新しいものや場所を探求することを好みます。
  • 独立心が強い: 飼い主にべったりではなく、自分の時間や空間を大切にする傾向があります。

これらの行動は、彼らが持つ独特の魅力であり、飼い主はこれらの特性を理解し尊重することが、良好な関係を築く上で重要となります。

バセンジーとの絆を深める接し方とコミュニケーション術

バセンジーとの絆を深めるためには、彼らの独立心を尊重しつつ、一貫した愛情を注ぐことが重要です。

  • 信頼関係の構築: 強制的なしつけではなく、褒めて伸ばすポジティブトレーニングが効果的です。
  • 適度なスキンシップ: 彼らが求めた時に優しく触れ合い、安心感を与えましょう。
  • 知的な刺激: パズルトイや嗅覚を使ったゲームなど、頭を使う遊びを取り入れると喜びます。
  • 一貫したルール: 家庭内のルールを明確にし、家族全員で守ることで、犬は安心して過ごせます。

彼らは賢いため、飼い主の気持ちをよく理解します。焦らず、彼らのペースに合わせてコミュニケーションを取ることで、より深い絆を築くことができるでしょう。

バセンジーとの快適な暮らし方|迎え入れる準備と日々のケア

バセンジー

バセンジーを家族として迎え入れることは、素晴らしい経験となるでしょう。しかし、彼らが快適に、そして健康に暮らすためには、適切な準備と日々のケアが不可欠です。

独立心旺盛なバセンジーが安心して過ごせる住環境を整えること、そして彼らの健康を支える食事や清潔を保つためのケアは、飼い主の責任です。

ここでは、バセンジーとの生活を始めるにあたっての準備から、毎日の食事やお手入れのポイントまでを詳しく解説します。

子犬を迎える前に準備すべきことリスト

バセンジーの子犬を迎え入れる前には、以下の準備をしておくとスムーズです。

  • 居住スペースの確保: ケージやサークル、落ち着ける寝床を用意します。
  • 安全対策: 誤飲の危険があるものや、感電の恐れがあるコード類は片付けましょう。
  • 食事用品: 水飲みボウル、フードボウル(滑りにくい素材や高さのあるものがおすすめ)を準備します。
  • トイレ用品: トイレトレー、ペットシーツ、消臭スプレーを用意します。
  • おもちゃ: 噛んでも安全な丈夫なおもちゃをいくつか準備し、退屈させないように工夫します。
  • ケア用品: ブラシ、爪切り、犬用シャンプー、タオルなどを揃えておきましょう。
  • 動物病院の選定: 緊急時に備え、かかりつけの動物病院を探しておくと安心です。

これらの準備を整えることで、子犬が新しい環境に早く慣れ、安心して過ごせるようになります。

バセンジーに適した住環境とスペース作り

バセンジーは活動的で好奇心旺盛な犬種ですが、室内で飼育することが推奨されます。彼らは被毛が短いため寒さに弱く、また独立心が強い一方で、飼い主との適切な距離感を保ちながら過ごせる空間が必要です。

  • 安全な室内空間: 誤飲や脱走を防ぐため、危険なものは手の届かない場所に置き、窓やドアの施錠を確認しましょう。
  • 快適な温度管理: 夏は涼しく、冬は暖かく保ち、エアコンなどを活用して適切な室温を維持します。
  • 落ち着ける場所の提供: ケージやクレート、ベッドなど、彼らが安心して休めるプライベートな空間を設けてあげましょう。
  • 適度な運動スペース: 室内で遊べるスペースや、庭があれば脱走防止対策を施した上で自由に走り回れる場所があると理想的です。

