食事は愛犬の大切な健康を守るためにとても重要なもので、健康的な体作りは食事から始まります。
目的や年齢などさまざまな選び方について細かくみていきましょう。
愛犬とすでに暮らしている方はもちろん、これからお迎えをしたいと思っている方にも、ぜひ参考にして欲しい内容になっています。
知っておきたい基礎的な知識はもちろんですが、注意したい点についても理解しておくことが大事。
私たち飼い主が愛犬に適切なドッグフードを選ぶことで、美味しく楽しい食事タイムを過ごしてもらえるとうれしいですね。
この記事の結論
- 主食となる総合栄養食のほかに、一般食やおやつもドッグフードと呼ばれる
- ドッグフードは水分含有量によって、ドライ・半生・ウェットに分けられる
- ドッグフードは、愛犬の健康状態や成長過程に合わせて適切なものを選ぶことが大切
- 療法食は自己判断で与えずに、必要かどうかは獣医師に指示を仰ぐ
獣医師/登録販売者
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目次
知っておきたいドッグフード選びの基礎知識
さまざまな犬種が存在し、また体の大きさもそれぞれ違っている愛犬たち。毎日の食事の内容も当然違ってきます。
子犬・成犬・シニアなど、人間も年齢を重ねていくことで食事内容が変わるように、犬もライフステージによって食事が変わります。
「今」の愛犬にぴったりなドッグフードを選ぶこと、というのは飼い主さんなら常に気になる点ではないでしょうか。
食事は体を作る基本になるため、適切なドッグフード選びは愛犬の健康的な生活をサポートするうえで必要不可欠。
フードと水だけでOKというものもあれば、そうでないものもあります。
愛犬の健康を損なわないためにも、フード選びの重要なポイントをきちんと知っておきましょう。
ドッグフードは目的別で分類されている
ドッグフードの目的は大きく分けて4つ。主食(総合栄養食)、おやつ、療法食、その他の目的食(おかずなど)です。
この目的を間違ってしまうときちんと食べていても栄養不足に陥ったり、体が健康的に成長しない可能性も出てきます。
まずは愛犬にどんな目的で与える必要があるのか、という点から判断する必要があります。
主食(総合栄養食)
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主食となるもので、このドッグフードと新鮮な水だけで犬にとって必要な栄養素を摂取できる、というフードです。
三大栄養素であるタンパク質・脂質・炭水化物などはもちろん、その他の栄養素もバランスよく配合されています。
タンパク質の割合や愛犬に必要な栄養素が入っているか、原材料や添加物についてしっかりとチェックしてあげることが大切。
基本的な毎日のご飯には、パッケージなどに総合栄養食と記載のあるものか、総合栄養食基準で作られているドッグフードを選びましょう。
また、総合栄養食と記載できるものは「ペットフード公正取引協議会」の基準をクリアしたものだけになっています。
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おやつ・間食
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現在はさまざまな種類のおやつが販売されています。ジャーキーやガム、クッキーなど、あくまでご褒美としてのおやつです。
おやつには、しつけの際のごほうびなどのコミュニケーションとしての役割があります。
トレーニング時など、上手におやつを使用することで、愛犬との信頼関係をより強くすることができます。
しかし、おやつはあくまでおやつ。大事なのは主食なので、おやつは必須の食べ物ではありません。
おやつの食べ過ぎによる消化不良や、肥満、主食を食べなくなる危険性には注意が必要です。
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食事療法食
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特定の病気や健康状態に対応するために、特別に栄養バランスが調整されたドッグフードのことを食事療法食と呼びます。
愛犬が病気になってしまった際に、特定の栄養素を増やす・減らす必要がある場合に使われます。
市販もされていますが、飼い主さんが独自の判断で食べさせてしまうと、かえって症状が悪化する恐れもあります。
愛犬に病気などの症状が出ている場合は、勝手に判断せず動物病院を受診することが大切です。
食事療法食は獣医師の指導をうけてから与えるようにしましょう。
