ターキッシュアンゴラは、そのエレガントな容姿から「トルコの生きる国宝」とも称されています。
フワフワとしたシルキーな被毛の長毛種でありながら、温暖な国生まれのため珍しいシングルコート。
水晶のようなアーモンドアイも吸い込まれそうなほど美しく、まさに貴婦人のような気品と風格にあふれています。
今回は、そんなターキッシュアンゴラの魅力を余すところなくお伝えいたします。
この記事の結論
- 繊細な性格の持ち主だが、活発で飼い主さんと遊んだり高所に登ることが好き
- 抜け毛は少ないものの、被毛や皮膚の健康を保つために毎日のブラッシングが必要
- 好奇心旺盛で賢いので、脱走しないように扉や窓の開け閉めに注意
- ターキッシュアンゴラの平均販売価格は30万円~40万円ほど
目次
ターキッシュアンゴラの特徴

撫でたくなるほど絹のように艷やかで、豊かな被毛を持つ気位の高いターキッシュアンゴラは、そう簡単に誰にでも心を許しません。
飼い主さんとは信頼関係を結んでも、飼い主さんのご家族に懐くとは限らないのです。ですから、お子さんのいるご家庭や多頭飼育には向きません。
心を許した人には絶大な信頼を寄せ、一緒に過ごすことを好むので、一度懐かれるとその虜になってしまう飼い主さんも多いとか。
ただし束縛を嫌うので、ほどよい距離で見守ることも大切。まさに執事か乳母のようにお坊っちゃま、お嬢ちゃまを愛し慈しんでお世話できる人向きの猫種です。
とても賢く飼い主に忠実
人懐っこいが気まぐれな一面も
鳴くことは少ない
活発で動くのが好き
その他情報
原産地 | トルコ |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,TICA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 12歳~18歳 |
なりやすい病気 | 運動型栄養失調,肥大型心筋症,難聴 |
参考価格 | 30万円~40万円 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | シングルコート |
毛色 | ホワイト,クリーム,シルバー,タビー,ブラック,ブルー,レッド,キャリコ,バイカラー,スモーク |
毛の長さ | 長毛 |
ターキッシュアンゴラの身体的特徴
ロシアンブルー、アビシニアン、ソマリなども同じ仲間で、「バレリーナ体型」とたとえられるように骨格や胴、四肢も細長く筋肉質です。
耳は大きくピンと立っており、頭はくさび形で小さめです。ややつり上がったアーモンド型の大きな瞳が、より優雅な印象を与えます。
ターキッシュアンゴラのサイズ(体高・体重)
猫は体型によって、「コビー、セミコビー、セミフォーリン、フォーリン、オリエンタル、ロング&サブスタンシャル」の6種類のボディタイプに分けられます。
モフモフの毛に覆われているため大きめに見えるターキッシュアンゴラですが、ボディタイプはスレンダーなフォーリン。
体高 | 25cm~40cm |
体重 | 2.5kg~5kg |
平均体重は男の子で約3kg~5kg、女の子で約2.5kg~4kgですが、食欲旺盛なので太り過ぎには注意が必要です。
ターキッシュアンゴラの毛色・被毛
ターキッシュアンゴラの一番のチャームポイントは、その絹のように光沢のある美しい被毛。
胸元には豊かな飾り毛があり、しっぽも長くフサフサしていますが、意外にも上毛のみのシングルコートです。
長毛種でシングルコートなのは、このターキッシュアンゴラのほかにターキッシュバン、メインクーンのみとされています。
毛色はホワイトが有名ですが、世界最大の血統猫公認団体CFA(The Cat Fanciers' Association, Inc.)は自然繁殖による白色しか認めていません。
CFAと並ぶ世界最大の血統登録機関TICA(The International Cat Association)は、すべての毛色とパターンを承認しています。
- ホワイト
- クリーム(クリーム色に近い淡い縞模様の入った毛色)
- シルバー(毛先がシルバーに光って見えるグレー系の毛色)
- タビー(トラのような縞模様)
- ブラック
- ブルー(ブルーに近いグレー系の毛色)
- レッド(赤褐色の毛色)
- キャリコ(三毛猫)
- バイカラー(2色の組み合わせ)
- スモーク(毛先から中程まで色がついていて根元部分は白色や淡色の毛色)
ターキッシュアンゴラの運動能力・運動量
とても優雅な見た目をしているターキッシュアンゴラですが、実は運動がとても大好きな猫種です。