毎日の食事と栄養|健康を支えるフード選びのポイント

バセンジーの健康を維持するためには、適切な食事と栄養管理が非常に重要です。

  • 高品質なドッグフード: 主食は総合栄養食基準を満たした高品質なドライフードを選びましょう。原材料をよく確認し、肉が主原料であるものが望ましいです。
  • 年齢・活動量に合わせた量: 子犬、成犬、老犬、また活動量に応じて給与量を調整します。パッケージに記載された目安量を参考に、体重や体型を見ながら調整してください。
  • 食事回数: 子犬の頃は1日3〜4回、成犬になったら1日2回に分け、規則正しい時間に与えるのが理想です。
  • 水の常備: いつでも新鮮な水が飲めるように、水飲みボウルには常に清潔な水を用意しておきましょう。
  • おやつの活用: しつけのご褒美として与える程度に留め、与えすぎには注意が必要です。

被毛のお手入れと清潔習慣|皮膚トラブルを防ぐために

バセンジーの被毛は短いため、比較的お手入れは簡単ですが、定期的なケアは欠かせません。

  • ブラッシング: 週に2〜3回、ラバーブラシや獣毛ブラシで優しくブラッシングすることで、抜け毛を取り除き、皮膚の血行を促進します。
  • シャンプー: 月に1回程度を目安に、犬用の低刺激シャンプーで洗いましょう。洗いすぎは皮膚の乾燥を招くことがあるため注意が必要です。
  • 耳のケア: 週に1回程度、犬用イヤークリーナーを含ませたコットンで耳の入り口を優しく拭き、清潔を保ちます。
  • 爪切り: 定期的に爪切りを行い、長くなりすぎないように注意しましょう。
  • 歯磨き: 歯周病予防のため、毎日歯磨きを行うことが理想です。犬用歯ブラシと歯磨き粉を使用し、子犬の頃から慣れさせましょう。

適切なケアを続けることで、皮膚病の予防にも繋がり、バセンジーが快適に過ごせるようになります。

バセンジーのしつけとトレーニング|信頼関係を築くために

バセンジーは賢く、独立心の強い犬種ですが、これはしつけが難しいという意味ではありません。

彼らの特性を理解し、適切な方法でトレーニングを行うことで、飼い主との間に強い信頼関係を築き、より良いパートナーシップを育むことができます。

ここでは、バセンジーならではのしつけのコツから、社会化の重要性、そして心身の健康を保つための遊びや運動まで、具体的な方法をご紹介します。

一貫性と忍耐をもって接することで、バセンジーは素晴らしい家庭犬になるでしょう。

独立心が強いバセンジーのしつけのコツ

独立心が強いバセンジーのしつけでは、強制するのではなく、彼らが自ら学び、従いたくなるような工夫が重要です。

  • ポジティブトレーニング(肯定的な強化): 成功体験を積ませることが最も効果的です。指示に従えたら、すぐに褒めたり、ご褒美を与えたりしましょう。
  • 短時間で集中: 長時間のトレーニングは飽きやすいバセンジーには向きません。1回5~10分程度の短い時間を複数回設けるのがおすすめです。
  • 一貫性: 家族全員で同じルールとコマンドを使用し、一貫した態度で接することが重要です。
  • 忍耐力: 結果がすぐに出なくても焦らず、根気強く続けることが成功の鍵です。彼らは賢いので、時間をかければ必ず理解してくれます。

子犬期から始める社会化トレーニングの重要性

バセンジーは、子犬の頃からさまざまな経験をさせる社会化トレーニングが非常に重要です。社会化が不足すると、知らない人や犬、物に対して過度に臆病になったり、攻撃的になったりすることがあります。

  • 人との交流: 家族以外の人とも積極的に触れ合わせ、優しく接してくれる人への良い印象を築きましょう。
  • 他の犬との交流: 予防接種が済んだら、安全な場所で他の犬と触れ合わせ、適切な距離感や遊び方を学ばせましょう。ドッグランや子犬教室の利用も有効です。
  • 様々な音や環境への慣れ: 家庭内の電化製品の音、車の音、救急車のサイレンなど、日常生活で遭遇するさまざまな音に徐々に慣れさせます。
  • 外出の経験: 散歩だけでなく、公園やペット同伴可能なカフェなど、さまざまな場所へ連れて行き、新しい環境に慣れさせましょう。