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その他の目的食(副食・一般食・おかず・栄養補助食)
特定の栄養を調整する・カロリー補給・食欲を増進させるなどの目的があり、人間の食事に例えるとおかずに近いようなドッグフードです。
いつものご飯に飽きてしまった様子だったり、食いつきが悪い時などに総合栄養食と一緒に与えてあげましょう。
これだけを食べていると栄養バランスが偏ってしまうので、注意が必要です。
総合栄養食とパッケージが似ていたりして間違えやすいものもあるため、購入の際はしっかり確認するようにしましょう。
反対に、総合栄養食基準で作られている一般食などもあります。必ずしも主食は総合栄養食でなければいけない、というわけでもありません。
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フードの水分量によって種類が異なる
ドッグフードは水分含有量が異なるものがあり、種類は大きく分けて3種類。
一般的に知られているのはドライフードだと思いますが、必要に応じてその他のドッグフードを選ぶこともあります。
それぞれにメリットとデメリットの両方がありますので、よく理解しておきましょう。
ドライフード
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カリカリ、などとも呼ばれるように水分量が10%程度と少ないフードです。
保存やコストなどの利便性の点からも、最もポピュラーなドッグフードと言えます。
犬種別、年齢別、など多種多様なドライフードが販売されています。
また、ドライフードは他のタイプのフードよりも歯の汚れが付きにくいというメリットもあります。
噛む力をきちんと養うためにも、メインのご飯はドライフードにするのがおすすめです。
水分量が少ないため、不足しないようにしっかりと水を飲ませてあげることも大切です。
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半生フード(ソフトドライ、セミモイスト)
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しっとりとしてソフトな食感の半生フード。25%~35%ほどの水分が含まれているという特徴があります。
口や歯にトラブルがある子や、噛む力や顎の力が衰えてきたシニア犬などに向いています。
水分量が多いためにカビが生えたり、腐敗しやすいことがあるため、保存料等の添加物が多く含まれるものも販売されています。
購入の際はその点もしっかりチェックするようにしましょう。
内容量にもよりますが、開封後はすぐに食べきるようにしましょう。小分けパックや少量サイズを選ぶのがおすすめです。
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ウェットフード
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たっぷりと水分が入っているウェットフード。スープ仕立てなどとパッケージに記載されているものもあるように、75%ほどの水分が含まれています。
あまり水を飲んでくれない子や、消化器官の弱ったシニア犬などにも食べやすいのがウェットフードです。
特に噛む力に問題のない愛犬には、ドライフードのトッピングなどでの使い方をおすすめします。
歯に汚れがつきやすいため、デンタルケアも一緒に行うことが大切です。
また開封後は冷蔵庫で保管し、その日のうち~2日程度で食べ切るようにしましょう。
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ドッグフードの選び方
ではさらに細かくドッグフードの選び方についてチェックしていきましょう。
愛犬のタイプはそれぞれ。体調や体質なども異なります。愛犬にピッタリと合うフードを見つけていかなければなりません。
喜んで愛犬が食べてくれるもの・健康維持に効果が期待できるものなどを上手に選べるようにしましょう。
フードの目的別
主食とおやつ、ドライフードとウェットフードのように目的ごとに販売されているドッグフード。
たくさんの種類があって迷ってしまいますが、今の愛犬が当てはまるポイントをおさえて適切なものを用意できるようにしましょう。
原則として、総合栄養食(AAFCO基準)と水を与えるというのが基本的な食事とされており、その他の目的食については必要に応じて取り入れる形が推奨されています。
主食にできるドッグフードはどれか、目的の面を確認しておくことが重要とされています。
年齢に合ったもの