運動能力も非常に高いと言えるような、上下運動が得意。キャットタワーなどを好む傾向にあります。
実はかなり細身で筋肉によって引き締まっているので、多少の運動では物足りずしっかりと動き遊びたい派。
遊び回りたいタイプなので危険なものは先に片付けておき、必要に応じてケージ内での待機時間を作ることも考えなければいけません。
ターキッシュアンゴラの鳴き声
鳴き声はとても甲高い声をしており、猫らしい甘い声も出してくれます。
激しい運動量に対して、非常に大人しい鈴の音色のような鳴き声の子もいるほどで、そのバリエーションはさまざま。
平均的に非常に高い鳴き声をしており、クリアな鳴き声がクセになる人もいるでしょう。
ターキッシュアンゴラの平均寿命
猫全体の平均寿命は約15歳で、2010年に比べると1.26歳寿命が延びているそう。ターキッシュアンゴラの平均寿命は15歳前後と言われるので、平均的と言えるでしょう。
純血種としての長い歩みがあるため、遺伝性疾患は比較的少ないとされていますが、毛色や瞳の色によっては気をつけなければいけない病もあります。
ターキッシュアンゴラの注意したい病気
遺伝的な疾患はあまり多くないターキッシュアンゴラですが、運動失調症には気をつけなければいけません。
ターキッシュアンゴラに限らず、猫に最もポピュラーな心臓病のひとつとされる肥大型心筋症(HCM)も、幼いうちから発症のリスクがあります。
また、白い毛色の猫には先天性の聴覚障害が多く、片方の瞳が青いオッドアイの子も聴力に異常が出やすいと言われます。
運動型栄養失調 | 外傷や腫瘍、小脳など原因はさまざまで、歩くなどの正常な動きができなくなり成猫前に命を落とすこともある病気。 |
肥大型心筋症 | 心臓の筋肉が厚くなることにより心機能が低下する病気。 |
難聴 | 加齢や外傷などによって耳の機能に異常が起こり、音が聞こえにくくなる病気。 |
「愛猫の動作がぎこちない、運動しない、ふらつく」場合は、迷わずすぐ動物病院へ連れて行きましょう。
運動型栄養失調
運動型栄養失調(うんどうがたえいようしっちょう)は英語や医学ラテン語でAtaxia(アタキシア)と綴ります。
原因はさまざまですが、栄養失調によって筋力が衰え、立つ、歩く、座るなどの運動機能が低下することを運動型栄養失調と呼びます。
中でもタンパク質の必要量は発育期の子猫で子犬の約1.5倍、成猫は成犬の約2倍とされています。
タンパク質に含まれるアミノ酸の一つであるアルギニンの摂取が不足し、高アンモニア血症を生じると数時間で死に至るケースも。
やはりアミノ酸の一種であるタウリンが欠乏すると、猫中性心網膜変性(FCRD)や拡張型心筋症(DCM)などの原因となる場合もあります。
肥大型心筋症
肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)は遺伝性によるのではないかと言われていますが、今のところ原因は解明されてはいません。
メインクーン、ラグドール、アメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘア、スフィンクス、ペルシャも発症しやすいとされています。
初期症状はあまり認められないため見逃しやすく、急な後ろ足の麻痺や突然死に至ってしまうこともあります。
愛猫が最近あまり活動しなくなった、疲れやすい、後ろ足を触ると冷たい、食欲がない、咳をする…などに気づいたらすぐ動物病院へ。
残念ながら決定的な治療法は確立されていませんが、抗血栓などの投薬治療が中心となります。
難聴
全身白色でオッドアイの猫には30~40%の確率で聴覚障害があるとされています。オッドアイの場合は青い目の側の片耳にのみ、両目ともブルーアイの場合は両耳に聴覚障害が出る可能性があります。
猫は自分の名前に反応しやすいはずなのに呼んでも来ない、目が揺れる、首を傾けながら歩く、クルクル回る…などに気づいたら、すぐ動物病院へ。
猫の難聴に対する治療法は確立されていませんが、最近では猫用の補聴器も開発されています。
愛猫が難聴の場合は、突然後ろから近づいたり触ったりしてビックリさせないよう、ストレスなく暮らせる配慮が必要です。
ターキッシュアンゴラの見分け方
ターキッシュアンゴラとよく比較される猫種として、同じトルコ原産のターキッシュバンがいます。
同じ原産国でかつ名前が少し似ていることから、この2種は一見同じ猫に見えますがまったく異なる猫種です。
そんな2種の大きな違いは体の大きさ。ターキッシュバンの方が体が大きいので、比べてみればわかりやすい特徴だと言えます。
ターキッシュアンゴラの性格・習性

