犬の食事

愛犬がご飯を食べないのはなぜ?原因と対処法、注意点を解説

私たち飼い主がとても心配になることのひとつに、「愛犬がご飯を食べない」が挙げられます。

病気やストレスなど、様々な原因が考えられますが、まずは理由を知るところから。

これらを確認しておくといざという時に助けになるかもしれませんよ。

その他注意したい点は特にチェックしておきましょう。迅速な対応をすることで、病気の早期発見につながることがあるのです。

私たちの大切な家族である愛犬は言葉を話せません。

小さなサインも見落とさないようにして、愛犬の健康と元気をしっかりと守ってあげたいですね。

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愛犬がご飯を食べない理由

愛犬がご飯を食べてくれない原因はひとつではなく、様々な原因が重なっていることも少なくありません。

「愛犬がご飯を食べないのは、わがままになっているから」という可能性もあります。

しかし私たち飼い主が気付かないうちに、もっと重大な原因が隠れていることもたくさんあるのです。

食欲不振は多くの病気の初期症状で見られるもの。

病気で愛犬に負担がかかっているのであれば、なるべく早く対処することが必要です。

「ストレスがかかりすぎて食べられない」ということが考えられる時には、ストレスケアも必要です。

心配しすぎも良くありませんが、愛犬がご飯を食べない時はいつも以上に注意を向けてあげなければいけません。

ストレスによる食欲不振

愛犬にとって以下のような環境の変化はストレスになってしまう場合があります。

  • 引っ越しした
  • 家族が増えたり、新しい愛犬を迎え入れた
  • 長時間、留守番をさせることが多い
  • 飼い主さんとのコミュニケーション不足
  • ペットホテルなどに預ける
  • 散歩が少なく運動不足