成長とともに必要となる栄養素やカロリーは変わってくるので、ライフステージごとにドッグフード選びが必要となります。
例えば「小型犬であり、まだ子犬である」という場合と「大型犬でシニア期に入っている」という子では、食事に大きな違いがあることが容易に想像できます。
大きく分けて子犬期・成犬期・老犬期の3ステージがあるため、年齢に合わせて選びましょう。
子犬用(パピー)
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これからどんどん体が大きくなる子犬に必要な栄養バランスで作られたものが子犬用フードです。
小型犬なら生後10か月程度、中型犬で1歳程度、大型犬では1歳半程度までの時期を指します。
この頃に摂取した栄養は子犬の骨格や筋肉や、内臓の発育にとても重要な役割を果たします。
特に、大型犬の子犬の場合は、小型犬の子犬よりも栄養バランスで注意すべき点が多いので、「大型犬の子犬用」とされたものの中から選ぶと良いでしょう。
小型犬~中型犬の子犬は高タンパク、高脂肪で少量でもエネルギーが摂れ、カルシウムが適度に配合されたものが良いです。
大型犬の子犬は高タンパク、高脂肪すぎないもので、グルコサミン等の関節サポート成分が入ったものを与えてあげましょう。
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成犬用(アダルト)
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成犬期は、小型犬なら10か月~10歳程度、中型犬で1歳~10歳程度、大型犬では約1歳半~7歳程度までを指します。
成犬期は最も長い期間になるので、病気になりにくい体づくりができる栄養バランスのフードがおすすめです。
これらに注意して選んでみましょう。
成犬になると子犬期よりも健康の悩みが出てくることも多いです。
愛犬に合わせて、柔軟にフードを選んであげるといいですよ。
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老犬用(シニア)
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老犬期は、小型犬~中型犬なら10歳程度から、大型犬は7歳程度からの時期を指します。
加齢による体の衰えは個体差がかなりあると言われています。
そのため私たち飼い主は、これまで以上に愛犬に合わせた栄養バランスのドッグフードを選ぶ必要があります。
ただしどの老犬にも気をつけたいポイントが4つあります。
運動量が減ってしまうことで筋力が落ち、肥満になりやすいという子や食欲が衰えてしまう子もいます。
老犬期は適切なカロリーが摂れているかをさらに注意する必要があるので、フード選びもしっかりと行いましょう。
全年齢対応
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子犬からシニアまで、全年齢に対応したドッグフードもたくさん販売されています。
犬にとって必要とされる基本的な栄養がバランスよく配合されているのが特徴です。
ただしその特性上、栄養価が高い傾向があるため、食欲が旺盛な場合やシニア期には給与量に配慮が必要です。
また、細かく砕いてあげたり、水やお湯でふやかしてあげる等の食べさせ方の工夫が必要な場合も。
体を作る大切な時期である子犬や、代謝が落ちてくる老犬期では、給与量の管理が特に大変です。
心配な方は成犬期に与えるのがおすすめです。
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体の大きさに合わせる
超小型犬
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体重が4kg~5kgより軽い犬種を超小型犬と呼ばれます。「チワワ、トイ・プードル、ポメラニアン、マルチーズ、パピヨン、ヨークシャー・テリア」など。
カロリーの高いドッグフードでは、小さな胃の負担を軽減してあげられたり、少量で必要な栄養を摂取できたりするメリットがあります。
また口や顎のサイズも小さいため、食べやすいサイズに作られています。
小型犬用
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体重10kg未満の子が小型犬です。そのため超小型犬も、大きく分類すると小型犬と同様に扱われることも多いです。
ドッグフードは超小型犬・小型犬ともに少量で必要なカロリーが取れるような設計になっているものが多く販売されています。
小型犬でもしっかり噛んで食べるタイプの子がいますので、愛犬の食事の仕方をよくみて快適に食べられるフードを選んであげてくださいね。