ターキッシュアンゴラはとにかく高い場所が好きな子で、場合によっては飼い主さんが困ってしまうこともあるほど。
しかしそんな一面が特に可愛らしく思えるシーンも多くなるので、地味に人気のある猫種です。見た目とは裏腹に、奔放なターキッシュアンゴラの性格について詳しく見てみましょう。
活発で遊び好き:優雅なアスリート
ターキッシュアンゴラは、その見た目の繊細さとは裏腹に、非常に活発で遊び好きな一面を持っています。彼らは単に走り回るだけでなく、遊びに工夫と情熱を傾ける傾向があります。
垂直方向のジャンプと高い場所への興味
ターキッシュアンゴラは、そのすらりとした体型と優れた身体能力を活かし、高い場所へのジャンプを得意とします。
例えば、フェザーワンド(猫じゃらし)を高く掲げると、驚くほどの高さまで垂直に跳び上がり、獲物を捕らえるかのように空中を舞うことがあります。
これは、他の猫種、特にペルシャのような短足・ずんぐりした体型の長毛種と比較すると、その運動能力の高さが際立ちます。
彼らはキャットタワーの最上段や、高い家具の上など、見晴らしの良い場所を好んで陣取る傾向があります。
獲物を追いかける本能
小動物の動きを模倣したおもちゃ(例:レーザーポインター、ネズミのおもちゃ)を熱心に追いかけ、長時間遊び続けることができます。
単調な遊びよりも、予測不可能な動きや隠れたおもちゃを探すような遊びに夢中になることが多いでしょう。
飼い主とのインタラクティブな遊び
ただ一人で遊ぶだけでなく、飼い主とのインタラクションを強く求めます。投げたおもちゃを持ってくる「レトリーブ遊び」を覚える猫も少なくありません。
これは、犬のような遊び方とも言え、飼い主とのコミュニケーションを深く楽しむ証拠です。
賢くてしつけも得意:優れた学習能力
ターキッシュアンゴラは、非常に賢く、学習能力が高いことでも知られています。そのため、猫としては珍しく、様々なことを覚えさせることが可能です。
芸を覚える能力
一般的な猫は芸を覚えることが少ないですが、ターキッシュアンゴラは「おすわり」や「待て」、名前を呼ぶと返事をする、指示された場所へ移動するなどの簡単な芸を覚えることがあります。
これは、彼らが飼い主の言葉や行動をよく観察し、状況を理解する能力に優れているためです。例えば、おやつと紐付けながら繰り返し教えることで、「お手」を覚えるターキッシュアンゴラもいます。
問題解決能力の高さ
知育玩具(フードパズルなど)を与えると、比較的早く仕組みを理解し、中に入ったおやつを取り出すことができます。
複雑な扉や引き出しを開ける、といった問題解決型の行動を見せることもあり、一般的な猫よりも思考力や器用さがあると言えるでしょう。
例えば、自分でドアノブを回して部屋に入ってくる、飼い主が隠したおやつを見つけ出すために工夫するなど、驚くような行動を見せることもあります。
ルールを理解する
「ここには乗ってはいけない」「これは触ってはいけない」といった家庭内のルールも、根気強く教えることで理解し、守るようになることが多いです。
他の猫種では、何度注意しても同じ行動を繰り返すことがあるのに対し、ターキッシュアンゴラは一度学習したことを記憶し、応用する力に長けています。
他の猫種との比較で際立つ個性
ターキッシュアンゴラは、その知性と活動性において、他の長毛種、例えば穏やかでマイペースな性格が多いとされるペルシャや、比較的新しい品種であるメインクーンなどと比較すると、際立った個性を持っています。
犬のような性格
しばしば「犬のような猫」と称されるように、飼い主への忠誠心が強く、甘えん坊で、呼ばれると返事をしたり、後をついて回ったりすることが多いです。これは独立心が強いとされる一般的な猫とは異なる特徴です。
好奇心旺盛で友好的
新しい環境や人、他のペットにも比較的早く順応し、好奇心旺盛に接します。来客に対しても、臆することなく友好的に挨拶に行くなど、社交的な一面を見せることも珍しくありません。
このように、ターキッシュアンゴラは美しい外見だけでなく、その知的好奇心と活動性、そして飼い主への深い愛情を持つ、非常に魅力的な猫種と言えるでしょう。
ターキッシュアンゴラを飼うのに向いている人の特徴