ご飯を食べないこと以外に、病気につながるような症状が見られない時はストレスが原因となっていることがあります。

私たちにとっては何気ない環境の変化でも、愛犬にとっては大きなストレスとなることもあります。

まずは上記のようなことがなかったか振り返ってみましょう。

愛犬の性格によって、どんなことが起こるとストレスになるのかを考えてあげることも大切です。

ストレスは他の問題行動の原因にもなりえます。

スキンシップを増やしたりなど、思い当たる原因があれば早く対処してあげたいですね。

運動量が足りていない

そもそもの運動量が少ないために、お腹が空いていないということはないでしょうか。

天気が悪くて散歩に行けないことが続いたり、飼い主さんが忙しくて行けていないなどがなかったか振り返ってみましょう。

愛犬の体の大きさや犬種によって必要な運動量は違います。

運動不足がストレスの原因となっている場合もあるため、愛犬の運動量を見直してみましょう。

わがままで食べない

何らかの原因でご飯を食べられなかった時、代わりにおやつをもらったりした経験からご飯を食べなくなることがあります。

一般的にフードよりおやつの方が嗜好性が高く作られているため、「食べないことでもっと良いものがもらえる」と愛犬が思ってしまうことが原因です。

また食欲がない時に、飼い主さんが心配して優しくしてくれたことを覚えていることから、という子もいます。

このような“わがままや甘えが原因となってご飯を食べない”という行動をとる場合もあります。

切り替えたフードが好みじゃない

今まで食べていたフードから、新しいフードに切り替えたばかりということはないでしょうか。

新しいフードが好みに合わないために、食欲が落ちている可能性も考えられます。

一般的に犬は肉を好み、猫は魚を好むというイメージですが、魚が好きな犬も多いです。

他にもフードの切り替えは適切に行えているか、皮膚のかゆみや下痢・嘔吐などのアレルギー症状はないかなどもあわせてチェックしてあげましょう。

病気にかかっている

食欲不振の原因となる病気はさまざまです。例えば誤食・誤飲したものによって中毒になったり、腸閉塞を起こしているとき。

感染症や寄生虫・口周りのトラブル、さらには腫瘍や胃腸炎などの内臓に異常がある場合にも食べられなくなってしまいます。

私たちも体の不調がある時は食欲がなくなるように、愛犬も具合が悪いために食べなくなっていることがまず考えられます。

ご飯を食べないこと以外にも、いつもと違った様子がないか・元気があるかなどをしっかりとチェックしましょう。

老化による食事量の低下

シニア期に入ってくると筋肉量が減ってくる・運動量が少なくなるなど、自然と食べる量も落ち着く場合があります。

急に食べなくなったのではなく、徐々に少なくなっている時は加齢によるものと考えられるでしょう。

ただしシニア期についてはかなりの個体差があるため、一概に年齢だけでは判断できません。

顎の力が衰えたために食べにくそうにしていないか、なども一緒にチェックしながら少量でも栄養が摂れるシニア用のフードを検討してみるのも良いでしょう。

愛犬がご飯を食べないときの対処法

では愛犬がご飯を食べない、というときにどのように対処すれば良いかを解説します。

まずは病気の可能性も視野に入れながら、よく様子を観察するようにしましょう。

愛犬にとって適切な対処をして、ご飯がいつも通り食べられるようにしてあげたいですね。

少しでも様子がおかしければ動物病院へ

以下のような様子が見られる場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。

  • 何も食べようとしない
  • 水を飲まない
  • 嘔吐や下痢が続く
  • いつもより元気がない

ご飯を食べないこと以外の症状が見られる時は、病気の可能性が高くなります。

「そのうち食べるだろう」と様子見をしているうちにどんどん容体が悪化する、という恐ろしい事態も考えられます。

まず、「食欲がない」という時点でいつもとは異なっている状態です。

そこにプラスして症状があるということを軽く考えず、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

早期発見ができれば、治療の負担が少なくなる場合もあります。

病気の可能性が少しでも考えられる時は、私たち飼い主の迅速な行動が求められます。

日頃から病気の予防を意識する

以下のような、病気を予防する行動を日頃からとっておくことも大切です。

ワクチン接種は病気予防のためにとても大切なものです。

欠かさずうけておくことは私たち飼い主のつとめでもありますね。

また、健康診断を定期的に受けることも考えましょう。

成犬~シニア期には思いもよらない病気にかかってしまうこともあります。

健康診断は病気の早期発見に役立つものなので、きちんと受けることを考えましょう。

忘れがちだったり軽視されがちなのが、歯磨きです。

口腔内にトラブルが起きていることで食欲が落ちることも。

2~3歳以上の犬の多くが口腔トラブルを起こしていると言われており、歯周病を予防するためにも歯磨きは忘れずに行いましょう。

散歩や遊びでコミュニケーションをとる時間を増やす

散歩や飼い主さんとの遊びは、愛犬にとってとても重要なものです。

単純に運度量が増える、ということもありますが大好きな飼い主さんとの大切なコミュニケーションの時間でもあるのです。

ストレス発散の貴重な時間でもあるため、散歩や遊びの時間はしっかり確保するようにしてあげましょう。

散歩の時間や回数を増やしたり、室内で遊ぶ環境を整えてきちんとお腹が空くような状態にしてあげたいですね。

自身のライフスタイルを振り返りながら、愛犬のための時間についても考えてみましょう。

ドッグフードをふやかしたりトッピングしてみる

出典:Amazon

例えば寒い時期に保存しているフードが冷えていて、フードの香りが弱くなっている、ということも考えられます。

ぬるま湯でふやかしてあげると、においが強まって食いつきが良くなる場合も多いです。

またいつものフードにボイルしたササミやウェットフードなどのトッピングをするだけで、驚くほど食べるようになったということもあります。