小型犬は飼育している人もとても多いためドッグフードも多岐に渡っています。
小型犬に合ったドッグフードについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
参考:小型犬におすすめのドッグフード特集!選び方やごはんを食べないときの原因も解説します|Petan
中型犬用
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一般的に体重が25kgまでを中型犬とするところが多いです。明確な定義がなく、体重によっては小型犬とされる場合もあります。
中型犬用のドッグフードは愛犬の運動量によって分類されることがあります。
室内犬向け・運動量の多い愛犬向けと2種類用意されている場合があるので、愛犬のタイプや活動の様子を確認しつつ選んであげましょう。
小型犬ほど粒が小さいものを用意する必要はない場合も多いため、噛みごたえなども考慮してあげたいですね。
大型犬用
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大型犬は体重が25kg以上とされるのが一般的です。日本ではあまり見かける機会が多くないでしょう。
大型犬はフードの量も多く、たくさん食べる傾向にあります。体重が重くなり過ぎてしまうと関節・腰などに悪影響が出るため栄養管理がしっかりとされたものを選びましょう。
またある程度の噛みごたえのあるものなど、愛犬が満足してくれるようなフード選びも大切です。
食事量が多いため、大量に購入する必要があります。大容量のものを購入する場合は保存も適切に行ってあげてくださいね。
全犬種対応
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いわゆる一般的に販売されているドッグフード、とも言えるのが全犬種用です。
ごくスタンダードなもので愛犬に必要とされる栄養素を配合したものを指します。
「全犬種用」であり「総合栄養食」であればどんな愛犬でも主食にできる、ということです。
あらゆる犬種に向けてのフードなので、どんな時にも選びやすいのがメリットです。
ただし、超小型犬・小型犬の場合や早食いをしてしまう子などは、粒の大きさに十分注意が必要です。
原材料が明確に記載されているもの
私たち人間も食材購入時に原材料を確認するように、大切な愛犬のフードの原材料もしっかりとチェックしてから選んであげましょう。
特にどんな原材料が使われているのか、というポイントは特に重要です。
- 主原料は何の肉や魚を使っているのか
- 人間が食べられるものを使用しているか
- 原料の仕入れ先
- どこで処理加工されているか
- 穀物使用の有無 など
安全性の高いものを製造しているメーカー・ブランドであれば原材料についてはもちろん、製造工場についてもきちんと記載がされています。
国産のものは顔の見える生産者から仕入れを行う、という商品もあります。
原材料が明確ではないものは、注意してよく調べるようにするのが良いでしょう。
また肉食動物に近い犬にとっては、加工されていない穀物は消化しにくい材料です。
愛犬の体質に合わせて、穀物不使用のものかどうかも選ぶ基準にしてみると良いですよ。
犬種専用フード
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バラエティ豊かに揃っているドッグフードでは、年齢別に細かく分類されています。
その中でもチワワ専用、トイ・プードル専用など犬種ごとの販売もされています。
愛犬の犬種に合っているものであれば、取り入れてみるのもおすすめです。
もちろんそのフードだけを食べなければいけない、というわけではありません。
犬種別のフードは、その犬種がかかりやすい病気を予防する効果が期待できる成分や、関節などの弱い部分をサポートするような栄養素が配合されています。
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健康をサポートする成分
- タンパク質
- 脂肪
- 食物繊維
- ミネラル
- ビタミン など
愛犬の健康にとって良い成分が配合されているか、も選ぶポイントにしたいところ。
基本的なタンパク質・脂質・食物繊維・ミネラルなどに加えて、ビタミンやカルシウムなどの成分も考慮してチョイスしてみるのもおすすめです。
免疫を強化するものなど、さまざまなメーカーから栄養に特化した商品が販売されています。
天然のハーブや植物などから抽出した成分なども注目を集めています。
100gあたりのカロリー