ターキッシュアンゴラは特に飼うことが難しい猫種ではないものの、その特徴を理解しておくことは重要。
また、マイペースな子が多いと言われている猫において、近い距離感で過ごすことを好む猫種でもあります。
ターキッシュアンゴラをお迎えする前に、飼い主さん自身との相性を確認しておきましょう。
一緒にいる時間を積極的に作れる人
ターキッシュアンゴラは人なつっこく、心を許した人と一緒に遊ぶのも大好き。遊んで欲しいときには、肩に乗ってくることもあります。
短い時間を過ごすよりも、日中から十分な時間を取って一緒にいてあげられることが重要になります。
そのため、一緒にいる時間を積極的に作ってあげられる人や、遊びに付き合ってあげられる人が飼うのに向いています。
自由に動ける環境を用意できる人
ターキッシュアンゴラは活発で遊ぶのが大好き。キャットタワーを使って昇り降りができる環境を用意して、ストレス発散させてあげることが大切です。
一般的な家の構造だとカーテンレールに登ってしまったり、家電の上に登ってしまったりと、注意しなければいけない点が多くなることも考えられます。
そのため、キャットタワーやおもちゃなどを置いておける広めの部屋であったり、猫用に環境を作ることができる人に向いているでしょう。
ターキッシュアンゴラの飼い方

たとえ飼い主さんに大切なパートナーやご家族がいるとしても、気高いターキッシュアンゴラは自分が最優先で扱われないと気が済みません。
小さなお子さんやほかにペットがいる方は、ターキッシュアンゴラの飼い主になることはあきらめたほうが良いでしょう。
ノーブルなこのターキッシュアンゴラと暮らすには、きちんとお世話できることはもちろん、一緒に遊ぶ時間も毎日のスケジュールに組み込まないといけません。
毎日5分~10分は一緒に遊ぶ時間を確保する
束縛が嫌いで自由奔放、気ままなターキッシュアンゴラですが、飼い主さんと一緒に遊ぶのは大好き。
信頼関係を結んだ飼い主さんには自分から擦り寄ってきたり、中には飼い主さんの肩に乗るのがお気に入りの子も。
1日5分~10分の短い時間でもいいので、毎日必ず一緒に遊んだりスキンシップする時間を取りましょう。
上下運動できる環境を作ってあげる
出典:Amazon
山岳地帯出身のターキッシュアンゴラは、上下運動が得意で運動量も多めです。部屋中を大運動会するようなことも多いと考えておきましょう。
高い所から飼い主さんを眺めたりお昼寝したりも好きなので、キャットタワーを設置してあげると良いでしょう。
頭を使う遊びも得意なので、箱の隠れ家やハンモックにオモチャを隠して探させるなどの遊びも大喜びします。
こまめにブラッシングする

長毛種ながらシングルコートなので、ダブルコートの猫種ほどは抜け毛が多くありません。
とは言え、被毛の美しさを保ち、皮膚病予防のためにも1日1回はブラッシングしてあげましょう。
長い毛を引っ張って丈夫な毛まで抜いてしまったり、肌を傷つけたりしないよう、毛の流れに沿って優しく丁寧にブラッシングします。
歯磨きは毎日、最低でも2日~3日に1回は行う

猫も人間と同じく歯のケアを怠ると、歯周病にかかる可能性があるため歯磨きが必要です。
猫の歯に付いた歯垢は1週間ほどで歯石に変化すると言われているため歯磨きは毎日が理想。毎日の歯磨きが難しい場合は2日~3日に1回は行いましょう。
また歯磨きは習慣化させることも大切なので、新しい経験を比較的受け入れやすい子猫のうちからトレーニングを開始しましょう。
年齢に応じたフードを与える