問題行動を防ぐ!効果的なしつけ方法と注意点

バセンジーが問題行動を起こすのを防ぐためには、早期からの適切な対応と予防策が不可欠です。

  • 退屈させない: 独立心が強いゆえに、退屈すると家具を噛んだり、掘ったりする破壊行動につながることがあります。知育おもちゃや十分な運動でストレスを発散させましょう。
  • 適切な境界線: 甘やかしすぎず、人間がリーダーであることを明確に示しましょう。指示を出す際は簡潔に、そして自信を持って伝えます。
  • 一貫したルール: 「ソファには上がらない」「要求吠えをしない」など、家庭内のルールを徹底し、家族全員で守ることが重要です。
  • 噛み癖の対策: 子犬の甘噛みには、すぐに遊びを中断したり、犬用のおもちゃを与えたりして、人間を噛むのは良くないことだと教えます。
  • 脱走対策: 非常に好奇心旺盛で運動能力も高いため、散歩中はリードをしっかり持ち、庭のフェンスや門の安全確認を徹底し、脱走を防ぎましょう。

バセンジーが喜ぶ遊びと運動|心身の健康を保つために

バセンジーは活発で運動能力が高く、適切な運動は心身の健康を保つ上で欠かせません。

  • 散歩: 1日に2回、それぞれ30分~1時間程度の散歩を心がけましょう。ただ歩くだけでなく、匂いを嗅がせたり、軽いジョギングを取り入れたりすると良いでしょう。
  • ドッグラン: 定期的にドッグランで思い切り走らせる機会を設けることで、ストレス発散になります。他の犬との交流も社会化に繋がります。
  • 知的な遊び: 宝探しゲームやパズルトイなど、頭を使う遊びを取り入れると、彼らの賢さを刺激し、退屈を防ぎます。
  • トレーニングの延長: 「待て」「お座り」などの基本的なトレーニングを遊びの中に取り入れると、楽しみながら学習できます。

運動不足はストレスや問題行動の原因となるため、毎日十分な運動と遊びの時間を確保することが重要です。

バセンジーの健康管理と注意したい病気

バセンジーを長きにわたり健康に保つためには、日々のきめ細やかな健康管理が不可欠です。

特定の遺伝性疾患にかかりやすい傾向があるため、それらの病気について知識を持ち、早期発見・早期治療に努めることが非常に重要です。また、日常的な健康チェックや定期的な予防接種も欠かせません。

ここでは、バセンジーが注意すべき病気とその予防策、そして万が一の際に役立つ動物病院選びのポイントまで、健康に暮らすための秘訣を詳しくご紹介します。

バセンジーがかかりやすい遺伝性疾患とその予防策

バセンジーは、特定の遺伝性疾患にかかりやすい傾向があります。これらの病気を理解し、適切な予防策を講じることが重要です。

  • ファンコニ症候群: 腎臓の機能障害により、必要な栄養素が尿と一緒に排出されてしまう病気です。多飲多尿、体重減少などの症状が見られます。早期発見が重要で、定期的な尿検査で発見できることがあります。
  • 溶血性貧血: 赤血球が破壊されることで起こる貧血です。元気がない、歯茎が白い、黄疸などの症状が現れます。
  • 甲状腺機能低下症: 甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気で、脱毛、体重増加、活動性の低下などが見られます。
  • 進行性網膜萎縮症(PRA): 遺伝性の目の病気で、徐々に視力が低下し、最終的には失明に至る可能性があります。

これらの疾患に対しては、購入前に遺伝子検査がされているブリーダーを選ぶこと、そして定期的な健康診断で早期発見に努めることが最善の予防策となります。

日常で気をつけたい病気のサインと症状

バセンジーの健康状態を把握するためには、日頃から彼らの様子をよく観察し、異変に気づくことが重要です。以下のようなサインが見られた場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。