愛犬に合ったカロリー設計をきちんとしてあげることが、私たち飼い主の役目です。
基本的にはパッケージにある通りの量を与えるというものですが、与える量で満足してもらえるかどうかは別の話。
例えば高カロリーのドッグフードであれば、肥満にならないように量を少なめに設定しているものも多くなります。
反対にシニア犬など量をたくさん食べられない子に対しては、痩せすぎてしまわないよう多少は高カロリーである方が適している、ということもあり得ます。
どんなフードが今の愛犬にとって必要なのかを考慮しましょう。
100gあたりのカロリーがどれくらいか、パッケージなどに記載されていますので、フード選びの基準のひとつとして確認してみましょう。
不要な添加物の有無
安全・安心なフードを食べさせてあげたい、というのは私たち飼い主の共通の思いではないでしょうか。
食事は毎日のこと。愛犬の健康を守り、体を作るものです。人間同様、愛犬のフードに添加物が含まれているかどうかは、気を配って選ぶのが良いでしょう。
ペット業界でも健康意識が高まっていることを受けて、無添加のフードが多く販売されています。
着色料・保存料などの添加物不使用のフードは数多く揃っているので、その中から愛犬に合ったものを選ぶことができます。
ただし、添加物不使用=保存期間が短いものが多いため、小分けのものを選んだり保存方法に気をつける必要があります。
特に水分が多く品質が変化しやすいウェットフードなどは、注意が必要な添加物が含まれている場合があるのでしっかりと確認しましょう。
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食いつきの良さ
愛犬がご飯を食べないというのは、飼い主さんにとってはとても心配なものです。
気分にムラがあったりわがままになってしまって食べない、または病気など「食べない」ことにはさまざまな原因があります。
しかし食が細いなど、少しでも食べてほしいという愛犬のためには、食いつきの良いフードが助かります。
肉などをたっぷり使用したり、出汁やスープで香りを立たせたものなども販売されています。
またトライアルサイズなどを用意しているメーカーもあるので、愛犬がよく食べてくれるかどうかわからない場合はお試しサイズを購入してみるのもおすすめですよ。
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国産か外国産か
私たちの食事については、やはり外国産のものよりも国産のものを選びたくなりますよね。
しかしペット業界における先進国は、ヨーロッパやアメリカなどが中心となっており、日本はやや遅れています。
そのため外国産のペットフードも非常に人気が高く、「国産であれば安全」という認識は、人間の食事とやや異なる点があるということを覚えておきましょう。
ただ、現在では国産ペットフードも進化してきており、安全性の高いものが増えてきていますので、一概にどちらで選ぶのが良いか、というのはありません。
国産のドッグフードについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
【ドッグフード選び】国産って危険?避けるべき成分と選び方を犬の管理栄養士が徹底解説!|Maccoの柴犬Funブログ
外国産
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ペット先進国であるヨーロッパでは衛生管理が徹底されているため、ドッグフードの安全性においては国産のものより優れている場合が多いです。
規制が厳しいヨーロッパやアメリカで制定されている栄養基準は、日本でも採用されている基準のひとつです。
家族の一員であるという意識がとても高い海外では、認定を受けた工場のみで生産されるなどドッグフードの安全性にもかなりの注意が払われています。
国産
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基本的には外国産がとても多いドッグフードですが、近年は国産フードでも安心・安全な商品がかなり増えてきています。
国産フードであっても厳しい基準で作られているものは多くなってきており、無添加のフードなども選べるようになっています。
国産であれば原材料の産地もわかりやすいですし、気になったことがあれば日本語ですぐに問い合わせできる、というのも大きなメリットです。
メーカーやブランド
多種多様なドッグフードが販売されているため、迷ってしまいがちですよね。
選び方のひとつとして、メーカーやブランドから選ぶのもよいです。SNSや口コミなどが多く、評価しやすいポイントとなるでしょう。