年齢によって必要なカロリーや栄養バランスも変わってくるので、愛猫の年齢とフードのパッケージ表示を照らし合わせて選びましょう。
毎日の主食には総合栄養食もしくは総合栄養食基準の食事を選択し、たっぷりの水と一緒にあげましょう。副食や一般食はおやつやトッピング用で、基本的には必要ありません。
療法食は治療のサポート用なので、必ず獣医師のアドバイスを受けましょう。自己判断であげてしまうと、予期せぬ病気を引き起こしてしまう可能性もあります。
肥満には気を付ける
スレンダーな体型のターキッシュアンゴラはけっして大食漢ではありませんが、食べることは大好き。去勢・避妊手術後は太りやすい傾向にあるので、肥満には気をつけましょう。
下のボディコンディションスコア(BCS)を参考に、太り気味かな?と思ったら食事量をコントロール。

毛がフワフワしているターキッシュアンゴラは見た目ではわかりにくいのですが、スキンシップした際に腰のくびれなどを確かめてみましょう。
また、月に1回は体重測定を。飼い主さんが抱っこして体重計に乗り、飼い主さんの体重を差し引けば愛猫の体重がわかります。
食事の回数を減らすと愛猫がストレスを感じるので、低カロリーのフードに切り替えると良いでしょう。
寒さに弱いので冬の室温は暖かく

ターキッシュアンゴラは豊かな被毛に覆われた長毛種の猫ですが、シングルコートのため冬の寒さには強くありません。
愛猫が元気に過ごすためにも、常に室内の温度は約20℃~25℃、湿度は40%~60%をキープしましょう。
防寒対策には猫がよくいる気に入りの場所にマットを敷いたり、寝床には暖かな毛布やタオルをかけてあげるのも有効です。
戸締まりは十分注意する
好奇心の強いターキッシュアンゴラは、扉や窓を開け放しておくと外へ飛び出して行ってしまいます。
また賢いためドアの開け方を覚えてしまう子もいますので、愛猫が開け閉めしたがるドアには鍵をかけておきましょう。
愛猫が迷子になったり事故に遭ったりしないためにも、脱走や逃亡には十分注意が必要です。
多頭飼いは避けたほうが無難
繊細で神経の細いターキッシュアンゴラは、自分のテリトリーに見知らぬものが立ち入るのを嫌います。
できれば1対1で濃密な関係を築ける飼い主さん向きで、お子さんのいるご家庭や多頭飼いには向いていません。
ただし、親子や兄弟など、生まれた時から一緒のターキッシュアンゴラの場合は例外もあるようです。
ターキッシュアンゴラにおすすめのキャットフード・アイテム
ターキッシュアンゴラの価格相場

ターキッシュアンゴラの価格相場は30万円~40万円と、ちょっとお高め。譲渡会や里親募集では滅多にお目見えすることはなく、ペットショップやブリーダーからのお迎えとなります。
ただし、原産国のトルコで国宝級の猫として大切に保護されているため、ペットショップやブリーダーでもなかなかお目にかかれない希少な猫種です。
原産国から個人輸入することも可能ですが、諸経費を含め50万円ぐらいは要し、手続きもかなり複雑。
見かけ通りのやんごとない高嶺の花ですが、運良くお迎えできたら、まさに宝石を手に入れたようなものかもしれません。じっくり信頼関係を育んで、末長く大切に一緒に暮らしてくださいね。
ターキッシュアンゴラの歴史

中央アジアに現存する最古の野生猫マヌルネコが、ターキッシュアンゴラの祖先ではないかと言われています。
1600年代初期、トルコの首都アンカラ近郊の山岳地帯に生息していた猫を、行商人が「アンカラキャット」という呼び名でフランスへ連れて行ったとのこと。
優雅で美しい姿が上流社会で評判を呼び、中世フランスではルイ15世やマリー・アントワネットの愛猫として知られる存在となりました。
やがてフランスからイギリスへと渡り、アンカラキャットは「ターキッシュアンゴラ」と呼ばれるようになります。
第2次世界対戦で一時は絶滅の危機に瀕しましたが、1960年代、アメリカでオリジナルの猫種としての繁殖計画がスタート。
アンカラの動物園で保護飼育されていたつがいをアメリカのブリーダーが連れ帰り、ターキッシュアンゴラの純血種を守ることに成功しました。
ターキッシュアンゴラの理解度チェック
この記事の執筆者
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