新しいフードに切り替えてしまう前に、このような方法を試してみるのもおすすめです。

ドッグフードの切り替えは10日間かけて行う

ドッグフードを切り替えるようであれば、以下の割合を参考にして行なってみましょう。

現在のフード新しいフード
1日目90%10%
2日目80%20%
9日目10%90%
10日目0%100%

フードの切り替えは、今までのフードから10日ほどかけて、徐々に切り替えていくようにしていくのが望ましいとされています。

急に新しいフードを食べさせてしまうと消化不良を起こしたり、下痢や嘔吐の原因となります。

また、アレルギーだった場合に症状が強く出てしまうこともあるので注意が必要です。

様子を見ながらゆっくりと行うようにしましょう。

ドッグフードを見直す

犬のライフステージ

ドッグフードの粒の大きさなども意外と食べない原因の一つです。

特に顎の力が弱い小型犬は、噛むのに疲れてしまい食べることを嫌がることがあります。

愛犬の口の大きさに合った粒のサイズであるか、なども考慮してみましょう。

ライフステージに合った栄養バランスのものであるか、ということもあわせてチェックしてから購入するようにしましょう。

おやつしか食べない場合はねだられても無視する

嗜好性の高いおやつが欲しいために、総合栄養食などのドッグフードは食べない、というわがままから食べない子もいます。

ついつい愛犬可愛さからおやつをあげてしまいたくなりますが、やはり栄養バランスの整ったフードを食べなければ健康維持ができなくなってしまいます。

コミュニケーションのツールとしてもおやつは優れたものですが、食事の代わりにはなりません。

フードをきちんと食べられるように、おやつを食べたがっても無視して対処しましょう。

食事時間を決めておき、30分ほど全く食べないようなら下げてしまう、なども効果的です。

食事環境を見直す

愛犬が食事をするときの環境はどうでしょうか。

例えば食事をしている姿がかわいいからといって撫でたり、かまったりはしていないでしょうか。

食事の時は、ゆったりと安心して食べることに集中できる環境を作ってあげることが大切です。

人目のないところにケージを設置してご飯を置いたり、タオルをかけて集中できる空間にしてあげるといった方法があります。

食事中にストレスを感じることが続くと食べなくなってしまうことがあるので、意識して食事環境を整えてあげましょう。

食器や食事台を見直す

食器が汚れている・食事台の高さが愛犬の体の大きさと合っていない、なども食べない原因となります。

基本的なことですが食器は常に清潔にしておくようにしましょう。

また食事台が高すぎる・低すぎるということがないよう、食べている様子を観察して適切なものを選んであげるようにしなければなりません。

体の大きさに合ったものかをもう一度確認して、適切なものを選んであげてくださいね。

食べている時に食器や台が滑って動いたりしないよう、マットを敷くなどの対策も一緒に考えると良いでしょう。

愛犬がご飯を食べないときに注意すること

愛犬の食欲がない、食べない時に注意すべき点を解説します。

病気が原因で食べられない場合はなるべく早く対応しなければなりません。

しっかりと注意すべきポイントをおさえて、愛犬の負担を減らしてあげるようにしましょう。

まったく飲食しなければ動物病院へ

成犬では最大2日食べなければ動物病院を受診するようにしましょう。

ただし、これは他に症状がない場合です。

食欲がないことにプラスして何らかの症状がみられる時は、素早く対応しないと愛犬を危険に晒してしまう恐れがあります。

さらに体調が変化しやすい子犬や体の機能が衰えてきているシニアはもっと早く対処しましょう。最大でも1日程度が目安です。

半日食べなければ注意深く様子を見守らなければなりません。

また何か持病などがある場合も、様子見は避けて早めに病院へ連れていくようにしましょう

女の子の場合はヒートの可能性もある

女の子は生後6~7ヶ月ほどの時に、初めてのヒートを迎えます。

元気がなくなったり、ソワソワと落ち着かない様子を見せたりすることがあることにプラスして、食欲がなくなる場合があります。

また、ヒート期間は20日から1ヶ月程度続きます。

ヒートで食欲が落ちているなと感じたら、トッピングをしてあげたりフードをぬるま湯でふやかして与えたりなどの工夫をしてみましょう。

多くの子がヒート中は食欲不振になるようなので、過度に心配することはないでしょう。

しかし、あまりにも食べられない様子であれば他の病気なども考えられます。

その際はすぐに動物病院を受診するようにしなければなりません。

老犬がご飯を食べないのは余命が近いって本当?

全ての愛犬に当てはまるというわけではないのですが、余命が近づいてくると数日前から食べなくなる子が多くいます。

ごく少量なら食べる、もしくは全く食べなくなってしまうという行動が起こり、加えて水を飲まない・体の震え・呼吸の乱れなどがあったり、お別れをするように飼い主さんへ甘えてくる子もいるようです。

当たり前のことですが、愛犬にはそれぞれ個体差があります。もちろん最期を迎える様子も、全く同じというわけではありません。

しかし1つのサインとして、食べなくなるということは十分考えられます。

後悔のない時間を過ごすためにも、食事の状況を把握しておくことはとても大切です。

愛犬がご飯を食べないときは原因を探って適切に対処しよう

ご飯タイムをいつもウキウキと待っている愛犬が、食欲がない…。

そんな様子を見ている私たち飼い主は本当に不安になりますね。

ここまで、愛犬が食べないときの原因や対処法などをみてきました。

まずはそれらに当てはまっていないか、注意して観察してあげてくださいね。

病気以外にもさまざまな原因がありますが、まずは病気の可能性がないかしっかりチェックをしましょう。

言葉を話せない愛犬は、私たちが想像するよりもつらい状況に置かれている場合があるのです。

普段から様子をきちんと確認しながら、「おかしいな?」と思うことがあればすぐ獣医師に相談するようにしましょう。

健康のために欠かせない食事は、いつも美味しく食べられるようにしたいですね。

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