ホームページ等をチェックして、どんなものを作っているのかなどを細かく確認してみましょう。
いつも食べているフードから違うものに切り替える際、違う味に警戒して食べてくれなくなることもあります。
しかし、同じメーカー・ブランドであれば比較的スムーズにいく場合も多いですよ。
愛犬はもちろん、飼い主さんにとってもお気に入りのメーカー・ブランドが見つかるとうれしいですね。
獣医師監修のもの
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プロフェッショナルである獣医師が監修したドッグフードかどうかということもチョイスするポイントになりますね。
特に初めて犬を飼育する、という方には心強いのではないでしょうか。
獣医師が犬にとって必要な栄養素を考えたフードもたくさんの種類があります。
獣医師目線で健康に効果が期待できる、という商品が多いので取り入れてみるのもおすすめです。
ただし、"あくまでその商品が良いか悪いかを確認しただけ"というものも中には存在します。「獣医師監修」というだけで信用することのないよう、他の項目も合わせて確認しましょう。
1袋あたりの内容量
愛犬に毎日食べてもらうドッグフードなので、1袋あたりどれくらいの内容量なのかも大切です。
特に食事量の多い大型犬は気になるところ。頻繁に買い足す必要が出てくると、ネット通販が普及した今でも、多少の手間があるでしょう。
反対にフード量が少量で済む小型犬の場合は、面倒だからといって大量購入してしまうと品質が劣化してしまうことも心配です。
内容量が愛犬のタイプに合わせた適切なものかどうか、というのも選ぶ基準になりますね。
未開封のままであれば長期保存できるものも多くなっていますが、開封後は必ずすぐに食べきる必要がある、ということも覚えておいてください。
継続できる価格
品質や栄養についてはもちろんですが、毎日食べるものなので価格についても考慮しましょう。
あまりに高級すぎるものは飼い主さんの負担が大きいため、続かなくなってしまいます。
安全面を考慮しつつも、継続できる価格で納得がいくものをチョイスしたいですね。
安心安全を心がけながら、コスト面でも良いものであるという選び方ができればGOODです。
ドッグフードを選ぶ際の注意点
では愛犬の大切な食事であるドッグフードを選ぶ際、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
適切ではないものを選んでしまうと、最悪の場合に病気やアレルギーなどを引き起こしてしまうことがあります。
そうならないためにもしっかりと注意点をおさえていきましょう。
食事療法食は獣医師の指示に従って選ぶ
「できるだけ体に良いものを」と思って探すと、ネットでも購入できる療法食ですが、食事療法食は必ず獣医師の指示に従って与えるようにしましょう。
市販されているものも多いので購入しやすいのはうれしいことですが、その反面、飼い主さんの勝手な判断で食べさせてしまう場合があります。
そうなるとかえって症状を悪化させてしまうこともあるため、食事療法食については必ず獣医師からの指導を受けながら行ってください。
アレルギーの原因となりやすい食材の有無を確認する
私たち人間と同じように、犬にもアレルギー症状が出てしまう場合があります。
一般的には穀物類は消化しづらい体であり、アレルギーが出てしまう可能性の高い食材だと言われています。
しかし、実際には主原料となりやすい肉類(牛、豚、鶏)などでも、アレルギー症状が出てしまう子もいます。
- 小麦
- トウモロコシ
- 大豆
- 肉類(牛肉・鶏)など
皮膚のかゆみや炎症、下痢などの消化器症状、もしくは両方など。よくアレルギーになりやすい原因として挙げられる食べ物が、上記だと言われています。
何がアレルギーなのかは食べてみないとわからないことも多いため、必要以上に考えすぎるのではなく、体調に変化があれば何を食べたか確認し、獣医師に相談しましょう。
肉類でも魚や鹿(ジビエ肉)などはアレルギーになりづらいと言われていますので、選ぶ判断ポイントにもなるでしょう。
賞味期限内に食べきれる量か確認する
品質が落ちたドッグフードは、まずニオイや味が変化します。そしてカビや腐敗ということが起こります。
ニオイだけなら飼い主さんも気付けるかも知れませんが、犬の鼻は人間よりも敏感なので、そもそも食べなくなるでしょう。
であるにも関わらず、その後も出し続けていれば空腹から食べてしまうかもしれませんが、もちろん体調不良に繋がりやすくなります。
健康を損なってしまうことのないよう、しっかりと賞味期限内に食べ切れる量なのかをチェックすることが大切です。
また、開封後の保存もきちんと行って、いつでも新鮮でおいしいフードを食べてもらえるようにしましょう。