  • 食欲不振、下痢、嘔吐: 消化器系のトラブルや、重い病気の兆候の可能性があります。
  • 多飲多尿: 腎臓病や糖尿病などのサインであることがあります。
  • 元気がない、活動量の低下: 体調不良や痛みを訴えている可能性があります。
  • 呼吸が荒い、咳をする: 心臓病や呼吸器系の問題が考えられます。
  • 歩き方がおかしい、足を引きずる: 関節の病気や怪我の可能性があります。
  • 皮膚の異常(赤み、かゆみ、脱毛): アレルギーや皮膚炎の可能性があります。

日々の変化に気を配り、少しでもおかしいと感じたら、迷わず獣医師に相談してください。

長生きのための定期的な健康チェックと予防接種

バセンジーが健康で長生きするためには、定期的な健康チェックと予防接種が不可欠です。

  • 年に一度の健康診断: 成犬になったら、年に一度は全身の健康診断を受けましょう。血液検査や尿検査、便検査などで、見ただけでは分からない病気を早期に発見できます。
  • 子犬期の予防接種: ジステンパーやパルボウイルス感染症など、致死率の高い感染症から守るために、獣医師の指示に従って適切な時期に予防接種を受けさせましょう。
  • 狂犬病予防接種: 狂犬病予防法に基づき、年に一度の狂犬病予防接種が義務付けられています。
  • フィラリア・ノミダニ予防: 蚊が媒介するフィラリア症や、皮膚病の原因となるノミダニから守るために、通年で予防薬を投与しましょう。

これらの定期的なケアは、バセンジーの健康寿命を延ばすために非常に重要です。

動物病院選びのポイントと緊急時の対応

バセンジーの健康を預ける動物病院は、慎重に選びましょう。

  • 通いやすさ: 自宅から近い、またはアクセスしやすい場所にあるか。
  • 診療時間・休日診療: 緊急時に対応してくれるか、夜間や休日の診療があるか。
  • 設備と専門性: 適切な検査機器が揃っているか、バセンジーのような犬種の診療経験が豊富か。
  • 獣医師との相性: 質問に丁寧に答えてくれるか、説明が分かりやすいか。
  • 料金体系: 料金が明確で、事前に説明があるか。

緊急時は、慌てずにまずは動物病院に電話で状況を伝え、指示を仰ぎましょう。可能であれば、症状を動画で撮影しておくと、獣医師が状況を把握しやすくなります。

まとめ:バセンジーとの素晴らしい毎日を過ごすために

バセンジーは、そのユニークな特性と魅力的な性格で、一度家族になるとかけがえのない存在となるでしょう。「吠えない犬」という個性的な一面だけでなく、その賢さ、独立心、そして飼い主への深い愛情は、他の犬種にはない特別な絆を生み出します。

彼らとの生活を最大限に楽しむためには、彼らの歴史や性格を理解し、適切な飼育環境やしつけ、そして何よりも愛情深いコミュニケーションが不可欠です。

日々のケアを怠らず、定期的な健康チェックを行うことで、バセンジーはあなたと共に長く健康で幸せな生活を送ることができます。

この記事が、バセンジーを迎え入れようと考えている方、そしてすでにバセンジーと暮らしている方にとって、より豊かな共生のための手助けとなれば幸いです。彼らとの日々は、きっと驚きと喜びに満ちたものになるでしょう。

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この記事の執筆者

綺咲 ひろな

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綺咲 ひろな

ライター/愛玩動物飼養管理士2級

動物専門学校の看護学科卒業。現役の獣医や看護師、トリマーのもとで病気やしつけ、グルーミングや小動物の生態など、幅広く学び実習を重ねてきました。
幼いころから動物が好きで、犬4頭とハムスター5匹の飼育経験があります。わんちゃん特有の匂いが大好き…!
ライターとして正しい情報をお届けし、「動物たちへの愛がより深まる記事」をモットーに執筆します。

nademo編集部

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