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ドッグフードの購入方法
ではドッグフードを購入する方法・場所についてみていきましょう。
大型犬のように量がたくさん必要な場合はネット通販が便利など、愛犬と飼い主さんのライフスタイルに合った購入方法を選びましょう。
量販店で購入する
コンビニ・スーパー、そして量販店でもドッグフードは販売されています。
このような場所であれば、普段の買い物と一緒に購入できるというメリットがあります。大手メーカーなどの主要なものが揃うことがほとんどです。
ただし、最近ではネット通販も主流になってきており、量販店で購入できるドッグフードには限りがあります。
どのようなものが揃っているのか、事前にチェックしておくと良いです。
ペットショップで購入する
専門店でもあるペットショップで購入することもひとつの方法です。
ペットショップであれば、スタッフさんへフードについて相談しながら購入することも可能です。
おすすめのフードをアドバイスしてもらえたり、量販店では取り扱わないようなメーカーのドッグフードが置かれていることもあります。
愛犬をお迎えしたペットショップで購入する、なども良いでしょう。
ネット通販で購入する
最も種類が豊富で、多くの中から選ぶことができるのはネット通販です。
種類が多いだけでなく定期購入なども楽になっており、わざわざ買いに行く必要のない購入方法と言えるでしょう。
ただし商品の発送までに時間がかかることがあり、うっかりフードが無くなってしまったなどの事態も。
なくなりそうになっていたらすぐに購入する、購入から即日発送のショップで購入する、定期便を導入する、といった方法を検討しましょう。
大型犬用の大容量のフードを購入する場合も、持ち運ぶ手間がないのでネット通販だと楽に購入することができます。
ドッグフードの保存方法
ドッグフードは適切な保存をしないとカビが生えたり、腐敗してしまいます。
知らずに愛犬が食べてしまうと、健康を損なってしまうことにも繋がりますね。
毎日新鮮でおいしく食べてもらえるように保存は適切に行いましょう。
ドライフードは密封容器に入れて涼しい場所に保管
ドライフードは水分量が少ないため、比較的劣化はしにくいものです。しっかりと密閉できる容器に入れておきましょう。
ペットフード用の容器なども多数販売されているので、そういったものを使用するのがよいです。
また保存容器は直射日光の当たらない、風通しの良い場所へ。
冷蔵庫保存はやめましょう。取り出す際の温度差でカビが生えやすくなってしまいます。
ウェットフードは密閉容器に入れて2日以内に使いきる
缶詰やパウチなどのタイプがあるウェットフード。水分は8割ほど含まれているので、すぐに食べきる必要があります。
開封したら密閉容器に入れて、冷蔵庫で保存しましょう。
冷たいままだと食いつきが悪い場合は、少し温めてあげると良いですよ。
その日のうちか、最低でも2日以内に使いきるようにしましょう。
賞味期限が切れたものは与えない
どんなタイプのフードにも共通することですが、賞味期限が切れたものを与えることは絶対にやめましょう。
見た目などに変化が感じられなくても、品質が劣化していたり腐敗している場合も考えられます。
大切な愛犬の健康をサポートしてくれるフードが、健康を損なうものになってしまっては困りますよね。
賞味期限は普段から細かくチェックしておくことが重要です。
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愛犬の健康や成長のために正しいドッグフード選びを
大切な愛犬の健康と食事であるドッグフードは切り離せないものですよね。
毎日の食事を美味しく・楽しく・健康にするためには愛犬に合ったフードを私たち飼い主が上手に選ぶ必要があります。
年齢はもちろん、体調など「そのとき」の愛犬の状態に合ったフード選びをすることはとても大切です。
愛犬にピッタリなものが選べれば、私たち飼い主にとってもうれしいこと。
普段から食事の様子・体調をしっかりと観察しておくと良いですね。
もちろん、いつもと違った様子があれば早めに動物病院を受診するようにしましょう。
この記事の執筆者・監修者
獣医師/登録販売者
獣医師のほか、登録販売者、薬膳・漢方検定の資格を保有。
動物病院やペットオーナー向けのセミナーや相談会の経験を活かし、愛犬や愛猫との暮らしをサポートをするため株式会社を設立。
現在は、おてんばなキャバリアと生活中。
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